第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

なお、従来、決算日が12月31日であった在外連結子会社4社につきましては、第1四半期連結会計期間より、決算日の3月31日への変更および連結決算日に仮決算を行う方法への変更を行っております。これに伴い、当第3四半期連結累計期間は、当該連結子会社について2021年1月1日から2021年12月31日までの12か月間を連結しております。詳細は、「第4 経理の状況 注記事項 (連結の範囲又は持分法適用の範囲の変更)」に記載のとおりであります。

また、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細は、「第4 経理の状況 注記事項 (会計方針の変更)」に記載のとおりであります。

 

(1)  経営成績

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、前期から続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止に向けた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置による経済活動の自粛等により企業活動に大きな影響を及ぼしましたが、ワクチン接種の拡大等による効果による消費拡大等の効果もあり、総合的には景気は緩やかな持ち直しの動きとなりました。

世界経済につきましては、米国は、新たな変異株を含む新型コロナウイルス感染者の発生が続いておりますが、ワクチン接種の効果が発現し経済活動は正常化に進む等企業活動は引き続き好調に推移しており、景気は緩やかな回復の基調が続いております。中国でも感染症の抑制により経済活動がいち早く再開されており、北京での冬季オリンピックに向け景気は引き続き回復基調が進んでおります。ただ世界全体では半導体不足による影響は未だ続いており、新たな変異株の出現など感染症拡大の影響による経済の停滞は今後もしばらく続くことが懸念されます。

当社グループの属する自動車業界につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響は引き続き残っておりますが、それ以上に世界的な半導体不足に加え、東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大に伴う調達部品不足による各メーカーの減産の影響が未だに続いております。北米の新車販売につきましては、前年同期を上回る販売となりましたが、中国および国内の新車販売は各メーカーの減産の影響等により前年同期よりも低い水準となりました。

このような市場環境の中、当社グループは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響、また半導体不足や調達部品不足による自動車メーカー減産の影響を受けましたが、前年同期と比較し、北米顧客への販売は回復し、特に海外拠点からの販売が大きく回復したことに加えて、在外連結子会社4社におきましては、決算日の変更および連結決算日に仮決算を行う方法への変更により2021年1月1日から20211231日の12か月間の経営成績を連結していることから、海外販売は46.0%の増加(在外連結子会社について2021年4月1日から20211231日までの9か月間を連結した場合は13.7%の増加)となりました。国内販売につきましても、自動車メーカー減産の一方でトラックバス・産機・建機・農機向けの販売が好調であったことから前年同期と比較すると大きく回復し15.9%の増加となり、国内外を合わせると26.2%の販売増(在外連結子会社について2021年4月1日から20211231日までの9か月間を連結した場合は15.2%の販売増)となりました。

利益につきましても、売上の回復に加え引き続き固定費の徹底圧縮による原価改善活動など収支対策に取り組んでまいりました結果、前年同期と比較すると大幅な利益改善となりました。

 

以上の結果、売上高は16,913百万円(前年同期比3,515百万円増)、営業利益は1,330百万円(前年同期は営業損失287百万円)、経常利益は1,420百万円(前年同期は経常損失376百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は756百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失327百万円)となりました。

また、在外連結子会社4社につきまして、当第3四半期連結累計期間が2021年4月1日から2021年12月31日までの9か月間であった場合の連結経営成績は、売上高は15,431百万円(前年同期比2,032百万円増)、営業利益は957百万円(前年同期は営業損失287百万円)、経常利益は1,054百万円(前年同期は経常損失376百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は490百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失327百万円)であります。

 

なお、当社グループは、単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

(2)  財政状態

(資産)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ341百万円減少し35,632百万円となりました。総資産の増加の主な内訳は、流動資産(その他)に含まれる関係会社預け金が1,513百万円、減少の主な内訳は現金及び預金が236百万円、受取手形及び売掛金が298百万円、有形固定資産が1,032百万円であります。

現金及び預金と流動資産(その他)に含まれる関係会社預け金を合算した現金及び現金同等物は1,277百万円増加しておりますが、これは販売が前期と比較して回復している一方で、前期に引き続き固定費の徹底圧縮等の収支対策を行っていることにより営業キャッシュ・フローが大きく改善しているためです。有形固定資産は、減価償却等により減少しております。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ1,431百万円減少し8,802百万円となりました。負債の減少の主な内訳は短期借入金が695百万円、支払手形及び買掛金が640百万円であります。

短期借入金は、返済等により減少しております。支払手形及び買掛金は、半導体不足等の影響による販売の減少に伴い生産を調整し、仕入を抑制していることから、減少しております。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末の非支配株主持分を含めた純資産は、前連結会計年度末に比べ1,090百万円増加し26,831百万円となりました。純資産の増加の主な内訳は、利益剰余金の増加484百万円であります。

 

(3)  重要な会計上の見積りおよび仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積りおよび仮定の記載について、当第3四半期連結会計期間末において重要な変更はありません。

詳細は「第4 経理の状況 注記事項 (会計上の見積りの不確実性に関する追加情報)」に記載のとおりであります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等および経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、2021年6月23日に、2021年度から2023年度までの3年間を計画期間とする新たな中期経営計画を策定、公表いたしました。その概要については以下の通りです。

 

中期経営計画の基本方針

当社グループの更なる成長を目指し、新たに3つの大きな課題に取り組んでまいります。

1点目は、自動車部品事業の安定収益確保であり、コスト構造のあるべき姿と現状のギャップ解決手段の検討を行い、比例費低減と固定費の削減を実行してまいります。

2点目は、新規事業のスタートおよび基軸への成長であり、拡大市場のマーケティングや新規事業の立案を検討・実行してまいります。

3点目は、効率経営推進による社会貢献であり、働き方改革・DX推進・財務改善・BCPなど経営基盤強化を図っていくとともに、CO削減・SDGsの取り組みを開始し、ESG経営を実践してまいります。

 

(2023年中期経営計画基本方針)

① 自動車部品事業の安定収益確保

② 新規事業のスタートおよび基軸への成長

③ 効率経営推進による社会貢献

 

定量目標

●エンジンバルブ事業の合理化推進による利益率向上

●新規事業、ESG関連中心の積極的な投資

●株主への利益還元目標は連結配当性向30%以上

 

2021年度(※)

(内 21年4月~
22年3月分)

2022年度

2023年度

売上高

23,000百万円

21,500百万円

22,000百万円

23,000百万円

営業利益

2,200百万円

1,800百万円

2,400百万円

2,700百万円

当期純利益

1,350百万円

1,050百万円

1,700百万円

1,900百万円

売上高営業利益率

10%

8%

11%

12%

設備投資額

1,500百万円

2,000百万円

2,000百万円

連結配当性向

20%

25%

30%

30%以上

 

※2021年度は決算期統一のため、在外連結子会社は15ヶ月決算となります

 

重要施策

既存事業の

競争力向上

拡販活動

・欧米顧客への新規参入

原価低減

・多能工化、生産性向上

・生産設備のスマートライン化

新技術の開発

・高排温化対応バルブの開発

・カーボンニュートラル燃料普及対応

新規事業の

スタート

既存技術とのシナジー

・バルブ生産技術の応用開発と事業化検討

 鍛造技術、中空加工技術の活用

有望事業への投資

・成長分野の探索と戦略投資

 研究開発投資、M&A含めた早期事業化の実現

地域貢献

・事業を通じての地域経済の活性化

ESG経営の実践

SDGs

・People(人間)、Prosperity(繁栄)、Planet(地球)

 を重要課題とした取り組み

カーボンニュートラル

・再生可能エネルギーの導入・拡大、省エネ拡大

・産業廃棄物の3R(Reduce、Reuse、Recycle)推進

働き方改革

・多様な働き方の推進

・DX推進

 

 

(5)  研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は162百万円であります。

 

(6)  生産、受注および販売の実績

当第3四半期連結累計期間における生産、受注および販売の実績は、前年同期に比較し増加しております。これは、前第3四半期連結累計期間においては新型コロナウイルス感染症拡大の影響により生産、受注および販売が著しく減少しておりましたが、当第3四半期連結累計期間においてはいずれも回復しているためであります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。