第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 当中間連結会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)におけるわが国経済は、個人消費に持ち直しの動きがみられるなど、引き続き景気が緩やかに回復した一方で、中東を含む不安定な世界情勢や円安環境下での資材価格上昇等により、当社が主力お取引先とさせて頂いております農産物生産者を取り巻く環境は、先行き不透明な状況で推移しました。

 このような経営環境の中で、当社グループは『お客様が求める環境作りのために私たち(社員)はお客様の声を起点に農と住の明日を創造する会社を目指します』を事業骨子とし、引き続き販売力の強化や新製品の開発に取り組んでまいりました。

 当社グループが主力としております熱機器事業は、農産物生産者の投資意欲の盛り上がりに欠けたこと等により、農用熱機器販売及び農用施設工事受注が伸び悩み、前年同期に比べ売上高が減少いたしました。

 その結果、総売上高は31億5千4百万円(前年同期比12.7%減)となりました。

 損益面においては、売上高の減少に加え、円安進行による輸入製品のコスト上昇により売上総利益は前年同期比2億4百万円減少し、研究開発費の選択と集中等の費用削減努力により販売費及び一般管理費が前年同期比7千1百万円減少したものの、営業損失は2億2千8百万円(前年同期9千5百万円の営業損失)、経常損失は2億5百万円(前年同期9千5百万円の経常損失)となり、親会社株主に帰属する中間純損失は1億4千7百万円(前年同期5千8百万円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。

 

 当中間連結会計期間のセグメント別の業績は、以下のとおりとなります。

 

[熱機器事業]

 当社グループが主力としております熱機器事業は、農産物生産者の投資意欲の盛り上がりに欠けたこと等により、農用熱機器販売及び農用施設工事受注が伸び悩み、熱機器事業の売上高29億1千4百万円(前年同期比13.3%減)となりました。

[衛生機器事業]

 衛生機器事業においては、簡易水洗便器の防災対策に伴う受注増加により売上高は2億3千9百万円(前年同期比5.4%増)となりました。

 

② 財政状態

[資産]

 当中間連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ、現金及び預金が3千9百万円、棚卸資産が9千4百万円増加しましたが、売上債権が6億2千1百万円減少したこと等により、4億2千4百万円の減少となりました。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べ、有形固定資産が4千2百万円減少しましたが、投資その他の資産が5千4百万円増加したこと等により、5百万円の増加となりました。

 

[負債]

 当中間連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ、仕入債務が2千3百万円増加しましたが、賞与引当金が2千1百万円、流動負債その他に含まれている未払消費税等が4千7百万円減少したこと等により、5千8百万円の減少となりました。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べ、長期借入金が1億2千8百万円減少したこと等により1億5千6百万円の減少となりました。

 

[純資産]

 当中間連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ、親会社株主に帰属する中間純損失を1億4千7百万円計上したこと等により、2億4百万円の減少となりました。

 

 以上の結果、前連結会計年度末に比べ、総資産は4億1千8百万円減少し、64億8千5百万円となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、2億2千9百万円のプラス(前年同期は2億1千6百万円のプラス)となりました。

 その主な要因は、売上債権の減少6億1千7百万円、税金等調整前中間純損失2億1千6百万円、棚卸資産の増加9千5百万円、その他に含まれる前渡金の増加5千5百万円であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、1千万円のマイナス(前年同期は5千5百万円のマイナス)となりました。

 その主な要因は、定期預金の払戻による収入3千5百万円、無形固定資産の取得による支出3千3百万円、有形固定資産の取得による支出1千7百万円であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、1億4千5百万円のマイナス(前年同期は2千3百万円のマイナス)となりました。

 その主な要因は、長期借入金の返済による支出1億6千6百万円、短期借入れによる収入5千万円であります。

 この結果、現金及び現金同等物の当中間連結会計期間末残高は、5億3千万円となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当社グループの研究開発活動は当社が行っております。

 当中間連結会計期間における研究開発活動の総額は、3億3千2百万円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。