第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第2四半期累計期間(2023年5月1日~2023年10月31日)における世界経済は、ウクライナ情勢の長期化やインフレ抑制に向けた欧米の金融引き締めの影響を受け、依然として景気減速が懸念されております。わが国経済につきましては、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことにより経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復基調で推移する一方で、持続的な円安や原材料及び資源価格の高騰により、先行き不透明な状況が続いております。

このような経営環境の中、当社の当第2四半期累計期間の売上状況につきましては、国内において一部の納入先の設備投資計画が後ろ倒しになったことが影響し、当社製品の納入時期も下半期にずれ込む結果となりました。また、海外におきましては中国経済が減速している影響を受け、一部の中国向け案件の受注・売上計画が当初計画より後ろ倒しになったことなどにより、当該期間の売上高は期初の計画を下回りました。

一方、当第2四半期累計期間の受注状況につきましては、当社の主力製品でありますロールtoロール型検査装置及び高性能フラットベッド型検査装置の受注をそれぞれ国内外の顧客から獲得し、受注額は799百万円(前年同期比9.5%増)となり、当第2四半期会計期間末における受注残高は1,851百万円(前年同期比3.6%増)となりました。昨年より続いていた半導体市場縮小の動きにも底打ちの兆しが見られることなどから、さらなる受注獲得に向けて全社一丸となって取り組んでまいります。

新事業であるロールtoロール型シームレスレーザー直描露光装置につきましては、電気自動車の普及に伴いバッテリーマネジメントシステム向けなどの車載用フレキシブルプリント基板の需要が増加し、国内外のフレキシブルプリント基板メーカーより多くの問い合わせを頂いております。現在、複数の顧客と装置導入に向けた評価を行っており、「長尺シームレス両面同時露光」による品質の安定性、高スループット及び低ランニングコストなどについて高い評価を頂いております。こうした需要に迅速に対応するべく、量産機の製作に着手するなど、今後更に加速する自動車の電子化、電動化による市場のニーズに応えるべく、引き続き受注獲得に努めてまいります。

 

以上の結果、当社の当第2四半期累計期間の売上高は156百万円(前年同期比50.5%減)、営業損失は340百万円(前年同期は営業損失248百万円)、経常損失は354百万円(前年同期は経常損失259百万円)、四半期純損失は363百万円(前年同期は四半期純損失258百万円)となりました。

 

当社は「基板検査装置関連事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の業績は記載しておりません。

 

(2)財政状態の状況

当第2四半期会計期間末における資産の部は、前事業年度末に比べ533百万円減少し、3,444百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産927百万円の減少、電子記録債権353百万円の減少及び仕掛品742百万円の増加によるものであります。

負債の部では、前事業年度末に比べ178百万円減少し、2,391百万円となりました。これは主に、長期借入金77百万円の減少によるものであります。

純資産の部では、前事業年度末に比べ354百万円減少し、1,052百万円となりました。これは主に、四半期純損失363百万円の計上によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ4百万円減少し、432百万円となりました。

当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、獲得した資金は96百万円となりました。これは主に、売上債権の減少額1,281百万円、棚卸資産の増加額761百万円及び税引前四半期純損失358百万円の計上によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は15百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出25百万円、無形固定資産の取得による支出16百万円及び定期預金の純増減額による収入26百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は86百万円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出77百万円によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第2四半期累計期間において、当社の財務及び事業の方針を決定する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(7)研究開発活動

当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、209百万円であります。

なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。