第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結などはありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、力強さに欠けるものの、緩やかな回復基調がみられました。一方、政府の経済対策効果への期待感が下支えとなっているものの、円高や根強い世界経済の先行き不透明感などが重石となっており、本格的な景気回復を実感するまでにはまだ時間を要する状況が続いております。

このような状況の中、当社グループはバイオ関連業界において、血液や組織細胞などの検体から遺伝子を抽出するための自動化装置(DNA自動抽出装置)を中心として、遺伝子研究の現場に対し様々な自動化装置を事業展開してまいりました。また、新製品として、遺伝子の抽出技術に増幅・測定技術を組み合わせた全自動遺伝子診断装置を開発し、これまでの研究開発分野に加えて病院や検査センターなどの臨床診断分野も対象として販売を開始いたしました。更に、装置の使用に伴い消費される、試薬(DNA抽出用の試薬)や反応容器などのプラスチック消耗品の製造販売にも注力いたしました。

これら製品は、世界的な販売網を有するバイオ関連業界の大手企業との契約によるOEM販売(相手先ブランドによる販売)を中心に、欧米子会社を通じた自社販売も含め、ワールドワイドに事業展開しております。

当第1四半期連結累計期間は、売上高781百万円(前年同期比25.8%減)、売上総利益255百万円(前年同期比31.9%減)となりました。昨年発売した新製品である全自動遺伝子診断装置「geneLEAD Ⅻ Plus」については、OEM先を通じて順調な販売拡大となりましたが、大手OEM先の一部において、製品出荷が一時休止となっている影響が大きく、前年同期比では減収減益となりました。

一方、費用面においては、研究開発費が132百万円(前年同期比15.8%減)に減少したほか、その他費用削減にも努めた結果、販売費及び一般管理費は427百万円(前年同期比19.3%減)となり、大幅な経費削減に成功いたしました。その結果、営業損失△171百万円(前年同期は営業損失△153百万円)、経常損失△175百万円(前年同期は経常損失△178百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失△179百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失△182百万円)となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

(セグメント別売上高)

 

前第1四半期
連結累計期間

当第1四半期
連結累計期間

 対前年同期

 増減率

 (参考)

前連結会計年度

金額

構成比

金額

構成比

金額

構成比

報告セグメント

 

 百万円

 %

 百万円

 %

 %

 百万円

 %

 装置

482

45.7

346

44.3

△28.2

2,380

53.4

 試薬・消耗品

328

31.2

277

35.5

△15.5

1,206

27.1

 メンテナンス関連

151

14.4

60

7.8

△60.0

431

9.7

 受託製造

91

8.7

96

12.4

5.6

439

9.8

 合計

1,054

100.0

781

100.0

△25.8

4,458

100.0

 

① 装置

当第1四半期連結累計期間は、売上高346百万円(前年同期比28.2%減)となりました。一方で、営業費用は367百万円(前年同期比23.5%減)となり、営業損失△20百万円(前年同期は営業利益2百万円)となりました。詳細は、以下のとおりであります。

 

(a)ラボ(研究室)自動化装置

従来より事業展開しているDNA自動抽出装置を中心としたラボ向けの各種自動化装置の販売に関する区分であります。当第1四半期連結累計期間は、売上高217百万円(前年同期比26.1%減)となりました。一方で、営業費用は211百万円(前年同期比21.1%減)となり、営業利益6百万円(前年同期比77.2%減)となりました。

売上高につきましては、OEM先の営業状況や在庫状況によって四半期毎にバラツキがあります。当第1四半期連結累計期間につきましては、前年同期比で減収となりましたが、OEM顧客との取引は長年にわたり安定した関係が続いておりますので、特段の懸念はないものと考えております。

 

 以下に記載するOEM先に対する製品供給が、売上の中心となっています。

●Roche(ロシュ):世界有数の総合医薬品メーカー。診断薬部門は、遺伝子増幅技術(PCR法)を有することで、バイオ関連業界の世界的なトップランナー。当社のOEM装置は、Roche Diagnostics GmbH(ドイツ)に対し供給され、Rocheグループを通じて世界的に販売されています。

●Qiagen(キアゲン):遺伝子抽出用の試薬メーカーとしては世界トップ。近年は診断分野にも注力。当社のOEM装置は、QIAGEN Instruments AG(スイス)に対し供給され、Qiagenグループを通じて世界的に販売されています。

●Thermo Fisher(サーモフィッシャー):理化学機器・試薬などを総合的に扱っているバイオ関連業界の大手企業。昨年、当社の装置をOEM供給しているLife Technologies Corporation(米国)がThermo Fisher Scientific Inc.(米国)に買収されたことから、同グループとの取引が開始されました。

●NanoString(ナノストリング):独自の遺伝子測定技術を有するバイオ関連業界の新興企業(米国)。

●Diagenode(ダイアジェノード):エピジェネテクス研究の試薬に特徴のある新興企業(ベルギー)。

 

(b)臨床診断装置

当社の事業領域として、遺伝子を利用した臨床診断分野が拡大しています。従来の研究開発分野に加えて、この分野の拡大に注力していきたいと考えています。

当第1四半期連結累計期間は、売上高128百万円(前年同期比31.3%減)となりました。一方で、営業費用は155百万円(前年同期比26.6%減)となり、営業損失△26百万円(前年同期は営業損失△24百万円)となりました。新製品である全自動遺伝子診断装置「geneLEAD Ⅻ Plus」については、OEM先を通じて順調な販売拡大となりましたが、大手OEM先の一部において、製品出荷が一時休止となっている影響が大きく、前年同期比では減収減益となりました。

 

 以下に記載するOEM先に対する製品供給が、売上の中心となっています。

●㈱LSIメディエンス:三菱化学グループの試薬メーカー(日本)。臨床検査センターも運営。当社のOEM装置は、各国の医療機器認可を得て、世界的に販売展開されています。

●Abbott(アボット):世界的に医薬品、診断薬、栄養食品などを展開するヘルスケア総合企業。臨床診断分野においては、世界最大の試薬メーカー。当社のOEM装置は、Abbott Molecular, Inc.(米国)に対し供給され、Abbottグループを通じて世界的に販売されています。

●Elitech(エリテック):ELITech Group SAS(フランス)は、遺伝子診断薬及び装置を世界的に事業展開している企業。当社で開発した全自動遺伝子診断装置をOEM装置として採用しています。

●Diasorin(ディアソリン):欧州(イタリア)の試薬メーカー。先方の遺伝子診断技術を利用した診断装置をOEM製品として供給。

 

② 試薬・消耗品

当区分は、当社装置の使用に伴い消費される、DNA抽出用の試薬や反応容器などの専用プラスチック消耗品の区分であります。試薬に関しては、自社ブランド装置及びエリテック社向けに当社のDNA抽出試薬を供給しているほか、一部のOEM先から同社試薬の製造を請負っております。その他のOEM先は、OEM先が自社で試薬を製造販売しておりますが、プラスチック消耗品は当社から購入する契約となっております。

当第1四半期連結累計期間は、売上高277百万円(前年同期比15.5%減)となりました。営業費用は286百万円(前年同期比12.5%減)となり、営業損失△8百万円(前年同期は営業利益1百万円)となりました。一部OEM先向けの製品出荷が休止状態であることから減収減益となりましたが、その他の取引先は比較的好調に推移しております。

③ メンテナンス関連

当区分は、装置メンテナンスやスペアパーツ(交換部品)販売などの区分であります。主要なOEM先は、OEM先が自社でメンテナンス対応しておりますが、スペアパーツは当社から購入する契約となっております。

当第1四半期連結累計期間は、売上高60百万円(前年同期比60.0%減)となりました。営業費用は53百万円(前年同期比58.6%減)となり、営業利益7百万円(前年同期比67.4%減)となりました。前年同期には、一部OEM先において本格的な製品出荷に伴い、初期のスペアパーツ在庫確保の観点から大量出荷が行われましたが、当第1四半期連結累計期間においては、製品出荷が休止状態となっているため低調な結果となりました。

 

④ 受託製造

当区分は、子会社の製造工場であるエヌピーエス㈱が実施している、当社以外の外部からの受託製造事業の区分であります

当第1四半期連結累計期間は、売上高96百万円(前年同期比5.6%増)となりました。営業費用は92百万円(前年同期比3.3%減)となり、営業利益4百万円(前年同期は営業損失△3百万円)となりました。当区分は、当社の主要事業ではないものの、エヌピーエス㈱の収益確保のための事業となっています。

 

⑤ その他

当区分は、PSSキャピタル㈱とベンチャーファンドであるバイオコンテンツ投資事業有限責任組合の事業区分であります。既に事業としては一定の成果を上げたところで終了し、両社とも解散しております。

当第1四半期連結累計期間は、売上高はなく(前年同期も売上高はありません)、営業費用は0百万円(前年同期比27.3%減)となり、営業損失△0百万円(前年同期は営業損失△0百万円)となりました。

 

  (2)財政状態の分析

当第1四半期連結会計期間末の資産合計は5,359百万円となり、前連結会計年度末に比べて460百万円の減少となりました。主な要因としては、現金及び預金が372百万円減少、受取手形及び売掛金が386百万円減少、未収還付消費税等その他流動資産が111百万円減少した一方、たな卸資産が352百万円増加、固定資産が58百万円増加いたしました。

負債合計は2,154百万円となり、前連結会計年度末に比べて233百万円の減少となりました。主な要因としては、1年内返済予定の長期借入金が51百万円減少、長期借入金が51百万円減少、退職給付に係る負債が53百万円減少、未払金などその他流動負債が114百万円減少した一方、賞与引当金が28百万円増加いたしました。なお、退職給付に係る負債及び賞与引当金の変動につきましては、平成28年6月に100%子会社化いたしましたエヌピーエス㈱の退職金制度の変更及び賞与支給時期の変更によるものであります。

純資産合計は3,205百万円となり、前連結会計年度末に比べて226百万円の減少となりました。主な要因としては、親会社株主に帰属する四半期純損失の発生により利益剰余金が179百万円減少、非支配株主持分が41百万円減少いたしました。

 

  (3)事業上及び財務上の対処すべき課題

有価証券報告書(平成28年9月28日提出)の記載から重要な変更又は新たな発生はありません。

 

 (4)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間における研究開発費は132百万円(前年同期比15.8%減)となりました。当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動について、重要な変更はありません。

なお、セグメントにおいては、全社費用として計上しております。