当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における日本経済は、断続的な円安による物価上昇が消費者マインドに影を落とすも、雇用・所得環境の改善の下、総じて緩やかな回復基調となりました。世界経済はウクライナ危機の長期化や中東情勢の悪化、中国経済の停滞など不安定な国際情勢により、先行き不透明な状況が続いております。
このような経営環境のもと、当社グループは第7次中期経営計画「Resonate 2024」(2023年3月期から2025年3月期)で掲げる、「顧客接点の進化」「需要拡大領域の強化」「コスト増への対応」の3つの戦略に重点的に取り組むとともに、次期第8次中期経営計画の準備期間として、在庫削減、品質向上、新製品開発、組織改定等を実行し、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現に向けた対応を進めております。
プレミアムグランドピアノであるShigeru Kawaiシリーズは誕生から25周年を迎え、2024年5月に開催された「第32回チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノコンクール」(イタリア)、同年6月に開催された「第1回マラガ国際ピアノコンクール」(スペイン)、「ダラス国際ピアノコンクール2024」(アメリカ)では、シリーズ最高峰のフルコンサートピアノ『SK-EX』が公式ピアノに採用されるなど、世界のピアニストから認知されるブランドに成長しました。
電子ピアノに関してはエントリーモデル『CN201』のリブランディングを実施しました。ブランドコンセプトに沿った特設サイトを立ち上げるとともに、店頭でのコミュニケーションツールとしての「Story Book」を製作するなど、認知拡大・ブランド向上に取り組んでおります。
これらの結果、当中間連結会計期間の売上高は 36,156百万円(前年同期比 10.5%減)、営業損失は 222百万円(前年同期は営業利益 1,812百万円)、経常損失は 226百万円(前年同期は経常利益 2,419百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は 406百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益 1,537百万円)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
(楽器教育事業)
楽器教育事業は、新型コロナウイルス感染症拡大時の巣ごもり需要の反動や物価高に伴う消費者マインドの悪化などにより、売上高は 29,382百万円(前年同期比 12.9%減)となり、在庫水準適正化のための減産の影響や材料費の高騰などにより営業損失は 647百万円(前年同期は営業利益 1,451百万円)となりました。
(素材加工事業)
素材加工事業は、自動車関連部品の受注が増加したことなどもあり、売上高は 4,963百万円(前年同期比 5.4%増)となり、営業利益は 441百万円(前年同期比 20.5%増)となりました。
(その他)
その他の事業は、医療機関向けIT機器販売の受注減少などにより、売上高は 1,810百万円(前年同期比 8.0%減)となり、営業利益は 19百万円(前年同期比 47.5%減)となりました。
また、財政状態の状況は次のとおりであります。
当中間連結会計期間末の資産合計は、現金及び預金の減少などにより 72,777百万円(前連結会計年度末比 1.0%減)となりました。
負債合計は、長期借入金の減少などにより 28,699百万円(前連結会計年度末比 5.6%減)となりました。
純資産合計は、為替換算調整勘定の増加などにより 44,077百万円(前連結会計年度末比 2.2%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、13,881百万円(前年同期比 16.3%減)となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は 1,869百万円(前年同期に使用した資金は 175百万円)となりました。これは主に仕入債務の減少による減少 702百万円、法人税等の支払額 616百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は 564百万円(前年同期に使用した資金は 383百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出 766百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は 1,397百万円(前年同期に使用した資金は 1,287百万円)となりました。これは主に株主配当金の支払額 808百万円などによるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当中間連結会計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は、252百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。