当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、長期化する米中貿易摩擦による影響に加え、新型コロナウイルス感染拡大防止のため各国が実施した渡航禁止や都市封鎖などにより経済活動が大きく停滞しました。その後も新型コロナウイルスの影響の長期化により、回復のペースは緩やかなものに留まっています。米国では都市封鎖解除後に雇用が回復し個人消費も持ち直しました。欧州では生産及び輸出が4月を底に回復基調にありましたが感染拡大を止められず、再び経済活動が停滞しました。アジアでは世界に先駆けて経済活動を再開した中国で経済の回復が持続しました。
日本経済は、緊急事態宣言解除後は個人消費、生産及び輸出とも持ち直しましたが、企業の設備投資が減少するなど本格的な回復までには時間がかかる見通しです。
当社グループ関連の事業環境につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による半導体業界や電子部品業界の需要の落ち込みはほとんどなかったものの、自動車関連分野の需要が低迷し、全体として軟調に推移しました。
このような状況のもと、当社グループは新型コロナウイルス感染症対策をとるとともに、国内外において主力製品及び新規事業製品の拡販に注力した営業活動を継続的に展開し、生産・供給体制の拡充を図ってまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は55,782百万円(前年同四半期比8.1%減)、営業利益は4,663百万円(前年同四半期比20.2%減)、経常利益は4,785百万円(前年同四半期比24.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,477百万円(前年同四半期比26.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① 電子デバイス事業
当事業では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による自動車業界の需要低迷等により、自動車関連入力デバイスを中心に出荷が低調に推移し、全体として売上げは前年を下回りました。
入力デバイスは、薄型ノートパソコン用タッチパッドの出荷が好調に推移しましたが、主力の自動車向けキースイッチの出荷が振るわず、売上げは低調でした。
ディスプレイ関連デバイスは、液晶接続用コネクターが引き続き低調に推移し、光学用途向け視野角制御フィルム(VCF)の出荷も横ばいで、全体として売上げは落ち込みました。
コンポーネント関連製品は、電子部品検査用コネクターの出荷が順調に推移しましたが、売上げは前年並みとなりました。
この結果、当事業の売上高は12,753百万円(前年同四半期比15.5%減)、セグメント利益(営業利益)は235百万円(前年同四半期比81.0%減)となりました。
② 精密成形品事業
当事業では、半導体関連容器やキャリアテープ関連製品の堅調な出荷が続きましたが、全体として売上げは前年並みとなりました。
半導体関連容器は、半導体業界の底堅い需要を背景に300mmウエハー用出荷容器などの出荷が堅調に推移し、売上げを伸ばしました。
OA機器用部品は、レーザープリンター及び複写機用ローラの需要が伸びず、売上げは低調でした。
キャリアテープ関連製品は、スマートフォン用の電子部品需要が好調を維持し、売上げを伸ばしました。
シリコーンゴム成形品は、主力のメディカル関連製品の出荷が横ばいで、全体として売上げは伸び悩みました。
この結果、当事業の売上高は25,080百万円(前年同四半期比0.1%増)、セグメント利益(営業利益)は3,859百万円(前年同四半期比1.0%増)となりました。
③ 住環境・生活資材事業
当事業では、塩ビ関連製品の市場環境が非常に厳しい中、価格改定や生産効率化に努め、新規事業製品の拡販を推し進めましたが、食品包装資材や建設資材、自動車関連の素材系製品が需要低迷の影響を受けて、全体として売上げは前年を下回りました。
ラッピングフィルム等包装資材関連製品は、スーパー向けが堅調だった半面、外食産業向けが落ち込み、全体的に出荷が振るわず、売上げは低調でした。
塩ビパイプ関連製品は、市場競争が激しい中、出荷量が確保できず、売上げは前年を下回りました。
機能性コンパウンドは、ロボットケーブル用の出荷低調が続き、自動車用の需要も減速したため、ふるいませんでした。
外装材関連製品は、価格改定、新規取引先への拡販等により秋口まで好調を維持したものの、需要が一段落して、売上げは横ばいでした。
新規事業製品のうち、導電性ポリマーは、スマートフォン部品用途及び自動車用電子部品用途の受注が回復して、売上げが伸びました。
この結果、当事業の売上高は13,156百万円(前年同四半期比10.1%減)、セグメント利益(営業利益)は366百万円(前年同四半期比18.7%減)となりました。
④ その他
工事関連では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による需要低迷の影響により、首都圏を中心に商業施設の新築・改装物件、公共施設の内装物件の受注が減少し、全体として、売上げは前年を下回りました。
この結果、その他の売上高は4,790百万円(前年同四半期比19.4%減)、セグメント利益(営業利益)は201百万円(前年同四半期比38.9%減)となりました。
財政状態の状況は次のとおりであります。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、商品及び製品が660百万円、建物及び構築物(純額)が487百万円、受取手形及び売掛金が375百万円それぞれ減少しましたが、現金及び預金が2,271百万円、電子記録債権が528百万円、建設仮勘定が368百万円それぞれ増加したことなどにより、106,773百万円(前連結会計年度末比1,395百万円増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における負債は、賞与引当金が417百万円減少しましたが、電子記録債務が421百万円増加したことなどにより、21,099百万円(前連結会計年度末比259百万円増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較してユーロを除く全ての海外連結子会社の記帳通貨において円高となった結果、為替換算調整勘定が1,042百万円減少しましたが、利益剰余金が1,938百万円増加したことなどにより、85,673百万円(前連結会計年度末比1,135百万円増)となりました。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の80.0%から79.9%となりました。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は2,705百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。