第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

当社グループは、2018年7月に迎えた創立70周年を機に、第二創業としての強い攻めの気持ちをもって、中期経営計画策定、M&A、生産設備やIT基盤への投資、労働環境の改善など、成長ステージに向けての施策を講じてきました。そして、この施策の一環として、当社グループの理念たるビジョン、ミッション等を次のように定め共有いたしました。

・ビジョン 「今までにない、いろどり豊かなシーンを広げる。」

・ミッション「これが欲しかった!を、アイデアで次々に実現する。」

・スローガン「その手があった!の一手先。」

この理念のもと、これまでのモノづくりの実績を踏まえた上で、持てるネットワークと資源の全体最適を図りながら、新たな成長フェーズへと実績を積み上げてまいります。

 

(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、グループとしての全体最適を図る中での収益力向上を重点課題としており、また財務とのバランスに注視しております。したがって、経常利益及び自己資本の充実を重要な要素と捉え、経営指標としては、売上高経常利益率5%、自己資本比率50%を目標にしてまいります。

 

(3) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響に加え、ロシア・ウクライナ情勢をはじめとする国際情勢の不安定化や為替相場の円安進行、原油高による原材料価格高騰の影響など、予断を許さない状況が続くと見込んでおります。当社グループ関連業界におきましても、燃料・原材料価格の高騰や半導体をはじめとする部材調達のひっ迫などによりリードタイムの長期化が懸念され、厳しい経営環境が続くものと予想されます。

このような状況の中、当社グループは外部環境の変化を前提とした強固な経営基盤の再構築を引き続き進めながら、“美・食・住”を軸とした事業領域の拡大を着実に前進させるべく、以下の課題に取り組んでまいります。

①顧客価値の追求

モノづくりとサービスを通じた顧客価値を追求し、当社グループのスローガン「その手があった!の一手先。」の姿を具現化する。

②健康経営の推進

健康は個々人の幸せの礎であり、社員とその家族の健康は会社が成長し社会的責務を果たすための源である。健康を経営の最重要課題の一つと捉え、社員とその家族の心身の健康を保持・増進する健康経営に取り組む。

③“美・食・住”の3領域の拡大

SDGsや脱炭素社会の実現を含む様々な社会的な課題を“美・食・住”の視点から探求し、その解決に向け、当社グループをあげて新しい事業、製品及びサービスをデザインする。

④ブランドの強化

社外向けコーポレートブランディング、当社グループ内のインナーブランディング及び採用ブランディングを通じて、魅力あるモノづくり集団としての当社グループの一層の認知度向上を図る。

⑤意識行動の変革

当社グループの理念“エムケーフィロソフィー”を全社員が共有し、意識行動の変革を通じて、研究開発型の完成品メーカーとして社会に貢献する企業グループの進化を図る。

⑥経営インフラの強化

当社グループを支える人材、財務、IT、生産ラインといった経営インフラを、グループ全体の最適化を踏まえながら整備し強化する。

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、本文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経済情勢及び景気動向について

 当社グループは、売上のほとんどが民需を主体とした国内であり、直接的には国内景気の動向による業績への影響は避けられません。当社グループの関係する業界を多岐にするなどリスク分散を図り、安定化に努めております。

(2) 原材料価格及び為替レート等の変動

 原油価格の高騰及び為替レートが円安方向へ変動した場合、原材料価格、その他燃料費、運送費など市況品等への影響は必至で、当社グループ事業の主要原材料の仕入価格値上げと経費増という形で収益圧迫の懸念があります。

 生産合理化をはじめ間接部門の生産性向上を含む全部門を挙げての徹底したコスト削減及び製品価格への一部転嫁(値上げ)などによりカバーしていく考えであります。

(3) 金利動向

 当社グループは、金融機関からの借入金にて資金調達を行っており、市場金利が上昇した場合の業績への影響の可能性があります。資産の効率的運用と収益力の向上を一段と図り、借入金などの有利子負債の圧縮を一層進めていく所存であります。

(4) 競合について

 当社グループは、いずれの市場においても厳しい競合環境にあり、価格低減による業績への影響の可能性があります。オンリーワンなど高付加価値の差別化商品開発と生産合理化をはじめとする各部門の生産性向上によるコスト競争力のアップが課題であると認識しております。

(5) 新商品開発力について

 当社グループは開発型企業を志向しておりますので、新製品の開発は将来の成長の絶対条件であると考えております。今後とも、顧客ニーズを的確に捉え、コア技術を生かした魅力ある商品開発を継続できるものと考えておりますが、開発、新製品誕生のプロセスは複雑かつ不確実なものであり、ユーザー、市場が真に求める魅力ある新製品を送り出せなかった場合、成長性と収益性を低下させる可能性があります。

(6) 自然災害等の発生

 大規模な台風、地震等の自然災害あるいは火災などの事故によって、当社グループの製造拠点等の設備が壊滅的な被害を被った場合、操業に支障が生じ、業績に悪影響を与える可能性があります。この場合、製造拠点等の修復又は代替のために巨額の費用を要することになる可能性があります。

(7) 新型コロナウイルス感染症の影響

 世界的に拡大した新型コロナウイルス感染症は、今後も感染者数の増加と減少を繰り返すことが予想され、未だ終息の時期は不透明な状況にあります。当社グループは、すべての社員の健康保持と事業継続を目的として「危機管理委員会」を設置し、日々刻々と変化する新型コロナウイルスにかかる問題に、迅速かつ柔軟に対策を打ち出す適切な管理体制を構築しております。また、テレワークやオンライン会議の積極的に活用や、対面からオンラインによる営業活動の推進など、環境に左右されない体制を整備しておりますが、今後、事態が長期化又は更に感染再拡大した場合、サプライチェーンの停滞や市場低迷などにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及び

キャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大により緊急事態宣言の再発出があったものの、ワクチン接種の進展、各種政策効果や海外経済の改善に伴い、経済社会活動に回復の兆しが見られるようになりました。一方で、新たな変異株の出現により、感染症終息の見通しは立たず、原油・原材料価格の高騰に加え、ロシア・ウクライナ情勢をはじめとする地政学上のリスクなど世界的な不確実性の高まりから、先行き不透明な状況が続いております。

当社グループが関連する業界におきましては、コロナ禍での移動制限や各種イベントの中止・縮小などにより営業活動の制限を余儀なくされ、また巣ごもり需要にも一服感がありました。さらに、電子部品などのサプライ

チェーンの混乱、鋼材や樹脂などの原材料価格高騰、海外拠点のロックダウンなど、生産面においても厳しい経営環境が続いております。

こうした状況のもと当社グループは、お客様、お取引先はもとより、社員及びその家族をはじめとする全てのステークホルダーの皆様の安全と健康を最優先に、新型コロナウイルス感染防止策を講じ、テレワークやオンライン会議の積極的な活用、対面からオンラインによる営業活動の推進など、「新しい働き方」の定着に取り組んでまいりました。

中期経営計画の最終年度となる2021年度は、この計画に掲げた方針に基づき、諸施策の取り組みを更に深化させ、また外部環境の変化を前提とした強固な経営基盤の再構築を試みながら、“美・食・住”を軸とした次の成長ステージへ向けて、モノづくりとサービスの融合による顧客価値の追求と、需要の変化を見極めた新商品の開発及びサービスのデザイン並びに新たな事業の創出にグループ一丸となって取り組んでまいりました。

この結果、当連結会計年度の売上高は248億5千5百万円(前期比3.0%減)、経常利益は12億5百万円(前期比24.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億6千6百万円(前期比8.5%増)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

(モビリティ&サービス事業)

主力の門型洗車機は、SS(サービス・ステーション)向けでは、新型コロナウイルス感染症の感染防止策を徹底しながら、提案型営業活動を積極的に展開した結果、油外収益向上への期待感から堅調に推移し、カーディー

ラー向けでは、整備作業の効率化による需要増により設備投資が活発となり、伸長しました。オイル機器は、新冷媒搭載車輌の増加により、同冷媒対応エアコンフレッシャーが売上げを伸ばしました。情報機器は主にLED表示機を製造・販売しています。工事用保安機器は新規顧客への販売が奏功し売上げを伸ばしました。大型のビジョンについては、競技場案件を受注し大きく伸長しました。一方、SS向け表示機は、大手顧客からの受注が低迷し前年を下回りました。一般小売店舗向け小型表示機は、新型コロナウイルス感染症の影響が続き前年同様低調に推移しました。

この結果、モビリティ&サービス事業の売上高は、168億9百万円(前期比2.5%増)となりました。

(ライフ&サポート事業)

主力製品の農家向け低温貯蔵庫は、新型コロナウイルス感染症の影響による展示会中止や前年度の反動などで前年実績を下回りました。電気圧力鍋や小型精米機などの一般家庭向け商品は、前年顕著だった巣ごもり需要に一服感が見られ低調に推移し、ベトナム(ホーチミン市)にある海外拠点ではロックダウンの影響により一部商品の生産が制限され、売上げが落ち込みました。また、音響関連商品は、前年のような新商品特需がなく、売上げが伸び悩みました。一方、食品加工機は、海外市場の一部地域で経済活動の再開により販売は徐々に回復傾向にあり、前年を上回りました。

この結果、ライフ&サポート事業の売上高は、56億5千1百万円(前期比17.5%減)となりました。

(住設機器事業)

住設機器としては、主に木・アルミ複合断熱建具、消音装置、鋼製防火扉等を製造・販売しています。木・アルミ複合断熱建具については、脱炭素社会の実現に向け大型建築物件の木材利用が活発化しており、受注は計画を上回りました。消音装置については、学校関係の建て替え需要が増えており、計画を上回りましたが、鉄骨関係の納期遅延による工期延長のため工事の遅れが発生し、売上げを押し下げる要因となりました。

この結果、住設機器事業の売上高は、22億6千9百万円(前期比1.5%減)となりました。

 

(その他の事業)

保険代理業、不動産管理・賃貸業及び長野リンデンプラザホテルの運営に係るホテル業が主体となります。ホテル業は、新型コロナウイルス感染症に対する感染防止策を徹底し営業を継続する中、全国各地に発出されていた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の解除を受けて、ビジネス客や観光客の利用が増加しました。また、各種ス

ポーツ大会やイベントが開催されるようになり宿泊需要も回復したことにより、売上げは前年を上回りました。

この結果、その他の事業の売上高は、1億2千4百万円(前期比50.6%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ3億2千万円減少し、14億8千5百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、4億3千7百万円(前年同期比13億6千6百万円の減少)となりました。主な要因は、たな卸資産の増加額14億9千3百万円と法人税等の支払額8億5千4百万円等により資金が減少した一方、税金等調整前当期純利益10億3千9百万円、減価償却費6億7千万円及び売上債権の減少額6億3千万円を計上したことにより資金が増加したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、6億3千6百万円(前年同期比2億7百万円の増加)となりました。主な要因は、定期預金の払戻による収入23億3千7百万円により資金が増加した一方、定期預金の預入による支出26億1千万円と有形固定資産の取得による支出2億8千8百万円により資金が減少したことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、1億6千8百万円(前年同期比8億2百万円の減少)となりました。主な要因は、リース債務の返済による支出1億7千4百万円と長期借入金の返済による支出8億3千7百万円により資金が減少した一方、長期借入れによる収入10億5千万円により資金が増加したことによるものです。

 

③生産、受注及び販売の実績

1)生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年3月21日

至 2022年3月20日)

前年同期比(%)

モビリティ&サービス事業(千円)

14,662,871

107.2

ライフ&サポート事業(千円)

5,835,155

80.2

住設機器事業(千円)

2,448,701

105.7

合計(千円)

22,946,727

98.6

 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2)受注実績

 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

住設機器事業

2,202,804

104.5

2,182,050

115.9

 (注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

3)販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年3月21日

至 2022年3月20日)

前年同期比(%)

モビリティ&サービス事業(千円)

16,809,965

102.5

ライフ&サポート事業(千円)

5,651,355

82.5

住設機器事業(千円)

2,269,967

98.5

その他の事業(千円)

124,291

150.6

合計(千円)

24,855,580

97.0

 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

(2) 経営の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

1)経営成績

(売上高及び営業利益)

 売上高につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

  販売費及び一般管理費は、のれんの償却費が減少しましたが、人件費、旅費交通費は増加し、前連結会計年度に比べ2千9百万円増加の69億8千3百万円となりました。営業利益は主に売上高減少による売上総利益減少の影響により、前連結会計年度比4億2千6百万円減の10億8千万円となりました。

(経常利益)

 営業外損益は、営業外収益が前連結会計年度に比べ1千1百万円増加の1億9千万円、営業外費用は前連結会計年度に比べ1千4百万円減少の6千5百万円となりました。この結果、経常利益は前連結会計年度に比べ4億円減少の12億5百万円となりました。

(特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益)

特別利益は、投資有価証券売却益の減少により、前連結会計年度に比べ3千9百万円減少の1百万円となり、特別損失は主に減損損失が2億5千2百万円減少したことから、前連結会計年度に比べ3億円減少の1億6千7百万円となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ1億3千9百万円減少の10億3千9百万円となり、法人税等合計額4億7千3百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ4千4百万円増加の5億6千6百万円となりました。

 

2)財政状態

(資産)

当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ3億8千7百万円増加し255億1百万円となりました。流動資産は10億8千5百万円増の153億2千万円、固定資産は6億9千7百万円減の101億8千1百万円となりました。これは主に原材料及び貯蔵品が7億3千3百万円増加したことと、のれんが3億円減少したことによるものであります。

(負債)

当連結会計年度末における負債の合計は、前連結会計年度末に比べ6千7百万円減少し130億9千5百万円となりました。流動負債は7百万円減の102億3千4百万円、固定負債は5千9百万円減の28億6千万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金が2億9千9百万円増加したこと、未払法人税等が3億4千6百万円減少したことと、長期リース債務が9千8百万円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

当連結会計年度末における純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ4億5千5百万円増加し、124億5百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上等に伴い利益剰余金が4億4千9百万円増加したことによるものであります。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

1)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

自己資本及びキャッシュ・フロー関連の指標については以下のとおりであります。

 

2020年3月期

2021年3月期

2022年3月期

 自己資本比率

 45.9%

 47.6%

 48.6%

 時価ベースの自己資本比率

 15.8%

 32.1%

 20.1%

 キャッシュ・フロー対有利子

 負債比率

 5.2年

 4.0年

 15.6年

 インタレスト・カバレッジ・

 レシオ

 23.0倍

 36.8倍

 10.8倍

自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い

※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。

※株式時価総額は自己株式を除く発行済株式をベースに計算しております。

※キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを利用しています。

※有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。

 

2)資本の財源及び資金の流動性

当社グループは、事業の運営に必要な資金を自己資金及び借入金によって調達しており、設備投資や事業環境の変化による投資に備えた健全な財務の構築とキャッシュ・フローの改善を基本方針としております。

なお、当社グループの設備及び研究開発への投資につきましては、「第3 設備の状況」及び「第2 事業の状況 5 研究開発活動」に記載しております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成に当たり採用しております重要な会計基準は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しているとおりですが、決算における資産・負債の報告数値、報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りは、賞与引当金、貸倒引当金、製品補償対策引当金、退職給付に係る負債及び法人税等があり、これらは継続的な評価を行っております。

 なお、損益又は資産の状況に影響を与える見積り、判断・評価は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる要因に基づいて行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。

 また、新型コロナウイルス感染症の影響に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」及び「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。

 

④経営成績に重要な影響を与える要因

 当社グループは、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、競合他社との競争の激化、新商品開発力等様々なリスク要因が経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。

 特に為替につきましては輸入ウエイトが高く、円安による仕入れコストの増大や原油価格の高騰に伴う関連部材の値上がりによる原価アップが懸念されます。

 経営資源の重点配分など状況変化への柔軟な対応とともに、合理化等による収益改善には不断の企業努力を重ねてまいる所存であります。

 

⑤経営方針・経営戦略・経営上の目標を達成状況を判断するための客観的な指標等

 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。

 当連結会計年度における売上高経常利益率は4.9%(前期比1.4ポイント減少)となり、自己資本比率は48.6%(前期比1.0ポイント増加)となりました。

 当連結会計年度の状況を認識した上で、引き続きこれらの指標の目標達成に向けて取り組んでまいります。

 

 

4【経営上の重要な契約等】

 (連結子会社の吸収合併)

 当社は、2022年1月17日開催の取締役会において、当社100%出資の連結子会社であるエムケーミクスト株式会社を吸収合併することを決議し、同日付で合併契約を締結し、2022年3月21日付で吸収合併いたしました。

 詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。

5【研究開発活動】

 市場ニーズが多様化する中、「良いモノをつくれば売れる」といった単純な時代が終焉を迎えて久しいときが経っております。「お客様が本当に困っていることはなにか」、「困っていても現状に甘んじていることはなにか」、さらに言えば「お客様自身でさえ気がついていないような 『こんなものがほしかった!』 といったものはないのか」、研究開発においてもそういったマーケティング思考が極めて重要になっております。

 当社は「その手があった!の一手先。」といった新コーポレートスローガンを掲げ、「お客様に寄り添う

メーカー」から「お客様にとって、なくてはならないメーカー」を目指して、あらゆる研究開発活動を進めてまいります。

 

(モビリティ&サービス事業)

 ドライブスルー洗車機では、高速ドライブスルー洗車機「プレシスG」、「プレシス」、「ディベロ」の3機種を新たに開発しました。

 また、大型車両からワゴン車サイズまで、1台で洗える大型車両用洗車機を開発しました。

 ガラス系コーティング剤では、光沢と滑水性を強化したガラスコート剤「ティアラコートロイヤル」を開発しました。

 その他として、車内用掃除機「ジェットクリーナー」の電子決済対応を完了し、洗車仕上げ用の高圧エア噴射機「エアブロー」を開発しました。

 民需向け情報機器では、建屋を必要としないスタジアム向け薄型スコアボードフルカラー表示機を開発しました。

 官公需向け情報機器では、監視カメラ画像を確認し、天候や混雑状況に合わせて表示内容を遠隔操作できるフルカラー道路情報板用監視カメラシステムを開発しました。

 その他の情報機器として、各種の逆走検知センサーと連携できるNEXCO向けフルカラー逆走警告表示板を開発しました。

(ライフ&サポート事業)

 農業資材分野では、温度や熟成日数の設定ができるこだわりモデルと大型モデルの黒にんにくメーカーや、表示ランプを透過タイプLEDとした新デザインの保冷米びつを開発しました。

 調理家電分野では、せいろの直径を21cmに拡大した電気せいろや、リビングにもマッチする新色の小型保冷米びつを開発しました。

 音響機器分野では、店頭や窓口業務におけるマスクや飛沫防止スクリーン越しの聞こえづらさを解消する音声クリア対話システムを開発しました。

 食品加工機械分野では、生産能力を毎時3,000個から毎時5,000個に向上した新型シールドサンドイッチ製造装置を開発しました。スライス寸法も容易に変更できるものとなっています。

(住設機器事業)

 アルタスウッドウィンドウシリーズでは、大型引戸「ワイドネス」用網戸を開発しました。多重引きとして使用した場合に網戸の設置が難しかった従来製品を改良し、プリーツ網戸を竪枠内に納めることで、換気時でも網戸を使用しやすくなりました。3mの高さまで対応できます。

 

 なお、当連結会計年度の研究開発費は、モビリティ&サービス事業587百万円、ライフ&サポート事業211百万円、住設機器事業10百万円、総額809百万円であります。