文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は43,591百万円と前年同四半期に比べ、8,207百万円(23.2%)の増収となりました。利益につきましては、営業利益は2,348百万円と前年同四半期に比べ、148百万円(6.7%)の増益となりました。経常利益は2,401百万円と前年同四半期に比べ、845百万円(54.4%)の増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、1,184百万円と前年同四半期に比べ、1,290百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失106百万円)の増益となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
なお、前連結会計年度において、第2四半期連結会計期間より、ASSA ABLOY ABからの事業譲受のために株式取得したAlpha Vehicle Security Solutions Czech s. r. o.、ALPHA INDUSTRY PUEBLA, S. A. DE C.V.及びALPHA (SUZHOU) VEHICLE SECURITY SOLUTIONS CO., LTD.を連結子会社として連結範囲に含めました。これにより、報告セグメントのうち自動車部品事業について従来の「日本」、「北米」及び「アジア」の3区分から、「日本」、「北米」、「アジア」及び「欧州」の4区分に変更しております。そのため「欧州」については前期比較を行っておりません。
① 自動車部品事業(日本)
自動車部品事業(日本)は、主要得意先において生産台数・販売台数ともに減少したこと等により、売上高は8,911百万円と前年同四半期に比べ、395百万円(△4.2%)の減収となりましたが、生産合理化等により、営業損失は103百万円(前年同四半期は営業損失271百万円)となりました。
② 自動車部品事業(北米)
自動車部品事業(北米)は、米国では前期に比べ売上減少となりましたが、メキシコでは売上好調が続き、売上高は10,794百万円と前年同四半期に比べ、1,071百万円(11.0%)の増収、生産合理化等の効果により、営業利益は974百万円と前年同四半期に比べ、270百万円(38.5%)の増益となりました。
③ 自動車部品事業(アジア)
自動車部品事業(アジア)は、中国での売上好調が続き、売上高は14,716百万円と前年同四半期に比べ、1,364百万円(10.2%)の増収となりましたが、材料価格が高騰したこと等により、営業利益は708百万円と前年同四半期に比べ、315百万円(△30.8%)の減益となりました。
④ 自動車部品事業(欧州)
自動車部品事業(欧州)は、売上高は6,018百万円、営業損失は61百万円となりました。
⑤ セキュリティ機器事業(日本)
セキュリティ機器事業(日本)は、ロッカーオペレーション事業が好調に推移し、また賃貸・戸建住宅向け電気錠の採用が順調に推移したことに伴い、売上高は6,176百万円と前年同四半期に比べ231百万円(3.9%)の増収となりましたが、為替影響により、営業利益は635百万円と前年同四半期に比べ0百万円(△0.1%)の減益となりました。
⑥ セキュリティ機器事業(海外)
セキュリティ機器事業(海外)は、売上高は、2,870百万円と前年同四半期に比べ、596百万円(26.2%)の増収、営業利益は175百万円と前年同四半期に比べ115百万円(191.9%)の増益となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。
なお、当社は2010年8月6日開催の取締役会において、「当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針」を決議いたしました。その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
① 基本方針の内容
当社は、自動車や住宅、そして産業用機器等の様々な分野にキーとキーレス商品を提供する総合ロックメーカーとして、「日々新たに、自らを変えていく」という企業理念のもと、時代に合わせて自らを変え、お客様のニーズにあった製品を提供し、「安全・安心・利便性」をお届けすることで社会に貢献しております。そして、安定した財務体質を維持し、事業環境の変化があっても収益を創造し確保する磐石な企業体質を有するグローバルな企業を目指しております。
上記の企業理念と目指す姿を実現するため「個々の質を高め、お客様に喜ばれる価値を創造・提供します」という経営理念のもと、世界各国からのお客様のニーズにお応えできる新製品の開発と生産・供給体制の構築・改善を継続的に行っております。この活動を支えるのは、当社グループのすべての役員及び従業員の一人ひとりが責任を果たし、全員で企業価値向上に取り組むという、長年の企業文化を共有する人材であると考えております。
また、株主還元につきましては、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続して実施していくことを方針としております。
当社は、当社の株式の大量取得を目的とする買付が行われる場合、それに応じるか否かは、最終的には株主の皆様の判断に委ねられるべきものと考えており、経営支配権の異動を通じた企業活動の活性化の意義や効果を否定するものではありません。
従いまして、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の経営理念の実現のため、上記の経営方針の実行と企業価値向上に中長期的に継続して取り組む者であるべきと考えております。
② 不適切な支配を防止するための取組み
現在のところ、当社は、当社の株式の大量取得を行う者に対し、これを防止する具体的な取組み(いわゆる「買収防衛策」)を予め定めておりませんが、当社の株式の大量取得を企図する者が出現した場合には、当社は社外の専門家を交えて当該取得者の提案内容を上記の基本方針や株主共同の利益に照らして、慎重に判断いたします。
当該大量取得が不適切な者によると判断した場合には、下記の要件の充足を前提として、具体的な対抗措置の内容等を速やかに決定し、実行いたします。
イ.当該措置が基本方針に沿うものであること
ロ.当該措置が当社の株主の共同の利益を損なうものではないこと
ハ.当該措置が当社の役員の地位の維持を目的とするものではないこと
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1,446百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
社会・経済状況の変化や技術革新がかつてないスピードで起こる変革の時代において、社会や顧客の要望はますます複雑化・多様化しており、その変化への対応が強く要求されております。
① 自動車部品事業
自動車市場は、欧州及びASEANでは販売台数の緩やかな増加が見込まれます。一方、米国の買い替え需要に落ち着きがみられ、日本では得意先の台数減少影響により、前年を下回る見通しです。
② セキュリティ機器事業
セキュリティ機器部門の主力市場は、2019年10月の消費増税まで現状が継続されることが予測され、低水準の住宅ローン金利等により、国内の住宅着工戸数が現行水準で推移する見込です。一方、配送会社による再配達の社会問題については、関連する業界で色々な動きが予測されます。
また、当社は海外グループ売上高が国内より高いため、為替変動により影響を受ける可能性があります。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は53,621百万円となり、前連結会計年度末に比べ、876百万円の減少となりました。また、有利子負債は前連結会計年度末に比べ、2,161百万円減少し、12,086百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金が2,155百万円減少したことや、原材料及び貯蔵品が592百万円減少したこと等により、1,889百万円減少し、27,882百万円となりました。
固定資産は、投資有価証券が714百万円増加したことや、有形固定資産が323百万円増加したこと等により、1,002百万円増加し、25,718百万円となりました。
流動負債は、支払手形及び買掛金が961百万円減少したことや、短期借入金が1,816百万円減少したこと等により、2,155百万円減少し、16,012百万円となりました。
固定負債は、長期借入金が1,297百万円減少したこと等により、634百万円減少し、9,829百万円となりました。
純資産は、利益剰余金が897百万円増加したことや、その他有価証券評価差額金が485百万円増加したこと等により、1,913百万円増加し、27,779百万円となりました。以上により、自己資本比率は前連結会計年度末の46.0%から4.4ポイント増加し、50.4%となりました。
(7)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するように努めております。更なるグローバル競争の激化が予想される中、当社グループは、経営理念を経営の方針として、お客様の喜びをアルファグループの喜びと受け止め、その結果として収益を安定的に確保できる企業体質を確立いたします。そのために、既存拠点の収益向上と海外拠点の充実を図り、お客様基盤の維持・拡大と、新商品・新拠点に対する積極的な設備投資を継続します。今後も、全ての人が安全・安心に快適な暮らしを享受できるよう、事業活動を通じて地球環境にやさしく、お客様から信頼される『アルファブランド』の確立を目指します。
当社グループは、着実な企業価値の向上を測る尺度として、2016年度~2018年度の中期経営計画について、安定・成長をキーワードに「収益基盤の強化」、「新事業・新商品開発」、そして「人材育成」を3つの基本方針に掲げ、計画目標を達成させるべく推進しております。具体的には中期経営計画の最終年度となる2018年度において、連結売上高600億円、同営業利益率5%以上、新商品売上高比率25%以上、自己資本比率50%以上の達成を目標としております。