第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

当第1四半期連結累計期間(平成29年4月1日~6月30日)における世界経済は、米国経済は安定的な成長軌道を維持し、欧州経済は緩やかに景気が拡大、中国経済は景気減速に歯止めがかかる一方で、地政学リスクの高まりなど先行きに不透明感も広がっています。わが国の経済は、海外経済の回復や安定した為替相場を背景に企業の景況感が改善しているものの、将来不安や可処分所得の減少などにより家計の節約志向は強く、個人消費が持ち直しているという実感が乏しい環境となっています。

 

当社の当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期から40億円増加し、634億円(前年同期比6.8%増)となりました。事業別では、ウオッチ事業、電子デバイス事業およびシステムソリューション事業の売上高がすべて前年同期を上回りました。連結全体の国内売上高は338億円(同2.6%増)、海外売上高は295億円(同12.0%増)となり、海外売上高割合は46.6%でした。

利益面では、売上高の増加などにより営業利益は前年同期から18億円増加し、27億円(同206.7%増)となりました。営業外収支が為替差損の減少など前年同期から改善した結果、経常利益は前年同期を29億円上回る31億円となりました。事業構造改善費用2億円ならびに関係会社清算損1億円を特別損失に計上し、法人税等および非支配株主に帰属する四半期純利益控除後の親会社株主に帰属する四半期純利益は11億円(前年同期は12億円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

各セグメントの業績は次のとおりです。

 

①ウオッチ事業

ウオッチ事業の売上高は、前年同期比9億円増の316億円(前年同期比3.1%増)となりました。国内は、独立ブランド化した「グランドセイコー」が好調に推移したほか、新製品投入により「アストロン」「プレザージュ」の売上も前年同期を上回りました。流通別ではデパート、専門店、インターネットおよびアウトレット向けの売上が前年同期と比較して増加しています。海外は、為替の追い風もありアジアや欧州向けの販売が堅調に推移しました。ウオッチムーブメントの外販は、一部製品の市況が回復しつつあり、前年同期の売上を上回りました。

利益につきましても、売上高の増加により営業利益が14億円(同2.8%増)となりました。

 

②電子デバイス事業

電子デバイス事業は売上高215億円(前年同期比8.8%増)となりました。半導体がスマートフォン向け部品などを中心に好調に推移したほか、半導体製造設備向けの高機能金属製品やPOS端末用のサーマルプリンターなどが堅調だったことから、営業利益は20億円(同411.2%増)と前年同期を大きく上回りました。

 

③システムソリューション事業

システムソリューション事業は売上高61億円(前年同期比32.0%増)、営業利益2億円(同3.2%増)となりました。買収した株式会社アイ・アイ・エムが展開する性能管理ソフトウエアの販売が堅調であったことに加え、ホームセキュリティ向けのモバイルソリューション事業などが好調に推移しました。

 

④その他

その他の売上高は58億円(前年同期比3.4%減)、営業損失5百万円(前年同期は68百万円の営業損失)となりました。その他に含まれる事業のうち、クロック事業は前年同期から売上高が減少しましたが、和光事業は前年同期の売上高を上回ることが出来ました。

 

 

(2) 資産・負債・純資産の状況

(資産)

当第1四半期連結会計期間末の総資産は3,365億円となり、前年度末に比べて76億円の増加となりました。流動資産では、たな卸資産が42億円増加した一方、売上債権が16億円減少したことなどにより、流動資産合計で前年度末より33億円増加し1,573億円となりました。固定資産では、有形固定資産が8億円減少した一方、無形固定資産が28億円、投資その他の資産が22億円増加した結果、固定資産合計で前年度末と比べ42億円増加し1,792億円となりました。

 

(負債)

負債につきましては、短期借入金が66億円増加した一方、1年内返済予定の長期借入金が25億円、長期借入金が19億円減少した結果、借入金合計で1,356億円となりました。そのほか、支払手形及び買掛金が54億円増加した一方、未払金が52億円減少したことなどにより、負債合計では前年度末と比べ52億円増加し2,269億円となりました。

 

(純資産)

純資産につきましては、株主資本が配当金の支払いなどにより3億円減少しましたが、その他の包括利益累計額合計がその他有価証券評価差額金の増加などにより23億円増加したことで、合計で前年度末と比べ24億円増加の1,096億円となりました。

 

(3) 研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における当社連結全体の研究開発活動の金額は10億円であります。