第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更があった事項は、次の通りです。

なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

◆ 事業環境の劇的変化(パンデミック等)

新型コロナウイルスがパンデミック化し、ニューノーマルに向けての取り組みが重要性を増しております。このため、「事業環境の劇的変化(パンデミック等)」を「事業環境の変化」から分離し、独立したリスク項目として設定することとしました。対策として、社会・顧客の志向の変化を迅速に取り込み商品企画から販売に至る機能において機動的に対応して参ります。また、取引先を含むサプライチェーン全体の状況に一層留意することで、不測の事態に備えて参ります。

 

◆ サステナビリティ

気候変動や人権等に関するリスクは「調達」・「人材・労務」・「環境」の既存リスク項目において対策を進めておりますが、サステナビリティへの意識を更に高め、個別対応とともに包括的なリスクと捉えてグループ全体で横断的な取り組みを進めて参ります。

 


 


 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間におきましては、2019年末から続く新型コロナウイルスの感染拡大により、世界経済全体が依然として厳しい状況にありますが、持ち直しの動きが見られました。海外においては、米国では、景気は厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きが見られ、中国では、景気は緩やかに回復しております。一方、欧州では、景気は依然として厳しい状況にある中で、感染の再拡大により経済活動が抑制されており、景気は弱い動きとなっております。国内においては、景気は厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きが見られます。国内外において、感染拡大の防止策を講じ、経済活動を進める中、持ち直しの動きが続くことが期待されますが、依然として世界的に景気の先行きが不透明な状況が続いております。

 

このような状況の中、当第3四半期連結累計期間の売上収益は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響により、為替のマイナス影響35億円を含め、前年同期に対し503億12百万円(15.6%)減少の2,723億3百万円となりました。
 当第3四半期連結累計期間の損益については、事業利益は、為替のマイナス影響14億円を含め前年同期に対し、133億69百万円(31.5%)減少の290億26百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、事業利益の減少に加え、第1四半期連結会計期間に計上した新型コロナウイルスの感染拡大に伴う操業停止損23億円などを含め、150億97百万円(46.1%)減少の176億21百万円となりました。

ただし、業績は改善傾向にあり、当第3四半期連結会計期間の売上収益は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響と商品供給不足から前年同期に対し、65億91百万円(5.8%)減少の1,074億99百万円となりましたが、事業利益は、159億97百万円と前年同期に対し、2億円55百万円(1.6%)の減少にとどまり、事業利益率は、前年同期を上回る結果となりました。

(注)事業利益とは、売上総利益から販売費及び一般管理費を控除して算出した日本基準の営業利益に相当するも

   のです。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① 楽器事業

当第3四半期連結累計期間の売上収益は、為替のマイナス影響26億円を含め前年同期に対し、374億25百万円(17.5%)減少の1,759億10百万円となりました。

商品別には、アコースティックピアノと電子楽器は、市況は回復してきているものの、商品供給不足が継続しており減収となりました。管楽器は、市況の回復が遅れています。ギターは、国内や中国での販売が好調に推移し前年同期並みの実績となりました。

事業利益は、為替のマイナス影響12億円を含め前年同期に対し、117億99百万円(33.9%)減少の230億2百万円となりました。

 

② 音響機器事業

当第3四半期連結累計期間の売上収益は、為替のマイナス影響8億円を含め前年同期に対し、113億64百万円(13.2%)減少の748億24百万円となりました。

商品別には、オーディオ機器は、ステイホーム需要によりサウンドバー等の販売が伸長しましたが全体では減収となりました。業務用音響機器は、ライブ市場や設備市場の停滞により減収となりました。ICT機器は会議システム等の需要増が持続し増収となりました。

事業利益は、為替のマイナス影響2億円を含め前年同期に対し、20億67百万円(29.0%)減少の50億69百万円となりました。 

 

 

③ その他の事業

当第3四半期連結累計期間の売上収益は、前年同期に対し、15億21百万円(6.6%)減少の215億68百万円となりました。
 商品別には、電子デバイスは減収となりましたが、FA機器は増収となりました。
 事業利益は、前年同期に対し、4億98百万円(109.1%)増加の9億55百万円となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前期末の4,740億34百万円から404億94百万円(8.5%)増加し、5,145億28百万円となりました。
 流動資産は、前期末から94億38百万円(3.5%)増加し、2,796億28百万円となり、非流動資産は、310億55百万円(15.2%)増加し、2,348億99百万円となりました。流動資産では、現金及び現金同等物が増加しました。非流動資産では、保有有価証券の時価上昇により金融資産が増加しました。

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前期末の1,475億84百万円から49億16百万円(3.3%)増加し、1,525億円となりました。
 流動負債は、前期末から9億34百万円(0.9%)減少し、982億15百万円となり、非流動負債は、58億50百万円(12.1%)増加し、542億85百万円となりました。
 当第3四半期連結会計期間末の資本合計は、前期末の3,264億50百万円から355億77百万円(10.9%)増加し、3,620億27百万円となりました。四半期利益により利益剰余金が増加したことに加え、保有有価証券の時価上昇によりその他の資本の構成要素が増加しました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間において現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、141億53百万円増加(前年同期は34億15百万円増加)し、期末残高は1,068億25百万円となりました。

 

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は、主として税引前四半期利益により、349億34百万円(前年同期に得られた資金は402億86百万円)となりました。

 

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

当第3四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は、主として有形固定資産及び無形資産等の取得による支出により、48億60百万円(前年同期に使用した資金は129億73百万円)となりました。

 

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

当第3四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は、主として配当金の支払いにより、166億49百万円(前年同期に使用した資金は228億10百万円)となりました。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、180億19百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

(6) 主要な設備

前連結会計年度末において未定としておりました2021年3月期通期の設備の新設、除却等の計画につきましては、当第3四半期連結会計期間末において、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

計画金額(百万円)

目的

楽器

9,484

製造設備及び営業施設の更新、合理化

音響機器

2,882

新製品生産、製造設備及び営業施設の更新

その他

624

製造設備及び営業施設の更新、研究開発

合計

12,990

 

 

(注)1 上記計画に伴う所要資金12,990百万円は、主として自己資金で賄う予定であります。

2 上記以外に経常的な設備の更新のための売廃却を除き、重要な売廃却はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。