当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
① 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における経済環境は、国内では新型コロナウイルス感染症からの経済活動の正常化が進み、供給制約が緩和した自動車やインバウンド需要を中心に輸出も持ち直しをみせて経済は回復傾向となっています。しかしながら、エネルギー価格の高騰、円安による物価の上昇など不安材料は残存している状況です。
海外では、中国経済については住宅市場の低迷長期化や巣ごもり需要の終息などによる世界的な需要の低迷により、ゼロコロナ政策解除後においても景気回復が緩慢なペースにとどまっております。一方、米国経済は金融引き締めのなかでも良好な雇用環境を背景に堅調さを維持しています。
当社グループに関係する自動車業界においては、コロナ禍の影響と半導体などの部品不足の状況が緩和され、景況感は改善してきております。しかしながら、日系完成車メーカーの中国市場での不振、ロシアのウクライナ侵攻に伴う資源エネルギー価格の上昇や物価高騰、各国の金融の引き締めによる景気の下振れも引き続き懸念されており、先行きは依然不透明な状況です。
この様な環境の中、当社グループは、顧客からの受注増があったものの、製品に含まれる貴金属の価格下落により当第2四半期連結累計期間の売上収益は、1,039億2千万円(前年同期比4.6%減)、一方、受注増や為替変動に加え、北米での原材料や輸送費高騰分の価格転嫁等により、営業利益31億8千2百万円(前年同期比197.2%増)、税引前四半期利益37億7千9百万円(前年同期比54.3%増)、四半期利益24億8千2百万円(前年同期比222.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益21億7百万円(前年同期比289.7%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
売上収益は顧客からの受注増及び海外からの収入増に加え、為替変動により増収、利益面においては、増収効果に加え、費用削減施策の効果等により、売上収益193億6千1百万円(前年同期比10.9%増)、営業損失1億6千6百万円(前年同期は営業損失10億5千8百万円)となりました。
売上収益は顧客からの受注増に加え、為替変動により増収、利益面においては、増収効果に加え、原材料や輸送費高騰分の価格転嫁等により、売上収益297億8千7百万円(前年同期比14.9%増)、営業損失5億3百万円(前年同期は営業損失19億3千3百万円)となりました。
主にインドネシアにおいて自動車部品二輪が好調に推移したことにより、売上収益166億3千5百万円(前年同期比32.3%増)、営業利益14億9千3百万円(前年同期比471.3%増)となりました。
製品に含まれる貴金属の価格下落や顧客からの受注減の影響により、売上収益454億8千6百万円(前年同期比23.3%減)、営業利益22億4千6百万円(前年同期比31.6%減)となりました。
顧客からの受注増や、工場移転に伴う売却益の発生により、売上収益は8億1千5百万円(前年同期比38.0%増)、営業利益3億1千4百万円(前年同期比180.0%増)となりました。
益の合計であります。
② 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、現金及び現金同等物や棚卸資産等の増加がありましたが、営業債権及びその他の債権の減少により、前連結会計年度末に比べ3億4千1百万円減少し、1,992億9千2百万円となりました。
負債につきましては、営業債務及びその他の債務の増加がありましたが、その他の流動負債の減少により、前連結会計年度末に比べ67億7千1百万円減少し、954億4千2百万円となりました。
資本につきましては、その他の資本の構成要素の増加により、前連結会計年度末に比べ64億3千万円増加し、1,038億5千万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は339億9千9百万円(前連結会計年度末比5.1%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は62億1千4百万円(前年同期は2億1千4百万円の使用)となりました。これは主に預り金の減少による支出がありましたが、営業債権及びその他の債権の減少や減価償却費及び償却費による収入が上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は11億5千4百万円(前年同期比6.4%減)となりました。これは主に合理化投資に伴う有形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は49億4千5百万円(前年同期比45.9%減)となりました。これは主に短期借入金の返済によるものであります。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は12億5千9百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい変動がありました。その内容については、「(1)財政状態及び経営成績の状況 ①経営成績の分析」に記載しております。
① 生産実績
当第2四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
② 受注実績
当第2四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
③ 販売実績
当第2四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価額によっております。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。