(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成29年4月1日~9月30日)における世界経済は、米国経済と欧州経済は景気の緩やかな拡大が続き、中国経済も政策効果によって堅調に推移しました。わが国の経済は、企業業績が順調に拡大し個人消費も緩やかに回復するなど景気は持ち直しつつあり、今後も設備投資を中心とした内需が日本経済の成長をけん引すると見られていますが、党大会後の中国経済の減速や北朝鮮情勢の緊迫化など外需の下振れリスクによる影響も懸念されています。
当社の当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期から106億円増加し、1,330億円(前年同期比8.7%増)となりました。事業別では、ウオッチ事業、電子デバイス事業、システムソリューション事業およびその他の売上高がすべて前年同期を上回りました。連結全体の国内売上高は684億円(同6.7%増)、海外売上高は645億円(同10.9%増)となり、海外売上高割合は48.5%でした。
利益面では、売上高の増加などにより営業利益は前年同期から37億円増加し、68億円(同120.7%増)となりました。営業外収支が為替差損の減少など前年同期から改善した結果、経常利益は前年同期を52億円上回る69億円となりました。事業構造改善費用9億円および関係会社清算損1億円を特別損失に計上し、法人税等および非支配株主に帰属する四半期純利益控除後の親会社株主に帰属する四半期純利益は24億円(前年同期は15億円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
各セグメントの業績は次のとおりです。
①ウオッチ事業
ウオッチ事業の売上高は、前年同期比32億円増の679億円(前年同期比5.0%増)となりました。国内は、独立ブランド化した「グランドセイコー」が好調に推移したほか、新製品投入により「プレザージュ」「プロスペックス」の売上も前年同期を上回りました。流通別では専門店、インターネットおよびアウトレット向けの売上が前年同期と比較して増加しています。海外は、為替の追い風もありアジアや欧州向けの販売が堅調に推移しました。ウオッチムーブメントの外販は、一部製品の市況が回復しつつあり、前年同期の売上を上回りました。
利益につきましても、売上高の増加により営業利益が43億円(同21.0%増)となりました。
②電子デバイス事業
電子デバイス事業は売上高441億円(前年同期比9.3%増)となりました。半導体がスマートフォン向け部品などを中心に好調に推移したほか、半導体製造設備向けの高機能金属製品やPOS端末用のサーマルプリンターなどが堅調だったことから、営業利益は39億円(同220.3%増)と前年同期を大きく上回りました。
③システムソリューション事業
システムソリューション事業は売上高127億円(前年同期比32.5%増)、営業利益6億円(同22.8%増)となりました。ホームセキュリティや車載向けのモバイルソリューション事業や通信キャリア向けのネットワークソリューション事業などが好調に推移しました。
④その他
その他の売上高は128億円(前年同期比1.4%増)、営業利益3千万円(前年同期は2億円の営業損失)となりました。その他に含まれる事業のうち、クロック事業は前年同期から売上高が減少しましたが、和光事業は前年同期の売上高を上回ることができました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の期末残高は430億円となり、前年度末と比べて76億円の増加となりました。
これは、主として以下の要因によるものです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益が58億円となり、減価償却費52億円、仕入債務の増加99億円などを加えた一方、売上債権の増加15億円、たな卸資産の増加32億円および未払金の減少39億円などを控除した結果、163億円のプラスとなりました(前年同期は32億円のマイナス)。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得38億円、子会社株式の取得10億円などの支出により、66億円のマイナスとなりました(前年同期は54億円のマイナス)。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払などにより23億円のマイナスとなりました(前年同期は48億円のプラス)。
(3)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社連結全体の研究開発活動の金額は21億円であります。