なお、重要事象等は存在しておりません。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における国内経済は、輸出・生産の持ち直しや企業収益・雇用情勢の改善など景気は緩やかな回復基調が続きました。先行きについても引き続き回復していくことが期待されますが、海外経済の不確実性や為替・株価の変動影響に留意する必要があります。一方、世界経済は、中国やその他新興国の経済の先行き、政策に関する不確実性による影響などに留意する必要はあるものの、全体としては緩やかに回復しています。
また、当社グループが関連する自動車業界は、国内市場は景気回復に伴う販売好調を背景に底堅く推移しました。海外市場は中国の需要拡大や北米・欧州の販売好調などを背景に概ね堅調な推移となりました。
このような状況のもと、当社グループは、「基盤強化」、「永続的発展」、「企業風土改革」を柱とする経営方針を掲げ、国内外で競争力を高める施策を積極的に展開してまいりました。
当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、国内事業は、中空エンジンバルブの量産拡大、自動車用精密鍛造歯車の販売好調、バルブリフターの販売増加等により前年同期に比べ増収となりました。海外事業は、北米・台湾・インドネシアにおける受注減少等の影響はあったものの、中国・ベトナムにおける生産拡大や為替換算の円安効果等により海外事業全体としては前年同期に比べ増収となりました。この結果、売上高は、219億74百万円(前年同期比10.9%増)となりました。
損益面につきましては、タイ・ベトナムにおけるコスト削減や為替換算の円安効果等の増益要因はあったものの、国内事業および中国におけるコスト増加、台湾・インドネシアにおける受注減少、PBW事業立ち上げコスト発生等の影響により、営業利益は、15億46百万円(前年同期比4.7%減)となりました。経常利益は、支払利息・為替差損の計上が前年同期に比べ少額であったことから増加し、16億16百万円(前年同期比1.6%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税等の計上が前年同期に比べ多額であったことから減少し、4億98百万円(前年同期比28.4%減)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(小型エンジンバルブ)
国内事業は、中空エンジンバルブの量産拡大や新規量産の立ち上がり等により四輪車用エンジンバルブ、二輪車用エンジンバルブともに増加し、前年同期に比べ大幅な増収となりました。海外事業は、アジア地域では、台湾・インドネシアにおける受注減少等の減収要因はあったものの、中国・ベトナムにおける生産拡大や為替換算の円安効果等によりアジア地域全体としては前年同期に比べ増収となりました。北米地域では、為替換算の円安効果はあったものの一部製品の生産拠点移管等の影響により減収となりました。欧州地域では、既存製品の受注増加や為替換算の円安効果等により増収となりました。
汎用エンジンバルブは、海外向け製品の増加により増収となりました。
当セグメントの損益面につきましては、国内当該事業および中国におけるコスト増加、台湾・インドネシアにおける受注減少等の減益要因はあったものの、タイ・ベトナムにおける生産性改善に伴うコスト削減等の効果や為替換算の円安効果等により前年同期に比べ増益となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、174億3百万円(前年同期比9.6%増)、セグメント利益(営業利益)は、15億69百万円(前年同期比4.6%増)となりました。
(舶用部品)
舶用関連製品につきましては、海外向け製品の受注が増加したものの、需要低迷の影響により国内向け組付部品・補給部品の販売が低調であったことから、前年同期に比べ減収となりました。
当セグメントの損益面につきましては、受注減少等の影響により減益となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、16億19百万円(前年同期比5.4%減)、セグメント利益(営業利益)は、41百万円(前年同期比52.7%減)となりました。
(可変動弁・歯車・PBW)
可変動弁につきましては、前年同期に比べ増収となりました。
精密鍛造歯車につきましては、産業機械用製品は横ばいとなりましたが、北米・中国向け自動車用製品の販売好調により、前年同期に比べ大幅な増収となりました。
PBWにつきましては、当該製品の本格的な量産を開始したことにより増収となりました。
当セグメントの損益面につきましては、PBW事業立ち上げコスト発生等の影響により減益となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、18億50百万円(前年同期比28.8%増)、セグメント損失(営業損失)は、1億13百万円(前年同期はセグメント利益(営業利益)10百万円)となりました。
(その他)
バルブリフターにつきましては、国内向け製品の増加や中国向け製品の販売好調により、前年同期に比べ大幅な増収となりました。
工作機械につきましては、グループ内部での取引が減少し減収となりました。
ロイヤルティーにつきましては、前年同期と同水準となりました。
この結果、当セグメントの売上高は、17億59百万円(前年同期比5.1%増)、セグメント利益(営業利益)は、1百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)8百万円)となりました。
なお、当セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、572億96百万円となり、前連結会計年度末と比較して14億60百万円の増加となりました。
資産の部の流動資産は、221億59百万円となり、前連結会計年度末と比較して8億63百万円の増加となりました。この主な要因は、現金及び預金が3億96百万円、受取手形及び売掛金が3億48百万円増加したことなどによるものであります。
固定資産は、351億36百万円となり、前連結会計年度末と比較して5億96百万円の増加となりました。この主な要因は機械装置及び運搬具(純額)が8億65百万円増加したことなどによるものであります。
負債の部の流動負債は、123億35百万円となり、前連結会計年度末と比較して3億58百万円の増加となりました。この主な要因は支払手形及び買掛金が3億65百万円増加したことなどによるものであります。
固定負債は、131億51百万円となり、前連結会計年度末と比較して9億33百万円の増加となりました。この主な要因は長期借入金が8億23百万円増加したことなどによるものであります。
純資産の部では、318億9百万円となり、前連結会計年度末と比較して1億69百万円の増加となりました。この主な要因は、非支配株主持分が2億88百万円、為替換算調整勘定が1億23百万円減少したものの、利益剰余金が3億24百万円、その他有価証券評価差額金が2億4百万円増加したことなどによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、68億51百万円となり、前連結会計年度末と比較して3億96百万円の増加となりました。
営業活動により得られた資金は、前年同四半期に比べ3億68百万円増加し35億93百万円となりました。この主な要因は、たな卸資産の増減額が3億93百万円減少したものの、減価償却費が3億29百万円増加したことや、仕入債務の増減額が3億30百万円増加したことなどによるものであります。
投資活動に使用した資金は、前年同四半期に比べ支出が9億82百万円増加し29億47百万円となりました。この主な要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出が8億74百万円増加したことなどによるものであります。
財務活動に使用した資金は、前年同四半期と比較して14億70百万円減少し、2億20百万円となりました。この主な要因は、前年同四半期に比べ短期借入金の増減額が3億50百万円減少したことや、非支配株主への配当金の支払額が2億22百万円増加したものの、長期借入れによる収入が12億12百万円増加したことや、長期借入金の返済による支出が8億4百万円減少したことなどによるものであります。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は184,228千円であります。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当社グループがもっとも影響を受ける自動車業界、二輪車業界は、人口減少と若年層の保有率低下により国内生産は減少傾向を見込んでおりますが、当社においては一部製品の受注増など増収を見込む中で生産体制拡大のための設備投資による償却費や人件費増により減益となる見通しです。海外においては、米国、中国、欧州等の経済や政策に不確実性があるものの、自動車、二輪車生産は拡大傾向にあり、当社グループにおいては、中国、アセアン地域で受注増を見込み、北米では一部製品の生産拠点移管等に伴う受注減を見込んでおります。また外国為替市場の変動の影響も見込まれます。
小型エンジンバルブ事業では燃費改善効果が大きい商品として評価が高まり、それに伴って急激に需要の高まりを見せている傘中空エンジンバルブを国内で集中生産することで安定供給に傾注しつつ、海外展開の準備に着手しました。既存の標準エンジンバルブは国内外ともに需要拡大と変動に備えるための設備整備又は増強により競争力強化を図っております。
(6) 経営者の問題認識と今後の方針について
国内事業は収益性の改善と向上を目指し、具体的な施策を講じて参ります。まず主力の小型エンジンバルブ事業は傘中空エンジンバルブを軸とした高付加価値製品の生産性改善を推進します。舶用部品事業は次期新製品の量産化対応への工法開発とライン整備を徹底して参ります。PBW事業は可変動弁事業の経営資源を振り当て、今後の増産計画に適合した合理化ライン構築と生産性改善を進めて参ります。歯車事業は大幅な需要増に対して社内外製区分の再構築も手段に加え対応計画を慎重に実行して参ります。
海外事業は需要が拡大する中国等のアジア地域において設備増強と生産性の向上を進め、事業展開をしている各国において競争力強化のための組織改革、生産体制、人員体制の見直し等を実施して参ります。
平成29年6月23日付の内部統制報告書に記載のとおり、当社では過年度より行われていた不適切な会計処理に関して前事業年度において以下の再発防止策を公表し、内部統制の整備・運用状況の改善を図りました。その結果、当該再発防止策は計画どおり実行し、前事業年度末日までに概ね整備は完了しました。しかしながら、全社的な内部統制については十分な運用期間を確保することができなかったことから、全社的な内部統制(運用)が、是正できたとの状況に至っていないものと判断しました。
1.コンプライアンス最優先の意識改革
2.規程類の明確化・棚卸プロセスの見直し
3.業績評価・人事制度の見直し
4.予算制度の見直し
5.内部監査体制の強化
6.法令遵守体制の強化
当社は、財務報告に係る内部統制の重要性を認識しており、内部統制の開示すべき重要な不備を是正するために、調査委員会による提言及び同提言を踏まえた上記の再発防止策を持続的且つ強力に推進しております。