第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクの内容について重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費については、消費税率引き上げによる落ち込みは一時的で穏やかな増加基調が続いたものの、製造業を中心に企業の景況感は悪化しており、依然として先行きに不透明感が残る状況で推移いたしました。海外に目を転じますと、中国経済は、景気対策により地方経済が回復しつつあるものの、内需の回復が遅れているほか、米国による関税引き上げにより外需も低迷しており、全体的に減速傾向にあります。欧州経済については、ユーロ圏では良好な雇用・所得環境により個人消費に底堅さが見られたものの、外需鈍化や環境規制厳格化を背景に製造業の低迷が長期化しており、全体的に減速基調にあります。英国においても、Brexitに対する先行き不透明感が残り、低成長が続いています。また、米国においては、外需減速や米中貿易摩擦をめぐる不確実性の高まりを受け、製造業の低迷が続いています。このように世界経済は貿易摩擦や地政学的な情勢をめぐる不透明感から、全体的に減速傾向にあります。

 当社グループの主要顧客であります自動車メーカーにつきましては、日本市場では、大型台風の影響で秋以降の受注が落ち込み、対前年同期比で生産販売台数ともに前年を下回りました。海外におきましても、中国市場、米国市場及び欧州市場では、生産台数、販売台数ともに前年割れの状況となっています

このような状況の中、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比1.1%増の2,141億3千1百万円となりました。

利益面では、ベッド及び家具事業子会社の業績が堅調であること、及び全社的な管理可能経費削減の取り組み等によ、営業利益は前年同期比0.9%増の225億7百万円となりました。経常利益は前年同期比0.6%減の223億1千6百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、固定資産売却益の減少等により、前年同期比11.5%減の151億1千6百万円となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

各セグメントの売上高は、外部顧客に対するものであります。

 

① 合成樹脂成形品事業

合成樹脂成形品事業は、国内においては自動車生産台数が減少したものの、新型車への当社製品1台あたり搭載金額が伸びたことにより売上高の拡大に貢献しました。一方、海外においては、中国を始めとするアジア及び欧州における売上高の前年度割れがあったものの、北米では前年を上回りました。その結果、全体としては前年同期比で若干の増収となりました。利益面では、親会社における固定費の抑制、及び業績不振であった海外子会社の業績回復等があったものの、中国を始めとするアジア及び欧州における売上高が減少した子会社において利益の減少があったことにより、前年同期比で若干の減益となりました

この結果、当第3四半期連結累計期間の合成樹脂成形品事業の売上高は前年同期比0.6%増の1,944億5千7百万円となり、セグメント利益につきましては、前年同期比1.4%減の233億7千3百万円となりました。

 

② ベッド及び家具事業

ベッド及び家具事業は、国内においては消費増税を前にした駆け込み需要並びに旺盛なホテル需要が牽引し、アジアにおいてはデモの影響により香港が苦戦したものの、中国を中心にホテル及び小売向けが伸びたことにより、増収増益となりました

 この結果、当第3四半期連結累計期間のベッド及び家具事業売上高は前期比5.3%増の195億7千1百万円となりました。セグメント利益につきましては、前期比7.1%増の30億4千3百万円となりました

 今後に関しては、国内では卸・ホテル等、既往取引先様との協力関係の強化を行うとともに、「シモンズギャラリー東京」を活用し、より良い睡眠を提供する企業として発信してまいります。また、アジアでは中国小売り網の拡充と蘇州工場での増産に注力し、アジア全域でのブランドの高揚を図り、更なる増収増益を目指します

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当社グループの主要なマーケットである自動車産業については、グローバル・ベースでは今後も成長していくものと考えておりますが、技術の進化は著しく、また顧客からの要求等も市場によって多様化しております。

 そのため、当社グループが更に飛躍・成長するには、これらのニーズに的確に対応し、グローバル・ベースでの顧客満足度を向上させることが課題であります。

 その課題達成に向けて、グローバルに事業展開する各ユーザーのニーズに対し的確かつ迅速に対応し得る高度な技術開発体制、革新的発想に基づく原価改善、グローバル標準作業の確立、グローバルな人財開発体制の強化、セキュリティを確保した上でのIT活用推進とスマート工場に対応した情報システムの構築などに注力するとともに、当面はグローバル戦略車及び多国間プロジェクトの円滑な立上げ、グローバル各社の品質保証体制強化を図っております。

 また、当社では他社の知的財産権を尊重し、当社の商品が他社の知的財産権を侵害しないよう開発段階から特許調査を行うことで他社の知的財産権に対する侵害回避に努め、知的財産に関する訴訟リスクの低減を図っております。なお、当期におきましては、知的財産権に関する問題で第三者から訴訟を提起された事案はございません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、22億9千1百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

当社グループでは、日系自動車メーカーを中心に主要な自動車メーカーに対する売上比率が高い水準にあり、これら自動車メーカー向け製品の需要については経済状況により影響を受けますが、主要市場である日本、米国、中国のうち日本国内における自動車の販売については長期的に見ると減少傾向にあります。

 そのため、グローバル化を進めておりますが、特に米国あるいは中国の経済状況が不調に陥った場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が及ぶことが予想されます。

なお、ベッド及び家具事業に限っては、日本及びアジアでのみ事業展開しておりますのでそれら地域の経済状況に左右されます。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

① 資産・負債及び純資産の状況

 当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ68億1千7百万円増加して、2,916億5千9百万円となりました。増加要因としては、社債による調達を行ったこと等により、現金及び預金が42億7千8百万円、建物及び構築物が36億7千8百万円、並びに米国以外の海外子会社におけるIFRS第16号「リース」適用開始の影響等により有形固定資産のその他が44億5千6百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

 当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ43億5千万円増加して、1,285億1百万円となりました。増加要因としては、新規の資金調達等により社債が143億7千万円、米国以外の海外子会社におけるIFRS16号「リース」適用開始の影響等により流動負債のその他が26億8千万円、固定負債のその他が21億1百万円それぞれ増加しましたが、一方で1年内償還予定の社債が106億6千6百万円、短期借入金が15億3千4百万円、未払金が17億7千9百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。

 当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ24億6千7百万円増加して、1,631億5千7百万円となりました。主として利益剰余金が87億9百万円増加したものの、円高により為替換算調整勘定が60億2千7百万円減少したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は55.3%、1株当たり純資産は1,565円85銭となりました。

 

② 資金需要

当社グループの運転資金は、主に製品製造過程に供される原材料や部材の購入のほか、製造費用や販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは、人件費、物流費、研究開発費であります。これらの必要資金は、利益の計上から生み出した内部資金により賄っております。

 設備投資資金については、その投資に際し、投資採算及びキャッシュ・フローを重視し実施しております。これら設備投資の資金は、原則として減価償却費及び利益の計上から生み出された内部資金の一部を充当することとしておりますが、最近における国内、海外での積極的な設備投資については、社債発行及び外部借入で調達しております。

 

 

③ 財務政策

当社グループは、健全な財政状態、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出す能力等により、運転資金及び設備投資資金を調達しておりましたが、増加する設備投資資金及びM&A資金などに対応するため、直接金融及び間接金融を通じ、長期で低利な条件での調達を実施しております。

 これにより当社グループの調達手段の多様化及び低コストでの長期安定資金の調達が実現し、更に資本コストの引き下げ効果及び、設備投資効果と相俟って、今後も財務体質は引き続き安定して推移するものと考えております。

 

(7)経営者の問題認識と今後の方針について

 経営者の問題認識については、「(3)事業上及び財務上の対処すべき課題」並びに「(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し」において説明したとおりであります。

 今後の方針については、当社グループのビジネスがますますグローバル化していくなかで、各市場及び顧客ごとのニーズをくみ上げた事業展開を図ることにより、永続的な優良企業との評価を得られるよう長期的視野に立って企業価値を高めてまいります。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。