(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間(平成28年4月1日~6月30日)における世界経済は、米国では前年より続いていた減速傾向から立ち直りの兆しを見せるものの力強さに欠けており、欧州では緩やかな回復基調にありましたが6月末のBrexitによる混乱が生じました。中国でも依然として緩やかなテンポながら景気の減速が続いています。わが国の経済は円高の影響やインバウンド需要の変調、外需の低迷、株価の大幅下落など環境の悪化から、足踏みの状態が長引いています。
当社の当第1四半期連結累計期間の連結売上高は、前年同期より112億円減少し、594億円(前年同期比15.9%減)となりました。事業別では、円高による影響などのためウオッチ事業、電子デバイス事業で前年同期より売上が減少した一方、システムソリューション事業の売上は前年同期より増加いたしました。連結全体で国内売上高は330億円(同4.7%減)、海外売上高は264億円(同26.7%減)となり、海外売上高割合は44.5%となりました。利益面では、営業利益は前年同期を35億円下回る8億円(同80.2%減)に留まりました。さらに為替差損の計上などにより営業外収支が悪化したことから、経常利益は1億円(同97.3%減)となりました。法人税等は前年同期と同水準となったことから、法人税等および非支配株主に帰属する四半期純利益控除後の親会社株主に帰属する四半期純損失は12億円(前年同期は37億円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となっております。
各セグメントの業績は次のとおりです。
①ウオッチ事業
ウオッチ事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比79億円減少の307億円(前年同期比20.5%減)となりました。国内では、「ルキア」、「アストロン」、「プレザージュ」などは順調に推移しましたが、「グランドセイコー」など高額品は株価低迷の影響などにより伸び悩みました。また、流通別ではインバウンド需要の変調により量販店向けの売上が前年同期を大きく下回りました。海外では、国ごとに変動はあるものの、全体で現地通貨ベースでは概ね前年同期並の売上となりましたが、円高の影響により円貨ベースでの売上高は減少いたしました。ウオッチムーブメントの外販は、取扱商品の縮小の影響のほか、米国・中国の時計市場の低迷から悪化いたしました。
利益につきましては、売上高の減少により営業利益は前年同期比25億円減少の13億円(同65.0%減)となりました。
②電子デバイス事業
電子デバイス事業は売上高198億円(前年同期比18.0%減)、営業利益3億円(同62.3%減)となりました。半導体が車載向けやスマートフォン向け製品等を中心に数量ベースでは堅調に推移したものの、円高の影響により大きく売上を落としたほか、他の分野でも幅広く円高の影響を受けております。
③システムソリューション事業
システムソリューション事業は売上高46億円(前年同期比34.1%増)、営業利益2億円(前年同期は2億円の営業損失)となりました。決済端末などのデータサービス事業やホームセキュリティ向けのモバイルソリューション事業などが好調に推移しました。
④その他
その他の売上高は60億円となりました。その他に含まれる事業では、インバウンド需要の変調により和光事業で売上が落ちたほか、クロック事業でも海外向け出荷の月ずれなどのため前年同期より売上が減少しました。営業損失は6千万円(前年同期は1億円の営業利益)となりました。
(2) 資産・負債・純資産の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は3,164億円と、前年度末に比べて126億円の減少となりました。たな卸資産が40億円増加した一方、現金及び預金が47億円、受取手形及び売掛金が77億円減少したことなどにより流動資産は90億円減少し、1,505億円となっております。固定資産では、投資その他の資産が34億円減少した結果、合計で36億円減少し1,658億円となりました。
負債の部では、支払手形及び買掛金が20億円、流動負債その他が27億円増加した一方、未払金が52億円、未払法人税等が9億円、賞与引当金が16億円減少したことなどで負債合計では前年度末より38億円減少の2,225億円となりました。なお、長短借入金は2億円の増加となっております。
また、株主資本は親会社株主に帰属する四半期純損失の計上と配当金の支払いなどにより28億円減少し、その他の包括利益累計額合計も円高の影響による為替換算調整勘定の悪化などから61億円減少したことで、純資産合計は前年度末と比べて87億円減少の939億円となりました。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社連結全体の研究開発活動の金額は9億円であります。