本項に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、経営方針として『社会に貢献できるグローバル企業として成長・進化し続ける』を掲げています。また、「安全最優先」「最高品質」「納期厳守」「競争力あるものづくり」「スピード」「働いてよかったと思える会社」「よき企業市民(CSR)」という7つの柱のもと、お客様に満足していただける商品をグローバルに提供していくことを目指しております。
(2) 目標とする経営指標
当社グループでは、ROE 10%以上、ROA 6%以上、親会社所有者帰属持分比率 60%以上、固定比率 100%以下を中長期的な目標とする経営指標としております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
自動車の燃費向上に直結する摩擦、振動、流体コントロール技術を柱に、駆動系製品の軽量化やCO2削減技術を駆使し、社会・お客様との共生を図ります。
永年に亘り構築してきた海外での製造販売ネットワークと日本で生まれる先進技術を融合させ、最も競争力のあるユニーク製品を当社グループの現地工場からお客様の海外工場へ提供し続けることで、存在価値を高め、駆動系を中心とした総合メーカーとして現地のお客様にとって必要不可欠な企業に成長・進化いたします。
(4) 経営環境および会社の対処すべき課題
自動車業界は、電動化や自動運転を始めとする技術革新のただ中にあり、また既存事業においても競争の激化等が予想され、事業を取り巻く環境は一段と厳しさを増しています。
このような中であっても、利益を確保できる体質に進化するため、「ルール遵守によるグローバル安全及び品質保証」「工程内不良は1個で止める」「未来商品・次世代商品開発」「コスト競争力強化」「グループ経営基盤強化」「グローバル人材の採用・育成、ダイバーシティ・働き方改革推進」「環境負荷物質削減」といった課題に、グループ総力を挙げて取り組んでまいります。
なお、各セグメントにおける課題は下記のとおりです。
・MT(手動変速装置関連事業)
グローバルなMT製造工程の見直しや最適設計・ものづくり改革によるコスト競争力向上を図るとともに、エクセディブランドの確立により製品の生産から販売までのサプライチェーンをさらに強化してまいります。
・AT(自動変速装置関連事業)
中期的な需要増加を見据えた製品の安定的な供給体制を構築するとともに、低収益製品の採算性改善などを進めてまいります。
また、自動車の燃費向上と電動化への対応として、次世代商品開発に取り組んでまいります。
・その他事業
建設機械やフォークリフト向け製品については、部品の安定調達とコスト競争力強化を図ってまいります。また、2輪用クラッチ分野では、アジア諸国の各生産会社の機能強化、補修用製品市場の開拓などによる収益力確保を目指してまいります。
本項に記載した将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであるため、不確実性を内在しており、実際の結果と異なる可能性を含んでおります。
(1) 自動車メーカーの生産動向の影響について
当社グループは、自動車用伝導装置(MT及びAT)の製造販売を主な事業としており、自動車用伝導装置事業の外部顧客への売上高の連結売上収益に占める割合は、2019年3月期で 88.4%と高い割合となっております。
従って、当社グループの業績は、主要な顧客である自動車メーカー全般の生産動向及び販売動向の影響を受ける可能性があります。また、当社グループは資本関係の有無にかかわらず、世界の主要自動車メーカーグループに対して製品を供給しており、特定顧客に対する依存度が集中していることはありませんが、顧客の生産動向及び販売動向に大きな変動が生じた場合、その影響を受けて業績が変動する可能性があります。
(2) 海外展開について
当社グループは、自動車メーカーの世界最適調達方針に応じ、現地生産への対応を進めております。2019年3月期における所在地別の概況は次のとおりであります。
|
|
日本 |
北中米 |
アジア・ オセアニア |
その他 |
消去又 は全社 |
連結 |
|
売上収益(百万円) |
130,555 |
51,760 |
91,764 |
8,319 |
- |
282,398 |
|
構成比(%) |
46.2 |
18.3 |
32.5 |
3.0 |
- |
100.0 |
|
営業利益又は 営業損失(△)(百万円) |
11,790 |
△1,475 |
9,209 |
440 |
△337 |
19,626 |
|
構成比(%) |
60.1 |
△ 7.5 |
46.9 |
2.2 |
△ 1.7 |
100.0 |
当社グループの海外展開において、北中米及びアジア・オセアニアでの販売拡大は最重要戦略であります。特にアジア・オセアニアは、自動車生産台数が大きく伸びる可能性のある有望なマーケットであり、今後、積極的に事業展開を行う方針ではありますが、それらの地域の政治動向及び金融情勢の変化に伴うマーケットの変動が、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
(3) 為替リスクについて
当社グループは、全世界において製品の生産と販売を行っております。海外各国における収益、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表の作成時に円換算されていますが、換算時の為替レートにより、現地通貨における価値に変動がなかったとしても、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。
また、当社グループが日本で生産し、輸出する事業においては、他の通貨に対する円高は、当社製品のグローバルベースでの相対的な価格競争力を低下させ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。このため、当社グループの業績及び財政状態は、為替変動による影響を受け変動する可能性を含んでおります。
(4) 原材料・部品の調達リスク
当社グループの製品は、原材料の大部分と一部の部品をグループ外部より調達しております。調達先と安定的な取引が行えるよう努めておりますが、価格高騰や需給逼迫、調達先の不慮の事故等により、原材料・部品不足が生じ、結果として当社グループの業績に悪影響を与えるリスクが存在します。
(5)新製品開発
当社グループは、高い環境性能を有したコスト競争力のある製品を開発するよう努めております。今後も、魅力的な製品の開発を進めてまいりますが、当社の開発した製品が顧客や市場のニーズに合致しない、或いはタイムリーな開発と市場への投入ができない場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を与えるリスクが存在します。
(6) 製品の品質不具合
当社グループは、品質維持が事業を支える最重要項目と位置づけ、世界中の工場で製造される各種の製品に対して品質管理を行っております。しかし、全ての製品について欠陥が無く、将来にリコールが発生しないという保証はありません。大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥が発生した場合、多額の対応コストや当社グループの品質管理に対する評価の低下による取引の減少等が、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を与えるリスクが存在します。
(7) 災害や停電等による影響
当社グループは、生産設備に対し定期的な修繕及び点検を行うことで、故障等による製造ラインの中断ロスを最小限に抑制するように努めております。しかし、当社グループの生産施設で発生する災害、電力供給等のインフラの中断による影響を完全に防止又は軽減できる保証はなく、その結果、生産・納入活動が停止する可能性があります。
経営成績等の状況の概要
当社グループは、前連結会計年度よりIFRSを適用しております。
(1) 業績
当連結会計年度におきましては、主に中国市場での受注減少により、売上収益は減少いたしました。利益面におきましては、売上収益の減少や労務費を中心とした製造コストの増加に加え、米国における市場の構成変化によるAT製品の受注低迷が、今後短期間では回復しないと見込まれることから、米国子会社の生産設備について減損損失を計上したことにより、減益となりました。当連結会計年度の業績は、売上収益2,824億円(前年同期比0.3%減)、営業利益196億円(前年同期比17.6%減)、税引前利益190億円(前年同期比15.4%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益130億円(前年同期比17.9%減)となりました。
(セグメント情報)
報告セグメントの種類別の概況は下記のとおりであります。
〔MT(手動変速装置関連事業)〕
中国及び国内自動車メーカー向けの受注減少により、売上収益は685億円(前年同期比3.3%減)となりました。セグメント利益は、売上収益の減少により93億円(前年同期比7.7%減)となりました。
〔AT(自動変速装置関連事業)〕
国内及びメキシコでの受注増加により、売上収益は1,811億円(前年同期比1.9%増)となりました。セグメント利益は、売上収益の増加はあるものの、労務費を中心とした製造コストの増加に加え、米国における市場の構成変化によるAT製品の受注低迷が、今後短期間では回復しないと見込まれることから、米国子会社の生産設備について減損損失を計上したことにより86億円(前年同期比27.8%減)となりました。
〔その他〕
アジアでの2輪用クラッチ製品の受注減少により、売上収益は328億円(前年同期比5.5%減)となりました。セグメント利益は売上収益の減少により28億円(前年同期比13.8%減)となりました。
所在地別の概況は下記のとおりであります。
〔日本〕
MT製品の受注減少により、売上収益は1,306億円(前年同期比0.1%減)となりました。営業利益は労務費及び材料費の増加により118億円(前年同期比19.3%減)となりました。
〔北中米〕
自動車メーカー向けのAT製品の受注増加により、売上収益は518億円(前年同期比4.8%増)となりました。売上収益の増加はあるものの、上述の減損損失を計上したことにより営業損失は15億円(前年同期は5億円の営業損失)となりました。
〔アジア・オセアニア〕
中国市場での受注の減少により、売上収益は918億円(前年同期比3.8%減)となりました。営業利益は、コスト低減活動により92億円(前年同期比4.5%増)となりました。
〔その他〕
欧州での自動車メーカー向けAT製品の受注増加により、売上収益は83億円(前年同期比6.3%増)、営業利益は、売上収益の増加により4億円(前年同期比6.0%増)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上収益減少に伴う利益減少により税引前利益が 190億円(前連結会計年度は 225億円)、減価償却費及び償却費が 179億円(前連結会計年度は 171億円)、営業債権及びその他の債権の減少額が 60億円(前連結会計年度は 17億円の増加)、営業債務及びその他の債務の減少額が 48億円(前連結会計年度は 22億円の増加)、法人所得税の支払額が 84億円(前連結会計年度は 75億円)となりました。この結果、営業活動によって得た資金は、12億円減少し 318億円(前連結会計年度は330億円)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、AT事業を中心とした設備投資による支出が 270億円(前連結会計年度は 209億円)あり、この結果、投資活動で使用した資金は 278億円(前連結会計年度は 229億円)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の純増加額が 22億円(前連結会計年度は 26億円の純減少)、配当金の支払額が 46億円(前連結会計年度は 41億円)となりました。この結果、財務活動で使用した資金は、33億円(前連結会計年度は 76億円)となりました。
以上の結果により、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末と比較して 7億円増加し 454億円となりました。
生産、受注及び販売の実績
(1) 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) |
前期比(%) |
|
MT(百万円) |
67,921 |
94.9 |
|
AT(百万円) |
180,450 |
101.1 |
|
報告セグメント計(百万円) |
248,371 |
99.3 |
|
その他(百万円) |
32,467 |
92.0 |
|
合計(百万円) |
280,838 |
98.4 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高 (百万円) |
前期比 (%) |
受注残高 (百万円) |
前期比 (%) |
|
MT |
68,284 |
96.7 |
5,299 |
96.4 |
|
AT |
180,572 |
100.8 |
14,489 |
96.4 |
|
報告セグメント計 |
248,856 |
99.6 |
19,787 |
96.4 |
|
その他 |
32,212 |
91.6 |
2,597 |
81.5 |
|
合計 |
281,067 |
98.7 |
22,385 |
94.4 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記はすべて継続的な受注であるため、受注残高は1ヵ月間相当額を記載しております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) |
前期比(%) |
|
MT(百万円) |
68,481 |
96.7 |
|
AT(百万円) |
181,116 |
101.9 |
|
報告セグメント計(百万円) |
249,597 |
100.4 |
|
その他(百万円) |
32,801 |
94.5 |
|
合計(百万円) |
282,398 |
99.7 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主要な相手先別の販売実績については、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため、主要な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合の記載を省略しております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。
なお、本項に記載した将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであるため、不確実性を内在しており、実際の結果と大きく異なる可能性を含んでおります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループ(当社及び連結子会社)の連結財務諸表は、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに基づき作成しております。その作成に当たり、経営者は会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の各数値を算出するための見積りを行っております。これらの見積りについては過去の実績等を勘案し合理的に判断してはいるものの、実際の結果は見積り特有の不確実性により、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に記載しております。
(2) 当連結会計年度の財政状態の分析
当社グループの当連結会計年度末における資産合計は 3,120億円(前連結会計年度は 3,074億円)となり、前期末比 46億円(1.5%)増加しました。主な内容は、設備投資による有形固定資産の増加 107億円、営業債権及びその他の債権の減少 58億円であります。
当連結会計年度末における負債合計は 999億円(前連結会計年度は 1,038億円)となり、前期末比 38億円 (3.7%)減少しました。
当連結会計年度末における資本合計は 2,120億円(前連結会計年度は 2,036億円)となり、前期末比 84億円 (4.1%)増加しました。内訳としては、利益剰余金の増加 84億円(親会社の所有者に帰属する当期利益による増加 130億円、剰余金の処分(配当金)による減少 46億円)であります。
(3) 当連結会計年度の経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上収益 2,824億円(前年同期比 0.3%減)、営業利益 196億円(前年同期比 17.6%減)、税引前利益 190億円(前年同期比 15.4%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益 130億円(前年同期比 17.9%減)となりました。
MT(手動変速装置関連事業)における売上収益は中国及び国内自動車メーカー向けの受注減少により、 685億円(前年同期比 3.3%減)、セグメント利益は売上収益の減少により、 93億円(前年同期比 7.7%減)となりました。
AT(自動変速装置関連事業)における売上収益は国内及びメキシコでの受注増加により、 1,811億円(前年同期比 1.9%増)、セグメント利益は売上収益の増加はあるものの、労務費を中心とした製造コストの増加に加え、米国における市場の構成変化によるAT製品の受注低迷が、今後短期間では回復しないと見込まれることから、米国子会社の生産設備について減損損失を計上したことにより 86億円(前年同期比 27.8%減)となりました。
その他における売上収益はアジアでの2輪用クラッチ製品の受注減少により、 328億円(前年同期比 5.5%減)、セグメント利益は売上収益の減少により 28億円(前年同期比 13.8%減)となりました。
また、当社グループの当連結会計年度に係る経営指標はROE 6.6% (10%以上)、ROA 4.2% (6%以上)、親会社所有者帰属持分比率 64.2% (60%以上)、固定比率 89.6% (100%以下)となりました。(カッコ内はいずれも、中長期的な目標とする経営指標)
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループの連結売上収益の約9割が自動車用部品であり、主要な販売先である自動車メーカーの生産・販売動向及び調達方針の影響を受ける可能性があります。特にアジア・オセアニアでの販売拡大は最重要戦略でありますが、それらの地域の政治動向及び金融情勢の変化に伴うマーケットの変動に多大な影響を受けるものと予想されます。また、海外事業の拡大に伴う為替リスクの増加、原材料・部品の調達リスク、製品の品質不具合及び災害や停電等のリスクについても業績に重要な影響を与えるものと予想されます。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
①キャッシュ・フローの状況
当社グループの当連結会計年度における資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは 318億円(前年同期比 3.8%減)の資金を得ております。増加の主な内訳は、税引前利益 190億円(前年同期比 15.4%減)、減価償却費及び償却費 179億円(前年同期比 4.5%増)、減少の主な内訳は、法人所得税の支払額 84億円(前年同期比 11.3%増)であります。
投資活動によるキャッシュ・フローでは 278億円(前年同期比 21.1%増)の資金を使用しております。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出 270億円(前年同期比 29.0%増)、無形資産の取得による支出 12億円(前年同期比 26.1%増)であります。
財務活動によるキャッシュ・フローでは 33億円の資金を使用しております(前年同期比 57.2%減)。主な内訳は、借入とその返済による調達が 22億円(前連結会計年度は 26億円の支出)、当社株主への配当による支出 46億円(前年同期比 11.8%増)であります。
以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は 454億円(前年同期比 1.6%増)となっております。
②財務政策
当社グループの運転資金及び設備投資資金は、主として自己資金により充当し、必要に応じて借入もしくは社債の発行による資金調達を実施することを基本方針としています。
当連結会計年度における設備投資等の資金については、自己資金及び借入金により充当しました。
今後の資金需要の主なものは、環境性能の高い新製品の開発投資やさらなるグローバル化に対応するための海外投資等であります。これらの資金需要に対しては、主に自己資金で充当する予定ではありますが、資金の不足時に備え、直接金融においては格付機関による企業格付の向上を図ること、また、間接金融では金融機関との関係を強化することにより有利な調達条件の維持に努め、負債と資本のバランスに配慮しつつ、適切で柔軟な資金調達体制を構築してまいります。
従い、当社グループは、その健全な財務状態、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出す能力により、当社グループの成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えております。
IFRSにより作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項
(固定資産)
日本基準では有形固定資産(リース資産を除く)の減価償却方法について、前連結会計年度より定率法から定額法に変更を行っていますが、IFRSでは遡及的に定額法による償却を行っています。この結果、当連結会計年度では売上原価が1,891百万円増加し、販売費及び一般管理費が262百万円増加しております。
(1) 業務提携契約
|
国名 |
契約者 |
契約先 |
契約内容 |
契約日 |
|
日本 |
エクセディ |
アイシン精機株式会社 |
海外事業を中心とした業務提携 |
2001年7月3日 |
(2) 当社グループ(当社及び連結子会社)が与える技術援助契約
|
国名 |
契約者 |
契約先 |
契約内容 |
契約期間 |
ロイヤリティ算出方法 |
|
台湾 |
エクセディ |
至舜企業股份有限公司 |
2輪用クラッチ製造に関する技術援助契約、技術指導 |
2019年4月2日より 1ヵ年間 |
売上高の一定 |
|
コロンビア |
〃 |
ボーネム社 |
クラッチ製造に関する技術援助契約、技術指導 |
2015年7月1日より 5ヵ年間 |
〃 |
(3) 合弁事業契約
|
国名 |
契約者 |
契約先 |
合弁会社名称 |
出資比率 (%) |
契約日 |
|
ドイツ |
エクセディ |
フォイトターボ社 |
ニッポンリターダシステム |
50 |
1988年12月20日 |
|
タイ |
〃 |
サイアムオートパーツ社 |
エクセディタイランド |
67 |
1994年9月15日 |
|
オーストラリア |
〃 |
クラッチコインポーツPTY. リミテッド |
エクセディオーストラリア |
75 |
1995年5月24日 |
|
中国 |
〃 |
重慶機電股份有限公司 他1社 |
エクセディ重慶 |
70 |
2007年7月31日 |
|
マレーシア |
〃 |
プロトン社 他1社 |
エクセディマレーシア |
50 |
1995年7月18日 |
|
インド |
〃 |
シーケーグループ |
エクセディインディア |
73 |
2010年1月21日 |
|
アメリカ |
〃 |
アイシンホールディングスオブアメリカ |
エクセディアメリカ |
60 |
2001年10月31日 |
|
タイ |
〃 |
アイシン化工株式会社 |
エクセディフリクションマテリアル |
66 |
2002年2月11日 |
|
アラブ首長国連邦 |
〃 |
ハプコグループフリーゾーンカンパニー |
エクセディミドルイースト |
73 |
2002年4月7日 |
|
ベトナム |
〃 |
ベトナムプレシジョンインダストリーNo1カンパニーリミテッド |
エクセディベトナム |
80 |
2006年1月26日 |
|
ニュージーランド |
〃 |
クラッチコインポーツPTY. リミテッド |
エクセディニュージーランド |
60 |
2008年9月9日 |
|
パナマ共和国 |
〃 |
ジャパンインターナショナルパーツS.A. |
エクセディラテンアメリカ |
80 |
2012年7月8日 |
|
メキシコ |
〃 |
メルキャップS.A. |
エクセディメキシコアフターマーケットセールス |
80 |
2014年12月26日 |
|
シンガポール |
〃 |
Chip Yew Company |
エクセディシンガポール |
90 |
2015年9月9日 |
|
中国 |
エクセディ |
沈陽金客汽車配件有限公司 |
エクセディ北京 |
70 |
2013年12月5日 |
|
インドネシア |
エクセディ |
PT.インドプリマゲミラン |
エクセディプリマインドネシア |
25 |
2014年2月3日 |
(注)出資比率は、当社グループから合弁会社への出資比率であります。
当社は企業理念のひとつとして「お客様の喜びを創造しよう」を掲げ、「高い技術力」と「きめこまやかで手際のよい対応」をもった駆動系を中心とする総合メーカーとしてお客様に喜んでいただける高品質、低コストの商品開発のために研究開発活動を強化しております。当社グループの主な研究開発は、当社を中心に国内ではダイナックス、海外ではエクセディ重慶、エクセディダイナックス上海、エクセディフリクションマテリアル、エクセディエンジニアリングアジア、エクセディグローバルパーツでおこなっております。
現在の当社グループの研究開発活動は、MT事業、AT事業を中心に推進しております。研究開発スタッフはグループ全体で 496名にのぼり、これは総従業員数の約4%に当たっております。
当連結会計年度における各事業セグメント別の研究開発活動の状況は次のとおりであります。なお、研究開発費については、各事業セグメントに配賦できない新製品開発費 1,784百万円が含まれており、当連結会計年度の研究開発費の総額は
[MT]
手動変速装置(マニュアルトランスミッション)の乗用車系部品では、環境問題・低燃費に対応した希薄燃焼型エンジンや直噴ディーゼルエンジンから生じる振動を効率的に吸収する高性能ダンパー付きクラッチや2マスフライホイールを開発しております。
商用車系部品では、マニュアルクラッチをはじめ、マニュアルトランスミッションの発進・変速操作を自動化したAMT(オートメーテッドマニュアルトランスミッション)用として、コントロールユニットの指令に従ってクラッチを操作するモータドライバ及びアクチュエータユニットなどの製品も開発しています。
なお、当セグメントに要した研究開発費は
[AT]
自動変速装置(オートマチックトランスミッション)用部品では、トルクコンバータ、ロックアップクラッチ、湿式クラッチなどを開発しており、湿式クラッチに関しては、内部の油の流れ,面圧を解明し、スリップ性能改善につなげる研究を最新のコンピューターシステムを駆使して継続的に進めております。
また、低燃費を実現するために低速度域までロックアップ領域を拡大し、低速のクラッチ締結時の振動を減衰するトルクコンバータの開発に成功いたしました。これらの研究成果に基づく新製品により新たな受注を獲得しております。
子会社のダイナックスでは、高性能なロックアップクラッチ用摩擦材や自動変速機の部品を開発しております。
また、2系統のクラッチにより動力を途切れなく伝達でき、MTに近い燃費を得ることが出来るデュアルクラッチトランスミッションへの適用部品として、ダイナックスでは湿式デュアルクラッチなどの製品を開発しています。
なお、当セグメントに要した研究開発費は
[その他]
燃費を大幅に改善できるダウンサイジング過給エンジンや気筒休止エンジン用に、高性能ダンパーの開発を行っております。また、ハイブリッド車用に、エンジン/モータ切替え時、およびエンジン走行時に発生する振動を吸収するダンパー装置、タイヤ側からの過大負荷入力を緩和するトルクリミッター付きダンパー、エンジンスタータやジェネレータ機能を統合してトルクコンバータなどの発進デバイスと組み合わせるモータなどの新しい製品分野の開発を行っております。
また、建機・産業車両用製品としてフォークリフトやラフテレーンクレーンなどの運転性・作業性向上及び伝達効率の追求を目的とした、トランスミッションの性能向上開発を継続的に行っております。
アセアン・インドを中心に2輪市場が拡大しつづけております。当社は、独自の技術を生かし、高品質で安価な2輪用クラッチを開発しております。
なお、当セグメントに要した研究開発費は 1,089百万円であります。