第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループは、“Feel the earth”(地球を五感で楽しもう)をテーマに、地球を舞台に、スポーツを通じ、人生に豊かな時間を提供するライフタイム・スポーツ・カンパニーとして、自然とスポーツを愛する世界中の人々に貢献してまいります。

 

(2) 目標とする経営指標

当社グループは、「新・中期経営計画2020(2018年度~2020年度)」を策定し、最終年度における到達目標値として以下のとおり定めております。

 

 

到達目標

参考

 

2020年度

自 2020年4月1日

至 2021年3月31日

2017年度

自 2017年4月1日

至 2018年3月31日

2017年度対比

 

 

連結売上高

1,000億円

857億円

17%増収

連結営業利益

50億円

37億円

33%増益

1株当たり配当金(年間)

70円

55円

15円増配

 

 

(3) 中期的な会社の経営戦略

当社グループは、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災で、永らく売上が低迷しましたが、2012年度より、経営の軸足を守りから攻めに転じ、売上の拡大に鋭意努めてまいりました。

以来、6期連続の増収を果たす中、2017年度において連結売上高・過去最高額(806億円・1992年度)を、25年振りに更新いたしました。

当社グループは、こうした取り組みと成果を踏まえ、国内における少子高齢化・総人口減少問題や、先行き不透明な世界経済、そして地政学的リスクなど、市場環境は予断を許さない状況が続くものと予測されますが、今後も「攻めの経営」を堅持し、持続的に成長可能な事業基盤を構築すべく、グループを挙げて一層の躍進に挑戦してまいります。

 

(事業別戦略の概要)

 

〔フィッシング事業〕

当社の主力事業であり、世界No.1の地位を有しております。

フィッシング・ブランドの「DAIWA」(ダイワ)は、「Feel Alive」最高の瞬間を感じていただくために、革新的な「ダイワ・テクノロジー」の開発・製品展開と、多様化高度化する釣り文化の創造・普及に務め、世界のフィッシング市場を牽引してまいります。

 

〔ゴルフ事業〕

確かな品質のもと、上質な大人のゴルフを提案する「ONOFF」(オノフ)、すべてのゴルファーにベストな14本を提案する「FOURTEEN」(フォーティーン)、こだわりのゴルファーを魅了する「RODDIO(ロッディオ)」ブランドを中心に、洗練された独自の世界観のあるブランディングを推進し、ブランド価値の向上をめざします。

 

〔スポーツ事業〕

歴史の中で培った品位と、プレースタイルをも変える革新的テクノロジーで、オンコートからオフコートまでラケットスポーツ・ライフを提案する「Prince」(プリンス)、走る歓び・勝つ歓びを提案する「Corratec」(コラテック)、「Focus」(フォーカス)ブランドを中心に展開するサイクルスポーツ等、各ブランディングの最適化と日本市場に適合した商品・サービスの開発に取り組み、ブランド価値の向上をめざします。

 

また当社は、経営戦略の柱となる施策を以下のように設定いたしました。

1) 市場優位性のある製品提供力の追求

市場の要請に的確に対応できる事業体制を構築し、魅力溢れる新製品開発の促進、認知度・信頼度・満足度の更なる向上、そしてブランド訴求の一層の強化を図ります。

2) 国内市場の活性化と健全化

魅力溢れるリテール開発やアフターサービスの拡充、物流機能の革新、そして活動フィールドの保全や次代を担うユーザーの育成などに注力し、国内の事業基盤の強化を図ります。

3) 海外市場の攻略

生販一体化を加速させ、グローバル・マーケティングの強化を図るとともに、世界4ブロック戦略を推進し、市場特性に適合した事業体制を構築します。

 

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 市況変動によるリスク 

当社グループの製品は日本をはじめ全世界で販売されており、その需要は当社グループが製品を販売している国または地域の経済状況及び地震、洪水等の自然災害の影響を受けます。従いまして、日本、北米、欧州、アジアを含む当社グループの主要市場における景気の後退及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 為替相場の変動によるリスク 

当社グループの事業には、海外での製品の生産及び販売が含まれており、為替変動の影響を強く受けます。このため為替予約等のリスクヘッジを行っておりますが、これにより当該リスクを完全に回避できる保証はなく、急激な為替の変動は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 競争によるリスク 

当社グループの製品は、国内、海外の市場において厳しい競争にさらされております。また近年においては競合他社や中国製品の台頭のため低価格化競争に波及しております。当社グループでは、競争力向上のため、新製品・新技術の開発やコストダウンを強力に推し進めておりますが、製品価格の下落が当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 市場借入金利の変動によるリスク 

当社グループは、運転資金を主として金融機関からの借入金によって調達しております。現在、借入金利は安定的に低位で推移しておりますが、将来、借入金利が上昇することも考えられます。従いまして、金融機関の経営状況及び市場の動向等によっては、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 法的規制によるリスク 

当社グループの製品は、大自然の中で使用するものであり、自然環境に配慮した製品を開発すると共に、関係団体と共に環境保護に取り組んでおります。各国の自然環境に関する法律には、スポーツ・レジャーの普及に好影響のものがある反面、規制や制限を受けるものもあります。今後これらの規制や制限が強化された場合は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 海外進出による事業展開に関するリスク 

当社グループは、世界各地域に生産及び販売の拠点を置き、グローバルな事業展開をしております。特に製造会社は、中国、タイ、ベトナム等のアジア地域に集中しております。当該地域での政治、経済の混乱、予期しない法規制等があった場合、当社グループの生産及び販売に重大な支障が発生するおそれがあります。その場合、生産高・売上高の減少により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境等の改善が続いており、設備投資や個人消費にも持
ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調で推移しました。一方、海外においては、欧米における経済政策
の不確実性や中国経済の下振れリスク、地政学的リスク等もあり、依然先行きは不透明な状況となっております。

こうした経済情勢の下、当社グループの属するスポーツ・レジャー用品等の業界は、引き続き足取りの重い状態
が続いておりますが、当社グループは、革新的な新製品開発や世界各地域に密着したマーケティング活動に注力す
ると共に、将来を見据えた業務改革にも積極的に取り組んでまいりました。

この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

a. 財政状態

当連結会計年度末の資産合計は前連結会計年度末と比べ50億9千1百万円増加し746億7千8百万円となりました。これは主に、売上高増加に伴うたな卸資産の増加と保有投資有価証券の評価額が増加したこと等によるものであります。

当連結会計年度末の負債合計は前連結会計年度末と比べ14億1千3百万円増加し515億5千9百万円となりました。これは主に、借入金が増加したことによるものであります。

当連結会計年度末の純資産合計は前連結会計年度末と比べ36億7千8百万円増加し231億1千9百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したこと及び保有投資有価証券の評価が増加したことによる包括利益の増加によるものであります。

 

 

 

 

b. 経営成績

当連結会計年度の経営成績は、売上高は857億8千5百万円前期比8.4%増)となりました。利益面におきましては、営業利益は37億6千8百万円前期比10.3%増)となりました。また、経常利益は35億9千8百万円前期比47.1%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は24億9千7百万円前期比14.3%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高はセグメント間の内部売上高及び振替高を含んでおります。

日本

日本地域におきましては、夏場にかけて西日本を中心に天候にも恵まれ比較的堅調に推移したものの、秋口から
の連続降雨やその後の寒波・大雪等の影響もあり、スポーツ・レジャー用品市場全体としては力強さに欠けました。このような中、当社独自の革新的な新機構を搭載した新製品の投入や市場に密着した体験型の販売促進活動等に積極的に取り組み、売上高は660億6千2百万円前期比5.3%増)となりました。一方、セグメント利益は、売上の拡大や将来を見据えた先行投資関連費用の増加に加え、円安による仕入コストの上昇が発生したことにより、38億6千5百万円前期比11.4%減)となりました。

米州

米州地域におきましては、引き続き大型チェーン店や問屋の倒産等が続いており、アウトドア用品市場の先行き
不透明感が強く、フィッシング市場は前年割れの状況にありますが、市場ニーズに適合した新製品の投入とバスマ
ーケットを中心とした積極的なマーケティング活動を推進した結果、売上高は52億3千6百万円前期比19.0%増)、セグメント利益は1億4千7百万円前期比98.6%増)となりました。

欧州

欧州地域におきましては、フィッシング市場全体は依然足取りが重く、市況の回復が遅れる中、地域に密着した
製品開発と販売体制の強化に注力した結果、売上高は94億1千5百万円前期比11.8%増)、セグメント利益は2億7千3百万円前期比427.8%増)となりました。

アジア・オセアニア

アジア・オセアニア地域におきましては、景気は緩やかな回復の兆しが見られるものの、一部地域では天候の影
響等不安定な状況が続き、個人消費は力強さに欠け市況は低調に推移しましたが、製品ラインナップの充実と積極
的な拡販活動を行った結果、売上高は241億7百万円前期比23.6%増)、セグメント利益は13億9千5百万円前期比53.8%増)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ8億3千6百万円増加し51億4千5百万円前連結会計年度末は43億8百万円)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前当期純利益の増加により、43億3千4百万円の収入前連結会計年度は25億6千3百万円の収入)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、新製品生産用金型を中心とした設備投資等を行ったことから、34億7千6百万円の支出前連結会計年度は12億2千6百万円の支出)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払により、2億6千2百万円の支出前連結会計年度は13億8千1百万円の支出)となりました。

なお、本文中の掲載金額には消費税等は含まれておりません。

 

③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年同期比(%)

日本

14,497

△1.3

米州

欧州

1,239

△3.8

アジア・オセアニア

23,532

+22.0

合計

39,268

+11.4

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。

2 金額は販売価格によっております。

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

b. 受注実績

当社グループは、主に過去の実績と将来の需要の予測による見込生産をしております。

c. 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(百万円)

構成比(%)

前年同期比(%)

日本

61,110

71.2

+4.8

米州

5,160

6.0

+19.2

欧州

9,405

11.0

+11.6

アジア・オセアニア

10,109

11.8

+24.7

合計

85,785

100.0

+8.4

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

当社グループにおいては、当該割合が100分の10以上となる相手先はないため記載を省略しております。

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。重要な会計方針については、本報告書「第5 経理の状況」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、貸倒引当金等の各引当金の計上、固定資産の減損に係る会計基準における回収可能価額の算定、繰延税金資産の回収可能性の判断につきましては、過去の実績や他の合理的な方法により見積りを行っております。但し、実際の結果は、見積りに含まれる不確実要素によりこれらの見積りと異なる場合があります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 経営成績の分析

当連結の売上高は、857億8千5百万円前年同期比8.4%増)となり、過去最高記録を更新しました。セグメントごとの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。

当連結会計年度の利益につきましては、為替変動等による原価率の上昇や先行投資関連費用の増加等もありましたが、これを増収効果で吸収し、営業利益は、37億6千8百万円前年同期比10.3%増)となりました。また、経常利益は特許関係の和解金収入や為替差損の減少等により、35億9千8百万円前年同期比47.1%増)となり、税金等調整前当期純利益は、35億1百万円前年同期比21.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は24億9千7百万円前年同期比14.3%増)となりました。

 キャッシュ・フローの分析

キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。

なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は278億2千6百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は51億4千5百万円となっております。

 経営成績に重要な影響を与える要因について 

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

 

5 【研究開発活動】

当社グループでは、スポーツ用品関連事業において研究開発活動を行っておりますが、当社の研究開発活動を基軸に全グループが一丸となってその成果の実現に努めております。

従って製造を担当する子会社等において行われる研究開発活動も、その全てが当社の指揮のもとにあり、グループ全体の調和を旨とした活動を行っております。

当社グループは、スポーツ用品のサプライヤーとして、お客様に喜んで使っていただける製品を開発するために、「お客様の視点に立ち」「お客様の立場で発想し」、市場優位性のある要素開発を融合し、魅力ある新製品の開発をタイムリーに進めてまいりました。また、自然との調和をモットーに企業活動を続けている当社グループにとって、「自然環境の保全」は重要なテーマであり、自然環境に優しい製品作りをしていくための研究にも取り組んでおります。

当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は、15億4千8百万円であります。

また、セグメントごとの研究開発活動につきましては、そのほとんどが当社(日本)であり、その内容を商品区分ごとに示すと次のとおりであります。

(1) 釣用リール

釣用リールの研究開発においては、お客様に真に感動と喜びを提供できる製品開発を継続してまいりました。

国内市場では、スピニングリールにおいて、マグシールドという革命的と自負するテクロノジーを搭載し、摩擦抵抗ゼロの防水技術により、更なる回転性能と耐久性を実現しました。この技術をマグシールドボールベアリングへと展開し、広くその性能の良さが浸透してまいりました。更に、MQ(モノコックボディ)という強靭・耐久を昇華させた新構造を採用したイグジストが大好評をいただきました。また、LT(LIGHT&TOUGH=軽量&タフ)コンセプト「フリームス」をはじめとするスピニングリール全般がお客様より大好評をいただきました。ベイトリールにおいては、キャスティング性能を飛躍的に向上させたTWS(T-ウイングシステム)および、アルミ強化ハウジングを採用した「ジリオンTW・HD」、更に、強靭タフコンセプト進化系RYOGAが、非常に高い評価をいただきました。電動リールにおいては、釣りの楽しさを実現する「手持ちコンセプト」の進化系、JOGパワーレバーおよびマグシールドボールベアリングを搭載し、更にアルミマシンカットJOGパワーレバーを搭載した「シーボーグリミテッドシリーズ」、また、メガツインプロを搭載した新サイズ電動 「シーボーグ800MJ」に続き「シーボーグ1200MJ」を発売し、お客様より大好評をいただきました。

海外市場では、スピニングリール「BGシリーズ」および「REVROSシリーズ」が、引き続き好評に加え、LTコンセプト「BALLISTICシリーズ」が大好評をいただきました。また、ベイトリール「TATULA-CTシリーズ」が引き続き好評価をいただきました。

環境への取り組みでは、ISO14001への対応として製品本体を構成する部品にRoHSをはじめとした国際的な環境規制をクリアした環境配慮型材料・塗料などの開発・採用を継続して推進してまいりました。

(2) 釣用ロッド

釣用ロッドの研究開発におきましては、お客様中心の経営方針の下、つりの楽しさ・感動をお客様にお伝えする製品開発を継続・展開してまいりました。
国内市場においては、当社独自のオンリーワン技術であるAGS(エアーガイドシステム)を更に進化させ「ルアーロッド」や「船竿」「磯竿」などへ展開し、非常に高い評価を得ました。また、そのほかにもSMT(スーパーメタルトップ)の展開としてSMTチューブラーを各竿種に搭載を図り、超弾性チタン合金素材のもたらす異次元の感度・調子をお客様に提供することができました。
またこれらのダイワテクノロジーと併せ、ひずみエネルギーによる素材シミュレーション技術(ESS)を用い「モアザン エキスパートAGS」「エメラルダス」などトータルで完成度の高い製品群が市場で大好評を得ました。またそのシミュレーション技術を応用した体感デモ機の開発に成功し、各展示会で好評を博し、売上促進に大きく寄与しました。

海外市場おいては、東アジア・オセアニア・欧米を中心に、今まで以上に各エリアのニーズにマッチした新製品の企画と開発体制の強化に努めてまいりました。特に韓国向け振出真ブナ竿「清明MX」のように、市場ニーズに合った製品の開発を行うことにより、売り上げに大きく貢献し、市場で大きな注目をあびました。

環境面におきましては、ISO14001への対応としてパッケージの減量化、環境配慮型シンナーの採用や塗料の無鉛化など、自然環境に優しい製品作りに引き続き取り組んでおります 。

(3) ゴルフクラブ

ゴルフクラブの研究開発におきましては、主力商品である「ONOFF赤シリーズ」と「ONOFF LADYシリーズ」を2年ぶりにフルモデルチェンジしました。代表される「ONOFF DRIVER AKA」については、ヘッドがたわみ復元することで、ボール初速をアップさせ、更なる飛距離を実現する新「パワートレンチ」構造により、前モデル以上に安定したハイドロー弾道で強く飛ばせるドライバーの開発に成功しました。また、「ONOFF IRON AKA」については、新開発「ツイントレンチ」と「Lカップフェース構造」「ハイリパルジョンソール」との相乗効果で、フェース下部の実打点エリアの反発力を大幅にアップさせ、更なる飛距離アップを実現しました。「ONOFF LADYシリーズ」については、深みのあるパープルを基調カラーとし、大人の女性にふさわしいシンプルでアーバンなデザインを追及し、豊富な色を選択できるカラーカスタムの充実を実現しました。機能面では女性が求める飛びとやさしさの実現をテーマに、たわみのエネルギーを飛びとやさしさに変える新「パワートレンチ」により更なる性能向上の実現に成功しました。

またFOURTEEN(フォーティーン)におきましては、アイアンにつきましては、安定性を高めるために重心を低く、深く、さらに飛距離を出すためにフェースの薄肉エリアを広く取り、高弾道で飛ばせて狙えるポケットキャビティ&セミストレートネックのアイアンTP766の開発に成功しました。
 ウェッジにつきまして、ほどよくやさしく技も活かせる、実戦派のセミアスリートウェッジのDJ33、オートマティックに正確に打てるショット安定性で「とにかくやさしい」がコンセプトのスーパーワイドソールウェッジD036、そして、伝統的な形状に最先端の機能を搭載した軟鉄鍛造ウェッジFH Forged V1を上市し、好評をいただきました。