第5【経理の状況】

1 連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について

(1)当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、「連結財務諸表規則」という。)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、第93条の規定により、国際会計基準(以下、「IFRS」という。)に準拠して作成しています。

 

(2)当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号、以下「財務諸表等規則」という。)に基づいて作成しています。なお、当社は、特例財務諸表提出会社に該当し、財務諸表等規則第127条の規定により財務諸表を作成しています。

 

2 監査証明について

 当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2022年4月1日から2023年3月31日まで)の連結財務諸表及び事業年度(2022年4月1日から2023年3月31日まで)の財務諸表について、EY新日本有限責任監査法人により監査を受けています。

 

3 連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組み及びIFRSに基づいて連結財務諸表を適正に作成することができる体制の整備について

 当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組み及びIFRSに基づいて連結財務諸表を適正に作成することができる体制の整備を行っています。その内容は以下のとおりです。

(1)会計基準等の内容を適切に把握し、会計基準等の変更等について的確に対応するため、公益財団法人財務会計基準機構等から情報の収集を行い、適正性の確保に努めています。

 

(2)IFRSの適用については、国際会計基準審議会が公表するプレスリリースや基準書を随時入手し、最新の基準の把握を行っています。また、IFRSに基づく適正な連結財務諸表等を作成するために、IFRSに準拠したグループ会計方針及び実務指針を作成し、それらに基づいて会計処理を行っています。

 

1【連結財務諸表等】

(1)【連結財務諸表】

①【連結財政状態計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産

 

 

 

流動資産

 

 

 

現金及び現金同等物

7,35

302,572

169,329

営業債権及びその他の債権

8,35

178,428

174,672

その他の金融資産

10,35

10,269

11,360

棚卸資産

9

167,368

162,994

未収法人所得税

 

3,718

15,960

その他の流動資産

11

27,565

22,421

小計

 

689,920

556,736

売却目的で保有する資産

12

4,685

169,621

流動資産合計

 

694,605

726,357

非流動資産

 

 

 

有形固定資産

13

247,112

238,731

のれん

14

164,498

182,505

無形資産

14

120,361

115,183

退職給付に係る資産

23

25,975

27,028

持分法で会計処理されている投資

 

1,514

1,010

営業債権及びその他の債権

8,35

27,857

36,980

その他の金融資産

10,35

16,152

21,476

繰延税金資産

37

57,783

156,543

その他の非流動資産

11

2,142

2,495

非流動資産合計

 

663,394

781,951

資産合計

 

1,357,999

1,508,308

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

負債及び資本

 

 

 

負債

 

 

 

流動負債

 

 

 

営業債務及びその他の債務

17,35

60,547

62,919

社債及び借入金

18,35

52,281

49,970

その他の金融負債

19,35

26,015

23,235

未払法人所得税

 

34,353

99,567

引当金

20

22,114

19,111

その他の流動負債

21

180,941

163,837

小計

 

376,251

418,639

売却目的で保有する資産に直接関連する負債

12

43,253

流動負債合計

 

376,251

461,892

非流動負債

 

 

 

社債及び借入金

18,35

333,846

290,087

その他の金融負債

19,35

64,600

61,668

退職給付に係る負債

23

40,001

20,416

引当金

20

2,783

2,912

繰延税金負債

37

13,087

11,905

その他の非流動負債

21

16,069

18,194

非流動負債合計

 

470,386

405,182

負債合計

 

846,637

867,074

資本

 

 

資本金

24

124,643

124,643

資本剰余金

24

91,239

92,150

自己株式

24

45,589

28,086

その他の資本の構成要素

24

34,818

77,280

売却目的で保有する処分グループに関連するその他の資本の構成要素

24

3,034

利益剰余金

24

305,057

371,064

親会社の所有者に帰属する持分合計

 

510,168

640,085

非支配持分

 

1,194

1,149

資本合計

 

511,362

641,234

負債及び資本合計

 

1,357,999

1,508,308

 

②【連結損益計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

 当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

継続事業

 

 

 

売上高

6,28

750,123

881,923

売上原価

9,13

14,23

243,423

285,074

売上総利益

 

506,700

596,849

販売費及び一般管理費

13,14

23,29

357,510

420,547

持分法による投資損益

6

1,492

491

その他の収益

30

13,661

23,706

その他の費用

16,30

18,155

13,890

営業利益

6

146,188

186,609

金融収益

31

1,351

3,860

金融費用

31

5,838

8,175

税引前利益

 

141,701

182,294

法人所得税費用

37

31,074

44,304

継続事業からの当期利益

 

110,627

137,990

非継続事業

 

 

 

非継続事業からの当期利益

41

5,343

5,623

当期利益

 

115,970

143,613

 

 

 

 

当期利益の帰属

 

 

 

親会社の所有者

 

115,742

143,432

非支配持分

 

228

181

当期利益

 

115,970

143,613

 

 

 

 

1株当たり当期利益

 

 

 

基本的1株当たり当期利益(円)

 

 

 

継続事業

32

86.05

108.78

非継続事業

32

4.17

4.44

基本的1株当たり当期利益

32

90.22

113.22

希薄化後1株当たり当期利益(円)

 

 

 

継続事業

32

86.01

108.65

非継続事業

32

4.16

4.43

希薄化後1株当たり当期利益

32

90.17

113.08

 

③【連結包括利益計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

 当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

当期利益

 

115,970

143,613

その他の包括利益

 

 

 

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

33

686

84

確定給付制度の再測定

33

5,312

7,320

純損益に振り替えられることのない項目合計

33

4,626

7,236

純損益に振り替えられる可能性のある項目

 

 

 

在外営業活動体の換算差額

33

42,407

47,093

キャッシュ・フロー・ヘッジ

33

2,154

1,280

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

33

152

純損益に振り替えられる可能性のある項目合計

33

40,405

45,813

その他の包括利益合計

 

45,031

53,049

当期包括利益

 

161,001

196,662

 

 

 

 

当期包括利益の帰属

 

 

 

親会社の所有者

 

160,773

196,481

非支配持分

 

228

181

当期包括利益

 

161,001

196,662

 

④【連結持分変動計算書】

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

親会社の所有者に帰属する持分

非支配

持分

資本合計

 

資本金

資本

剰余金

自己株式

その他の

資本の

構成要素

売却目的で保有する処分グループに関連するその他の資本の構成要素

利益

剰余金

合計

2021年4月1日 残高

 

124,643

90,835

98,048

1,347

278,243

394,326

1,154

395,480

当期利益

 

 

 

 

 

 

115,742

115,742

228

115,970

その他の包括利益

 

 

 

 

45,031

 

 

45,031

 

45,031

当期包括利益

 

45,031

115,742

160,773

228

161,001

自己株式の取得

24

 

 

30,001

 

 

 

30,001

 

30,001

自己株式の処分

24

 

111

115

 

 

 

4

 

4

自己株式の消却

24

 

82,340

82,340

 

 

 

 

剰余金の配当

26

 

 

 

 

 

15,428

15,428

188

15,616

利益剰余金から資本剰余金への振替額

 

 

82,366

 

 

 

82,366

 

その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替額

 

 

 

 

8,866

 

8,866

 

株式報酬取引

27

 

489

5

 

 

 

494

 

494

売却目的で保有する処分グループに関連するその他の資本の構成要素への振替

 

 

 

 

 

 

 

 

所有者との取引額等合計

 

404

52,459

8,866

88,928

44,931

188

45,119

2022年3月31日 残高

 

124,643

91,239

45,589

34,818

305,057

510,168

1,194

511,362

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

親会社の所有者に帰属する持分

非支配

持分

資本合計

 

資本金

資本

剰余金

自己株式

その他の

資本の

構成要素

売却目的で保有する処分グループに関連するその他の資本の構成要素

利益

剰余金

合計

2022年4月1日 残高

 

124,643

91,239

45,589

34,818

305,057

510,168

1,194

511,362

当期利益

 

 

 

 

 

 

143,432

143,432

181

143,613

その他の包括利益

 

 

 

 

53,049

 

 

53,049

 

53,049

当期包括利益

 

53,049

143,432

196,481

181

196,662

自己株式の取得

24

 

 

50,003

 

 

 

50,003

 

50,003

自己株式の処分

24

 

254

254

 

 

 

0

 

0

自己株式の消却

24

 

67,087

67,087

 

 

 

 

剰余金の配当

26

 

 

 

 

 

17,822

17,822

226

18,048

利益剰余金から資本剰余金への振替額

 

 

67,156

 

 

 

67,156

 

その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替額

 

 

 

 

7,553

 

7,553

 

株式報酬取引

27

 

1,096

165

 

 

 

1,261

 

1,261

売却目的で保有する処分グループに関連するその他の資本の構成要素への振替

 

 

 

 

3,034

3,034

 

 

所有者との取引額等合計

 

911

17,503

10,587

3,034

77,425

66,564

226

66,790

2023年3月31日 残高

 

124,643

92,150

28,086

77,280

3,034

371,064

640,085

1,149

641,234

 

(注)資本金、資本剰余金、利益剰余金、自己株式及びその他の資本の構成要素の内容等につきましては、注記「24.資

   本及びその他の資本項目」において記載しています。

 

⑤【連結キャッシュ・フロー計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

 当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

税引前利益

 

141,701

182,294

非継続事業からの税引前利益

41

8,172

7,413

減価償却費及び償却費

 

64,615

66,741

段階取得に係る差損益(△は益)

30,40

2,826

減損損失

16

3,396

2,498

受取利息及び受取配当金

 

1,184

3,971

支払利息

 

4,865

6,037

固定資産除売却損益(△は益)

30

972

15,757

持分法による投資損益(△は益)

 

1,492

491

営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加)

 

10,981

27,013

棚卸資産の増減額(△は増加)

 

2,097

26,852

営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少)

 

8,827

8,770

退職給付に係る負債の増減額(△は減少)

 

181

14,099

退職給付に係る資産の増減額(△は増加)

 

328

952

引当金の増減額(△は減少)

 

15,372

3,555

その他

 

2,488

14,507

小計

 

181,995

197,474

利息の受取額

 

1,017

3,933

配当金の受取額

 

167

38

利息の支払額

 

4,286

5,388

法人所得税の支払額

 

9,164

97,567

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

169,729

98,490

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

 当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

定期預金の預入による支出

 

1

2,136

有形固定資産の取得による支出

 

41,688

47,570

有形固定資産の売却による収入

 

4,485

20,460

無形資産の取得による支出

 

20,083

23,053

投資有価証券の取得による支出

 

1,977

3,705

投資の売却及び償還による収入

 

8,282

933

子会社の取得による支出

34,40

21,837

3,859

子会社の売却による収入

34

724

その他

 

1,079

516

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

71,016

58,414

 

 

 

 

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

短期借入金及びコマーシャル・ペーパーの増減額(△は減少)

34

5,454

67

リース負債の返済による支出

34

17,691

20,914

長期借入金の返済による支出

34

26,246

13,547

配当金の支払額

26

15,428

17,822

非支配持分への配当金の支払額

 

188

226

社債の発行による収入

18,34

56,143

社債の償還による支出

18,34

40,000

自己株式の取得による支出

 

30,001

50,003

その他

 

1,802

599

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

40,667

143,178

 

 

 

 

現金及び現金同等物に係る換算差額

 

27,048

6,042

現金及び現金同等物の増減額(△は減少)

 

85,094

97,060

現金及び現金同等物の期首残高

 

217,478

302,572

現金及び現金同等物の期末残高

7

302,572

205,512

 

【連結財務諸表注記】

1.報告企業

 オリンパス株式会社(以下、「当社」)は、日本に所在する株式会社であり、その登記されている本社の住所は東京都八王子市です。当社の連結財務諸表は、当社及びその子会社(以下、「当社グループ」)、並びに当社の関連会社に対する持分により構成されています。

 当社グループは、主に内視鏡、治療機器、科学及びその他の製品の製造・販売を行っていましたが、第2四半期連

結会計期間に科学事業を非継続事業に分類したことに伴い、報告セグメントの区分を変更しています。詳細は注記「6.事業セグメント」に記載のとおりです。

 

2.作成の基礎

(1)連結財務諸表がIFRSに準拠している旨の記載

 当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに準拠して作成しています。当社は連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしていることから、同第93条の規定を適用しています。

 なお、本連結財務諸表は、2023年6月20日に取締役代表執行役社長兼CEOシュテファン・カウフマン及び執行役CFO武田睦史によって承認されています。

 

(2)測定の基礎

 当社グループの連結財務諸表は、注記「3.重要な会計方針」に記載のとおり、公正価値で測定されている特定の金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成されています。

 

(3)機能通貨及び表示通貨

 連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を四捨五入して表示しています。

 

(4)表示方法の変更

(科学事業を非継続事業に分類したことによる変更)

 第2四半期連結会計期間において、当社は、ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-66との間に科学事業の譲渡に関する株式譲渡契約を締結しました。

 これに伴い、第2四半期連結会計期間より、科学事業を非継続事業に分類しています。この結果、当連結会計年度の表示形式に合わせ、前連結会計年度の連結損益計算書、連結キャッシュ・フロー計算書及び関連する連結財務諸表注記を一部組替えて表示しています。

 

(連結キャッシュ・フロー計算書)

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 前連結会計年度において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めていた「固定資産除売却損益(△は益)」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記しています。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替を行っています。

 この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に表示していた1,516百万円は、「固定資産除売却損益(△は益)」△972百万円、「その他」2,488百万円として組み替えています。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 前連結会計年度において、「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めていた「投資有価証券の取得による支出」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記しています。また、独立掲記していました「貸付けによる支出」及び「貸付金の回収による収入」は、重要性が低下したため、当連結会計年度より「その他」に含めて表示しています。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替を行っています。

 この結果、前連結会計年度の「投資活動によるキャッシュ・フロー」の区分の「その他」に表示されていた△2,040百万円は、「投資有価証券の取得による支出」△1,977百万円を独立掲記したこと、及び「貸付けによる支出」△129百万円及び「貸付金の回収による収入」1,271百万円を「その他」へ組み替えたことにより、1,079百万円へ組み替えています。

 

3.重要な会計方針

(1)連結の基礎

① 子会社

 子会社とは、当社グループにより支配されている企業をいいます。当社グループがある企業への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ、当該企業に対するパワーによりそのリターンに影響を及ぼす能力を有している場合、当社グループはその企業を支配していると判断しています。子会社の財務諸表は、支配を獲得した日から支配を喪失する日まで、連結の対象に含めています。

 グループ会社間の債権債務残高及び内部取引高、並びに当社グループ間の取引から発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成に際して消去しています。

 子会社の包括利益については、非支配持分が負の残高となる場合であっても、親会社の所有者と非支配持分に帰属させています。

 支配が継続する子会社に対する当社の持分変動は、資本取引として会計処理しています。非支配持分の調整額と対価の公正価値との差額は、親会社の所有者に帰属する持分として資本に直接認識しています。

 支配を喪失した場合には、支配の喪失から生じた利得及び損失を純損益として認識しています。

 

② 関連会社

 関連会社とは、当社グループがその財務及び経営方針に対して重要な影響力を有するものの、支配又は共同支配をしていない企業をいいます。関連会社に対する投資は、当社グループが重要な影響力を有することとなった日から重要な影響力を喪失する日まで、持分法によって会計処理しています。

 関連会社に対する投資には、取得に際して認識されたのれんが含まれています。

 

(2)企業結合

 企業結合は取得法を用いて会計処理しています。

 企業結合が生じた期間の末日までに企業結合の当初の会計処理が完了していない場合には、暫定的な金額で会計処理を行い、取得日から1年以内の測定期間において、暫定的な金額の修正を行っています。

 取得対価は、被取得企業の支配と交換に移転した資産、引受けた負債、及び当社グループが発行する資本性金融商品の取得日の公正価値の合計として測定されます。取得対価には条件付対価が含まれます。取得対価が識別可能な資産及び負債の公正価値を超過する場合は、連結財政状態計算書においてのれんとして認識しています。反対に下回る場合には、連結損益計算書において直ちに純損益として認識しています。発生した取得関連費用は純損益として認識しています。

 段階的に達成される企業結合の場合、当社グループが以前保有していた被取得企業の持分は支配獲得日の公正価値で再測定し、発生した利得又は損失は純損益として認識しています。

 

(3)外貨換算

① 外貨建取引

 外貨建取引は、取引日における為替レート又は近似するレートで当社グループの各社の機能通貨に換算しています。期末日における外貨建貨幣性資産及び負債は、期末日の為替レートで機能通貨に換算しています。公正価値で測定する外貨建非貨幣性資産及び負債は、当該公正価値の測定日における為替レートで機能通貨に換算しています。換算及び決済により発生した換算差額は、その期間の純損益として認識しています。ただし、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産から生じる換算差額については、その他の包括利益として認識しています。

 

② 在外営業活動体の財務諸表

 在外営業活動体の資産及び負債は期末日の為替レート、収益及び費用は為替レートが著しく変動している場合を除き、期中の平均為替レートで換算しています。在外営業活動体の財務諸表の換算から生じる換算差額は、その他の包括利益として認識しています。在外営業活動体の換算差額は、在外営業活動体が処分された期間に純損益に振替えています。

 

(4)金融商品

① 金融資産

(i)当初認識及び測定

 営業債権及びその他の債権はその発生日に、その他の金融資産は当該金融資産に関する契約の当事者となった取引日に、当初認識しています。当初認識時において金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産を除き、公正価値に取引費用を加算した金額で測定しています。

(ⅱ)分類及び事後測定

 金融資産については、当初認識時に、償却原価で測定する金融資産、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産、もしくは純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しています。

(償却原価で測定する金融資産)

 金融資産のうち、以下の要件をともに満たすものは、償却原価で測定する金融資産に分類しています。

・契約上のキャッシュ・フローを回収するために金融資産を保有する事業モデルの中で保有されている

・金融資産の契約条件により、元本及び元本残高に対する利息の支払いのみであるキャッシュ・フローが所定の日に生じる

 償却原価で測定する金融資産は当初認識後、実効金利法による償却原価によって測定しています。

 

(その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産)

 投資先との取引関係の維持又は強化を主な目的として保有する株式等の資本性金融商品については、当初認識時に、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しています。

 その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産は当初認識後、公正価値の変動額をその他の包括利益として認識しています。認識を中止した場合、もしくは公正価値が著しく低下した場合に、その他の包括利益の累積額を直接利益剰余金に振替えています。

 なお、当該金融資産から生じる配当金については、純損益として認識しています。

 

(純損益を通じて公正価値で測定する金融資産)

 上記以外の金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しています。

 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産は当初認識後、公正価値の変動を純損益として認識しています。

 

(ⅲ)金融資産の減損

 償却原価で測定する金融資産については、予想信用損失に対する貸倒引当金を認識しています。

 当社グループでは、金融資産にかかる信用リスクが当初認識時点から著しく増加しているかどうかを報告期間の末日ごとに評価し、著しく増加していない場合には12ヶ月の予想信用損失に等しい金額を、信用リスクが当初認識時点から著しく増加している場合には全期間の予想信用損失に等しい金額を、貸倒引当金として認識しています。

 なお、営業債権、契約資産及びリース債権は常に、全期間の予想信用損失に等しい金額を貸倒引当金として認識しています。

 また、過去に減損損失を認識した金融資産について、当初減損損失を認識した後に発生した事象により減損損失の金額が減少した場合には、過去に認識した減損損失を戻入れ、純損益として認識しています。

 

(ⅳ)認識の中止

 金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した時点、又は、金融資産から生じるキャッシュ・フローを受取る契約上の権利を譲渡し、リスクと経済的便益のほとんどすべてを移転した時点で、金融資産の認識を中止しています。

 

② 金融負債

(i)当初認識及び測定

 金融負債は、当該金融負債の契約当事者になる取引日に当初認識しています。全ての金融負債は当初認識時に公正価値で測定していますが、償却原価で測定する金融負債については、直接帰属する取引費用を控除した金額で測定しています。

 

(ⅱ)分類及び事後測定

 金融負債については、当初認識時に、純損益を通じて公正価値で測定する金融負債、もしくは償却原価で測定する金融負債に分類しています。

 純損益を通じて公正価値で測定する金融負債は当初認識後、公正価値の変動を純損益として認識しています。

 償却原価で測定する金融負債は当初認識後、実効金利法による償却原価によって測定しています。実効金利法による償却及び認識が中止された場合の利得及び損失については、純損益として認識しています。

 

(ⅲ)認識の中止

 金融負債が消滅したとき、すなわち、契約上の義務が免責、取消又は失効となった時点で認識を中止しています。

 

③ 金融商品の相殺

 金融資産及び金融負債は、当社グループが残高を相殺する法的権利を有し、かつ、純額で決済するかもしくは資産の実現と債務の決済を同時に実行する意思を有している場合にのみ連結財政状態計算書上で相殺し、純額で表示しています。

 

④ デリバティブ及びヘッジ会計

 当社グループは、為替リスク及び金利リスクをヘッジする目的で、為替予約、金利スワップ契約及び金利通貨スワップ等のデリバティブを利用しており、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産及び純損益を通じて公正価値で測定する金融負債に分類しています。また、ヘッジ会計の要件を満たすデリバティブをヘッジ手段として指定し、ヘッジ会計を適用しています。

 ヘッジ会計の適用に当たっては、ヘッジ開始時に、ヘッジ関係、リスク管理目的及び戦略について、公式に指定並びに文書化を行っています。当該文書には、ヘッジ手段、ヘッジ対象、ヘッジするリスクの性質、及びヘッジの有効性を判定する方法が記載されており、ヘッジ関係が将来に向けて有効であるかどうかを継続的に評価しています。

 当社グループでは、ヘッジ会計の要件を満たす金利及び金利通貨関連のデリバティブ取引についてキャッシュ・フロー・ヘッジを適用しています。

 キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段にかかる公正価値の変動額のうち、ヘッジの効果が有効な部分はその他の包括利益に認識し、ヘッジ対象取引を実行し純損益に認識するまでその他の資本の構成要素として認識しています。また、有効でない部分は純損益として認識しています。

 その他の資本の構成要素に認識したヘッジ手段に係る金額は、ヘッジ対象である取引が純損益に影響を与える時点で純損益に振替えています。ヘッジ対象が非金融資産又は非金融負債の認識を生じさせるものである場合には、その他の資本の構成要素として認識している金額は、非金融資産又は非金融負債の当初の帳簿価額の修正として会計処理しています。

 予定取引の発生がもはや見込まれない場合には、ヘッジ会計を中止し、従来その他の資本の構成要素として認識していた累積損益を純損益に振替えています。ヘッジ会計を中止した場合であっても、ヘッジされた将来キャッシュ・フローの発生の可能性が見込まれる場合には、ヘッジ会計の中止時までにその他の資本の構成要素として認識していた金額を、当該将来キャッシュ・フローが発生するまで引き続きその他の資本の構成要素に認識しています。

 なお、当社グループでは公正価値ヘッジ及び在外営業活動体に対する純投資ヘッジは行っていません。

 

(5)現金及び現金同等物

 現金及び現金同等物は、現金、随時引き出し可能な預金、及び容易に換金可能であり、かつ価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資により構成されています。

 

(6)棚卸資産

 棚卸資産は、取得原価と正味実現可能価額のうちいずれか低い方の金額で測定しています。取得原価には、購入原価及び加工費、並びに棚卸資産が現在の場所と状態に至るまでに発生したその他のコストが含まれ、主として加重平均法に基づいて算定されています。正味実現可能価額は、通常の事業過程における見積売価から、完成までに要する見積原価及び見積販売費用を控除した金額です。

 

(7)有形固定資産

 有形固定資産の測定は原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で表示しています。

 有形固定資産の取得原価には、資産の取得に直接関連する費用、解体・除去及び原状回復費用、並びに資産計上の要件を満たす借入コストが含まれています。

 土地等の償却を行わない資産を除き、各資産はそれぞれの見積耐用年数にわたって定額法で減価償却しています。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は以下のとおりです(使用権資産は除く)。

・建物及び構築物:2~50年

・機械装置及び運搬具:2~10年

・工具、器具及び備品:2~15年

 見積耐用年数、残存価額及び減価償却方法は各連結会計年度末に見直しを行い、変更があった場合は会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しています。

(8)のれん

 のれんは、取得原価から減損損失累計額を控除した価額で表示しています。

 のれんは償却を行わず、毎期又は減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施しています。減損損失が発生した場合には純損益として認識しています。

 なお、のれんの当初認識時における測定は「(2) 企業結合」に記載しています。

 

(9)無形資産

 無形資産の測定は原価モデルを採用し、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で表示しています。

 個別に取得した無形資産の取得原価には、資産の取得に直接起因する費用が含まれています。企業結合において取得した無形資産は取得日現在の公正価値で測定しています。また、自己創設無形資産には、開発局面に発生した費用のうち以下の資産化の要件すべてを満たす開発費用を認識し、要件を満たさない場合には、発生時に費用として認識しています。

・使用又は売却に利用できるように無形資産を完成させることの技術上の実行可能性があること

・無形資産を完成させて、使用するか又は売却するという意図があること

・無形資産を使用又は売却できること

・無形資産が将来の経済的便益を創出する可能性が高いこと

・開発を完了させて、無形資産を使用するか又は売却するために必要となる、適切な技術上、財務上及びその他の資源の利用可能性があること

・開発期間中の無形資産に起因する支出を信頼性をもって測定できること

 耐用年数を確定できない無形資産を除いて、各資産はそれぞれの見積耐用年数にわたって定額法で償却しています。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は以下のとおりです。

・開発資産:4~8年

・ソフトウェア:3~5年

・その他:3~15年

 見積耐用年数及び償却方法は、各連結会計年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しています。

 耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能ではない無形資産は償却を行わず、毎期又は減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施しています。

 

(10)リース

①借手リース

 借手のリースについてファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類するのではなく、単一の会計モデルを導入し、原則としてすべてのリースについて、原資産を使用する権利を表す使用権資産とリース料を支払う義務を表すリース負債を認識しています。

 リース負債は、リース開始日において支払われていないリース料総額の現在価値で測定しています。使用権資産については、リース負債の当初測定額に当初直接コスト、前払リース料並びに原状回復コスト等を調整した額を当初測定額としています。使用権資産は、見積耐用年数又はリース期間のいずれか短い期間にわたって定額法で償却しています。
 リース期間は、解約不能期間を基準として、合理的に確実なオプション期間を見積り加減しています。
また、支払リース料総額をリース負債元本相当部分と利息相当部分とに区分し、支払リース料の利息相当部分への各期の配分額は、リース負債残高に対して一定の利子率となるように算定のうえ、純損益として認識しています。
 契約が特定された資産の使用を支配する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する場合には当該契約がリース又はリースを含むと契約開始時に判断しています。
 また、短期リース及び原資産の価値が少額であるリースについては、使用権資産とリース負債の認識を行わず、支払リース料を費用として認識しています。
 なお、使用権資産およびリース負債は連結財政状態計算書上、それぞれ「有形固定資産」「その他の金融負債」として表示しています。

 

②貸手リース

 資産の所有に伴うリスクと経済価値のほとんどすべてを移転するリース取引をファイナンス・リースに、それ以外の場合はオペレーティング・リースに分類しています。
 ファイナンス・リース取引においては、リース投資未回収総額の現在価値を、リース期間の起算日に収益に認識し、対応する金額をリース債権として認識しています。また、未稼得金融収益は、リース期間にわたり純投資額に対して一定率で配分し、当該期間に帰属する部分を収益に認識しています。
 オペレーティング・リース取引においては、対象となるリース物件を連結財政状態計算書上で認識し、受取リース料をリース期間にわたって定額法により収益に認識しています。

 

(11)非金融資産の減損

 非金融資産(棚卸資産、繰延税金資産、退職給付に係る資産及び売却目的で保有する非流動資産を除く)の帳簿価額について、報告期間の末日ごとに減損の兆候の有無を検討し、減損の兆候が存在する場合には、減損テストを実施しています。ただし、のれん、耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能ではない無形資産については、毎期又は減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施しています。

 減損テストにおいて個別にテストされない資産は、他の資産又は資産グループのキャッシュ・イン・フローから概ね独立したキャッシュ・イン・フローを生成する最小の資金生成単位に統合しています。全社資産は独立したキャッシュ・イン・フローを生成しないため、全社資産に減損の兆候がある場合、当該全社資産が帰属する資金生成単位の回収可能価額に基づき減損テストを実施しています。

 資産又は資金生成単位の回収可能価額は、処分費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方の金額としています。使用価値の算定において、見積将来キャッシュ・フローは、貨幣の時間価値及び当該資産に固有のリスクを反映した税引前の割引率を用いて現在価値に割引いています。

 減損損失は、資産又は資金生成単位の帳簿価額が回収可能価額を超過する場合に認識しています。資金生成単位に関連して認識した減損損失は、まずその単位に配分されたのれんの帳簿価額を減額するように配分し、次に当該単位内のその他の資産に対し、各資産の帳簿価額に基づき比例按分しています。

 過去の期間に認識した減損損失について戻入れを示す兆候が存在し、資産又は資金生成単位の回収可能価額が帳簿価額を上回る場合に、減損損失を戻入れています。減損損失の戻入れ後の帳簿価額は、減損損失を認識しなかった場合に戻入れが発生した時点まで減価償却又は償却を続けた場合の帳簿価額を上限としています。なお、のれんに関連する減損損失は戻入れをしていません。

 

(12)売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業

 継続的使用ではなく主に売却取引により回収される非流動資産又は処分グループのうち、1年以内に売却する可能性が非常に高く、かつ現在の状態で即時に売却可能で、当社グループの経営者が売却計画の実行を確約している場合には、売却目的で保有する非流動資産又は処分グループに分類しています。

 売却目的保有に分類されている間又は売却目的保有に分類されている処分グループの一部である間は、非流動資産は減価償却又は償却を行わず、売却目的保有に分類された非流動資産又は処分グループを、帳簿価額と売却コスト控除後の公正価値のうち、いずれか低い金額で測定しています。

 当社グループは、経営上の意思決定を行う単位としての事業について、既に売却された場合、あるいは売却目的保有として分類すべき要件を満たした場合に、当該事業を非継続事業として分類することとしています。

 

(13)引当金

 引当金は、過去の事象の結果として当社グループが現在の債務を有しており、当該債務を決済するために経済的資源の流出が生じる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積りができる場合に認識しています。

 貨幣の時間的価値の影響が重要である場合、引当金は見積将来キャッシュ・フローを貨幣の時間価値及び当該負債に特有のリスクを反映した割引率を用いて現在価値に割引いて測定しています。

 

(14)偶発債務

 報告期間末日現在において発生可能性のある債務を有しているが、それが報告期間末日現在の債務であるか否か確認ができないもの、又は引当金の認識基準を満たさないものについては、報告期間末日現在において当該債務の履行による経済的資源の流出の可能性がほとんどないと判断している場合を除き、偶発債務として注記しています。

 

(15)政府補助金

 政府補助金は、その補助金交付のための付帯条件を満たし、かつ補助金を受領するという合理的な保証が得られた時に公正価値で認識しています。発生した費用に対する補助金は、当該費用の発生と同じ期間に収益として認識しています。資産の取得に対する補助金は、繰延収益として認識し、関連資産の見積耐用年数にわたり規則的に純損益として認識しています。

 

 

(16)従業員給付

① 退職後給付

 当社グループは、確定給付型年金制度及び確定拠出型年金制度を採用しています。

 確定給付制度債務の現在価値及び関連する当期勤務費用並びに過去勤務費用は、予測単位積増方式を用いて算定しています。

 確定給付制度債務の現在価値への割引に使用する割引率は、退職後給付債務と通貨や期日が整合する優良社債の利回りを参照して決定しています。

 確定給付制度に係る資産又は負債は、制度ごとの確定給付債務の現在価値と制度資産の公正価値との純額として算定しています。

 確定給付型年金制度から生じる再測定による差額は、発生した期においてその他の包括利益として認識し、直ちに利益剰余金に振替えています。また、過去勤務費用は発生時に純損益として認識しています。

 確定拠出型年金制度への拠出は、従業員が関連するサービスを提供した期間に応じて費用として認識しています。

② 短期従業員給付

 短期従業員給付は割引計算を行わず、関連する勤務が提供された時点で費用として認識しています。当社グループが従業員から過去に提供された勤務の結果として支払うべき現在の法的及び推定的債務を負っており、かつその金額の信頼性のある見積りが可能である場合に、支払われると見積られる額を負債として認識しています。

 

③ その他の長期従業員給付

 当社グループは、年金制度以外の長期従業員給付として、一定の勤続年数に応じた特別休暇や報奨金制度を有しています。その他の長期従業員給付に対する債務額は、従業員が過年度及び当年度において提供した勤務の対価として稼得した将来給付の見積額を現在価値に割引いた額を負債として認識しています。

 

(17)資本

 普通株式は発行価額を資本として認識しています。また、普通株式の発行に係る付随費用は、税効果控除後の金額にて資本から控除しています。

 自己株式は取得原価で認識し、資本の控除項目としています。自己株式の購入、売却又は消却において利得又は損失は認識していません。なお、売却時の帳簿価額と対価の差額は資本として認識しています。

 

(18)株式に基づく報酬

 当社は、当社の取締役、執行役および執行役員に対するインセンティブ制度として、以下の持分決済型の株式報酬制度を採用しています。

 

ストック・オプション制度

 ストック・オプションは権利付与日の公正価値に基づき算定しており、最終的に権利確定すると予想されるストック・オプションの数を考慮した上で、権利確定期間にわたって費用として認識し、同額を資本の増加として認識しています。ストック・オプションの公正価値は、ブラック・ショールズモデルにて算定しています。

 

株式報酬制度

 企業価値の持続的な向上に対する貢献意識を高めるとともに、株主との価値共有を進めることを目的として、取締役を対象として事後交付型譲渡制限付株式報酬制度を導入しています。執行役および執行役員を対象として譲渡制限付株式報酬制度、業績連動型株式報酬制度、事後交付型譲渡制限付株式報酬制度を導入しています。また、当社及び当社子会社の上級管理職である従業員を対象として業績連動型株式報酬制度、事後交付型譲渡制限付株式報酬制度を導入しています。本制度における報酬は、付与する当社株式の公正価値を参照して測定しており、算定された報酬は費用として純損益に認識するとともに、対応する金額を資本の増加として認識しています。

 

(19)収益

 顧客との契約について、以下のステップを適用することにより収益を認識しています(IFRS第9号「金融商品」に基づく利息及び配当収益等やIFRS第16号「リース」に基づく受取リース料を除く)。

ステップ1:顧客との契約を識別する

ステップ2:契約における履行義務を識別する

ステップ3:取引価格を算定する

ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する

ステップ5:履行義務の充足時に(又は充足するにつれて)収益を認識する

 当社グループは、内視鏡、治療機器、及びその他製品の製造販売を主な事業としています。これらの製品の販売については、多くの場合、製品の引渡時点において顧客が当該製品に対する支配を獲得し、履行義務が充足されると判断していることから、主として当該製品の引渡時点で収益を認識しています。

 収益は、顧客との契約において約束された対価から、値引及びリベートを控除した金額で測定し、返品額を減額しています。

 

(20)金融収益及び金融費用

 金融収益は、主として受取利息、受取配当金、為替差益及び純損益を通じて公正価値で測定する金融資産・負債の公正価値の変動から構成されています。受取利息は、実効金利法により発生時に認識しています。受取配当金は、配当を受ける権利が確定した時点で認識しています。

 金融費用は主として支払利息、社債利息、為替差損及び純損益を通じて公正価値で測定する金融資産・負債の公正価値の変動から構成されています。支払利息及び社債利息は、実効金利法により発生時に認識しています。

 

(21)法人所得税

 法人所得税費用は当期税金と繰延税金から構成されています。これらは、その他の包括利益又は資本で直接認識する項目から生じる場合及び企業結合から生じる場合を除き、純損益として認識しています。

① 当期税金

 当期税金は、税務当局に対する納付又は税務当局からの還付が予想される金額で測定しています。税額の算定に使用する税率及び税法は、報告期間の末日までに制定又は実質的に制定されているものです。

 法人所得税の不確実な税務ポジションについて、税法上の解釈に基づき税務ポジションが発生する可能性が高い場合には、合理的な見積額を資産又は負債として認識しています。

 

② 繰延税金

 繰延税金は、報告期間の末日における資産及び負債の税務基準額と会計上の帳簿価額との差額である一時差異、繰越欠損金及び繰越税額控除に対して認識しています。

 なお、以下の場合には、繰延税金資産又は負債を認識していません。

・のれんの当初認識において生じる将来加算一時差異

・企業結合以外の取引で、かつ会計上の利益にも税務上の課税所得(欠損金)にも影響を及ぼさない取引によって発生する資産又は負債の当初認識に係る一時差異

・子会社、関連会社に対する投資に係る将来加算一時差異で、その解消時期をコントロールでき、かつ予見可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合

・子会社、関連会社に対する投資に係る将来減算一時差異で、予見可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合、又は当該一時差異の使用対象となる課税所得が稼得される可能性が低い場合

 繰延税金資産は、将来減算一時差異、未使用の繰越税額控除及び繰越欠損金について、それらを回収できる課税所得が生じると見込まれる範囲内において認識し、繰延税金負債は、原則として、すべての将来加算一時差異について認識しています。

 繰延税金資産の認識にあたり、将来減算一時差異又は繰越欠損金が将来課税所得に対して利用できる可能性を評価しています。また、繰延税金資産の回収可能性の評価においては、予定される繰延税金負債の取崩し、予測される将来課税所得及びタックスプランニングを考慮しています。

 繰延税金資産及び負債は、報告期間の末日までに制定又は実質的に制定されている税率及び税法によって測定しています。

 繰延税金資産及び負債は、当期税金資産と負債を相殺する法律上強制力のある権利を有しており、かつ同一の税務当局によって同一の納税主体に課されている場合、又は、異なる納税主体であるものの税金資産及び負債を純額で決済するか、あるいは税金資産の実現と負債の決済を同時に行うことを意図している場合に相殺しています。

 当社及び一部の子会社は、グループ通算制度を適用しています。

 

(22)1株当たり利益

 基本的1株当たり当期利益は、親会社の普通株主に帰属する当期利益を、その期間の自己株式を調整した普通株式の加重平均発行済株式数で除して計算しています。

 希薄化後1株当たり当期利益は、希薄化効果を有するすべての潜在的普通株式の影響を調整して計算しています。

 

 

4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断

 IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用、資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行うことが要求されています。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。

 見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直されており、その影響は、その見積りを見直した期間及びそれ以降の期間において認識しています。

 

 当社グループが行った、連結財務諸表に重要な影響を与える判断に関する情報は以下のとおりです。

・子会社及び関連会社の範囲(注記「3.重要な会計方針 (1)連結の基礎」)

・リースを含む契約の会計処理(注記「3.重要な会計方針 (10)リース」、注記「36.リース取引」)

・収益(注記「3.重要な会計方針 (19)収益」、注記「28.売上高」)

 

 連結財務諸表に重要な影響を与える可能性のある会計上の見積り及び仮定に関する情報は以下のとおりです。

・棚卸資産の評価(注記「3.重要な会計方針 (6)棚卸資産」、注記「9.棚卸資産」)

 棚卸資産は、取得原価で測定していますが、報告期間末における正味実現可能価額が取得原価より下落している場合には、当該正味実現可能価額で測定し、取得原価との差額を原則として売上原価に認識しています。また、営業循環過程から外れて滞留する棚卸資産については、将来の需要や市場動向を反映して正味実現可能価額等を算定しています。市場環境が予測より悪化して正味実現可能価額が著しく下落した場合には、損失が発生する可能性があります。

 

・非金融資産の減損(注記「3.重要な会計方針 (11)非金融資産の減損」、注記「16.非金融資産の減損」)

 当社グループは、有形固定資産、のれん及び無形資産について、注記「3.重要な会計方針」に従って、減損テストを実施しています。減損テストにおける回収可能価額の算定において、将来のキャッシュ・フロー、割引率等について仮定を設定しています。これらの仮定については、経営者の最善の見積りと判断により決定していますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。

 

・引当金の測定(注記「3.重要な会計方針 (13)引当金」、注記「20.引当金」)

 引当金は、将来において債務の決済に要すると見込まれる支出の期末日における最善の見積りに基づいて測定しています。将来において債務の決済に要すると見込まれる支出額は、将来の起こりうる結果を総合的に勘案して算定しています。これら引当金の測定において使用される仮定は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、引当金の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しています。

 

・偶発債務(注記「3.重要な会計方針 (14)偶発債務」、注記「42.偶発債務」)

 偶発事象は、報告日におけるすべての利用可能な証拠を勘案し、その発生可能性及び金額的影響を考慮した上で、将来の事業に重要な影響を及ぼしうる項目がある場合には開示しています。

 

・確定給付制度債務の測定(注記「3.重要な会計方針 (16)従業員給付」、注記「23.従業員給付」)

 確定給付企業年金制度については、確定給付制度債務と制度資産の公正価値の純額を負債又は資産として認識しています。確定給付制度債務は、年金数理計算により算定しており、年金数理計算の前提条件には、割引率、退職率、死亡率、昇給率等の見積りが含まれています。これらの前提条件は、金利変動の市場動向等、入手可能なあらゆる情報を総合的に判断して決定しています。これら年金数理計算の前提条件は将来の不確実な経済環境あるいは社会情勢の変動等によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、確定給付制度債務の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しています。

 

 

・繰延税金資産の回収可能性(注記「3.重要な会計方針 (21)法人所得税」、注記「37.法人所得税」)

 繰延税金資産は、将来減算一時差異等を使用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しています。課税所得が生じる可能性の判断においては、成長率や営業利益率等の仮定を含む事業計画に基づき課税所得の発生時期及び金額を見積っています。このような見積りは、経営者による最善の見積りにより行っていますが、将来の不確実な経済条件の変動等の結果によって実際の結果と異なる可能性があります。

 

 

5.未適用の公表済み基準書及び解釈指針

 連結財務諸表の承認日までに公表されている主な基準及び解釈指針の新設又は改定のうち、当社グループが早期適用していないもので重要な影響があるものはありません。

 

 

6.事業セグメント

(1)報告セグメントの概要

 当社グループの報告セグメントは、分離された財務情報が入手可能であり、経営資源の配分の決定及び業績の評価を行うために、定期的に報告を行う単位となっているものです。

 当社グループは、従来「内視鏡事業」「治療機器事業」「科学事業」及び「その他事業」の4区分を報告セグメントとしていましたが、第2四半期連結会計期間より「内視鏡事業」「治療機器事業」及び「その他事業」の3区分を報告セグメントとすることに変更しています。この変更は、当社が、ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-66との間に、科学事業の譲渡に関する株式譲渡契約を締結したことに伴い、科学事業を非継続事業に分類したことによるものです。

 非継続事業の詳細については、注記「41.非継続事業」に記載しています。

 なお、報告セグメントに属する主要な製品及びサービスは以下のとおりです。

報告セグメント

 

主要な製品及びサービス

内視鏡事業

 

 消化器内視鏡、外科内視鏡、医療サービス

治療機器事業

 

消化器科処置具、泌尿器科製品、呼吸器科製品、エネルギー・デバイス、耳鼻咽喉科製品、婦人科製品

その他事業

 

生体材料、整形外科用器具

 

(2)報告セグメントの収益、業績及びその他の項目

 報告セグメントによる収益、業績及びその他の項目は、以下のとおりです。なお、報告セグメントの会計処理の方法は、注記「3.重要な会計方針」における記載と同一です。

 

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額(注2,3,4,5)

連結

財務諸表

計上額

 

内視鏡

治療機器

その他

売上高

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

461,547

275,586

12,990

750,123

750,123

セグメント間の売上高(注1)

373

373

373

461,547

275,586

13,363

750,496

373

750,123

営業利益又は損失

133,204

60,826

2,018

192,012

45,824

146,188

金融収益

 

 

 

 

 

1,351

金融費用

 

 

 

 

 

5,838

税引前利益

 

 

 

 

 

141,701

その他の項目

 

 

 

 

 

 

持分法による投資損益

1,539

47

1,492

1,492

減価償却費及び償却費

33,523

16,935

1,093

51,551

6,300

57,851

減損損失

2,006

488

2,494

902

3,396

セグメント資産

493,582

412,914

20,863

927,359

430,640

1,357,999

持分法で会計処理されている投資

1,514

1,514

1,514

資本的支出

40,437

16,343

997

57,777

8,416

66,193

(注1) セグメント間の売上高は、市場実勢価格に基づいています。

(注2) 営業利益(又は損失)の調整額は、セグメント間取引消去並びに報告セグメントに帰属しない一般管理費及び基礎的研究費等からなる全社費用です。

(注3) セグメント資産の調整額は、報告セグメントに帰属しない全社資産および非継続事業の資産です。

(注4) 減価償却費及び償却費の調整額は、報告セグメントに帰属しない全社資産にかかる減価償却費及び償却費です。

(注5) 資本的支出の調整額は、報告セグメントに帰属しない全社資産にかかる固定資産の増加額です。

 

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額(注2,3,4,5,6)

連結

財務諸表

計上額

 

内視鏡

治療機器

その他

売上高

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

551,823

318,207

11,893

881,923

881,923

セグメント間の売上高(注1)

252

252

252

551,823

318,207

12,145

882,175

252

881,923

営業利益又は損失

152,769

63,692

914

215,547

28,938

186,609

金融収益

 

 

 

 

 

3,860

金融費用

 

 

 

 

 

8,175

税引前利益

 

 

 

 

 

182,294

その他の項目

 

 

 

 

 

 

持分法による投資損益

505

14

491

491

減価償却費及び償却費

37,495

19,159

1,059

57,713

5,879

63,592

減損損失

1,342

883

3

2,228

265

2,493

セグメント資産

555,546

452,969

20,638

1,029,153

479,155

1,508,308

持分法で会計処理されている投資

664

346

1,010

1,010

資本的支出

43,001

15,854

1,428

60,283

11,740

72,023

(注1) セグメント間の売上高は、市場実勢価格に基づいています。

(注2) 営業利益(又は損失)の調整額は、セグメント間取引消去並びに報告セグメントに帰属しない一般管理費及び基礎的研究費等からなる全社費用です。

(注3) 営業利益(又は損失)の調整額には、報告セグメントに帰属しない当社における固定資産売却益16,395百万円が含まれています。

(注4) セグメント資産の調整額は、報告セグメントに帰属しない全社資産および非継続事業の資産です。

(注5) 減価償却費及び償却費の調整額は、報告セグメントに帰属しない全社資産にかかる減価償却費及び償却費です。

(注6) 資本的支出の調整額は、報告セグメントに帰属しない全社資産にかかる固定資産の増加額です。

 

(3)製品及びサービスに関する情報

 製品及びサービスの区分が報告セグメントと同一であるため、記載を省略しています。

 

(4)地域別に関する情報

 売上高及び非流動資産の地域別情報は、以下のとおりです。

売上高

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

日本

118,826

122,516

北米

261,351

322,167

欧州

194,366

222,164

中国

100,974

117,094

アジア・オセアニア

61,104

77,807

その他

13,502

20,175

合計

750,123

881,923

(注1) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しています。

(注2) 本邦以外の区分に属する主な国又は地域は、次のとおりです。

(1)北米……米国、カナダ

(2)欧州……ドイツ、イギリス、フランス等

(3)アジア・オセアニア……シンガポール、韓国、オーストラリア等

(4)その他……中南米、アフリカ等

 前連結会計年度及び当連結会計年度において、米国における外部顧客への売上高は、それぞれ243,871百万円及び300,080百万円です。前連結会計年度及び当連結会計年度において、日本、米国及び中国を除き、外部顧客への売上高について、重要性のある単一の国及び地域はありません。

 

非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

日本

150,796

138,682

米州

214,365

220,391

欧州・中東

139,256

153,367

アジア・オセアニア

29,696

26,474

合計

534,113

538,914

(注1) 国又は地域の区分は、地理的近接度によっています。

(注2) 本邦以外の区分に属する主な国又は地域は、以下のとおりです。

(1)米州………米国、カナダ、メキシコ、ブラジル

(2)欧州・中東………ドイツ、イギリス、フランス等

(3)アジア・オセアニア……シンガポール、中国、韓国、オーストラリア等

 米州のうち、米国における前連結会計年度末及び当連結会計年度末の非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)は、それぞれ、205,699百万円及び217,723百万円です。欧州・中東のうち、ドイツにおける前連結会計年度末及び当連結会計年度末の非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)は、それぞれ、55,905百万円及び58,358百万円です。前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、日本、米国及びドイツを除き、非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)が重要な単一の国及び地域はありません。

 

(5)主要な顧客に関する情報

 単一の外部顧客との取引については、それぞれの売上高が当社グループの売上高の10%未満であるため、記載を省略しています。

7.現金及び現金同等物

 連結財政状態計算書における現金及び現金同等物の内訳は、以下のとおりです。また、連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物に含まれるものは、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

現金及び預金

294,580

164,551

短期投資

7,992

4,778

連結財政状態計算書における現金及び現金同等物

302,572

169,329

売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物

36,183

連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物

302,572

205,512

 

 

8.営業債権及びその他の債権

 営業債権及びその他の債権の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

受取手形及び売掛金

151,043

141,877

未収入金

14,955

14,074

契約資産

728

1,239

リース債権

50,517

65,003

貸倒引当金

△10,958

△10,541

合計

206,285

211,652

 

 

 

流動

178,428

174,672

非流動

27,857

36,980

合計

206,285

211,652

(注) 営業債権及びその他の債権は、連結財政状態計算書では貸倒引当金控除後の金額で表示しています。

 

 

9.棚卸資産

 棚卸資産の内訳は、以下のとおりです。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

商品及び製品

64,116

66,578

仕掛品

40,428

33,528

原材料及び製造貯蔵品

62,824

62,888

合計

167,368

162,994

 

 前連結会計年度及び当連結会計年度に売上原価として費用認識した棚卸資産の金額は、それぞれ199,627百万円及び224,363百万円です。

 また、前連結会計年度及び当連結会計年度に費用認識した棚卸資産の評価減の金額は、それぞれ18,542百万円及び19,741百万円です。

 棚卸資産には、各連結会計年度末から12ヶ月を超えて製造のために使用されるものが含まれていますが、すべて正常営業循環期間内で保有するものであり、その帳簿価額は、前連結会計年度末、当連結会計年度末において、4,135百万円、3,842百万円です。

 

 

10.その他の金融資産

 その他の金融資産の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

デリバティブ資産

1,874

6,860

株式等

956

937

償却原価で測定する金融資産

 

 

引出制限付預金

6,023

6,128

敷金及び保証金

4,359

3,614

その他

8,738

8,396

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

株式等

4,471

6,901

合計

26,421

32,836

 

 

 

流動

10,269

11,360

非流動

16,152

21,476

合計

26,421

32,836

 

 

 

11.その他の流動資産及びその他の非流動資産

 その他の流動資産及びその他の非流動資産の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

前払費用

14,528

10,643

未収消費税

7,285

6,462

その他

7,894

7,811

合計

29,707

24,916

 

 

 

流動

27,565

22,421

非流動

2,142

2,495

合計

29,707

24,916

 

 

12.売却目的で保有する資産

 売却目的で保有する資産及び直接関連する負債の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産

 

 

現金及び現金同等物

営業債権及びその他の債権

棚卸資産

36,183

34,712

35,931

土地

4,683

1,371

建物及び構築物

2

5,798

機械装置及び運搬具

工具、器具及び備品

2,577

3,246

建設仮勘定

使用権資産

220

8,168

その他の有形固定資産

無形資産

4,910

15,808

のれん

繰延税金資産

2,790

1,872

その他の金融資産

3,792

その他の流動資産

9,804

その他の非流動資産

2,439

合計

4,685

169,621

負債

 

 

営業債務及びその他の債務

未払費用

引当金

繰延税金負債

その他の金融負債

9,109

10,685

627

4,225

9,187

その他の流動負債

7,309

その他の非流動負債

2,111

合計

43,253

 

 

 前連結会計年度に売却目的保有に分類した資産は経営資源最適化の観点からセグメントに属さない全社保有の資産の売却を決定した資産であり、2022年4月27日に売却を完了しました。

 

 当連結会計年度末に売却目的保有に分類した資産及び直接関連する負債は、以下のとおりです。

(科学事業の譲渡)

 当社は、2022年8月29日付で、ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-66と、科学事業の譲渡に関する株式譲渡契約を締結しました。これにより、当連結会計年度より、当社グループの科学事業に関する資産および負債を売却目的保有に分類される処分グループに分類しています。なお譲渡については、2023年4月3日に完了しています。詳細は、「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 44.後発事象 (科学事業の譲渡)」に記載のとおりです。

 

(コラーゲン事業及び歯科用商品販売事業の譲渡)

 当社の連結子会社であるオリンパステルモバイオマテリアル株式会社は、2023年3月28日付で株式会社ジーシーと、当社グループのその他事業に含まれるコラーゲン製品の開発・製造・販売事業及び歯科用商品販売事業の譲渡に関する会社分割契約を締結しました。これにより、当連結会計年度より、オリンパステルモバイオマテリアル株式会社の保有するコラーゲン事業及び歯科用商品販売事業に関する資産および負債を売却目的保有に分類される処分グループに分類しています。なお譲渡の完了は、2023年7月を予定しています。

 

 

13.有形固定資産

(1)増減表

 有形固定資産の帳簿価額の増減、取得原価並びに減価償却累計額及び減損損失累計額は、以下のとおりです。

 

帳簿価額

(単位:百万円)

 

 

建物

及び構築物

機械装置

及び運搬具

工具、器具

及び備品

土地

建設仮勘定

合計

2021年4月1日 残高

123,061

21,549

64,057

23,028

7,471

239,166

取得

12,846

6,342

25,554

358

10,326

55,426

企業結合による取得

29

29

減価償却費

△15,883

△6,965

△25,233

△360

△48,441

減損損失

△163

△4

△82

△249

売却又は処分

△7,079

△830

△2,160

△67

△10,136

売却目的保有への振替

△2

△4,683

△4,685

科目振替

2,690

2,486

2,413

△6,100

1,489

在外営業活動体の換算差額

6,505

884

6,346

253

773

14,761

その他

△214

△9

△22

△2

△1

△248

2022年3月31日 残高

121,761

23,453

70,902

18,527

12,469

247,112

取得

13,009

5,289

24,453

1,056

15,078

58,885

企業結合による取得

3

3

減価償却費

△15,738

△7,216

△25,492

△328

△48,774

減損損失

△297

△85

△382

売却又は処分

△4,150

△820

△4,301

△149

△9,420

売却目的保有への振替

△11,651

△2,720

△6,159

△1,382

△183

△22,096

科目振替

9,358

2,036

3,877

10

△14,298

983

在外営業活動体の換算差額

5,865

889

4,344

422

755

12,275

その他

132

21

△10

1

△0

145

2023年3月31日 残高

118,289

20,847

67,617

18,157

13,821

238,731

(注1)資産化した借入コストの金額は、前連結会計年度、当連結会計年度ともにありません。

(注2)減価償却費は連結損益計算書の「売上原価」、「販売費及び一般管理費」及び「非継続事業からの当期利益」に含めています。

(注3)前連結会計年度及び当連結会計年度の「建物及び構築物」には、当社が契約し従業員に貸し付けている社宅による帳簿価額の増減が、それぞれ3,416百万円及び2,706百万円が「取得」と「売却又は処分」に同額計上され、残高には影響を与えません。

 

取得原価

(単位:百万円)

 

 

建物

及び構築物

機械装置

及び運搬具

工具、器具

及び備品

土地

建設仮勘定

合計

2021年4月1日 残高

244,133

66,029

267,051

23,873

7,471

608,557

2022年3月31日 残高

257,067

70,030

305,888

19,622

12,469

665,076

2023年3月31日 残高

252,867

63,132

293,700

19,444

13,821

642,964

 

減価償却累計額及び減損損失累計額

(単位:百万円)

 

 

建物

及び構築物

機械装置

及び運搬具

工具、器具

及び備品

土地

建設仮勘定

合計

2021年4月1日 残高

121,072

44,480

202,994

845

369,391

2022年3月31日 残高

135,306

46,577

234,986

1,095

417,964

2023年3月31日 残高

134,578

42,285

226,083

1,287

404,233

 

 

 

(2)使用権資産

 有形固定資産に含まれる使用権資産の原資産種類別の帳簿価額は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

建物

及び構築物

機械装置

及び運搬具

工具、器具

及び備品

土地

合計

2021年4月1日 残高

51,624

4,487

2,173

264

58,548

2022年3月31日 残高

50,341

5,112

1,881

260

57,594

2023年3月31日 残高

43,930

4,325

1,747

160

50,162

(注)前連結会計年度及び当連結会計年度における使用権資産の増加額は、それぞれ16,122百万円及び15,109百万円であります。

 

 

14.のれん及び無形資産

(1)のれん及び無形資産の帳簿価額の増減、取得原価並びに償却累計額及び減損損失累計額は、以下のとおりです。

帳簿価額

(単位:百万円)

 

 

のれん

無形資産

開発資産

ソフトウェア

その他

合計

2021年4月1日 残高

127,384

56,234

11,641

36,935

104,810

取得

3,205

1,373

4,578

内部開発による増加

15,499

15,499

企業結合による取得(注2)

21,093

8,645

8,645

償却費

△9,049

△3,296

△3,829

△16,174

減損損失

△2,061

△1,086

△3,147

売却又は処分

△24

△381

△405

科目振替

11

△232

8

△213

在外営業活動体の換算差額

16,021

1,310

332

4,527

6,169

その他

16

801

△218

599

2022年3月31日 残高

164,498

61,960

11,341

47,060

120,361

取得

5,584

541

6,125

内部開発による増加

13,984

13,984

企業結合による取得(注3)

6,340

2,439

2,439

償却費

△9,484

△3,432

△5,051

△17,967

減損損失

△1,255

△477

△379

△2,111

売却又は処分

△7

△28

△445

△480

売却目的保有への振替

△3,011

△11,595

△1,040

△334

△12,969

科目振替

△1,174

179

1,278

283

在外営業活動体の換算差額

14,678

1,183

214

3,980

5,377

その他

△4

14

131

141

2023年3月31日 残高

182,505

56,047

12,355

46,781

115,183

(注1)開発資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」及び「非継続事業からの当期利益」に、開発資産以外の無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」、「販売費及び一般管理費」及び「非継続事業からの当期利益」にそれぞれ含めています。

(注2)企業結合による取得のうち、「その他」に含まれる主な内容は、Medi-Tate Ltd.を取得した際に生じた技術関連資産8,645百万円です。企業結合の詳細については、注記「40.企業結合」に記載しています。

(注3)企業結合による取得のうち、「開発資産」に含まれる主な内容は、Odin Medical Ltd.が保有する研究開発資産2,439百万円です。企業結合の詳細については、注記「40.企業結合」に記載しています。

 

取得原価

(単位:百万円)

 

 

のれん

無形資産

開発資産

ソフトウェア

その他

合計

2021年4月1日 残高

127,384

87,537

56,335

147,960

291,832

2022年3月31日 残高

164,498

99,283

58,389

172,542

330,214

2023年3月31日 残高

182,505

90,277

62,793

174,448

327,518

 

償却累計額及び減損損失累計額

(単位:百万円)

 

 

のれん

無形資産

開発資産

ソフトウェア

その他

合計

2021年4月1日 残高

31,303

44,694

111,025

187,022

2022年3月31日 残高

37,323

47,048

125,482

209,853

2023年3月31日 残高

34,230

50,438

127,667

212,335

 

 

 

(2)重要な無形資産

 前連結会計年度末において重要性があると認識しているものは、2020年12月29日の当社グループによるVeran Medical Technologies,Inc.の取得により生じた技術関連資産と2021年5月27日の当社グループによるMedi-Tate Ltd.の取得により生じた技術関連資産です。帳簿価額は、前連結会計年度において、それぞれ15,168百万円と9,276百万円であり、残存償却期間はそれぞれ14年です。

 当連結会計年度末において重要性があると認識しているものは、2020年12月29日の当社グループによるVeran Medical Technologies,Inc.の取得により生じた技術関連資産と2021年5月27日の当社グループによるMedi-Tate Ltd.の取得により生じた技術関連資産です。帳簿価額は、当連結会計年度において、それぞれ15,345百万円と9,321百万円であり、残存償却期間はそれぞれ13年です。

 企業結合の詳細については、注記「40.企業結合」に記載しています。

 

(3)費用認識した研究開発支出

 研究費及び資産認識基準を満たさない開発費は、発生時に費用として認識しています。費用認識した研究開発支出は前連結会計年度及び当連結会計年度において、非継続事業を除いた継続事業で、それぞれ63,582百万円及び64,287百万円です。

 

 

15.コミットメント

 各報告期間の末日以降の資産の取得に係るコミットメントは、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

有形固定資産

5,972

10,452

無形資産

1,825

289

合計

7,797

10,741

 

 

16.非金融資産の減損

(1)減損損失

 当社グループでは、資産の回収可能価額が帳簿価額を下回った場合に減損損失を認識しています。非金融資産に関する減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に計上しています。

 事業資産においては、主として事業セグメントの区分ごと、処分予定資産においては、廃棄・売却等により処分が予定されている資産ごと、遊休資産については、個別資産ごとにグルーピングしています。

 

減損損失の資産種類別の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

有形固定資産

 

 

建物及び構築物

163

297

機械装置及び運搬具

4

85

工具、器具及び備品

82

無形資産

 

 

開発資産

2,061

1,255

ソフトウェア

1,086

477

その他

379

合計

3,396

2,493

 

 前連結会計年度において認識した主な減損損失は、以下の通りです。

 内視鏡事業における開発資産について市場環境の変化等の影響により取得時に想定していた収益を見込めなくなったことから回収可能価額まで減額し減損損失を1,630百万円認識しています。回収可能価額は、処分費用控除後の公正価値であり、当該資産は売却が困難であるため、処分費用控除後の公正価値を零としています。なお、公正価値の測定レベルは、レベル3です。

 報告セグメントに帰属しない全社資産のソフトウェアにおいて、将来の使用見込みがなくなったため、回収可能価額まで減損し、減損損失を902百万円認識しています。回収可能価額は、処分費用控除後の公正価値であり、当該資産は売却が困難であるため、処分費用控除後の公正価値を零としています。なお、公正価値の測定レベルは、レベル3です。

 

 当連結会計年度において認識した主な減損損失は、以下のとおりです。

 内視鏡事業における開発資産について市場環境の変化等の影響により取得時に想定していた収益を見込めなくなったことから回収可能価額まで減額し減損損失を1,009百万円認識しています。回収可能価額は、処分費用控除後の公正価値であり、当該資産は売却が困難であるため、処分費用控除後の公正価値を零としています。なお、公正価値の測定レベルは、レベル3です。

 

 公正価値の測定レベルについては注記「35.  金融商品(4)公正価値」に記載しています。

 

 

(2)のれんの減損テスト

 のれんの帳簿価額の資金生成単位の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

内視鏡セグメント

21,339

29,692

治療機器セグメント

137,501

149,458

科学セグメント

2,174

-

その他

 

 

 整形外科事業

3,484

3,355

合計

164,498

182,505

 

 当社グループは、前連結会計年度及び当連結会計年度においてのれんの減損テストを実施しました。

 連結財政状態計算書に計上されている重要なのれんは、内視鏡セグメント及び治療機器セグメントののれんです。なお、当連結会計年度の企業結合の結果計上したのれんについて、Odin Medical Ltd.ののれんは内視鏡セグメントに帰属しています。

 のれんの減損テストにおいて回収可能価額は、使用価値に基づき算定しています。

使用価値は、主として経営者が承認した事業計画、及び事業計画の期間経過後は成長率を基礎とした継続価値によるキャッシュ・フローの見積額を現在価値に割り引いて計算しています。

 事業計画は5年を限度としており、業界の将来の趨勢に関する経営者の評価と過去のデータを反映し、外部情報及び内部情報との整合のうえ作成し、当該事業計画に基づき将来キャッシュ・フローを見積っています。

 計画期間経過後の成長率は、資金生成単位が属する市場調査レポートを参考に決定しています。内視鏡セグメント及び治療機器セグメントの成長率は前連結会計年度においてはそれぞれ1.7%~4.0%、1.7%~3.8%、当連結会計年度においてはそれぞれ1.7%~4.1%、1.6%~5.2%です。

 割引率は、資金生成単位の税引前の加重平均コストを基礎に算定しています。前連結会計年度の割引率は7.7%、当連結会計年度の割引率は10.7%です。

 使用価値の見積りにおける主要な仮定は、事業計画に基づく5カ年の将来キャッシュ・フローの見積りにおける成長率、営業利益率、計画期間経過後の成長率及び割引率です。

 以上を用いて算定した結果、使用価値は当該資金生成単位の帳簿価額を十分上回っており、減損判定に用いた主要な仮定が合理的に予測可能な範囲で変動した場合において、減損が発生する可能性は乏しいと判断しています。

 なお、科学セグメントののれんについては、当連結会計年度において売却目的で保有する資産へ振り替えています。

 

 

17.営業債務及びその他の債務

 営業債務及びその他の債務の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

支払手形及び買掛金

45,316

45,826

未払金

15,231

17,093

合計

60,547

62,919

 

 

18.社債及び借入金

 社債及び借入金の内容は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

平均利率

(%)

返済期限

短期借入金

67

3

0.00

1年内償還予定の社債

39,966

9,989

0.27

2024年3月

1年内返済予定の長期借入金

12,248

39,978

0.10

2023年11月

社債(1年内に償還予定のものを除く)

140,356

136,129

1.21

2024年12月~2030年7月

長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く)

193,490

153,958

0.52

2024年5月~2029年9月

合計

386,127

340,057

 

 

 

 

 

 

 

流動

52,281

49,970

 

 

非流動

333,846

290,087

 

 

合計

386,127

340,057

 

 

(注)「平均利率」については、借入金等の期末残高に対する加重平均利率を記載しています。

社債及び借入金は、償却原価で測定する金融負債に分類しています。

 

 社債の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

会社名

銘柄

発行年月日

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

利率

(%)

償還期限

オリンパス㈱

第22回無担保社債

2017年9月20日

9,994

-

0.22

2022年9月

オリンパス㈱

第23回無担保社債

2019年3月7日

9,979

9,989

0.27

2024年3月

オリンパス㈱

第24回無担保社債

2019年12月5日

29,971

-

0.06

2022年12月

オリンパス㈱

第25回無担保社債

2019年12月5日

19,949

19,968

0.20

2024年12月

オリンパス㈱

第26回無担保社債

2020年7月18日

24,925

24,947

0.25

2025年7月

オリンパス㈱

第27回無担保社債

2020年7月19日

24,891

24,904

0.47

2030年7月

オリンパス㈱

2026年満期ドル建無担保普通社債

2021年12月8日

60,613

66,310

2.14

2026年12月

社債合計

180,322

146,118

 

 

 

 長期借入金(1年内返済予定含む)の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

銀行種別

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

利率

(%)

返済期限

国内銀行

13,063

13,119

0.86

2029年9月

国内銀行

1,464

1,471

0.73

2027年9月

国内銀行

10,000

10,000

1.38

2025年9月

国内銀行

9,608

9,679

0.53

2027年8月

国内銀行

10,000

10,000

1.39

2025年9月

国内銀行

6,120

-

2.91

2023年2月

国内銀行

6,120

-

2.92

2023年3月

国内銀行

9,639

9,696

0.55

2028年6月

国内銀行

39,912

39,969

0.10

2023年11月

国内銀行

49,710

49,810

0.32

2025年4月

国内銀行

39,831

39,911

0.22

2024年5月

国内銀行

10,000

10,000

0.37

2024年5月

その他

271

281

 

 

借入金合計

205,738

193,936

 

 

 

 

19.その他の金融負債

 その他の金融負債の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

デリバティブ負債

 4,037

1,216

条件付対価

 6,100

8,226

償却原価で測定する金融負債

 

 

リース負債

 65,015

57,162

その他

 15,463

18,299

合計

 90,615

84,903

 

 

 

流動

 26,015

23,235

非流動

 64,600

61,668

合計

 90,615

84,903

 

 

20.引当金

 引当金の内訳及び増減は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

製品保証

引当金

訴訟損失

引当金

十二指腸内視鏡の市場対応に
係る引当金

その他

合計

2022年4月1日 残高

4,284

4,507

7,954

8,152

24,897

期中増加額

221

70

667

2,321

3,279

目的使用による減少

△1,601

△1,397

△2,752

△5,750

戻入による減少

△548

△20

△477

△792

△1,837

売却目的で保有する資産に直接関連する負債への振替

△482

△122

△604

在外営業活動体の換算差額

966

351

721

2,038

2023年3月31日 残高

2,840

4,908

6,747

7,528

22,023

 

流動

2,621

4,868

6,747

4,875

19,111

非流動

219

40

2,653

2,912

合計

2,840

4,908

6,747

7,528

22,023

 

(1)製品保証引当金

 品質保証型の製品保証に関し、販売済製品に対して保証期間内に発生が見込まれるアフターサービス費用を計上したもので、過去のアフターサービス費の実績額を基礎として、所定の基準により算出しています。これらは、保証期間(主に3年以内)にわたって支払いが発生すると見込まれています。

 

(2)訴訟損失引当金

 訴訟の進行状況等に鑑み、訴訟等に係る損失に備えるため、必要と認められる金額を合理的に見積り、損失見込額を計上しています。これらは、主に1年内に支払いが発生すると見込まれています。

 

(3)十二指腸内視鏡の市場対応に係る引当金

 米国で十二指腸内視鏡に関する先端キャップ着脱式新型製品の法規制認可を取得したことを背景に、当社は十二指腸内視鏡製品を対象として、先端キャップ固定式の旧型製品から、洗浄消毒作業の容易な先端キャップ着脱式の新型製品へ自主的に置き換えを行うことを決定しました。この市場対応に必要と認められる金額を合理的に見積り引当金として計上しています。

 

21.その他の流動負債及びその他の非流動負債

 その他の流動負債及びその他の非流動負債の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

未払費用

117,143

106,458

契約負債

53,650

55,533

その他

26,217

20,040

合計

197,010

182,031

 

 

 

流動

180,941

163,837

非流動

16,069

18,194

合計

197,010

182,031

 

 

22.政府補助金

 その他の流動負債及びその他の非流動負債に含まれている政府補助金は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

その他の流動負債

443

 285

その他の非流動負債

2,038

1,753

 

 政府補助金は、主として、日本の特定の医療分野における設備を取得することを条件とするものであり、当該補助金の対象資産のそれぞれの耐用年数にわたって均等に償却しています。

 これら補助金に付帯する未履行の条件又は偶発事象はありません。

 

 

23.従業員給付

 当社及び一部の連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付企業年金制度、確定拠出年金制度及び退職一時金制度を設けています。

 確定給付企業年金制度ではポイント制を採用し、キャッシュ・バランス・プランを導入しています。当該制度では、加入者の職能に応じて付与されるポイント及び市場金利の動向に基づいた再評価率により計算された利息ポイントを、加入者の仮想個人勘定に積み立てます。

 当社グループ、基金及び制度資産の運用受託機関は、加入者の将来にわたる確実な年金給付を目的として忠実に制度資産の管理及び運用を行うことが法令により求められており、基金の作成する基本方針に沿って運用を行う責任を負っています。

 当社グループの退職給付制度は、制度資産に係る投資リスクや確定給付制度債務に係る利率等のリスクに晒されています。

 

(1)確定給付制度

① 確定給付制度債務の調整表

 確定給付制度債務の増減は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期首残高

179,340

175,633

勤務費用

6,943

6,410

過去勤務費用

343

△80

利息費用

2,461

3,235

確定給付制度の再測定

 

 

人口統計上の仮定の変化による数理計算上の差異

480

△366

財務上の仮定の変化による数理計算上の差異

△7,718

△20,351

その他

△1,219

2,954

従業員による拠出

156

151

退職給付の支払額

△11,094

△7,283

売却目的保有資産に関連する負債への振替

△12,751

企業結合及び処分の影響額

△494

在外営業活動体の換算差額

6,462

5,101

その他

△27

△17

期末残高

175,633

152,636

 

 

② 制度資産の公正価値の調整表

 制度資産の公正価値の増減は、以下のとおりです。

 当社企業年金規約に基づき、積立金の不足の確認のために毎事業年度の決算時に財政検証を実施し、掛金再計算の要否を検討しています。

 なお、当社グループは、2024年3月期に4,616百万円の掛金を拠出する予定です。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期首残高

159,571

161,607

利息収益

1,988

2,669

再測定

 

 

 制度資産に係る収益

△410

△ 8,546

事業主による拠出

6,646

19,572

従業員による拠出

134

160

退職給付の支払額

△10,288

△ 6,449

売却目的保有資産に関連する負債への振替

△ 12,924

在外営業活動体の換算差額

4,058

3,301

その他

△92

△ 142

期末残高

161,607

159,248

 

③ 確定給付制度債務及び制度資産の調整表

 確定給付制度債務及び制度資産と連結財政状態計算書に計上された退職給付に係る負債及び資産との関係は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

積立型の確定給付制度債務の現在価値

157,914

136,957

制度資産の公正価値

△161,607

△ 159,248

小計

△3,693

△ 22,291

非積立型の確定給付制度債務の現在価値

17,719

15,679

退職給付に係る負債(資産)の純額

14,026

△ 6,612

 

連結財政状態計算書上の金額

退職給付に係る負債

40,001

20,416

退職給付に係る資産

△25,975

△ 27,028

退職給付に係る負債(資産)の純額

14,026

△ 6,612

 

 

④ 制度資産の内訳

 制度資産の主な内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

活発な市場における公表価格があるもの

 

 

国内株式

1,440

1,368

海外債券

742

556

現金及び現金同等物

10,849

11,170

合計

13,031

13,094

活発な市場における公表価格がないもの

 

 

海外株式

15,300

13,188

海外債券

10,540

28,150

生命保険一般勘定

52,929

46,626

合同運用投資信託

52,933

45,943

その他(注1)

16,874

12,247

合計

148,576

146,154

制度資産合計

161,607

159,248

(注1)「その他」に含まれている、年金バイイン取引にて締結した保険契約は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ14,187百万円及び9,707百万円です。

 

 当社グループの企業年金基金における制度資産の運用は、確定給付制度債務の支払を将来にわたり確実に行うため、安全かつ効率的な資産運用により、制度を維持するに足りるだけの運用収益率を中長期的に上回ることを目的としています。そのため、許容されるリスクの程度について十分な検証を行い、そのリスクの範囲内で最適な資産構成割合を定め、多様な投資対象に分散投資を行っています。

 

⑤ 数理計算上の仮定に関する事項

 確定給付制度債務の現在価値の算定に用いた重要な数理計算上の主な仮定は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

割引率

 

 

0.74%

 

2.60%

 

 

 

 

 

⑥ 感応度分析

 数理計算に用いた割引率が0.5%変化した場合に、確定給付制度債務の現在価値に与える影響は、以下のとおりです。この分析は、他のすべての変数が一定であると仮定していますが、実際には他の仮定の変化が感応度分析に影響する可能性があります。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

割引率

 

 

0.5%上昇(債務の減少)

△12,282

△8,717

0.5%低下(債務の増加)

14,362

10,120

 

⑦ 加重平均デュレーション

 確定給付制度債務の加重平均デュレーションは、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ14.3年及び13.2年です。

 

(2)確定拠出制度

 確定拠出制度に関して費用として認識した金額は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ16,736百万円及び18,783百万円です。

 なお、上記には公的制度に関して費用として認識した金額を含んでいます。

24.資本及びその他の資本項目

(1)授権株式数、発行済株式総数及び自己株式数

 授権株式数、発行済株式総数及び自己株式数の増減は、以下のとおりです。

(単位:株)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

授権株式数

4,000,000,000

4,000,000,000

 

 

 

発行済株式総数(注1)

 

 

期首

1,370,914,963

1,299,294,333

増減(注2)(注3)

△71,620,630

△33,115,633

期末

1,299,294,333

1,266,178,700

 

 

 

自己株式数(注4)

 

 

期首

85,279,921

26,261,612

増減(注5)(注6)

△59,018,309

△13,620,394

期末

26,261,612

12,641,218

(注1)当社の発行する株式は、すべて権利内容に何ら限定のない無額面の普通株式であり、発行済株式は全額払込済みとなっています。

(注2)前連結会計年度の減少は、2021年6月4日付で実施した自己株式の消却によるものです。

(注3)当連結会計年度の減少は、2022年6月8日付で実施した13,402,333株および2023年3月28日付で実施した19,713,300株の自己株式の消却によるものです。

(注4)当社はストック・オプション制度を採用しており、その権利行使に伴う株式の交付に自己株式を充当しています。なお、契約条件及び金額等は、注記 「27.株式に基づく報酬」に記載しています。

(注5)前連結会計年度の主な増減は、2021年6月4日付で実施した自己株式の消却による減少71,620,630株と、2021年12月21日から2022年2月18日(約定ベース)の間で実施した自己株式の取得による増加12,681,000株です。

(注6)当連結会計年度の主な増減は、2022年6月8日付で実施した自己株式の消却による減少13,402,333株と、2022年11月14日から2023年1月16日(約定ベース)の間で実施した自己株式の取得による増加19,713,300株および2023年3月28日付で実施した自己株式の消却による減少19,713,300株です。

 

(2)資本剰余金

 会社法では、株式の発行に対しての払込み又は給付に係る額の2分の1以上を資本金に組み入れ、資本金として計上しないこととした金額は資本剰余金に含まれている資本準備金に組み入れることが規定されています。

 また、資本準備金の額は株主総会の決議により、資本金に組み入れることができます。

 

(3)利益剰余金

 会社法では、剰余金の配当により減少する剰余金の額の10分の1を、資本準備金及び利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで資本準備金又は利益準備金として積み立てることが規定されています。

 積み立てられた利益準備金は、欠損填補に充当でき、また株主総会の決議をもって、利益準備金を取り崩すことができることとされています。

 当社における会社法上の分配可能額は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成された当社の会計帳簿上の利益剰余金の金額に基づいて算定されています。

 また、会社法は分配可能額の算定にあたり一定の制限を設けており、当社はその範囲内で利益剰余金の分配を行っています。

 

 

(4)その他の資本の構成要素

 その他の資本の構成要素の増減は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

在外営業活動体の換算差額

キャッシュ・

フロー・ヘッジ

その他の包括

利益を通じて

公正価値で

測定する

金融資産

確定給付制度

の再測定

持分法適用

会社における

その他の包括

利益に対する

持分

合計

2021年3月31日 残高

△5,825

△347

4,977

△152

△1,347

その他の包括利益

42,407

△2,154

△686

5,312

152

45,031

利益剰余金への振替

△3,554

△5,312

△8,866

2022年3月31日 残高

36,582

△2,501

737

34,818

その他の包括利益

47,093

△1,280

△84

7,320

53,049

利益剰余金への振替

△233

△7,320

△7,553

売却目的で保有する処分グループに関連するその他の資本の構成要素への振替

△3,019

 

△15

 

 

△3,034

2023年3月31日 残高

80,656

△3,781

405

77,280

 

① 在外営業活動体の換算差額

 外貨建で作成された在外営業活動体の財務諸表を連結する際に発生した換算差額です。

 

② キャッシュ・フロー・ヘッジ

 当社は将来キャッシュ・フローの変動リスクを回避するためのヘッジを行っており、キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定されたデリバティブ取引の公正価値の変動額のうち有効と認められる部分です。

 

③ その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の評価差額です。

 

④ 確定給付制度の再測定

 数理計算上の仮定と実際の結果との差異及び数理計算上の仮定の変更による影響額の変動額です。これについては、発生時にその他の包括利益で認識し、その他の資本の構成要素から利益剰余金に直ちに振り替えています。

 

⑤ 持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

 持分法適用会社における、在外営業活動体の財務諸表の換算差額に対する当社持分です。

 

 

25.資本政策

 当社グループは、企業価値向上のため、安定した財務基盤の確保を前提とし、成長領域への投資を優先した上で、継続的な株主還元を実施することを基本方針としています。

 当社グループは、すべての資本と有利子負債を資本コストの対象として管理しています。また当社グループは、財務の安定性と資本の効率性を意識し、グローバルに円滑な資金調達を行うことを目的として、格付機関による信用格付の向上を目指しています。当社グループが適用を受ける重要な資本の規制(会社法等の一般的な規定を除く)はありません。

 当社グループの資本に関する主な指標は、調整後1株当たり当期利益です。当社グループは2023年5月12日に公表した経営戦略において、当連結会計年度を起点とした2024年3月期から2026年3月期の調整後1株当たり当期利益の年平均成長率を8%超にすることを目標として掲げています。

(単位:円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

調整後1株当たり当期利益(注1,2)

96.09

(注1)特殊要因調整後の1株当たり当期利益であり、注記「32.1株当たり利益」に記載の金額とは異なります。調整後1株当たり当期利益の算定にあたっては、算定の基礎となる当期利益からその他の収益及びその他の費用等を除いています。

(注2)当連結会計年度を起点とした年平均成長率を目標として掲げていることから、前連結会計年度の調整後1株当たり当期利益は算定していません。

 

 

26.配当金

 配当金の支払額は、以下のとおりです。

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2021年5月7日

取締役会

普通株式

15,428

12

2021年3月31日

2021年6月3日

 

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2022年5月11日

取締役会

普通株式

17,822

14

2022年3月31日

2022年6月3日

 

 

 また、基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるものは、以下のとおりです。

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2023年5月12日

取締役会

普通株式

20,057

16

2023年3月31日

2023年6月6日

 

 

27.株式に基づく報酬

 当社グループは、企業価値の持続的な向上に対する貢献意識を高めるとともに、株主との価値共有を進めることを目的として、取締役、執行役、執行役員、当社及び当社子会社の上級管理職である従業員(以下、「当社グループの従業員」)に対して、持分決済型の株式報酬制度を採用しています。

 

(1)ストック・オプション

①ストック・オプション制度の概要

 当制度の下では、新株予約権1個当たり普通株式400株が付与対象者に付与されます。

 権利確定条件は付されていませんが、新株予約権者は、当社の取締役、執行役及び執行役員のいずれの地位も喪失した日(取締役及び執行役員退任後、監査役に就任した場合は、監査役の地位を喪失した日)の翌日の1年後から10年間に限って新株予約権を行使することができます。権利行使期間内に権利行使されない場合には、当該オプションは失効します。なお、当社は、2018年3月期より譲渡制限付株式報酬制度及び業績連動型株式報酬制度を導入したことにより、ストック・オプション制度を廃止しました。そのため、2018年3月期以降におけるストック・オプションの付与はありません。これまでに付与されたストック・オプションの権利行使期間の最終日は2046年7月13日です。

 

② ストック・オプションの内容

 

付与日

付与数

(株)

権利行使価格

(円)

権利行使期間

第1回新株予約権

2013年8月26日

160,400

1

2013年8月27日から

2043年8月26日

第2回新株予約権

2014年7月11日

164,000

1

2014年7月12日から

2044年7月11日

第3回新株予約権

2015年7月13日

154,800

1

2015年7月14日から

2045年7月13日

第4回新株予約権

2016年7月13日

158,000

1

2016年7月14日から

2046年7月13日

(注)ストック・オプションの数については、株式数に換算して記載しています。

 

③ ストック・オプションの数及び加重平均行使価格の変動

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

株式数

(株)

加重平均行使価格

(円)

株式数

(株)

加重平均行使価格

(円)

期首未行使残高

513,200

1

429,600

1

期中付与

期中行使

△83,600

1

△126,800

1

期中失効

期末未行使残高

429,600

1

302,800

1

期末行使可能残高

211,200

1

148,400

1

(注1)ストック・オプションの数については、株式数に換算して記載しています。

(注2)ストック・オプションの行使時点の加重平均株価は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ2,325円及び2,474円です。

(注3)期末時点で未行使のストック・オプションの加重平均残存契約年数は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ23.0年及び22.0年です。

 

(2)譲渡制限付株式報酬制度

①譲渡制限付株式報酬制度の概要

 譲渡制限付株式報酬制度は、当社の執行役及び執行役員を対象としています。

当制度の下では、一定期間継続して当社の執行役及び執行役員を務めることを条件として、当社から支給された金銭報酬債権の全部を現物出資財産として払込み、当社の普通株式について発行を受けることとなります。

 「譲渡制限付株式報酬」での当社の普通株式の発行に当たっては、当社と対象執行役及び執行役員の間において、①一定期間、本株式に係る第三者への譲渡、担保権の設定その他一切の処分を禁止すること、②一定の事由が生じた場合には当社が本株式を無償取得すること等をその内容に含む契約が締結されることを条件とします。なお、当社は、2021年3月期より事後交付型譲渡制限付株式報酬制度を導入したことにより、譲渡制限付株式報酬制度を廃止しました。そのため、2021年3月期以降における譲渡制限付株式報酬制度による株式の付与はありません。

 

②期中に付与された株式数と公正価値

 該当事項はありません。

 

(3)業績連動型株式報酬制度

①業績連動型株式報酬(PSU: Performance Share Unit)制度(以下、「PSU制度」)の概要

 PSU制度は、従来から当社の執行役及び執行役員を対象としていますが、当期より当社グループの従業員も対象としています。

 PSU制度は、業績評価期間開始時点において、基本報酬額をベースとして業績評価期間終了後に交付する普通株式の基準ユニット数を定めた上で、業績評価期間終了時の達成度に応じて決定された支給率を乗じた数を割当株式ユニット数とし、当該割当株式ユニット数に相当する金銭報酬債権の全部を現物出資財産として払い込むことによって、当社の普通株式を支給するものです。業績評価期間は3事業年度であり、報酬委員会が予め定めた業績評価指標と目標値の業績評価期間終了時における達成度に応じて、予め設定された範囲で報酬委員会が支給率を決定します。なお、執行役員及び当社グループの従業員に対する業績評価期間開始時における業績評価指標と目標値、および業績評価期間終了時の支給率は代表執行役が決定します。

 

 ②期中に付与された株式数と公正価値

 前連結会計年度及び当連結会計年度における本制度の付与日の加重平均公正価値は、それぞれ1,947円及び2,307円です。株式数については、上記(3)①に記載のとおり、報酬委員会又は代表執行役が予め定めた業績評価指標の3事業年度終了時における達成度に応じて、予め設定された範囲で調整した金額に相当する数の当社普通株式を支給します。

 

(4)事後交付型譲渡制限付株式報酬制度

①事後交付型譲渡制限付株式報酬(RSU: Restricted Stock Unit)制度(以下、「RSU制度」)の概要

 RSU制度は、従来から当社の取締役、執行役及び執行役員を対象としていますが、当期より当社グループの従業員も対象としています。

 RSU制度は、権利算定期間において当社に在籍することを条件として、譲渡制限期間の開始時点において基本報酬額等をベースとして当社が定める数の当社普通株式を取得する権利を付与したうえで、予め設定した時期に、予め設定した数の当社普通株式を支給する制度です。権利算定期間終了後に、付与ユニット数に対応する金銭報酬債権の全部を現物出資財産として払い込むことによって、当社の普通株式を支給するものです。

 取締役を対象としたRSUは、日本居住の取締役は原則退任時に、日本非居住の取締役は居住地域の標準的な権利算定期間後に当社の普通株式を支給します。執行役、執行役員及び当社グループの従業員を対象としたRSUは、前連結会計年度までは権利算定期間を3年とし、権利算定期間終了後に全ての付与ユニット数に相当する株数を支給することとしていましたが、当連結会計年度から1年経過するごとにその付与ユニット数の3分の1ずつを権利算定期間終了とし、株式支給することとしています。

 

 

 ②期中に付与された株式数と公正価値

 前連結会計年度及び当連結会計年度における本制度の付与日の加重平均公正価値は、それぞれ2,160円及び2,236円です。株式数については、上記(4)①に記載のとおり、当社が事前に定めた当社の普通株式を、権利算定期間終了後に支給します。

 

(5)株式報酬費用

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

販売費及び一般管理費

400

1,690

 

 

28.売上高

(1)収益の分解

 当社グループは内視鏡事業治療機器事業科学事業及びその他事業を基本にして組織が構成されていましたが第2四半期連結会計期間より内視鏡事業治療機器事業及びその他事業を基本にした組織構成に変更しましたこの変更は当社がベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-66との間に科学事業の譲渡に関する株式譲渡契約を締結したことに伴い科学事業を非継続事業に分類したことによるものです

 内視鏡事業治療機器事業及びその他事業については事業毎に分離された財務情報が入手可能であり経営資源の配分の決定及び業績の評価を行うために定期的に報告を行う単位となっていることからこれらの事業で計上する収益を売上高として表示していますまた売上高は顧客の所在地に基づき地域別に分解していますこれらの分解した売上高と各報告セグメントの売上高との関連は以下の通りです

 

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

内視鏡

治療機器

その他

日本

65,908

44,988

7,930

118,826

北米

161,066

100,074

211

261,351

欧州

117,045

72,789

4,532

194,366

中国

68,299

32,651

24

100,974

アジア・オセアニア

39,662

21,149

293

61,104

その他

9,567

3,935

0

13,502

合計

461,547

275,586

12,990

750,123

顧客との契約から認識した収益

409,183

269,092

12,990

691,265

その他の源泉から認識した収益

52,364

6,494

58,858

(注)その他の源泉から認識した収益には、IFRS第16号に基づくリース収益等が含まれています。

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

内視鏡

治療機器

その他

日本

70,472

46,170

5,874

122,516

北米

198,134

123,874

159

322,167

欧州

134,307

82,411

5,446

222,164

中国

82,906

34,147

41

117,094

アジア・オセアニア

51,891

25,543

373

77,807

その他

14,113

6,062

 

20,175

合計

551,823

318,207

11,893

881,923

顧客との契約から認識した収益

483,667

307,679

11,893

803,239

その他の源泉から認識した収益

68,156

10,528

78,684

(注)その他の源泉から認識した収益には、IFRS第16号に基づくリース収益等が含まれています。

 

① 内視鏡事業

 内視鏡事業においては、消化器内視鏡、外科内視鏡などの医療機器の販売並びにリース及び修理などの医療サービスを行っており、国内外の医療機関を主な顧客としています。

 内視鏡事業における製品の販売については、製品の支配が顧客に移転したとき、すなわち、製品を顧客に引き渡した時点で、顧客に製品の法的所有権、物理的占有、製品の所有に伴う重大なリスクおよび経済価値が移転し、顧客から支払いを受ける権利を得るため、その時点で収益を認識しています。これらの製品の販売による収益は、顧客との契約に係る取引価格で測定しています。また、取引の対価は履行義務を充足してから主として1年以内に受領しており、重大な金融要素は含んでいません。なお、製品、および保守サービス等の複数の要素から構成される取引については、販売する製品および提供するサービス等が単独で独立の価値をもつ場合に、各構成要素を個別の履行義務として取り扱い、取引総額を各構成要素の独立販売価格に基づいて比例的に配分しています。

 医療機器に関する保守契約については、履行義務が時の経過につれて充足されるため、顧客との契約に係る取引額を契約期間にわたり均等に収益認識しています。なお、取引の対価は、主として契約時に一括で前受けの形式により受領しています。

 医療機器に関する貸手のリース取引については、注記「3.重要な会計方針 (10)リース」に従って会計処理しています。なお、リース契約に関するリース料は、個々の契約に定められた支払い条件に基づき受領しています。

 

② 治療機器事業

 治療機器事業においては、消化器科処置具、泌尿器科製品、呼吸器科製品、エネルギーデバイス並びに耳鼻咽喉科製品及び婦人科製品などの医療機器の販売を行っており、国内外の医療機関を主な顧客としています。

 治療機器事業における製品の販売については、製品の支配が顧客に移転したとき、すなわち、製品を顧客に引き渡した時点で、顧客に製品の法的所有権、物理的占有、製品の所有に伴う重大なリスクおよび経済価値が移転し、顧客から支払いを受ける権利を得るため、その時点で収益を認識しています。これらの製品の販売による収益は、顧客との契約に係る取引価格で測定しています。また、取引の対価は履行義務を充足してから主として1年以内に受領しており、重大な金融要素は含んでいません。

 

③ その他の事業
 その他の事業においては、生体材料および整形外科用器具などの販売を行っているほか、新規事業に関する研究開発や探索活動が含まれています。

 

(2)契約残高

 顧客との契約から生じた債権、契約資産及び契約負債の残高は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

2021年4月1日

2022年3月31日

顧客との契約から生じた債権

131,127

145,912

契約資産

436

728

契約負債

44,923

53,650

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

2022年4月1日

2023年3月31日

顧客との契約から生じた債権

145,912

137,177

契約資産

728

1,239

契約負債

53,650

55,533

 

 連結財政状態計算書において、顧客との契約から生じた債権及び契約資産は、営業債権及びその他の債権に含まれており、契約負債は、その他の流動負債及びその他の非流動負債に含まれています。

 契約資産は、報告日時点で完了しているが、まだ請求していない履行義務に係る対価に関連するものです。契約資産は、支払に対する権利が無条件になった時点で債権に振り替えられます。契約負債は、主に保守契約において顧客へまだサービスを提供していないが、先に代金の一部又は全部を受け取っている顧客からの前受金です。

 前連結会計年度及び当連結会計年度に認識された継続事業の収益について、期首時点で契約負債に含まれていた金額はそれぞれ、40,724百万円及び50,919百万円です。また、前連結会計年度及び当連結会計年度において、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認識した収益の額に重要性はありません。

 

(3)残存履行義務に配分した取引金額

 残存履行義務の充足時期ごとの収益は、以下のとおりです。なお、個別の予想契約期間が1年以内の取引は、実務上の便法の規定を適用し当該開示には含みません。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

1年以内

13,670

18,068

1年超

9,568

12,074

合計

23,238

30,142

 

 

29.販売費及び一般管理費

 販売費及び一般管理費の主なものは、以下のとおりです。

 

 

(単位:百万円)

 

 前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

 当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

人件費(注)

196,276

231,862

減価償却費

30,708

34,151

広告・販売促進費

13,274

15,448

(注)人件費には、給与、賞与、法定福利費、退職後給付に係る費用及び開発部門において生じた人件費等を含めています。

 

 

30.その他の収益及びその他の費用

(1)その他の収益

 その他の収益のうち、主なものは、以下のとおりです。

 

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(段階取得に係る差益)

 Medi-Tate Ltd.を企業結合で取得したことにより段階取得に係る差益2,826百万円を「その他の収益」に計上しています。当該企業結合の内容については、注記「40.企業結合」に記載しています。

 

(固定資産売却益)

 当社における固定資産売却益1,393百万円を「その他の収益」に計上しています。

 

(連結子会社の間接税に係る引当金の一部戻入)

 2019年3月期に当社の海外子会社が行った間接税に係る自主調査に関して追加的な徴収を見込んで引当計上した税額の内、当期に発生が見込まれなくなった3,049百万円を「その他の収益」に計上しています。

 

(買収対価の一部である条件付対価の公正価値変動額)

 Veran Medical Technologies,Inc.の買収対価の一部である条件付対価の公正価値の変動により、1,249百万円を「その他の収益」に計上しています。公正価値の変動の内容は注記「40.企業結合」に記載しています。

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(固定資産売却益)
 当社における幡ヶ谷の土地の売却益16,395百万円を「その他の収益」に計上しています。

 

(買収対価の一部である条件付対価の公正価値変動額)
 Medi-Tate Ltd.の買収対価の一部である条件付対価の公正価値の変動により、取得時の買収対価が修正され、

1,381百万円を「その他の収益」に計上しています。公正価値の変動の内容は注記「40.企業結合」に記載しています。

 

 

(2)その他の費用

 その他の費用のうち、主なものは、以下のとおりです。

 

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(事業構造改革費用)

 当社における企業変革プラン「Transform Olympus」等を推進するための関連費用として、8,836百万円を「その他の費用」に計上しています。

 

(減損損失)

 内視鏡事業における開発資産について、市場環境の変化等の影響により取得時に想定していた収益を見込めなくなったことから回収可能価額まで減額し、減損損失を1,630百万円認識し、「その他の費用」に計上しています。

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(事業構造改革費用)

 当社における企業変革プラン「Transform Olympus」を推進するための関連費用として、2,361百万円を「その他の費用」に計上しています。

 

(品質関連費用)

 当社はグローバルな品質保証機能を強化し、クオリティ・コンプライアンスを確立するための関連費用として、1,937百万円を「その他の費用」に計上しています。

 

 

31.金融収益及び金融費用

 金融収益及び金融費用の内訳は、以下のとおりです。

 

 

(単位:百万円)

 

 前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

 当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

金融収益

 

 

受取利息

 

 

償却原価で測定される金融資産

1,013

3,702

受取配当金

 

 

その他の包括利益を通じて測定される金融資産

167

38

その他

171

120

合計

1,351

3,860

金融費用

 

 

支払利息

 

 

償却原価で測定される金融負債

4,230

4,974

社債利息

 

 

償却原価で測定される金融負債

554

891

為替差損(注1)

697

2,141

その他

357

169

合計

5,838

8,175

(注1)ヘッジ指定されていない通貨デリバティブの評価損益は、為替差損益に含めています。

(注2)償却原価で測定される金融資産から生じる手数料収益及び費用に、重要なものはありません。

 

 

32.1株当たり利益

(1)基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

基本的1株当たり当期利益(円)

 

 

 継続事業

86.05

108.78

 非継続事業

4.17

4.44

 基本的1株当たり当期利益

90.22

113.22

希薄化後1株当たり当期利益(円)

 

 

 継続事業

86.01

108.65

 非継続事業

4.16

4.43

 希薄化後1株当たり当期利益

90.17

113.08

 

(2)基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり

当期利益の計算に使用する当期利益

親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)

115,742

143,432

親会社の普通株主に帰属しない当期利益(百万円)

基本的1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(百万円)

115,742

143,432

継続事業

110,399

137,809

非継続事業

5,343

5,623

当期利益調整額(百万円)

希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する当期利益(百万円)

115,742

143,432

継続事業

110,399

137,809

非継続事業

5,343

5,623

 

 

 

基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり

当期利益の計算に使用する普通株式の加重平均株式数

普通株式の加重平均株式数(千株)

1,282,920

1,266,848

普通株式増加数

 

 

ストック・オプションによる新株予約権(千株)

480

373

業績連動型株式報酬による普通株式(千株)

744

事後交付型譲渡制限付株式報酬による普通株式

(千株)

203

406

希薄化後の普通株式の加重平均株式数(千株)

1,283,603

1,268,371

 

 

 

33.その他の包括利益

 前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益(非支配持分を含む)の各項目の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

純損益に振り替えられることのない項目

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

当期発生額

△481

△103

税効果額

△205

19

税効果後

△686

△84

確定給付制度の再測定

当期発生額

8,047

9,217

税効果額

△2,735

△1,897

税効果後

5,312

7,320

純損益に振り替えられることのない項目合計

4,626

7,236

 

 

 

純損益に振り替えられる可能性のある項目

在外営業活動体の換算差額

 

 

当期発生額

42,407

47,093

組替調整額

税効果調整前

42,407

47,093

税効果額

税効果後

42,407

47,093

キャッシュ・フロー・ヘッジ

当期発生額

1,622

3,683

組替調整額

△4,727

△5,527

税効果調整前

△3,105

△1,844

税効果額

951

564

税効果後

△2,154

△1,280

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

当期発生額

152

組替調整額

税効果調整前

152

税効果額

税効果後

152

純損益に振り替えられる可能性のある項目合計

40,405

45,813

その他の包括利益合計

45,031

53,049

 

 

34.キャッシュ・フロー情報

(1)非資金取引

 主な非資金取引の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

リース取引に係る使用権資産の取得

16,116

15,109

 

(2)財務活動に関する負債

 財務活動に関する負債の増減は、以下のとおりです。

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

期首残高

財務キャッシュ・フローによる変動

非資金変動

期末残高

新規リースによる増加

在外営業活動体の換算差額

その他

短期借入金

5,458

△5,454

78

△15

67

社債(注)

119,596

56,143

4,583

180,322

長期借入金(注)

230,210

△26,246

1,349

425

205,738

リース負債(注)

66,407

△17,691

16,116

787

△604

65,015

(注)1年内に返済又は償還予定の残高を含んでいます。

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

期首残高

財務キャッシュ・フローによる変動

非資金変動

期末残高

新規リースによる増加

在外営業活動体の換算差額

その他

短期借入金

67

△67

2

1

3

社債(注)

180,322

△40,000

5,796

146,118

長期借入金(注)

205,738

△13,547

1,326

419

193,936

リース負債(注)

65,015

△20,914

15,109

3,690

△5,738

57,162

(注)1年内に返済又は償還予定の残高を含んでいます。

 

(3)事業の取得による支出

 前連結会計年度及び当連結会計年度において、重要な事業の取得による収支はありません。

 

(4)子会社の取得による支出

 子会社の取得による支払対価と取得による収支の関係は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

現金による支払対価

23,222

4,008

支配獲得時の資産のうち現金及び現金同等物

△1,385

△149

子会社の取得による支出

21,837

3,859

 

(5)支配の喪失

 前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(オリンパスシステムズ株式会社の譲渡)

(ⅰ)取引の概要

 当社は当社の連結子会社であるオリンパスシステムズ株式会社の全株式をアクセンチュア株式会社へ譲 渡する契約を2021年5月28日付で締結し2021年8月31日をもって譲渡手続きを完了しましたこの結果 当社は同日付でオリンパスシステムズ株式会社に対する支配を喪失しました

 

(ⅱ)支配の喪失を伴う資産及び負債

 

(単位:百万円)

 

金額

流動資産

783

非流動資産

414

資産合計

1,197

流動負債

569

非流動負債

507

負債合計

1,076

 

 

(ⅲ)支配の喪失に伴うキャッシュ・フロー

 

(単位:百万円)

 

金額

支配喪失の対価として受け取った現金及び現金同等物

726

支配を喪失した子会社における現金及び現金同等物

△2

子会社の売却による収入(注)

724

(注)子会社の売却による収入は、連結キャッシュ・フロー計算書において投資活動によるキャッシュ・フローに含まれています。

 

(ⅳ)支配の喪失に伴う損益

 オリンパスシステムズ株式会社に対する支配の喪失に伴って認識した譲渡益は605百万円であり、連結損益計算書上、「その他の収益」に含めています。

 

 当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

該当事項はありません。

 

35.金融商品

(1)信用リスク

 信用リスクは、当社グループの債務者の契約不履行等により、当社グループが財務的損失を被ることとなるリスクです。

 当社グループが晒されている信用リスクは主に、償却原価で測定する金融資産に係る顧客や取引先の信用リスク及び為替変動等の財務リスクをヘッジするために保有するデリバティブに係る取引相手である金融機関の信用リスクです。

 償却原価で測定する金融資産については、社内規定に従い、主な外部取引先の信用調査、取引先別の期日管理及び残高管理を行うとともに、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握により、信用リスクの軽減を図っています。デリバティブについては、信用度の高い金融機関に限定して取引を行うことで、信用リスクを軽減しています。

 

 償却原価で測定する金融資産は、主に受取手形、売掛金及びリース債権から構成される「営業債権」と「営業債権以外の債権等」に分類しており、それぞれに対して以下のように貸倒引当金を設定しています。

 

 「営業債権」は、期末日における債務者の経営状態・財務状況に応じて、「経営状態に重大な問題が生じていない債務者」に対する債権、「債務の弁済に重大な問題が生じている債務者」に対する債権、「経営破綻に陥っている債務者」に対する債権の3つの区分に分類し、その区分ごとに常に全期間の予想信用損失と同額の貸倒引当金を認識しています。

 「経営状態に重大な問題が生じていない債務者」とは、債務の弁済について問題となる兆候が見られず、また債務弁済能力に問題が生じていない債務者です。当該債務者に対する債権の貸倒引当金は、過去の貸倒実績率に将来の状況を加味した引当率を利用し、集合的に計上しています。

 「債務の弁済に重大な問題が生じている債務者」とは、経営破綻の状態には至っていないが、債務の弁済に重大な問題が生じている、又は、生じる可能性が高い債務者です。当該債務者に対する債権の貸倒引当金は、当該資産に係る回収見込額を個別に見積り計上しています。

 「経営破綻に陥っている債務者」とは、法的、形式的な経営破綻の事実が発生している場合、又は深刻な経営難の状態にあり、再建の見通しがない状態にあると認められる債務者です。当該債務者に対する債権の貸倒引当金は、担保又は信用補完として受入れた資産を除く債権全額に対して計上しています。

 

 「営業債権以外の債権等」は、信用リスクが当初認識時点から著しく増加しているかどうかを報告期間の末日ごとに評価し、著しく増加していない場合には12ヶ月の予想信用損失に等しい金額を、著しく増加している場合には全期間の予想信用損失に等しい金額を、貸倒引当金として認識しています。

 信用リスクが著しく増加している場合とは、当初認識時と比較して、期末日において債権の回収可能性に重大な問題が発生している状況をいいます。当社グループにおいては、信用リスクが著しく増加しているか否かの評価を行う際には、期日経過情報のほか、債務者の過去の経営成績や経営改善計画等、合理的に利用可能かつ裏づけ可能な情報を考慮しています。

 「営業債権以外の債権等」は、債務者の信用リスクの程度に応じて、集合的に信用損失を見積る方法、又は個別的に信用損失を見積る方法により、貸倒引当金を認識しています。ただし、債務者が深刻な財政難にある場合や法的、形式的な経営破綻の事実が発生している場合は、信用減損金融資産として、個別的に信用損失を見積る方法により貸倒引当金を認識しています。

 

 上記の分類に関わらず、法的に債権が消滅する場合等、金融資産の全部又は一部について回収できないことが明らかな場合には、当該金融資産の帳簿価額を直接償却しています。

 

貸倒引当金に関する情報

貸倒引当金の認識対象となる金融資産の帳簿価額は、以下のとおりです。
これらの帳簿価額は、当社グループの信用リスクに対する最大エクスポージャーを表しています。

(単位:百万円)

 

営業債権

経営状態に重大な問題が生じていない債務者

債務の弁済に重大な問題が生じている債務者

経営破綻に陥っている債務者

合計

2022年3月31日 残高

199,234

3,928

364

203,526

2023年3月31日 残高

204,624

4,584

306

209,514

 

 2022年3月31日及び2023年3月31日において、「営業債権」に対する貸倒引当金に重要な影響を与える著しい変動はありません。

 

(単位:百万円)

 

営業債権以外の債権等

信用リスクが著しく増加していない

信用リスクが著しく増加している

合計

信用減損金融資産ではない金融資産

信用減損金融資産

2022年3月31日 残高

26,502

6,924

604

34,030

2023年3月31日 残高

25,137

6,881

613

32,631

 

 2022年3月31日及び2023年3月31日において、「営業債権以外の債権等」に対する貸倒引当金に重要な影響を与える著しい変動はありません。

 

 上記の金融資産に対応する貸倒引当金の増減は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

営業債権

営業債権以外の債権等

信用リスクが著しく増加していない

信用リスクが著しく増加している

信用減損金融資産ではない金融資産

信用減損金融資産

2021年4月1日 残高

5,872

0

6,783

584

増加

179

84

79

-

減少

△860

△32

△9

△0

その他

55

0

-

20

2022年3月31日 残高

5,246

52

6,853

604

増加

427

-

103

-

減少

△1,161

△48

△79

△1

その他

391

△0

-

10

2023年3月31日 残高

4,903

4

6,877

613

 

 

(2)流動性リスク

 流動性リスクは、当社グループが借入金等の金融負債を支払期日に返済できなくなるリスクです。

 当社グループが保有する借入金や社債等の金融負債は、流動性リスクに晒されています。当該リスクは、財務部門が各部署からの報告に基づき適時に資金繰計画を作成・更新するとともに、手許流動性を連結売上高の一定水準以上に維持すること等により管理しています。

 主な金融負債の期日別残高は以下のとおりです。なお、営業債務及びその他の債務は1年以内に決済され、契約上のキャッシュ・フローは帳簿残高にほぼ等しいことから、表には含めていません。

 

前連結会計年度(2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

帳簿残高

契約上のキャッシュ・フロー

合計

1年内

1年超

非デリバティブ金融負債

 

 

 

 

社債及び借入金

386,127

400,462

55,036

345,426

リース負債

65,015

73,246

16,498

56,748

デリバティブ金融負債

 

 

 

 

通貨関連デリバティブ

3,752

4,086

3,912

174

金利関連デリバティブ

285

285

81

204

 

当連結会計年度(2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

帳簿残高

契約上のキャッシュ・フロー

合計

1年内

1年超

非デリバティブ金融負債

 

 

 

 

社債及び借入金

340,057

351,441

52,508

298,933

リース負債

57,162

65,424

14,398

51,026

デリバティブ金融負債

 

 

 

 

通貨関連デリバティブ

1,067

1,067

1,027

40

金利関連デリバティブ

149

149

72

77

 

 満期分析に含まれているキャッシュ・フローが著しく早期に、又は著しく異なる金額で発生することは見込まれていません。

(3)市場リスク

 市場リスクは、市場価格の変動により金融商品の公正価値又は将来キャッシュ・フローが変動するリスクであり、外国為替の変動により生じる為替リスク、市場金利の変動により生じる金利リスク及び上場株式の市場価格の変動により生じる市場価格変動リスク等が含まれています。

 

① 為替リスク

 当社グループは、グローバルに事業展開しているため、機能通貨以外の取引から生じる金融資産及び金融負債は外国為替相場の変動リスクに晒されています。為替変動リスクを軽減することを目的として、当社グループは主に先物為替予約、通貨オプション及び通貨スワップを利用しています。

 

(i)為替予約、通貨オプション及び通貨スワップ

 為替予約、通貨オプション及び通貨スワップの詳細は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

契約額

公正価値

契約額

公正価値

為替予約

115,534

△3,063

165,085

1,559

米ドル

72,307

△1,773

59,912

591

その他の通貨

43,227

△1,290

105,173

968

通貨オプション

-

-

8,257

△90

米ドル

-

-

8,257

△90

通貨スワップ

87,910

1,185

97,240

4,325

他通貨受取/ユーロ支払

26,537

△121

30,475

16

ユーロ受取/他通貨支払

178

△0

-

-

米ドル受取/日本円支払

61,195

1,306

66,765

4,309

合計

203,444

△1,878

270,582

5,794

 

(ii)為替変動リスクの感応度分析

 当社グループが、連結会計年度末において保有する金融商品について、日本円に対し米ドル及びユーロが1円円高になった場合の連結損益計算書の税引前利益に与える影響額(△は損)は、以下のとおりです。なお、当該分析は他のすべての変数が一定であると仮定しています。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

米ドル

△209

△22

ユーロ

△162

△57

 

 

② 金利リスク

 当社グループの金利リスクのエクスポージャーは、主に借入金や社債などの債務に関連しています。利息の金額は市場金利の変動に影響を受けるため、利息の将来キャッシュ・フローが変動する金利リスクに晒されます。
 当社グループは、主に金利の上昇による将来の利息の支払額の増加を抑えるために、固定金利の長期借入金及び社債によって資金調達を行っています。長期借入金を変動金利により調達する場合には、原則として、変動金利を受け取り、固定金利を支払う金利スワップ契約を金融機関と締結し、調達金利を実質的に固定化することにより、キャッシュ・フローの安定化を図っています。

 

金利の感応度分析

 当社グループが、連結会計年度末において保有する変動金利借入金において、連結会計年度末における金利が1%上昇した場合の連結損益計算書の税引前利益に与える影響額は以下のとおりです。この分析は、連結会計年度末における変動金利借入金の残高に1%を乗じて影響額を算定しています。なお、金利スワップ取引によって金利が固定化された変動金利借入金は除いて分析しています。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

連結損益計算書(税引前利益)

△498

△499

 

③ 市場価格リスク

 当社グループは、業務提携の円滑な実施等の政策投資目的で上場株式を保有しています。上場株式の市場価格は市場原理に基づき決定されるため、市場経済の動向によっては価額が変動する可能性があります。上場株式については、定期的に市場価格や発行体(取引先企業)の財務状況等を把握し、また、取引先企業との関係を勘案して保有状況を継続的に見直しています。

 

市場価格の感応度分析

 当社グループが連結会計年度末において保有する上場株式において、連結会計年度末における市場価格が1%下落した場合の連結包括利益計算書のその他の包括利益(税効果考慮前)に与える影響額は以下のとおりです。この分析は、連結会計年度末における上場株式に1%を乗じて影響額を算定しています。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

その他の包括利益(税効果考慮前)

△15

△5

 

(4)公正価値

① 公正価値のヒエラルキー

 公正価値の測定レベルは、測定に用いた評価技法へのインプットの観察可能性に応じて以下の3つに区分しています。

レベル1:同一の資産又は負債に関する活発な市場における(無調整の)市場価格により測定された公正価値

レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接又は間接的に使用して算定された公正価値

レベル3:観察可能な市場データに基づかないインプットを含む評価技法から算定された公正価値

金融商品のレベル間の振替は、各期末日に発生したものとして認識しています。なお、前連結会計年度及び当連結会計年度において、レベル間の振替が行われた重要な金融商品はありません。

 

② 公正価値で測定される金融商品

 公正価値で測定される主な金融商品の測定方法は、以下のとおりです。

(その他の金融資産、その他の金融負債)

 上場株式はレベル1に区分し、各期末の市場価格によって測定しています。

 非上場株式等はレベル2またはレベル3に区分し、類似公開会社比較法等の評価技法を用いて測定しています。

 デリバティブ資産・負債はレベル2に区分し、通貨デリバティブは先物為替相場、金利デリバティブは市場金利や信用リスク、満期までの期間等の観察可能なデータに基づいて、それぞれ測定しています。

 企業結合等により生じた条件付対価の公正価値は、レベル3に区分し、将来の支払い可能性を見積り測定しています。

 

公正価値で測定される主な金融商品の、公正価値の測定レベル別の内訳は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度(2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

-

1,874

-

1,874

株式等

-

-

956

956

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

株式等

1,532

-

2,939

4,471

金融負債

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

-

4,037

-

4,037

条件付対価

-

-

6,100

6,100

 

当連結会計年度(2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

-

6,860

-

6,860

株式等

-

-

937

937

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

株式等

470

-

6,431

6,901

金融負債

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

-

1,216

-

1,216

条件付対価

-

-

8,226

8,226

 

レベル3に区分された金融資産の増減は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期首残高

2,348

3,895

利得及び損失(注)

 

 

純損益

△58

△66

その他の包括利益

34

27

購入

1,978

3,705

持分法で会計処理されている投資への振替

△597

△203

その他

190

10

期末残高

3,895

7,368

(注)純損益に認識した利得又は損失は、連結損益計算書上の「金融収益」又は「金融費用」に表示しており、その他の包括利益に認識した利得又は損失は、連結包括利益計算書上の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」に表示しています。

純損益に認識した利得又は損失合計の内、各連結会計年度末において保有する金融商品に係るものは、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ136百万円及び△65百万円です。

 

レベル3に区分された金融負債の増減は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期首残高

3,608

6,100

企業結合等

2,834

4,095

決済

-

△715

公正価値の変動

△594

△1,758

その他

252

504

期末残高

6,100

8,226

 

 

③ 償却原価で測定される金融商品

 償却原価で測定される主な金融商品の公正価値の測定方法は、以下のとおりです。なお、これらの金融商品は主としてレベル2に区分しています。

(現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権、営業債務及びその他の債務)

 短期間で決済されるものについては、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によって測定しています。

 リース債権は、一定の期間ごとに区分した債権毎に、債権の額を満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割引いた現在価値に基づいて測定しています。

 

(その他の金融資産、その他の金融負債)

 短期間で決済されるものについては、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によって測定しています。

 

(社債及び借入金)

 固定金利による社債及び借入金は、将来キャッシュ・フローを同様の社債の発行や新規借入を行った場合に想定される利率で割引いて測定しています。

 変動金利による借入金は、短期間で市場金利を反映し、また、信用状態は実行後大きく異なっていないため、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によって測定しています。

 なお、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーは、短期間で決済されるため、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によって測定しています。

 

 償却原価で測定される主な金融商品の帳簿価額と公正価値は、以下のとおりです。なお、帳簿価額と公正価値がほぼ等しい金融商品は下表に含めていません。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

金融資産

 

 

 

 

リース債権

50,517

50,513

65,003

64,982

金融負債

 

 

 

 

社債

180,322

178,341

146,118

141,280

借入金

145,903

146,336

134,021

134,287

 

④ 資本性金融商品

 当社グループでは、取引関係の維持・強化を目的として保有する資本性金融商品に対する投資について、その保有目的に鑑み、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しています。資本性金融商品の主な銘柄ごとの公正価値は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

銘柄

前連結会計年度

(2022年3月31日)

Noah Medical Corporation

1,836

ウシオ電機株式会社

1,024

株式会社オハラ

508

 

(単位:百万円)

 

銘柄

当連結会計年度

(2023年3月31日)

Delfi Diagnostics, Inc.

3,338

Noah Medical Corporation

2,003

株式会社オハラ

470

 

 当社の政策目的で保有する株式等の方針に従い、期中で売却した銘柄の売却時における公正価値及び売却に係る累積利得又は損失は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

売却日における公正価値

8,280

933

売却に係る累積利得又は損失

4,756

335

 

 資本性金融商品から認識される受取配当金の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期中に認識を中止した資本性金融商品

130

28

期末日現在で保有する資本性金融商品

37

10

合計

167

38

 

 

(5)ヘッジ会計

 当社グループでは一部の資金調達を変動金利借入、外貨建固定金利社債により行っており、その範囲で金利リスクおよび外貨建取引の為替リスクに晒されております。これらのリスクに対するヘッジを目的として、変動金利借入を実質的に固定金利借入に転換する金利スワップおよび外貨建固定金利社債を実質的に円貨の固定金利社債に転換する金利通貨スワップを利用しており、これらをキャッシュ・フロー・ヘッジに指定してヘッジ会計を適用しています。

 金利スワップについては、原則としてヘッジ手段とヘッジ対象の想定元本、期間(満期)及び金利基礎数値が一致するようにしています。前連結会計年度及び当連結会計年度において、非有効部分は認識していません。

 金利通貨スワップについて、ヘッジの非有効部分に関して純損益として認識した金額は、当連結会計年度において重要性はありません。

 

 キャッシュ・フロー・ヘッジを適用する金利スワップ及び金利通貨スワップの概要は、以下のとおりです。

前連結会計年度(2022年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

 

想定元本

うち1年超

帳簿価額(注)

利率

資産

負債

金利スワップ

10,000

10,000

-

285

変動受取:日本円TIBOR6ヶ月物

固定支払:1.3815%

金利通貨スワップ

61,195

61,195

1,306

-

固定受取:米ドル 2.143%

固定支払:日本円 0.6975%

 

当連結会計年度(2023年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

 

想定元本

うち1年超

帳簿価額(注)

利率

資産

負債

金利スワップ

10,000

10,000

-

149

変動受取:日本円TIBOR6ヶ月物

固定支払:1.3815%

金利通貨スワップ

66,765

66,765

4,309

-

固定受取:米ドル 2.143%

固定支払:日本円 0.6975%

(注)連結財政状態計算書上、満期までの期間に応じて流動・非流動の別に、「その他の金融資産」又は「その他の金融負債」に計上しています。

 上記に係るキャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金の残高(税効果考慮前)は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

金利スワップ

△285

△149

金利通貨スワップ

△3,320

△5,300

 

 キャッシュ・フロー・ヘッジについて、連結包括利益計算書及びその他の包括利益に計上された金額(税効果考慮前)は、以下のとおりです。

前連結会計年度(自 2021年4月1日至 2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

その他の包括利益に認識した

公正価値の変動額

キャッシュ・フロー・ヘッジ

から当期利益への組替調整額

(注)

金利スワップ

41

174

金利通貨スワップ

1,581

△4,901

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

その他の包括利益に認識した

公正価値の変動額

キャッシュ・フロー・ヘッジ

から当期利益への組替調整額

(注)

金利スワップ

56

80

金利通貨スワップ

3,627

△5,607

(注)連結損益計算書上、「金融収益」又は「金融費用」に計上しています。

 

(6)金融商品の譲渡

全体が認識の中止となるわけではない譲渡金融資産

 当社グループは、資金調達の多様化を図り、安定的に資金を調達することを目的として、営業債権の一部を第三者へ譲渡しています。第三者は債務者の不履行に際して、当該譲渡資産のみに遡求権を有しており、当社グループの他の資産に対しては遡求できません。第三者との契約上、当社グループは債権譲渡額の一部については貸倒リスクを負っていませんが、全体としては金融資産の認識中止の要件を満たさないため、連結財政状態計算書上、債権譲渡全額の認識を継続しています。当該資産の譲渡時に生じた入金額は、関連する負債として計上しており、譲渡資産に対して支払いが行われた場合に決済されますが、その間、当社グループが当該譲渡資産を利用することはできません。

 

 譲渡資産全部の認識が継続される譲渡資産及び関連する負債の帳簿価額は、以下のとおりであり、それぞれ連結財政状態計算書の「営業債権及びその他の債権」及び「その他の金融負債」に計上しています。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

譲渡金融資産

4,533

4,206

関連する負債

4,533

4,206

譲渡金融資産の正味ポジション

-

-

(注)上記に関する公正価値は、帳簿価額と同額です。

 

 

36.リース取引

(1)貸手側

 当社グループは、ファイナンス・リースとして内視鏡機器等の賃貸を行っています。また、オペレーティング・リースとして内視鏡機器等の賃貸や自社所有不動産の賃貸等を行っています。

 定期的に顧客状況、機器の使用率等のモニタリングを実施し、原資産に対するリスクを管理しています。

 

 継続事業のファイナンス・リースに係る収益の内訳は、以下のとおりです。

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

販売損益

7,958

14,717

受取利息

2,365

2,931

 

 リース料債権の期日別残高は、以下のとおりです。

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

割引前受取リース料

 

 

1年以内

24,712

29,952

1年超2年以内

14,666

17,433

2年超3年以内

8,522

11,091

3年超4年以内

3,605

4,540

4年超5年以内

1,107

1,651

5年超

159

524

合計

52,771

65,191

無保証残存価値

2,167

5,148

未獲得金融収益

△4,421

△5,336

正味リース投資未収額

50,517

65,003

 

 継続事業のオペレーティング・リースに係る収益の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

リース収益

26,881

31,210

変動リース料(注)

12,627

13,484

(注)指数又はレートに応じて決まるものではない変動リース料に係る収益であります。

 

 継続事業のオペレーティング・リースに係る将来の受取リース料の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

1年以内

17,609

17,883

1年超2年以内

11,727

11,553

2年超3年以内

6,609

5,556

3年超4年以内

2,568

2,086

4年超5年以内

602

866

5年超

374

460

合計

39,489

38,404

 

(2)借手側

 当社グループは、借手として、不動産等を賃借しています。

 一部のリース取引には更新又は購入選択権及びエスカレーション条項が付されていますが、リース契約によって課された制限(配当、追加借入及び追加リースに関する制限等)はありません。

 また、リース契約の一部については、延長オプション及び解約オプションが付与されています。

 前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、当社グループが締結済みのリース契約のうち、まだ開始していない重要な契約はありません。

 

 原資産種類別の使用権資産の帳簿価額および使用権資産の増加額は、注記「13.有形固定資産」に記載しています。

 

 リースに係るキャッシュ・アウト・フローの合計額は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ20,240百万円及び24,114百万円です。

 

 継続事業の借手のリースに関連する収益及び費用の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

  至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

使用権資産のサブリースによる収益

18

12

原資産種類別の使用権資産に係る減価償却費

 

 

土地

355

326

建物及び構築物

8,727

8,856

機械装置及び運搬具

2,604

2,857

工具、器具及び備品

803

868

リース負債に係る金利費用

1,504

1,569

短期リースに係る費用

448

628

少額資産のリースに係る費用

761

955

 

(注)リース負債の期日別残高については、注記「35.金融商品」に記載しています。

 

37.法人所得税

(1)繰延税金資産及び繰延税金負債

 繰延税金資産及び繰延税金負債の主な原因別の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

繰延税金資産

 

 

棚卸資産

8,112

6,974

前払費用

16,547

9,822

未払賞与

7,704

7,096

未払費用

4,599

4,941

未実現利益

11,992

15,440

有形固定資産

10,037

9,931

無形資産

3,305

2,665

金利スワップ

87

46

繰延ヘッジ損益

1,017

1,623

退職給付に係る負債

6,263

2,084

繰越欠損金

12,819

5,379

子会社投資等に係る一時差異

-

109,268

その他

8,803

15,876

合計

91,285

191,145

繰延税金負債

 

 

有形固定資産

△5,306

△6,957

その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産

△287

△176

退職給付に係る資産

△4,309

△6,186

買収による公正価値差額

△9,773

△9,568

開発費の資産化

△18,976

△17,587

在外子会社留保利益

△2,341

△2,741

その他

△5,597

△3,292

合計

△46,589

△46,507

繰延税金資産及び負債の純額

44,696

144,638

 

 

 繰延税金資産を認識していない繰越欠損金、将来減算一時差異及び繰越税額控除は、以下のとおりです。なお、金額はいずれも税額ベースです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

繰越欠損金

5,117

3,410

将来減算一時差異

27,317

23,166

繰越税額控除

718

800

合計

33,152

27,376

 

 繰延税金資産を認識していない繰越欠損金の金額と繰越期限は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

4年目以内

-

-

5年目以降

5,117

3,410

合計

5,117

3,410

 

 

 当社は、子会社における未分配利益について、当社が一時差異の解消時期をコントロールでき、かつ予見可能な将来に一時差異が解消しない可能性が高い場合には、当該一時差異に関連する繰延税金負債を認識していません。繰延税金負債として認識されていない子会社における未分配利益に係る一時差異の総額(所得ベース)は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末現在、それぞれ319,744百万円、397,604百万円です。

 

(2)法人所得税費用

 法人所得税費用の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

当期税金費用(注1)

34,728

35,662

繰延税金費用(注2,3,4)

△3,653

8,642

法人所得税費用合計

31,074

44,304

(注1)当期税金費用には、従前は未認識であった税務上の欠損金、税額控除又は過去の期間の一時差異から生じた便益の額が含まれています。これに伴う当期税金費用の減少額は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ2,246百万円及び1,344百万円です。
また、当連結会計年度の当期税金費用は、前連結会計年度の法人税85百万円を含んでいます。

(注2)繰延税金費用には、従前は未認識であった税務上の欠損金、税額控除又は過去の期間の一時差異から生じた便益の額が含まれています。これに伴い繰延税金費用は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、そそれぞれ323百万円減少、69百万円増加しています。

(注3)繰延税金費用には、繰延税金資産の評価減又は以前に計上した評価減の戻入(繰延税金資産の回収可能性の評価)により生じた費用の額が含まれています。これに伴う繰延税金費用は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ1,925百万円減少、2,485百万円増加しています。

(注4)繰延税金費用は、国内外の税率変更の影響により前連結会計年度に267百万円増加、当連結会計年度に386百万円減少しています。

 

(3)その他の包括利益で認識された法人所得税

 その他の包括利益で認識された法人所得税は、注記「33.その他の包括利益」に記載しています。

 

(4)実効税率の調整

 各年度の法定実効税率と平均実際負担税率との調整は、以下のとおりです。

 当社は主に法人税、住民税及び事業税を課されており、これらを基礎として計算した法定実効税率は、前連結会計年度において30.6%、当連結会計年度において30.6%となっています。海外子会社については、その所在地における法人所得税が課されています。

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

法定実効税率

30.6%

30.6%

永久に損金に算入されない項目

1.8

2.3

永久に益金に算入されない項目

0.1

△0.4

試験研究費等税額控除

△1.7

△1.1

子会社の適用税率差異

△2.1

△6.7

子会社留保金課税

0.4

1.2

未認識の繰延税金資産及び負債の増減

△12.0

△2.7

税率変更による影響

0.2

△0.2

繰越欠損金の期限切れ

3.1

-

組織再編等による影響

-

△1.4

その他

1.5

2.7

平均実際負担税率

21.9%

24.3%

 

 

38.重要な子会社

(1)企業集団の構成

 当連結会計年度末の主要な子会社の状況は、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載のとおりです。

 

(2)重要な非支配持分のある子会社

 前連結会計年度及び当連結会計年度において、個々に重要性のある非支配持分を有する子会社はありません。

 

 

39.関連当事者

(1)関連当事者との取引

 

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

重要な取引なし。

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

 

氏名

議決権等の所有(被所有)

割合(%)

関連当事者との関係

取引の内容

取引金額

(百万円)

科目

期末残高

(百万円)

役員

竹内 康雄

所有

 直接 0.0

当社取締役 代表執行役 社長兼CEO

金銭報酬債権の現物出資(注1)

27

(注1)業績連動型株式報酬制度に伴う、金銭報酬債権の現物出資によるものです。

 

(2)経営幹部に対する報酬

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

基本報酬及び賞与

1,370

1,665

株式報酬

353

743

合計

1,723

2,408

 

 

40.企業結合

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(Medi-Tate Ltd.の取得)

(1)企業結合の概要

① 被取得企業の名称及びその事業の内容

被取得企業の名称  Medi-Tate Ltd.(以下、「Medi-Tate社」)

事業の内容     治療機器事業製品の研究開発・製造

② 企業結合を行った主な理由

 Medi-Tate社は、良性前立腺肥大症(以下、BPH)向けの低侵襲治療デバイスの研究開発、製造を行う医療機器メーカーです。Medi-Tate社の持つBPH向けの低侵襲治療デバイスを自社の製品ポートフォリオに加えることで、多様化する前立腺疾患の低侵襲治療の普及と患者様の QOL 向上に貢献していき、泌尿器分野における事業競争力をさらに強固なものとしていきます。

③ 取得した議決権付資本持分の割合

100%

④ 取得日

2021年5月27日

⑤ 被取得企業の支配を獲得した方法

 当社は、取得日直前に当社の連結子会社であるOlympus Winter & Ibe GmbHを通じて、Medi-Tate社の議決権付株式を18.46%所有していましたが、取得日に現金を対価として、同社株式をOlympus Winter & Ibe GmbHを通じて81.54%追加取得し、完全子会社化しました。

 

(2)取得関連費用

 取得関連費用として168百万円を「販売費及び一般管理費」に計上しています。

 

(3)段階取得に係る差益

 取得日直前に保有していた被取得企業の資本持分を取得日における公正価値で再測定した結果、2,826百万円の段階取得に係る差益を認識しています。当段階取得に係る差益は、連結損益計算書上、「その他の収益」に計上しています。

 

(4)取得日における支払対価、取得資産及び引受負債の公正価値

 

(単位:百万円)

 

金額

支払対価の公正価値

 

 現金

22,680

 取得日直前に保有していた資本持分の公正価値

4,932

 条件付対価

2,148

合計

29,760

 

 

取得資産及び引受負債の公正価値

 

 現金及び現金同等物

1,353

 営業債権及びその他の債権

3

 棚卸資産

3

 その他の流動資産

214

 有形固定資産

30

 無形資産

8,866

 その他の金融資産(非流動)

3

 繰延税金資産

604

 営業債務及びその他の債務

△46

 その他の流動負債

△675

 繰延税金負債

△2,039

 その他の非流動負債

△16

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

8,300

のれん

21,460

合計

29,760

 

 支払対価は、取得日における公正価値を基礎として、取得した資産及び引受けた負債に配分しています。なお、当連結会計年度において支払対価の配分は完了しており、当初の暫定的な金額から重要な変動はありません。無形資産残高8,866百万円はMedi-Tate社の製品に関する技術関連資産であり、将来の売上高成長率、価値減耗率、および割引率等の仮定に基づき測定しています。なお、技術関連資産の見積耐用年数は14年です。

 

 のれんの内容は、主に、期待される将来の超過収益力の合理的な見積りにより発生したものです。なお、当該のれんについて税務上、損金算入を見込んでいる金額はありません。

 

(5)条件付対価

 条件付対価は、Medi-Tate社の開発に伴う認可の取得に応じて支払われるマイルストンであり、当該開発に伴う認可を取得できる可能性や貨幣の時間的価値を考慮して計算しています。なお、支払額の上限は40,000千USドルです。

 条件付対価の公正価値のヒエラルキーのレベルは3になり、観察可能な市場データに基づかないインプットを含む評価技法から算定された公正価値です。条件付対価に係る公正価値変動額のうち、貨幣の時間的価値の変動に基づく部分を「金融費用」に計上するとともに、貨幣の時間的価値以外の変動に基づく部分を「その他の収益」または「その他の費用」に計上しています。

 

(6)当社グループに与える影響

 当該企業結合に係る取得日以降の損益情報及び当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、連結損益計算書に与える影響額に重要性が乏しいため、記載を省略しています。

 なお、当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、監査法人の監査を受けていません。

 

(暫定的な金額の修正)

 前連結会計年度において発生した下記の企業結合について、当連結会計年度において暫定的な金額の修正を行っています。これに伴い、連結財政状態計算書の前連結会計年度末の数値の遡及的な修正を行っています。

 

(Veran Medical Technologies,Inc.の取得)

 現金を対価とする株式取得により、Veran Medical Technologies,Inc.は2020年12月29日付で当社の連結子会社となっています。

 当連結会計年度において、当該企業結合における取得日現在の取得資産及び引受負債の公正価値の測定に関して、一部の取得資産及び引受負債の公正価値を修正しています。なお、当該企業結合については、当連結会計年度において取得資産、引受負債及びのれんの当初の測定が完了しています。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末の暫定的な公正価値

その後の修正

修正後の公正価値

支払対価の公正価値

 

 

 

 現金

31,050

-

31,050

 条件付対価

1,461

-

1,461

合計

32,511

-

32,511

 

 

 

 

取得資産及び引受負債の公正価値

 

 

 

 現金及び現金同等物

433

-

433

 営業債権及びその他の債権

506

-

506

 棚卸資産

2,259

△83

2,176

 有形固定資産

41

200

241

 無形資産

14,647

2,306

16,953

 その他の資産

210

143

353

 繰延税金資産

1,612

1,134

2,746

 営業債務及びその他の債務

△128

20

△108

 その他の負債

△587

△192

△779

 繰延税金負債

△2,586

△1,658

△4,244

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

16,407

1,870

18,277

のれん

16,104

△1,870

14,234

合計

32,511

-

32,511

 

 この修正に伴い、前連結会計年度の連結財政状態計算書を遡及修正しています。主な修正として、無形資産、繰延税金資産及び繰延税金負債が、それぞれ2,467百万円、1,213百万円、1,774百万円増加し、のれんが1,998百万円減少しています。

 

(Quest Photonic Devices B.V.の取得)

 現金を対価とする株式取得により、Quest Photonic Devices B.V.は2021年2月9日付で当社の連結子会社となっています。

 当連結会計年度において、当該企業結合における取得日現在の取得資産及び引受負債の公正価値の測定に関して、一部の取得資産及び引受負債の公正価値を修正しています。なお、当該企業結合については、当連結会計年度において取得資産、引受負債及びのれんの当初の測定が完了しています。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末の暫定的な公正価値

その後の修正

修正後の公正価値

支払対価の公正価値

 

 

 

 現金

4,684

-

4,684

 条件付対価

1,290

-

1,290

合計

5,974

-

5,974

 

 

 

 

取得資産及び引受負債の公正価値

 

 

 

 現金及び現金同等物

301

-

301

 営業債権及びその他の債権

53

-

53

 棚卸資産

197

-

197

 その他の流動資産

24

-

24

 有形固定資産

204

-

204

 無形資産

569

1,899

2,468

 その他の金融資産(非流動)

45

-

45

 繰延税金資産

32

-

32

 営業債務及びその他の債務

△21

-

△21

 社債及び借入金(流動)

△39

-

△39

 引当金

△1

-

△1

 その他の流動負債

△314

-

△314

 社債及び借入金(非流動)

△1,035

-

△1,035

 繰延税金負債

-

△475

△475

 その他の非流動負債

△22

-

△22

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

△7

1,424

1,417

のれん

5,981

△1,424

4,557

合計

5,974

-

5,974

 

 この修正に伴い、前連結会計年度の連結財政状態計算書を遡及修正しています。無形資産及び繰延税金負債が、それぞれ1,908百万円、477百万円増加し、のれんが1,431百万円減少しています。

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(Odin Medical Ltd.の取得)

(1)企業結合の概要

① 被取得企業の名称及びその事業の内容

被取得企業の名称  Odin Medical Ltd.(以下、「Odin社」)

事業の内容     内視鏡用のクラウドAI対応アプリケーションの開発

② 企業結合を行った主な理由

 Odin社は、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のWellcome / EPSRC Centre for Interventional and Surgical Sciences (WEISS)に在籍する、著名な臨床医と人工知能の専門家たちによって、内視鏡用の次世代クラウドAI対応アプリケーションを開発するために設立されました。当社は、リアルタイムに収集・分析された手技や臨床データを活用したOdin社のソリューションを取り込むことで、医療従事者の管理作業上の負担を軽減したり、臨床の現場での意思決定を支援したりするだけでなく、医療従事者がより良い医療ケアを患者様に提供するための支援をすることを目指しています。

③ 取得した議決権付資本持分の割合

100%

④ 取得日

2022年12月19日

⑤ 被取得企業の支配を獲得した方法

 現金を対価とする株式取得

 

(2)取得関連費用

 取得関連費用として199百万円を「販売費及び一般管理費」に計上しています。

 

(3)取得日における支払対価、取得資産及び引受負債の公正価値

 

(単位:百万円)

 

金額

支払対価の公正価値

 

 現金

3,982

 条件付対価

4,095

合計

8,077

 

 

取得資産及び引受負債の公正価値

 

 現金及び現金同等物

148

 その他の流動資産

1

 有形固定資産

3

 無形資産

2,434

 営業債務及びその他の債務

△28

 その他の流動負債

△99

 繰延税金負債

△606

 その他の非流動負債

△74

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

1,779

のれん

6,298

合計

8,077

 

 支払対価は、取得日における公正価値を基礎として、取得した資産及び引受けた負債に配分しています。なお、これらの配分は完了していないため、上記金額は現時点での最善の見積りによる暫定的な公正価値であり、取得日時点で存在していた事実や状況に関する追加的な情報が得られ評価される場合は、取得日から1年間は上記金額を修正することがあります。

 

 のれんの内容は、主に、期待される将来の超過収益力の合理的な見積りにより発生したものです。なお、当該のれんについて税務上、損金算入を見込んでいる金額はありません。

 

(4)条件付対価

 条件付対価は、Odin社の開発に伴う認可の取得に応じて支払われるマイルストンであり、当該開発に伴う認可を取得できる可能性や貨幣の時間的価値を考慮して計算しています。なお、支払額の上限は33,000千英ポンドです。

 条件付対価の公正価値のヒエラルキーのレベルはレベル3です。条件付対価に係る公正価値変動額のうち、貨幣の時間的価値の変動に基づく部分を「金融費用」に計上するとともに、貨幣の時間的価値以外の変動に基づく部分を「その他の収益」または「その他の費用」に計上しています。

 

(5)当社グループに与える影響

 当該企業結合に係る取得日以降の損益情報及び当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、連結損益計算書に与える影響額に重要性が乏しいため、記載を省略しています。

 なお、当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報は、監査法人の監査を受けていません。

 

(Medi-Tate Ltd.の条件付対価)

 前連結会計年度に行ったMedi-Tate Ltd.の取得に伴い認識していた条件付対価については、開発活動において進めてきた認可の取得が当初の予定に対して遅れていることから、当連結会計年度において公正価値を期首残高である2,699百万円から2,037百万円に引き下げています。その差額である662百万円のうち、貨幣の時間的価値の変動による影響額460百万円(注1)を連結損益計算書上の「金融費用」に、公正価値自体の見直しによる影響額1,381百万円(注2)を連結損益計算書上の「その他の収益」に、為替変動による影響額259百万円を連結包括利益計算書上の「在外営業活動体の換算差額」にそれぞれ計上しています。

 

(注1) 条件付対価の価額については、支払日から当該決算期までの期間で割引計算により算出した現在価

    値で表示しています。そのため、基本的には支払日に近づくに従って金額が増加し、「金融費用」が

    発生します。

(注2) 当初の予定に対して遅れが生じていることでマイルストン条件の達成が困難になったため、その価

    額自体を見直したことによる影響になります。

 

 

41.非継続事業

 

(1)非継続事業の概要

 当社は、2022年8月29日付で、ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-66と、当社の科学事業の譲渡に関する株式譲渡契約を締結しました。これに伴い、第2四半期連結会計期間より、科学事業に関わる損益を非継続事業に分類しており、当連結会計年度及び前連結会計年度についても同様の形で表示しています。なお、譲渡については、2023年4月3日に実行されています。

 

(2)非継続事業の損益

 非継続事業の損益は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

売上高

118,744

135,421

売上原価

53,749

60,045

売上総利益

64,995

75,376

販売費及び一般管理費

47,889

57,361

その他の収益

764

215

その他の費用(注)

10,160

11,195

営業利益

7,710

7,035

金融収益

544

551

金融費用

82

173

税引前利益

8,172

7,413

法人所得税費用

2,829

1,790

非継続事業からの当期利益

5,343

5,623

 

(注) その他の費用には、科学事業の分社化及びその経営体制の強化に係る費用が、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ9,353百万円、11,073百万円含まれています。

 

(3)非継続事業のキャッシュ・フロー

 非継続事業のキャッシュ・フローは、以下のとおりです。

(単位:百万円)

非継続事業のキャッシュ・フロー

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

営業活動によるキャッシュ・フロー(純額)

10,284

△13,151

投資活動によるキャッシュ・フロー(純額)

△7,688

△11,725

財務活動によるキャッシュ・フロー(純額)

△826

△2,891

 

42.偶発債務

当社グループは、以下のとおり保証を行っています。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

従業員(住宅資金借入金)

1

0

合計

1

0

 

(従業員の住宅資金借入金に対する保証)

 当該保証の最長期限は2023年です。当社グループは、当社グループの従業員が保証債務の対象となっている住宅ローンの借入金を返済できない場合、当該債務を負担する必要があります。これらの保証債務は、従業員の住宅によって担保されています。

 

 

43.追加情報

(OMデジタルソリューションズ株式会社株式の譲渡)

(1)取引の概要

 当社は、2021年1月1日付で、日本産業パートナーズ株式会社が設立した特別目的会社であるOJホールディングス株式会社へ、当社の映像事業を譲渡しました。事業の譲渡にあたっては、当社の子会社として新たにOMデジタルソリューションズ株式会社を設立し、当社の映像事業を吸収分割の方法によりOMデジタルソリューションズ株式会社へ承継させたうえで、当社の保有するOMデジタルソリューションズ株式会社の株式総数の95%(発行済株式総数の95%)をOJホールディングス株式会社へ譲渡する方法で行いました。

 当社は、2023年3月20日付で、当社の保有するOMデジタルソリューションズ株式会社の株式総数の5%(発行済株式総数の5%)をOJホールディングス株式会社へ譲渡しました。

 

(2)株式譲渡前後の所有割合の状況

①譲渡前の議決権所有割合 5%

②譲渡後の議決権所有割合 -%

(注)本株式譲渡により、当社はOMデジタルソリューションズ株式会社との間の資本関係を解消しました。

 

(3)業績に与える影響

本株式譲渡が当社の連結財務諸表に与える影響は、軽微です。

 

44.後発事象

 

(科学事業の譲渡)

 当社は、2022年8月29日付で、ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-66と、科学事業の譲渡に関する株式譲渡契約を締結し、2023年4月3日付で譲渡を完了しています。

 

(1)譲渡の理由

 当社は、真のグローバルなメディカル・テクノロジーカンパニーとして、持続的な成長を実現させるための経営戦略(以下「本経営戦略」)を2019年11月6日付で公表しました。本経営戦略に基づき、内視鏡事業及び治療機器事業を中心とした医療分野に積極的に経営資源を投入し、持続的な成長を実現するための経営基盤の強化に努めています。このような状況において、当社は、医療分野とは事業特性が異なる科学事業を株式会社エビデント(以下、エビデント)に承継させ、それぞれの特性に合った経営体制を確立することで、当社グループ全体の企業価値向上に注力するとともに、エビデントの株式譲渡等を含むあらゆる選択肢の検討作業を進めてまいりました。その検討の結果、本経営戦略に基づき、エビデントの全株式をベインキャピタルに譲渡することが、当社グループの企業価値向上及び科学事業の自律的かつ持続的な成長の実現に最適であるとの結論に至りました。

 

(2)株式譲渡の相手先の名称

株式会社BCJ-66

 

(3)株式譲渡の時期

2023年4月3日

 

(4)異動する連結子会社の名称、事業内容及び取引内容

名称       株式会社エビデント

事業内容     生物顕微鏡、工業用顕微鏡、工業用内視鏡、非破壊検査機器、X線分析計等の開発、製造、販売及びソリューションの提供等に関する事業

当社との取引内容 資金の援助

 

(5)譲渡する株式数、譲渡価額、譲渡損益及び譲渡後の持分比率

①譲渡前の所有株式数 100株(持分比率:100%)

②譲渡株式数     100株

③譲渡後の所有株式数  -株(持分比率:-%)

④譲渡価額      契約金額427,674百万円に、契約上の価格調整を行い確定します。

 科学事業の譲渡益及び関連する法人税等費用は、現在精査中ですがそれぞれ347,900百万円、125,500

 百万円を見込んでいます。

 

(子会社株式の譲渡)

 当社は、当社の連結子会社であり、治療機器事業製品の製造を事業とするGyrus Medical Limitedの全株式をATL TECHNOLOGY UK HOLDINGS LIMITEDへ譲渡する契約を2023年4月21日付で締結しました。

 当株式譲渡契約に基づく株式の譲渡は、同日完了し当社はGyrus Medical Limitedに対する支配を喪失しました。本株式譲渡の対価は、現金25百万英ポンド及び条件付対価4百万英ポンドですが、譲渡損益は算定中であり現時点で確定しておりません。

 

(自己株式の取得及び消却)

 当社は、2023年5月12日開催の取締役会において、会社法第459条第1項及び当社定款第32条の規定に基づき、自己株式取得に係る事項を決議するとともに、会社法第178条の規定に基づき、自己株式を消却することを決議しました。

 

(1)自己株式の取得及び消却を行う理由

株主還元の強化および資本効率の向上を図るため

 

(2)取得に係る事項の内容

1. 取得対象株式の種類    当社普通株式

2. 取得しうる株式の総数   55,000,000株(上限)

(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 4.39%)

3. 株式の取得価額の総額   100,000百万円(上限)

4. 取得期間         2023年5月15日~2024年1月31日

5. 取得方法         東京証券取引所における取引一任契約に基づく市場買付

 

(3)消却に係る事項の内容

1. 消却対象株式の種類    当社普通株式

2. 消却する株式の総数    上記(2)により取得した自己株式の全株式数

3. 消却予定日        2024年2月29日

 

(2)【その他】

 当連結会計年度における四半期情報等

 

(累計期間)

第1四半期

第2四半期

第3四半期

当連結会計年度

売上高(百万円)

192,265

417,060

641,545

881,923

税引前四半期利益又は税引前利益(百万円)

42,048

89,321

139,370

182,294

親会社の所有者に帰属する四半期(当期)利益(百万円)

24,860

66,836

108,217

143,432

基本的1株当たり四半期(当期)利益(円)

19.53

52.50

85.12

113.22

 

(会計期間)

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

基本的1株当たり四半期利益(円)

19.53

32.97

32.64

28.08

 

(注)2022年8月29日付で、ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-66と、当社の科学事業の譲渡に関する株式譲渡契約を締結したため、第2四半期連結会計期間において、科学事業に関わる損益を非継続事業に分類しています。これに伴い、第1四半期連結累計期間の売上高及び税引前四半期利益の金額について、非継続事業を除いた継続事業の金額に組替を行っております。