第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 財政状態

当中間連結会計期間末における総資産は、主に棚卸資産の増加等により前連結会計年度末に比べ45億9千5百万円増加し、1,133億1千2百万円(前連結会計年度末は1,087億1千7百万円)となりました。

純資産は、親会社株主に帰属する中間純利益を計上したことに加え、為替換算調整勘定の変動により前連結会計年度末に比べ71億1千4百万円増加し、616億3百万円(前連結会計年度末は544億8千8百万円)となりました。

 

② 経営成績

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化や雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の持ち直しを背景に、緩やかな景気回復基調で推移しました。その一方で、原材料価格やエネルギー価格の高止まり、円安による物価上昇や消費マインドの停滞により、依然として先行き不透明な状況が続いております。海外においては、欧米を中心に個人消費が持ち直しつつあるものの、ウクライナ情勢や中東情勢等の地政学的リスク、 欧米各国の依然として高い金利水準、中国経済の景気減速などもあり、全体的な経済回復には至っていない状況です。

こうした情勢の下、当社グループの属するアウトドア・スポーツ・レジャー業界の市況は、余暇の過ごし方が旅行や買い物など、他のスポーツ・レジャーへ分散化、多様化し、また、物価高による家計への負担増の影響を受け、停滞感が見られる状況となりました。

そのような中、当社グループにおきましては、ライフタイム・スポーツ・カンパニーとして、自然とスポーツを愛する皆様に、魅力ある製品と質の高いサービスの提供を行ってまいりましたが、釣り具などのアウトドア・スポーツ・レジャー用品の需要減速や市場在庫調整等の影響を受け、当中間連結会計期間におきましては、売上高は652億5千3百万円前年同期比3.9%減)となりました。利益面におきましては、減収による粗利益の減少や人件費等の費用の増加等により、営業利益は50億1千1百万円前年同期比23.2%減)、経常利益は48億4千万円前年同期比32.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は33億2千7百万円前年同期比34.8%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高はセグメント間の内部売上高及び振替高を含んでおります。

日本

日本地域におきましては、旅行など他のレジャーへの消費の多様化や、エネルギー価格や物価の高騰が家計を圧迫している状況からアウトドア・スポーツ・レジャーの市況は足取りの重い状況となっております。そのような中、当社グループは、フィッシングではスピニングリール「CERTATE」、ゴルフでは「ONOFF AKA」などお客様にご満足いただける新製品の投入とサービスの提供を行ってまいりましたが、売上高は428億8千9百万円前年同期比2.2%減)、セグメント利益は、減収による粗利益の減少等により、32億6千8百万円前年同期比19.9%減)となりました。

米州

米州地域におきましては、市場在庫の調整は落ち着きつつありますが、依然高い金利水準の下、市況の回復は緩やかな状況にあります。そのような中、米国市場向けには「TATULAシリーズ」を始めとしたバスフィッシング用品を中心に販売拡大の取り組みを行った結果、また円安による換算の影響もあり、売上高は80億5千6百万円前年同期比10.4%増)、セグメント利益は1億5千9百万円前年同期比61.8%増)となりました。

欧州

欧州地域におきましては、各国金利の高止まりから、消費マインドは全体として改善ペースが弱く、市況は引き続き力強さに欠ける状況にあります。そのような中、引き続き各地域のニーズに合った製品の投入等を行った結果、また円安による換算の影響もあり、売上高は92億2千6百万円前年同期比12.9%増)、セグメント利益は7億2千1百万円前年同期比68.6%増)となりました。

アジア・オセアニア

アジア・オセアニア地域におきましては、国ごとの社会経済情勢にはばらつきがありますが、総じて景気は低迷しており、個人消費も低調な状況にあります。そのような中、当社グループにおきましては、日本製の高級品や現地専用品を中心に売上拡大に取り組んでまいりましたが、売上高は236億7千8百万円前年同期比4.9%減)、セグメント利益は26億1千3百万円前年同期比24.9%減)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ35億4千4百万円減少し84億8千6百万円(前連結会計年度末は、120億3千1百万円)となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益を48億5千4百万円計上した一方で、仕入債務の減少や売上債権の増加等もあり、15億3千3百万円の支出(前年同期は52億1千8百万円の収入)となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産を取得したこと等により、27億2千5百万円の支出(前年同期は34億6千5百万円の支出)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の増加等により、2億1千3百万円の収入(前年同期は56億2千1百万円の支出)となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は1,121百万円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。