第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

 

2【経営上の重要な契約等】

 当社子会社であるセイコーインスツル株式会社(以下、SII)は、株式会社日本政策投資銀行(以下、DBJ)との間で、両社の共同出資による半導体事業会社であるエスアイアイ・セミコンダクタ株式会社(孫会社)のSII保有株式の一部をDBJに譲渡する株式譲渡契約を平成29年12月1日付で締結し、平成30年1月5日に譲渡いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。

 

 なお、エスアイアイ・セミコンダクタ株式会社は平成30年1月5日にエイブリック株式会社へ商号を変更しております。

 

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間(平成29年4月1日~12月31日)における世界経済は、米国経済や欧州経済が堅調に推移しアジア経済も成長を加速させるなど、先進国と新興国でバランスのとれた景気回復が続きました。

わが国の経済は、輸出・生産活動の回復に続き個人消費や雇用・所得情勢の改善を受け、景気は緩やかに回復しています。今後も海外経済の回復を背景に輸出の増勢が続くとともに、五輪関連や自動化・省力化関連が下支えする設備投資の増加、着実に改善している雇用情勢や旺盛なインバウンド需要などを背景とした個人消費の持ち直しなど、内需も底堅く推移する見込みです。一方で不安定な株式市場や為替相場の今後の動向、北朝鮮情勢などの地政学リスクによる影響が懸念材料となっています。

 

当社の当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期から174億円増加し、2,084億円(前年同期比9.1%増)となりました。事業別では、ウオッチ事業、電子デバイス事業、システムソリューション事業およびその他の売上高がすべて前年同期を上回りました。連結全体の国内売上高は1,076億円(同8.6%増)、海外売上高は1,008億円(同9.7%増)となり、海外売上高割合は48.4%でした。

利益面では、売上高の増加などにより営業利益は前年同期から58億円増加し、114億円(同103.1%増)となりました。営業外収支が支払利息の減少など前年同期から改善した結果、経常利益は前年同期を64億円上回る119億円となりました。事業構造改善費用12億円および関係会社清算損1億円を特別損失に計上し、法人税等および非支配株主に帰属する四半期純利益控除後の親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を38億円上回る44億円となりました。

 

各セグメントの業績は次のとおりです。

 

①ウオッチ事業

ウオッチ事業の売上高は、前年同期比55億円増の1,081億円(前年同期比5.4%増)となりました。国内は、独立ブランド化した「グランドセイコー」が好調に推移したほか、新製品投入により「プレザージュ」「プロスペックス」の売上も前年同期を上回りました。流通別では専門店、インターネットおよびアウトレット向けの売上が前年同期と比較して増加しています。海外は、為替の追い風もありアジアや欧州向けの販売が堅調に推移しました。ウオッチムーブメントの外販は、一部製品の市況が回復しつつあり、前年同期の売上を上回りました。

利益につきましても、売上高の増加により営業利益が81億円(同29.4%増)となりました。

 

②電子デバイス事業

電子デバイス事業の売上高は、前年同期比55億円増の670億円(前年同期比9.0%増)となりました。半導体がスマートフォン向け部品などを中心に好調に推移したほか、半導体製造設備向けの高機能金属製品やPOS端末用のサーマルプリンターなどが堅調だったことから、営業利益は55億円(同172.7%増)と前年同期を大きく上回りました。

 

③システムソリューション事業

システムソリューション事業は売上高197億円(前年同期比35.9%増)、営業利益11億円(同32.2%増)となりました。ホームセキュリティや車載向けのモバイルソリューション事業や通信キャリア向けのネットワークソリューション事業などが好調に推移しました。

 

④その他

その他の売上高は204億円(前年同期比5.2%増)、営業利益4億円(前年同期は8千万円の営業損失)となりました。その他に含まれる事業のうち、クロック事業は前年同期から売上高が減少しましたが、和光事業は前年同期の売上高を上回ることができました。

 

 

(2) 資産・負債・純資産の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は3,480億円となり、前年度末に比べて191億円の増加となりました。流動資産では、現金及び預金が81億円、たな卸資産が13億円および売上債権が48億円増加したことなどにより、流動資産合計で前年度末より140億円増加し1,679億円となりました。固定資産では、有形固定資産が13億円減少した一方、無形固定資産が23億円、投資その他の資産が40億円増加した結果、固定資産合計で前年度末と比べ51億円増加し1,800億円となりました。

 

(負債)

負債につきましては、短期借入金が38億円、長期借入金が10億円増加した一方、1年内返済予定の長期借入金が49億円減少した結果、借入金合計で1,334億円となりました。そのほか、支払手形及び買掛金が85億円増加したことなどにより、負債合計では前年度末と比べ111億円増加し2,328億円となりました。

 

(純資産)

純資産につきましては、株主資本が13億円、その他の包括利益累計額合計がその他有価証券評価差額金の増加などにより52億円増加したことで、合計で前年度末と比べ80億円増加の1,152億円となりました。

 

(3) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社連結全体の研究開発活動の金額は32億円であります。