(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、好調な企業収益を背景に企業の成長分野に対する設備投資が本格化するなか、緩やかな回復基調で推移しました。海外経済については、東アジア、中東の地政学的リスク要素はあるものの、米国では政府の積極財政を背景に景気拡大が持続、欧州や中国においても景気が堅調であり、比較的安定した成長が続きました。
このような環境の下、当社は3つの経営ビジョン「温度ソリューションにおいて、グローバルナンバーワンを目指す」「現場に密着したエンジニアリング活動により、顧客に感動される企業を目指す」「すべてのステークホルダーを尊重し、企業価値の向上と持続的成長を目指す」を掲げ、積極的な成長戦略を展開してまいります。
今般、ビジョンの実現に向け2020年度をゴールとする新たな中期経営計画を策定し、半導体・電子部品、新素材、エネルギー、ライフサイエンス等の成長分野の開拓・拡大への取り組みを一層推進するとともに、中長期的な基礎技術・新技術開発体制の強化を目的に本年2月1日付けでイノベーションセンターを設置いたしました。
当第3四半期連結累計期間の連結業績につきましては、売上高は13,708百万円(前年同四半期比8.4%増)となりました。利益面につきましては、営業利益が539百万円(前年同四半期比800.6%増)、経常利益が624百万円(前年同四半期比479.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は353百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失6百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①計測制御機器
売上高は5,298百万円(前年同四半期比7.9%増)、セグメント利益(営業利益)は797百万円(前年同四半期比6.5%増)となりました。
金属材料の焼鈍加工等の熱処理の温度監視に使用する記録計の売上が海外向けを合わせて好調であり、電子部品製造用途向けの調節計およびサイリスタの販売が引き続き順調でした。また、計測制御機器全般として、生産現場のIoT化を支援する製品を積極的に拡販しており、イーサネット接続機器の売上が拡大基調であります。
②計装システム
売上高は4,709百万円(前年同四半期比10.6%増)、セグメント利益(営業利益)は299百万円(前年同四半期比244.1%増)となりました。総じて、電子部品関連、自動車関連、ケミカル関連等の製造用途向けの販売が好調であることに加え、案件管理の強化により原価率を大きく改善したことが、全社の利益拡大を牽引しました。
主な売上としては、電子部品製造用途向けの制御盤が引き続き高い水準で推移した他、自動車関連およびケミカル関連等の製造用途向けの成分計や水電解評価装置が堅調でした。また、医薬品等の温湿度監視システムの案件も増加しており、今後の市場拡大を強化するため、昨年12月1日付けでライフサイエンス事業部を発足させました。
③センサ
売上高は3,131百万円(前年同四半期比4.9%増)、セグメント利益(営業利益)は465百万円(前年同四半期比16.9%増)となりました。電子部品関連、自動車関連、鉄鋼関連の製造用途・設備安全用途の販売が好調でした。
主な売上として、国内では半導体製造工程における温度制御用の放射温度計、自動車部品の熱処理工程における温度監視用の温度センサおよび製鉄設備途向けの熱画像計測装置等が好調でした。海外では、主に中国向けに半導体製造工程および金属熱処理工程に使用する放射温度計が堅調でした。
④その他
売上高は567百万円(前年同四半期比17.6%増)で、セグメント利益(営業利益)は76百万円(前年同四半期比44.4%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて649百万円増加し、24,878百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ424百万円増加し、16,411百万円となりました。主な増減は、現金及び預金の増加224百万円、たな卸資産の増加676百万円、受取手形及び売掛金の減少834百万円であります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ224百万円増加し、8,467百万円となりました。主な増減は、投資その他の資産の増加523百万円、有形固定資産の減少156百万円、無形固定資産の減少142百万円であります。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて62百万円増加し、9,835百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ401百万円増加し、7,150百万円となりました。主な増減は、支払手形及び買掛金の増加620百万円、短期借入金の減少305百万円、賞与引当金の減少238百万円等であります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ338百万円減少し、2,685百万円となりました。主な増減は、長期借入金の減少274百万円等であります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ586百万円増加し、15,043百万円となりました。主な増減は、その他有価証券評価差額金の増加441百万円、利益剰余金の減少389百万円等であります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は624百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。