第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間における経済情勢は、国内では経済活動の正常化が進み、個人消費やインバウンド需要が増加して景気は緩やかな回復基調で推移する一方、資源・エネルギー価格の高止まりや物価の上昇など予断を許さない状況が続いております。欧米諸国の金融引締めによる景気後退懸念や中国の成長鈍化等、先行き不透明な状況にあります。

 当社グループが属する自動車業界におきましては、半導体不足による部品供給制約が緩和され、自動車生産は回復傾向にあるものの、原材料・エネルギー価格の高止まりや労務費の高騰、中国における日系自動車メーカーの販売回復の遅れもあり、依然として不透明な状況が続いております。

 当第2四半期連結累計期間(当社は2023年4月1日~2023年9月30日、海外子会社は2023年1月1日~2023年6月30日)につきましては、半導体供給不足の緩和による自動車生産の増加等により、売上高は10,842百万円(前年同四半期比9.9%増)となりました。損益面では、原材料・エネルギー価格や加工費等コストアップの転嫁に時間を要していることや中国での受注減少等により、営業損失268百万円(前年同四半期は営業損失164百万円)、経常損失262百万円(前年同四半期は経常損失251百万円)となりました。第1四半期で中国における営業・管理体制再構築に向けた事業構造改善費用を計上した他、固定資産除却損の計上等により、親会社株主に帰属する四半期純損失322百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失190百万円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

① 自動車部品

 売上高は9,831百万円(前年同四半期比9.7%増)、セグメント損失は311百万円(前年同四半期はセグメント損失218百万円)となりました。

② 住宅

 住宅設備資材を中心に堅調に推移し、売上高は999百万円(前年同四半期比12.0%増)、セグメント利益は40百万円(前年同四半期比23.1%減)となりました。

③ その他

 売上高は11百万円(前年同四半期比19.5%増)、セグメント利益は1百万円(前年同四半期比11.0%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における資産合計は24,287百万円(前連結会計年度末比785百万円増)となりました。

 このうち流動資産は13,502百万円(前連結会計年度末比508百万円増)となりました。これは主に売掛金が576百万円減少した一方、電子記録債権が798百万円、商品及び製品が154百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

 固定資産は10,784百万円(前連結会計年度末比276百万円増)となりました。これは主に投資有価証券が262百万円増加したこと等によるものです。

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における負債合計は13,083百万円(前連結会計年度末比647百万円増)となりました。

 このうち流動負債は10,279百万円(前連結会計年度末比1,292百万円増)となりました。これは主に短期借入金が719百万円、1年内返済予定の長期借入金が384百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

 固定負債は2,804百万円(前連結会計年度末比644百万円減)となりました。これは主に長期借入金が551百万円、退職給付に係る負債が51百万円それぞれ減少したこと等によるものです。

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は11,203百万円(前連結会計年度末比137百万円増)となりました。これは主に利益剰余金が410百万円減少した一方、為替換算調整勘定が346百万円、その他有価証券評価差額金が195百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ116百万円増加し、3,491百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは39百万円の収入(前年同四半期は293百万円の支出)となりました。これは主に税金等調整前四半期純損失が325百万円あった一方、減価償却費が414百万円あったこと等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは260百万円の支出(前年同四半期は443百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が246百万円あったこと等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは209百万円の収入(前年同四半期は41百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出が288百万円、配当金の支払による支出が89百万円それぞれあった一方、短期借入金の増加が614百万円あったこと等によるものです。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(7)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は11百万円です。

 

(8)従業員数

 当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(9)生産、受注及び販売の実績

 当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

(10)主要な設備

① 主要な設備の状況

 新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第2四半期連結累計期間に著しい変動はありません。

 

② 設備の新設、除却等の計画

 当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設、除却等はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません。