当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間は、米中貿易摩擦の激化や地政学的リスクの影響を受け、世界経済の減速懸念が高まり、ドル円為替相場は対米ドル円レート112円台前半から107円台前半の範囲で円高傾向に推移しました。
航空輸送業界では、格安航空会社(LCC)の攻勢による競争の激化が続いている一方、世界的な航空需要の拡大により、大手エアラインは新規運航路線の獲得や客室サービスの向上、LCCへの参画など様々な戦略を打ち出しています。航空機メーカーでは、一時的にはボーイング737MAX型機の運航停止の影響が懸念される状況にありますが、航空機需要の高まりを背景に、ボーイング、エアバス共に高水準の受注残機数を維持しており、一部機種の増産や燃費効率の向上を目指した新機種の開発が進むなど航空機市場は引き続き堅調に推移すると見込まれています。
こうしたなか当社グループでは、航空機内装品等製造関連・航空機シート等製造関連においては、2019年3月26日に公表しました不適切な品質事象に対して、一部の生産活動を停止し、是正・再発防止策を実施すると共に、より高いコンプライアンス・品質意識への変革を進めました。
一方、ボーイング777X型機向けラバトリー及びギャレー、KLMオランダ航空向けスタンダード・シートの出荷を開始すると共に、エア・ヨーロッパ航空向けスタンダード・シートの生産に着手しました。
航空機器等製造関連においては、生産性改善の取組みを進めると共に、これまで培った金属加工技術を生かし、内装品やシートの部品の内製化を開始しました。
航空機整備等関連においては、飛行安全の確保と品質向上の取組みを継続すると共に、伊丹支所を開設するなど、エアライン向け機体整備の拡大に努めました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高 18,762百万円(前年同四半期比 3,354百万円減)、営業利益 394百万円(前年同四半期比 1,062百万円減)、経常利益 110百万円(前年同四半期比 1,499百万円減)、親会社株主に帰属する四半期純利益 58百万円(前年同四半期比 922百万円減)となりました。
なお、当第1四半期連結累計期間末に第2四半期連結会計期間以降の完成工事に対する工事損失引当金を 3,452百万円計上しております。この工事損失引当金による期間損益への影響は、当第1四半期連結累計期間において売上原価 328百万円の減少(2019年3月期末の工事損失引当金は 3,781百万円)となりました。
グループ全体の販売費及び一般管理費、営業外損益、特別損益の状況は次のとおりです。
販売費及び一般管理費は、販売手数料、保証工事費の減少などにより 2,102百万円(前年同四半期比 220百万円減)となりました。
営業外損益は、前連結会計年度末よりも為替相場が円高で推移し為替差損益が悪化したことなどにより 283百万円の損(前年同四半期は、153百万円の益)となりました。
特別損益は、品質関連損失などにより、 41百万円の損(前年同四半期は、 78百万円の損)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりです。
[航空機内装品等製造関連]
当事業では、不適切な品質事象への対応により、一時的に製品の出荷に遅延が発生しており前年同四半期に比べ売上高は減少しました。
又、経常利益については、売上高の減少による影響と前年同四半期において採算性の良いプログラムの出荷による反動や、一部プログラムの初期コスト増加による工事損失引当金を追加計上したことなどにより前年同四半期に比べ減少しました。
この結果、航空機内装品等製造関連は、売上高 13,815百万円(前年同四半期比 1,073百万円減)、経常利益 112百万円(前年同四半期比 1,509百万円減)となりました。
[航空機シート等製造関連]
当事業では、生産委託先である株式会社宮崎ジャムコにおける不適切な品質事象への対応に伴う生産停止を受け、当社グループの他生産拠点への振替を行うなど影響を最小限に留めるよう努めましたが、一部プログラムの出荷が第2四半期連結会計期間以降に繰り延べられたことなどにより、前年同四半期に比べ売上高は減少しました。又、経常損益については、売上高の減少などにより経常損失となりました。
この結果、航空機シート等製造関連は、売上高 2,114百万円(前年同四半期比 2,645百万円減)、経常損失 28百万円(前年同四半期は、経常利益 5百万円)となりました。
[航空機器等製造関連]
当事業では、航空機エンジン部品の出荷が減少したものの、熱交換器等装備品の出荷が増加したことにより、前年同四半期に比べ売上高は増加しました。一方、経常損益については、売上高は増加したものの、航空機エンジン部品の生産効率低下などにより経常損失となりました。
この結果、航空機器等製造関連は、売上高 1,347百万円(前年同四半期比 100百万円増)、経常損失 48百万円(前年同四半期は、経常利益 12百万円)となりました。
[航空機整備等関連]
当事業では、機体整備及び装備品整備が堅調に推移したことにより、前年同四半期に比べ売上高は増加し、経常損益は改善しました。
この結果、航空機整備等関連は、売上高 1,485百万円(前年同四半期比 263百万円増)、経常利益 76百万円(前年同四半期は、経常損失 32百万円)となりました。
[その他]
その他の区分には、連結子会社の株式会社オレンジジャムコの事業を含んでおり、航空機内装品等製造関連の補助作業等セグメント間の内部取引が中心で、順調に進めることができました。
この結果、その他の区分では、売上高 0百万円(前年同四半期比 0百万円減)、経常損失 0百万円(前年同四半期は、経常利益 1百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は 104,302百万円となり、前連結会計年度末に比べ 1,321百万円増加しました。内、流動資産については、現金及び預金の減少(前期末比 2,044百万円減)等がありましたが、仕掛品の増加(前期末比 2,110百万円増)、原材料及び貯蔵品の増加(前期末比 1,718百万円増)等により流動資産合計で前連結会計年度末に比べ 1,456百万円増加しました。又、固定資産については、当第1四半期連結累計期間の投資案件が比較的少なかったことから有形固定資産の減少(前期末比 25百万円減)、無形固定資産の減少(前期末比 111百万円減)により固定資産合計で前連結会計年度末に比べ 134百万円減少しました。
負債合計は 74,172百万円となり、前連結会計年度末に比べ 1,907百万円増加しました。主な要因は、未払法人税等の減少(前期末比 1,304百万円減)等がありましたが、短期借入金の増加(前期末比 2,183百万円増)、賞与引当金の増加(前期末比 867百万円増)等によるものです。
純資産合計は 30,129百万円となり、前連結会計年度末に比べ 585百万円減少しました。主な要因は、配当金の支払などによる利益剰余金の減少(前期末比 477百万円減)等によるものです。この結果、自己資本比率は28.4%となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は 102百万円(前年同四半期は 58百万円)となりました。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。