文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成28年4月1日から平成28年12月31日)における経済情勢は、英国のEU離脱決定や難民問題、テロ事件、そして米国大統領選挙の結果など、これまでの常識が通用しない状況となっております。これらにより為替、株価やビジネスに様々な影響が出始めており、国内外を取り巻くビジネス環境はより速いスピードで複雑かつ不確実な状況で推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループは、平成28年5月に策定した中期経営計画のもと、精密分野でのカテゴリーNo.1の実現へ取り組んでまいりました。海外売上につきましては、グループ全体での取り組みを積極的に進め、現地通貨ベースでは増収となりましたが、外貨換算の会計処理で決算日レートを採用する当社にとり、前年同期と比較しての円高は換算上でのマイナス要因となり、売上高は全体で若干の減収となりました。営業利益においては、接続端子事業ならびにプレシジョン事業が好調に推移したこと、電子事業での営業損失が大幅に縮小したことにより、時計事業での減益があったものの、全体では増益となりました。以上から業績は次のとおりとなりました。
(単位:百万円)
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平成28年3月期 第3四半期 連結累計期間 |
平成29年3月期 第3四半期 連結累計期間 |
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時計事業 |
9,614 |
8,578 |
△1,035 |
△10.8% |
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電子事業 |
5,507 |
5,414 |
△93 |
△1.7% |
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プレシジョン事業 |
3,978 |
4,595 |
617 |
15.5% |
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接続端子事業 |
6,205 |
6,111 |
△93 |
△1.5% |
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その他 |
246 |
249 |
2 |
1.1% |
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計 |
25,552 |
24,949 |
△603 |
△2.4% |
(単位:百万円)
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平成28年3月期 第3四半期 連結累計期間 |
平成29年3月期 第3四半期 連結累計期間 |
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時計事業 |
324 |
45 |
△279 |
△86.1% |
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電子事業 |
△216 |
△13 |
202 |
― |
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プレシジョン事業 |
79 |
269 |
190 |
238.6% |
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接続端子事業 |
446 |
676 |
229 |
51.5% |
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その他 |
47 |
44 |
△2 |
△5.3% |
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調整額 |
△173 |
△365 |
△192 |
― |
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計 |
508 |
656 |
147 |
29.1% |
上記の営業利益に営業外損益を加えた経常利益は7億44百万円となり、前年同期7億59百万円に対し、1.9%の減益となりました。
これに税金費用や固定資産売却益等を加えた結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億22百万円となり、前年同期5億10百万円に対し、22.0%の増益となりました。
これらをセグメント別に見てみますと次のとおりであります。
① 時計事業
国内販売におきましては、主力のクロックは法人向け売上の減少や量販店での売上減少がありました。また、非クロックでは、自治体向け防災行政ラジオの需要減少に加え、仕入れ品の売上減少がありました。利益面では為替の追い風があり、減収増益となりました。海外販売におきましては、ASEAN地域を中心にウオッチ販売は好調に推移しましたが、クロック販売が減少し現地通貨ベースでは横ばいとなりました。利益面においては、販促費の増加やベトナム工場での減価償却費の増加などにより、営業損失となりました。これらの結果、時計事業全体では、減収減益となりました。
② 電子事業
電子事業におきましては、海外では車載向けの小型カメラや加飾部品、EMS案件の受注が好調に推移し、増収増益となりました。一方、国内においては、車載向けアナログ時計、建機用カメラや船舶表示機器の受注などが好調に推移しましたが、情報機器分野の受注減少をカバーするに至らず、減収となりました。利益面では合理化に向けての取り組みを積極的にすすめました。これらの結果、電子事業全体では減収となりましたが、営業損失は大幅に縮小いたしました。
③ プレシジョン事業
プレシジョン事業におきましては、基幹事業である国内での精密金型、精密加工部品及び工作機械部品などの受注が引き続き好調に推移いたしました。また、車載カメラ部品などの新領域に対する拡販も積極的に行い、増収増益となりました。また、プレシジョン事業全体では、子会社買収に伴う一時的な費用計上があったものの、国内での増収効果や海外での合理化などが寄与し、増収増益となりました。
④ 接続端子事業
接続端子事業では、太陽光、AV機器向け部品は厳しい市場環境のもと、減収となりましたが、主力である二輪・四輪向けや、家電、電動アシスト自転車向け接続端子、小型精密プレス部品などの受注は好調に推移いたしました。国内では受注が減少したものの、試作品の受注獲得や自動化などの合理化に注力した結果、減収増益となりました。海外では、インドネシアやベトナムにおいて、主に二輪・四輪向け小型精密プレス部品などの受注が好調に推移し、現地通貨ベースでは増収増益となりました。これらの結果、接続端子事業全体の売上高は円高による為替の影響により、減収となりましたが、営業利益では増益となりました。
⑤ その他
物流事業その他事業につきましては、物流子会社におけるグループ外での受注が拡大しましたが、将来に向けての投資である新倉庫建設に伴う費用増加などがあり、減益となりました。
(2) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億34百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。