第2 【事業の状況】

当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との対比の記載はしておりません。

 

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和策の実施等により緩やかな回復傾向に
あったものの、個人消費の停滞感や中国経済の成長鈍化とともにアジア諸国の景気は減速し先行き不透明な状況が続いております。
 このような経営環境の中で、当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は『お客様が求める環境作りのために私たち(社員)はお客様の声を起点に農と住の明日を創造する会社を目指します』を事業骨子とし、引き続き販売力の強化や新製品の開発に取り組んでまいりました。
 当社グループが主力としております熱機器事業の農用機器は、一昨年の雪害による復興事業が本格化しましたが、原油価格の下落により施設園芸用ヒートポンプが出荷減となり当初予定しておりました売上計画を若干下回る結果となりました。
 以上により、売上高は75億7千1百万円となりました。
損益面においては、営業利益は1億7千3百万円、経常利益は1億5千4百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は6千7百万円となりました。
 
 当連結会計年度のセグメント別の業績は、以下のとおりとなります。
 
[熱機器事業]
 熱機器事業の農用機器は、一昨年の雪害による復興事業が本格化しましたが、原油価格の下落により当初予定しておりました施設園芸用ヒートポンプが出荷減となりました。さらに、汎用機器は積極的な拡販活動を実施しましたが厳しい市場環境の影響により、熱機器事業の売上高は69億2千1百万円となりました。
 
[衛生機器事業]
 衛生機器事業におきましては、簡易水洗便器市場の縮小等の影響がありましたが、便槽の拡販活動に注力しました結果、売上高は6億1千1百万円となりました。
 
[その他事業]
 その他事業におきましては、農産物販売を中心に売上高は3千8百万円となりました。
 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

    当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。

営業活動によるキャッシュ・フローは、2億1千6百万円の収入となりました。主に税金等調整前当期純利益の計上1億5千7百万円、減価償却費の計上1億7千7百万円、法人税等の支払額1億円、利息の支払額の3千7百万円であります。
 投資活動によるキャッシュ・フローは、1億7千1百万円の支出となりました。主に有形及び無形固定資産の取得による支出1億8千6百万円であります。
 財務活動によるキャッシュ・フローは、1億円の支出となりました。主に借入金の純減による支出3億6千3百万円、社債の純増による収入3億1千万円であります。
 この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度における残高は、7億9千万円となりました。
 

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

(1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

前年同期比(%)

熱機器事業(千円)

6,620,944

衛生機器事業(千円)

631,837

その他事業(千円)

33,420

合計

7,286,202

 

(注) 1  金額は標準販売価格によっております。

2 当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前年同期比は記載しておりません。

3  上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2) 受注実績

当社グループの受注生産は「熱機器事業」の中の「施設園芸冷暖房工事」、「給湯・暖房工事」、「衛生機器事業」の中の「衛生工事」であり、他は全て需要予測による見込生産を行っております。

当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

熱機器事業

1,336,225

85,459

衛生機器事業

1,150

その他事業

― 

合計

1,337,375

85,459

 

(注) 1  金額は標準販売価格によっております。

2 当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前年同期比は記載しておりません。

3  上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(3) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

熱機器事業

6,921,012

衛生機器事業

611,597

その他事業

38,704

合計

7,571,314

 

(注)1  主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

相手先

当連結会計年度

 

販売高(千円)

割合(%)

 

 

佐藤商事株式会社

1,333,656

17.6

 

 

 

2 当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前年同期比は記載しておりません。

3  上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

3 【対処すべき課題】

当社グループを取巻く経営環境は、底打ち感はあるものの施設園芸業界における設備投資の減退、また資材の高騰による原価の上昇により、厳しい状況が続くものと予想しております。以下の重点項目を更に強化することにより収益力の向上及び経営体質の強化を図ってまいります。

 

(1) 従業員の育成

全従業員への経営理念の徹底は勿論のこと、業務に対する意識の高揚、スキルアップを第一の重点課題として取り上げ、体質改善に取組みます。また総合力の向上を目的に取組み、各業務の標準化を進め、情報・ノウハウの共有化を強化すると同時に各部門、各個人間の業務を円滑且つスピーディーに対処できる組織作りに努めます。
 今後当社グループは栽培ノウハウ(植物生理)を蓄積するべきと定め、既存の「熱と流体を制御する技術」に付加する形で向上させ、競争力の強化を図ります。

 

(2) サプライチェーンの強化

NPS(ネポン プル生産システム)プロジェクトにおいて「工場にモノを溜めない」をスローガンに営業情報を基に展開される調達~生産~納品の一連の業務、所謂サプライチェーンを継続して強化します。納品までのリードタイムを圧縮し、機会損失の削減とお客様の要望に少しでも迅速に対応できるよう努めます。また、棚卸資産の圧縮及び棚卸資産の回転率向上に努めます。

 

(3) コスト低減の徹底

先に記載したNPSプロジェクトにおいて、直接、間接部門を問わず全社でコスト削減に取組んでおります。コスト低減を進める一方、品質をより向上させる目的で当社の品質管理システムを見直し、再構築いたします。併せて協力会社等の調達先の監査・指導を強化することにより、品質の向上と協力関係の強化を図ります。

 

(4) メンテナンス・サービスの強化

サービスセンター構想を継続して推進することにより、メンテナンス・サービス部門の人員及びスキルを更に増強し、顧客満足度と収益を向上させ企業価値を高めます。

 

(5) マーケティングの拡充

顧客満足度の向上を目的に施設園芸用温風暖房機(ハウスカオンキ)の主要な部品である缶体(燃焼室)及び施設園芸用ヒートポンプ(ネポングリーンパッケージ)の10年保証制度を行っております。この制度を活用することにより、購入した顧客に対し一層の「安心・安全」を提供すると共に、顧客の機械の使用状況、栽培作物等についての情報を体系化し今後の製品開発に活かします。

 

(6) 環境問題への取組みについて

CO₂削減とエネルギー使用量の圧縮を実現する為、施設園芸用ヒートポンプ(ネポングリーンパッケージ)の更なる拡販とバイオマス利用の施設園芸用温風暖房機(ペレットハウスカオンキ)が市場に定着するよう注力いたします。今後も環境負荷低減が実現できる製品を開発します。

 

(7) 内部統制の取組みについて

当社グループでは「内部監査室」と「コンプライアンス・リスク管理委員会」を設置しております。「コンプライアンス・リスク管理委員会」内部には「情報管理室」、「環境推進室」、「危機管理対策室」を併設し、全ての従業員が法令遵守はもとより、社会規範、倫理観を共有するよう推進します。企業の透明性を高め、全てのステークホルダーから信頼され得る職務の執行、行動を心掛け、健全な企業運営に努めます。

 

 

4 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績、財政状態及び株価等に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

①  エネルギー情勢への依存度

熱機器事業の施設園芸用温風暖房機は、その燃料の大半を石油に依存しており、原油価格の動向は生産者の設備投資意欲に影響を及ぼす可能性があります。

 

②  競争激化による価格競争

熱機器事業の施設園芸用温風暖房工事について、農業事業の規制緩和による異業種からの参入に伴う価格競争が収益に影響を及ぼす可能性があります。

 

③  社会情勢

熱機器事業の農用機器については、農業人口の減少、高齢化、後継者不足等による新規設備投資の減少、台風等の自然災害による施設園芸用温室の倒壊等による撤退により、施設園芸用温風暖房機等の業績に影響を及ぼす可能性があります。
 衛生機器事業については、下水道の普及による簡易水洗便器の市場縮小などが業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

④  制度利用

施設園芸業界は、施設園芸農家支援のための国、地方自治体が行う公的資金を利用した事業がかなりを占め、この予算の推移が業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤  季節変動による影響

猛暑及び暖冬が、熱機器事業の施設園芸用温風暖房機の稼働に影響し、メンテナンスサービスによる収益が減少する恐れがあります。

 

⑥  為替の変動

海外取引を拡大することによる、為替の変動が業績に影響を及ばす可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6 【研究開発活動】

当社グループにおける研究開発活動は当社が行っております。当社グループの研究開発活動は、顧客ニーズ、市場状況、当社重要技術から開発ロードマップを定め、その方向性に従い製品開発を進めています。また、VE(バリューエンジニアリング)による製品の更なる改良、改善及び新製品開発も行っています。

 

当連結会計年度における主な研究開発活動は以下の通りです。
熱機器事業では、以下の事項に取り組みました。
・施設園芸用ハウスの大規模化・高軒高化に対応し、ハウス上部に滞留する熱を有効利用して省エネを可能とするVファンの開発を進め、翌連結会計年度に上市します。
・CO2発生機におけるガス焚きニーズと低価格化ニーズの高まりから、低価格の小型ガス焚きCO2発生機の開発に着手、翌連結会計年度の上市を目指しています。
・農業ICTクラウド事業における施設園芸栽培現場のモニタリングと環境制御機器の開発を継続して進めています。前期に開発したMAC-5010で利用可能な環境監視用センサー類の拡充を進め、施設園芸だけでなく露地や農業以外(酒造、養鰻など)への確認を行い、幅広いニーズへの対応を模索しています。また、環境制御においては、潅水制御盤、補光制御盤の開発を行い、その効果確認を継続しています。
・各燃焼機器のコントローラの通信対応と共通化に着手し、ICTを利用したサービス展開とコストダウンを進めています。
・施設園芸用ヒートポンプ(誰でもヒーポン)は、生産拠点をタイに移し量産を開始しました。当連結会計年度はVE(バリューエンジニアリング)を進め、翌連結会計年度の上市を目指しています。
・汎用機器では、工場用温風暖房機(熱風炉)の小型高出力型開発に着手、翌々連結会計年度の上市を目指しています。

衛生機器事業では、便槽等を利用した災害用トイレの開発に着手しています。翌連結会計年度の製品化を目指しています。また、FRP槽を利用した新たな商品の企画化も進めていきます。

当連結会計年度の研究開発費は、4億2千9百万円となりました。

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり、重要となる会計方針については「第5 経理の状況  1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

なお、見積り及び判断・評価については、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。

 

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析

①  売上高

当社が主力としております熱機器事業の農用機器は、一昨年の雪害による復興事業が本格化しましたが、原油価格の下落により施設園芸用ヒートポンプが出荷減となった結果、売上高の減少となりました。

この結果、当連結会計年度の売上高は75億7千1百万円となりました。

②  営業利益

売上高の減少により、当連結会計年度の営業利益は1億7千3百万円となりました。

 

(3) 財政状態の分析

①  流動資産・固定資産

当連結会計年度末の流動資産は44億8千2百万円となりました。主な内訳は、現金及び預金が8億7千5百万円、売上債権が21億5千万円、棚卸資産が13億9百万円であります。
 当連結会計年度末の固定資産は19億8千9百万円となりました。主な内訳は、有形固定資産12億8千3百万円、無形固定資産1億7千8百万円、投資その他の資産5億2千7百万円であります。
 

②  流動負債・固定負債

当連結会計年度末の流動負債は24億1千3百万円となりました。主な内訳は、仕入債務が10億1千7百万円、短期借入金及び1年内返済予定の長期借入金が6億2千7百万円、1年内償還予定の社債が2億4千万円であります。
 当連結会計年度末の固定負債は21億3千5百万円となりました。主な内訳は、社債が6億5千万円、長期借入金が4億4千3百万円、退職給付に係る負債が8億2千9百万円であります。
 

③  純資産

当連結会計年度末の純資産は19億2千2百万円となりました。主な内訳は、資本金6億1百万円、資本剰余金4億8千万円、利益剰余金8億5千3百万円であります。
 以上の結果、当連結会計年度末の総資産は、64億7千1百万円となりました。

 

(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

  当連結会計年度末のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。

営業活動によるキャッシュ・フローは、2億1千6百万円の収入となりました。主に税金等調整前当期純利益の計上1億5千7百万円、減価償却費の計上1億7千7百万円、法人税等の支払額1億円、利息の支払額の3千7百万円であります。
 投資活動によるキャッシュ・フローは、1億7千1百万円の支出となりました。主に有形及び無形固定資産の取得による支出1億8千6百万円であります。
 財務活動によるキャッシュ・フローは、1億円の支出となりました。主に借入金の純減による支出3億6千3百万円、社債の純増による収入3億1千万円であります。
 この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度における残高は、7億9千万円となりました。
 

 

(5) 財政状態及び経営成績に重要な影響を与える要因について

該当事項ありません。