当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府による経済政策や日銀の金融政策を背景とした企業収益の改善や雇用環境の改善等が見られ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。
一方、円安による輸入価格の上昇の影響、中国をはじめとする海外経済減速の影響や個人消費の停滞など、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況下、当社グループの販売面では、当社オリジナル製品(マルチFP容器、マルチソリッド容器、OPET透明容器、新透明PP容器)を中心とした新デザイン容器や新機能容器は、容器としての機能や働きはもとより、耐油性や耐熱性等の素材機能の優位性もお客様に評価していただき、リサイクル原料容器(エコトレー、エコAPET容器)ともども販売数量を伸ばしております。特にマルチFP容器は、鍋容器やチルド弁当容器などに使用され、新透明PP容器とともに、電子レンジ加熱による今までにない商品開発が可能となり、小売店での新しい売り場づくりの提案とともに採用が広がっております。透明蓋やフードパック等の透明容器においては、OPET透明容器や新透明PP容器の品揃えを充実し、従来品であるOPS透明容器からの切り替えを進めております。また、消費者の質を重視する動きが広がり、折箱の風合いを持ち差別化を図るのに適した弁当容器、売り場で食材の見栄えがする蓋付精肉容器や惣菜容器なども販売数量を伸ばしております。
さらに、汎用製品につきましても販売数量を伸ばしており、当社グループにおいて生産する製品の当第3四半期連結累計期間の売上数量は前年同期比105.6%、売上高は前年同期比103.0%となりました。
売上が集中する年末のピーク時には、配送車両台数が前年同期比109%となりましたが、前連結会計年度に運用を開始した福山クロスドックセンター・八王子配送センターなど、過去5年間に増強した物流ネットワークをフル活用したことにより配送業務を滞りなく行うことができました。
また、当社グループ外より仕入販売する商品の当第3四半期連結累計期間の売上高は、商品調達力の強化と取扱量の増加と同時に不採算取引の見直しを行い、前年同期比103.8%となりました。
以上により、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,314億69百万円、前年同期に比べ41億5百万円の増収(前年同期比103.2%)となり過去最高となりました。
利益面におきましては、新たな拠点や設備の稼働開始、物流費の上昇などによるコストの増加が約13億60百万円あったものの、原材料価格の下落効果のほか、当社オリジナル製品や新製品の販売が好調に推移したこと、グループ全体でコスト改善に努めたことにより、利益改善は総額で約48億円となり、当第3四半期連結累計期間の経常利益は、前年同期に比べ34億46百万円の増益となる118億64百万円(前年同期比140.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は過去最高の79億99百万円(前年同期比148.2%)、償却前経常利益では188億99百万円(前年同期比114.8%)となりました。
営業面では、付加価値の高い新製品の開発と品揃えのスピードを加速し、当社オリジナル製品の販売構成を高めることにより、製品売上高の増加と利益率の向上を図っております。加えて、CO2削減による環境への取組みや人手不足に対応した作業生産性向上のための改善提案と共に、リサイクル原料製品や汎用製品の拡販にも努めております。また、平成27年9月から、日本最大の料理レシピサイトのクックパッドとタイアップし、当社オリジナル製品「レンジパック蒸せるんです」の特設ページを公開しております。この特設ページへのクチコミ投稿により一般消費者の認知度を高め、レシピ投稿数を増やすことでレンジメニュー市場の拡大を目指してまいります。この他に、平成28年3月29・30・31日には「新しい商品、売り方を創り、消費者を魅了する売り場」をメインテーマとした「エフピコフェア2016 創って魅せる」を開催し、大手食品メーカーとともにお客様へ最新の商品情報を提供するべく準備を進めております。
物流面では、前連結会計年度に福山クロスドックセンター・八王子配送センターからの出荷を開始しており、平成27年9月には今後の需要拡大に向けた八王子配送センターの二期工事が完成いたしました。これら物流設備投資により全国を網羅する強固で柔軟な物流ネットワークを構築することで、製品及び商品をお客様にお届けするまでの流通全体のコスト抑制と安定供給を提供してまいります。また、平成27年5月には当社グループ独自の配送システムを含むIT活用が評価され、経済産業省と東京証券取引所が共同で創設した「攻めのIT経営銘柄」に選定されました。
生産面では、平成27年12月には、八王子配送センター内で折箱タイプ容器を生産する八王子ウッド工場が稼働を開始いたしました。また、平成28年3月の稼働を目指し、中部PETリサイクル工場隣接地に新工場を建設しております。この新工場は、回収したPET透明容器やPETボトルからリサイクルPETフレークを生産し、これを原材料としたシートの押出を経てエコAPET容器を成型する一貫生産を行う他、OPETシート押出3号機、4号機及び製品成型機を設置しOPET透明容器の生産拠点としても機能いたします。平成27年12月には、長年取組んできたエフピコ方式リサイクルの実績が評価され、「平成27年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しております。
この他、前連結会計年度にエフピコ総合研究所が完成し、新素材・新製品の研究や、製品開発のスピードアップと充実を図っております。この施設は、研修施設としての機能も併せ持っており、人材育成にも従来以上に注力してまいります。
社会的責任としての障がい者雇用の促進につきましては、平成27年12月末現在グループ全体で371名(障がい者雇用数642名)及び業務提携先に57名の雇用の機会を提供しております。平成27年3月には、当社グループの取組みが評価され、経済産業省「平成26年度ダイバーシティ経営企業100選」に選出され、平成27年9月には、東洋経済新報社が発表した「障がい者雇用率ランキング」において、当社が第1位にランクインしております。
(用語説明)
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マルチFP (MFP)容器 |
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-40℃~+110℃の耐寒・耐熱性、耐油・耐酸性及び断熱性に優れた発泡PS(ポリスチレン)容器 |
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マルチソリッド (MSD)容器 |
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マルチFPの端材を活用し、その特性を維持しつつシャープな形状を実現した非発泡PS(ポリスチレン)容器 耐熱温度+110℃ |
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OPET透明容器 |
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二軸延伸PETシートから成型した、耐油・耐酸性に優れ、透明度も高くOPSと同等の耐熱性を実現したPET(ポリエチレンテレフタレート)透明容器 耐熱温度+80℃ |
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新透明PP容器 |
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標準グレードのPP(ポリプロピレン)原料からOPSと同程度の透明度を実現した透明PP容器 耐熱温度+110℃ |
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OPS透明容器 |
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従来からの二軸延伸PS(ポリスチレン)シートから成型した透明容器 耐熱温度+80℃ |
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エコトレー |
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スーパーで店頭回収されたPS容器と工場内端材を原料とするリサイクル発泡PS容器(平成4年販売開始) |
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エコAPET容器 |
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スーパーで店頭回収されたPET透明容器、PETボトル及び工場内端材を原料とするリサイクルPET透明容器(平成24年販売開始) |
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フードパック |
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スーパーの揚げ物バイキングコーナーなどで使用される、蓋(フード)と本体が一体となった汎用透明容器 |
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クロスドックセンター |
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お客様にお届けする製品を、個別の配送トラックが在庫倉庫を廻って積込む方式にかわり、全ての出荷製品を一カ所に集め、配送ルート毎に自動ソーターで仕分けの後、配達順に積込むクロスドック方式を実現するセンター |
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クックパッド |
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クックパッド株式会社の運営による料理レシピのコミュニティウェブサイト |
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レンジパック蒸せるんです |
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家庭で生の素材から電子レンジを使って簡単に蒸し料理が楽しめる嵌合フードパック 新透明PP容器が個包装されたセット商品 耐熱温度+110℃ |
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、2,154億43百万円となり、前連結会計年度末に比べて188億13百万円増加いたしました。
これは、主に受取手形及び売掛金増加132億75百万円、有形固定資産増加97億35百万円、商品及び製品の減少17億24百万円及び原材料及び貯蔵品の減少6億円によるものであります。
負債合計は、1,245億86百万円となり、前連結会計年度末に比べて130億90百万円増加いたしました。
これは、主に買掛金21億4百万円増加、短期借入金及び長期借入金56億46百万円増加及び流動負債その他66億40百万円増加によるものであります。
また、純資産は、908億56百万円となり、前連結会計年度末に比べて57億23百万円増加いたしました。
これは、主に利益剰余金55億56百万円増加によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より4億16百万円減少し、132億94百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、102億81百万円(前年同期は64億98百万円の資金獲得)となりました。
これは、主に税金等調整前四半期純利益117億96百万円と減価償却費70億35百万円、たな卸資産の減少23億59百万円、未収入金の減少14億92百万円及び仕入債務の増加21億4百万円などによる資金の増加、売上債権の増加132億75百万円及び法人税等の支払額32億41百万円などによる資金の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は、107億42百万円(前年同期は121億32百万円の支出)となりました。
これは、主にエフピコ総合研究所の完成時支払い、筑西工場ならびに鹿児島工場のAPET押出装置の取得、関東配送センター・中部配送センター建物取得、八王子配送センター二期工事上棟時支払い及びマルチFP・PSP・新透明PP生産ラインの増強設備取得などの有形固定資産の取得による支出105億24百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は、45百万円(前年同期は35億13百万円の資金獲得)となりました。
これは、主に長期借入れによる収入120億円及び短期借入金の純増加による収入11億円と、長期借入金の返済による支出74億53百万円、配当金の支払額24億14百万円及びリース債務の返済による支出31億85百万円などによるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、9億18百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
今後の見通しにつきましては、消費者の動向、為替相場や原油価格の変動による原材料コストや電力料金の増減など、当社グループをとりまく経営環境には、予断を許さない状況が続くものと予想されます。
一方で、昨今の国内企業をとりまく環境は、雇用環境の改善を受け、人手不足による人件費高騰が深刻化しており、人材確保に苦慮する状況となっています。
このような状況下、当社グループは、関東地域の人材不足に対応し、広域から人材を確保するため、茨城県筑西市に150戸のワンルームタイプの社宅建設を進めております。引き続き、人材確保の難しい中部エリアにも同様の施設建設を計画しております。生産部門において産業用ロボットの導入を推進し、物流部門においては音声ピッキングシステムを導入し、自動ソーターシステムを配置するなど、省人化を図るとともに作業生産性を向上させております。今後も、生産・物流コスト抑制に向けた施策を展開してまいります。さらに、当社オリジナル製品をはじめとした新製品の開発と品揃えのスピードのさらなる加速、全国を網羅する物流ネットワークを活用した流通全体でのコスト抑制の提供及びリサイクル原料製品の販売の拡大などにより、中長期的に安定して利益を獲得できる体制を強化してまいります。また、関東エリアにおいて、リサイクル製品の生産能力の拡大を図るために、新たなPETリサイクル工場建設の検討を行っております。
新たな取組みでは、BCP(事業継続計画)の一環として、災害などにより停電が発生した際にも重要な事業活動を継続するため、物流部門において、平成28年3月までに、自動ソーターシステムなどを有する主要施設に非常用発電設備を設置し、平成28年9月までに全国21ヶ所すべての拠点に同設備の設置を行い、72時間(3日間)の電力供給を確保できるよう燃料の備蓄も実施いたします。これにより、お客様の事業活動の継続に寄与し、「必要な時に確実にお届けする」体制をより一層強固なものといたします。