第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当中間連結会計期間における世界経済は成長基調ではありますが、成長率の鈍化、地域紛争等のリスクを含んでおり足踏み状態にあります。また、自動車市場は引き続き電動車市場の拡大による事業再編が進んでいます。

 このような状況の中、当社グループは、プーリ、トランスミッション部品、xEV部品、モーターコア部品を4本柱として事業を展開してきました。当連結会計期間の業績は、前年同期比較では国内のトランスミッション部品、xEV部品の拡大及びこれらの生産性向上により増収増益となりました。

 一方、業績予想に対しては、タイの国内自動車販売低迷及び中国での急激な自動車電動化に遅れた日系自動車の販売不振により売上は予想に対し微減となりましたが、国内でのxEV用部品等の生産性向上により増益となりました。

 その結果、当社グループ(当社及び連結子会社)の売上高は5,508百万円(対前年同期191百万円増加[3.6%])となりました。利益面では、営業利益315百万円(対前年同期85百万円増加[37.0%])、経常利益348百万円(対前年同期88百万円増加[33.9%])、親会社株主に帰属する中間純利益266百万円(対前年同期37百万円増加[16.2%])となりました。

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 日本は売上高4,067百万円(対前年同期191百万円増加[5.0%])、営業利益278百万円(対前年同期87百万円増加[45.9%])となりました。東南アジアは売上高1,125百万円(対前年同期86百万円減少[△7.1%])、営業利益34百万円(対前年同期21百万円減少[△39.2%])、中国は売上高427百万円(対前年同期30百万円増加[7.8%])、営業損失6百万円(対前年同期は、営業損失36百万円)となりました。

 

 当中間連結会計期間末における総資産は15,943百万円となり、前連結会計年度末に比べ161百万円の減少となりました。流動資産は72百万円減少しましたが、主として現金及び預金の増加55百万円、電子記録債権の減少138百万円等によるものであります。固定資産は88百万円減少しましたが、主として工具、器具及び備品の増加44百万円、投資有価証券の減少126百万円等によるものであります。

 負債は4,630百万円となり、前連結会計年度末に比べ512百万円の減少となりました。流動負債は302百万円減少しましたが、主として電子記録債務の減少221百万円、リース債務の減少50百万円等によるものであります。固定負債は210百万円減少しましたが、主として長期借入金の減少192百万円、繰延税金負債の減少18百万円等によるものであります。

 純資産は11,313百万円となり、前連結会計年度末に比べ350百万円の増加となりました。主として利益剰余金の増加189百万円、その他有価証券評価差額金の減少100百万円、為替換算調整勘定の増加262百万円等によるものであります。

 この結果、自己資本比率は69.8%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,627百万円と、前連結会計年度末と比べ、533百万円の減少となりました。

 

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果、得られた資金は588百万円(対前年同期33百万円増加[5.9%])となりました。これは主に税金等調整前中間純利益350百万円(対前年同期87百万円増加[33.3%])、減価償却費390百万円(対前年同期10百万円増加[2.8%])、法人税等の支払額74百万円(対前年同期6百万円減少[△8.3%])となったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果、使用した資金は821百万円(対前年同期264百万円増加[47.7%])となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出258百万円(対前年同期291百万円減少[△53.0%])、定期預金の増加額547百万円(前年同期はありません)となったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果、使用した資金は346百万円(対前年同期15百万円増加[4.6%])となりました。これは主に長期借入れによる収入100百万円(対前年同期60百万円減少[△37.5%])、長期借入金の返済による支出301百万円(対前年同期45百万円減少[△13.1%])となったことによるものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、124百万円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。