当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間(平成29年4月1日から平成29年6月30日まで)におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善により緩やかな回復基調で推移しましたが、実質所得の伸び悩みなどもあり、消費者の根強い節約志向が続いております。また、米国の政策動向、新興国をはじめとする海外経済の動向や朝鮮半島情勢の緊迫化などの懸念材料もあり、先行きは依然として不透明な状況となっております。
このような状況下、当社グループの販売面では、当社オリジナル製品(マルチFP容器、マルチソリッド容器、OPET透明容器、新透明PP容器やリサイクル原料製品であるエコトレー、エコAPET容器)の売上が堅調に推移しております。当社オリジナル製品を中心とした新デザイン容器や新機能容器は、容器としての機能や働きはもとより、耐油性や耐熱性等の素材機能の優位性もお客様に評価していただいております。特にマルチFP容器は、鍋・スープ容器、温惣菜容器やチルド弁当容器などとして採用されており、新たに耐熱の中皿をセットした蓋付深型耐熱容器を開発したことで、新透明PP容器とともに、電子レンジ加熱による今までにない商品開発が可能となり、食品小売店での新しい売り場づくりの提案と合わせて採用が広がっております。透明蓋やフードパック等の透明容器においては、OPET透明容器や新透明PP容器の品揃えを充実し、従来品であるOPS透明容器からの切り替えを進めており、エコAPET容器は、夏麺容器、野菜サラダ容器や青果用容器などとして採用が広がっております。また、消費者の値ごろ感を求める動きもあり、売り場で食材の見栄えがする蓋付精肉容器や惣菜容器、果物売り場を刷新する効果のある深型青果用容器など新製品も販売数量を伸ばしております。さらに、外食産業の中食進出が進んでおり、大手外食チェーンで容器の採用が広がっております。その結果、当社グループにおいて生産する製品の当第1四半期連結累計期間の売上数量は、ケース数で前年同期比105.3%、枚数で前年同期比102.3%、売上高は前年同期比102.2%となりました。
このような環境の中、当社グループが生産する製品の原材料価格は、前第3四半期連結会計期間以降(平成28年10月1日から平成29年3月31日まで)値上げが相次ぎ、併せて物流費、電力料金や人件費等の経費が上昇したこともあり、平成29年6月1日出荷分より製品価格の改定の実施を発表いたしました。
また、当社グループ外より仕入販売する商品は、プライベートブランド品の取扱量の増加を図るなど商品調達力の強化と同時に不採算取引の見直しを行い、当第1四半期連結累計期間の売上高は前年同期比105.9%となりました。
以上により、当第1四半期連結累計期間の売上高は429億78百万円、前年同期に比べ13億3百万円の増収(前年同期比103.1%)となり過去最高となりました。
利益面におきましては、当社オリジナル製品や新製品の販売が好調に推移したこと、グループ全体で収益改善に努めたことにより、利益改善は総額で約3億50百万円となったものの、当社が生産する製品の原材料価格が前年同期に比べ値上がりしたほか、新たな拠点や設備の稼働開始、販売量増加に伴う物流費の上昇などによるコストの増加が約7億10百万円となり、当第1四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期に比べ3億60百万円の減益となる28億53百万円(前年同期比88.8%)、経常利益は前年同期に比べ3億57百万円の減益となる29億63百万円(前年同期比89.2%)、償却前経常利益は58億20百万円(前年同期比96.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18億98百万円(前年同期比81.8%)となりました。
営業面では、平成29年3月15・16・17日に「エフピコフェア2017 ちがうネいいネおいしいネ展」を開催し、全国より食品小売りの方々を中心に過去最多の1万5千人のお客様に来場いただき、最新の商品情報を提案させていただきました。また、食品小売店による惣菜を中心とした「中食」のマーケットの拡大に合わせ、消費者のライフスタイルにマッチした付加価値の高い新製品の開発と品揃えのスピードを加速しております。これらの活動を通して、当社オリジナル製品の販売構成を高め、製品売上高の増加と利益率の向上を図っております。加えて、CO2削減による環境への取組みや人手不足に対応した作業生産性向上のための改善提案とともに、リサイクル原料製品や汎用製品の拡販にも努めております。
生産面では、中部エコペット工場(平成28年3月稼働開始)において、回収したPETボトル・PET透明容器をエコAPET容器の原料として再利用するボトルtoトレーのエフピコ方式リサイクルを推進する一貫生産を行っております。加えて、中部エコペット工場では、OPETシート押出3号機及び製品成形機を設置し、OPET透明容器の生産拠点としても機能しており、OPET透明容器の拡販体制を拡充するため、平成29年11月に同工場内にOPETシート押出4号機の増設を予定しております。さらに、エコAPET容器の生産能力の拡大を図るため、関東八千代工場の敷地内に、中部エリアのリサイクル施設と同様に回収したPETボトルやPET透明容器からリサイクルPETフレークを生産し、これを原料としてシート押出を経てエコAPET容器を成形するPETリサイクルプラントとシート押出・成形設備を併せ持った一貫生産を行う関東エコペット工場の建設を進めており、平成29年8月に完成予定となっております。また、全国の成形工場においては、産業用ロボットの導入を推進し、生産工程の省人化・自動化に取り組んでおります。平成29年6月までに自動包装機及び除塵包装機が27台、ケース梱包ロボットが12台稼働し、省人化効果が81名となっております。今後も産業用ロボットを導入し、生産工程の省人化・自動化に取り組んでまいります。
また、連結子会社であるエフピコアルライト株式会社(以下「エフピコアルライト」といいます。)のフィルム供給能力を増強するため、岡山県笠岡市に新本社を兼ねた新たなフィルム工場の建設を進めており、平成30年1月に完成予定となっております。
この他、印刷フィルム調達コストの低減を主目的として、当社と有限会社川本化学(岡山県浅口市)(以下「川本化学」といいます。)との合弁会社であるエフピコグラビア株式会社(以下「エフピコグラビア」といいます。)は、岡山県浅口市に新たなグラビア印刷工場の建設を進めており、川本化学とエフピコアルライトの印刷事業を譲り受け、平成30年4月から事業開始の計画となっております。
物流面では、全国を網羅する強固で柔軟な物流ネットワークの構築が一段落し、今後の市場拡大や繁忙期にも安定的に供給できる体制が確立できました。また、音声ピッキングシステムを導入し、ピッキング作業の生産性を向上させております。さらに、BCP(事業継続計画)の一環として、災害などにより停電が発生した際にも重要な事業活動を継続するため、全国21ヶ所すべての拠点に非常用発電設備の設置と72時間(3日間)の電力を確保するための燃料の備蓄をしております。これらの施策により、製品及び商品をお客様にお届けするまでの流通全体のコスト抑制と安定供給を提供してまいります。
この他、雇用環境の改善を受け、人手不足による人件費高騰が深刻化し人材確保に苦慮する状況の下、当社グループは、広域から人材を確保するため、関東エリアには茨城県筑西市に150戸のワンルームタイプの社宅「PicoHouse1号館」、中部エリアには岐阜県安八郡輪之内町に102戸の同様の施設「PicoHouse2号館」を建設いたしました。
研究・開発分野においては、新素材・新製品の研究や製品開発のスピードアップと充実を図っており、研修施設を活用した人材育成にも従来以上に注力しております。
当社グループは、障がいを持つ従業員が活躍できる仕事内容を考え、働きやすい職場環境を創出して障がい者雇用の促進を行っております。平成29年6月末現在、グループ全体で377名(障がい者雇用換算数649名)及び業務提携先に63名の雇用の機会を提供しております。平成28年10月には、東洋経済新報社が発表した「障がい者雇用率ランキング」において、当社が3年連続で第1位にランクインいたしました。
(用語説明)
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マルチFP (MFP)容器 |
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-40℃~+110℃の耐寒・耐熱性、耐油・耐酸性及び断熱性に優れた発泡PS(ポリスチレン)容器 |
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マルチソリッド (MSD)容器 |
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マルチFPの端材を活用し、その特性を維持しつつシャープな形状を実現した非発泡PS(ポリスチレン)容器 耐熱温度+110℃ |
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OPET透明容器 |
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二軸延伸PETシートから成形した、耐油・耐酸性に優れ、透明度も高くOPSと同等の耐熱性を実現したPET(ポリエチレンテレフタレート)透明容器 耐熱温度+80℃ |
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新透明PP容器 |
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標準グレードのPP(ポリプロピレン)原料からOPSと同程度の透明度を実現した透明PP容器 耐熱温度+110℃ |
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OPS透明容器 |
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従来からの二軸延伸PS(ポリスチレン)シートから成形した透明容器 耐熱温度+80℃ |
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エコトレー |
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スーパーで店頭回収されたPS容器と工場内端材を原料とするリサイクル発泡PS容器(平成4年販売開始) |
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エコAPET容器 |
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スーパーで店頭回収されたPET透明容器、PETボトル及び工場内端材を原料とするリサイクルPET透明容器(平成24年販売開始) |
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フードパック |
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スーパーの揚げ物バイキングコーナーなどで使用される、蓋(フード)と本体が一体となった汎用透明容器 |
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グラビア印刷 |
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版上の小さなくぼみの深浅でインキ層の厚みを変えることによって濃淡を表現する凹版印刷の一種 |
(2) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて71億94百万円増加し、2,266億76百万円となりました。
これは、主に受取手形及び売掛金7億44百万円増加、商品及び製品9億34百万円増加、及び有形固定資産その他63億91百万円増加、他方、現金及び預金11億78百万円減少及びリース資産6億25百万円減少によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて66億9百万円増加し、1,263億69百万円となりました。
これは、主に短期借入金及び長期借入金12億80百万円増加及び流動負債その他80億38百万円増加、他方、未払法人税等16億98百万円減少によるものであります。
また、純資産は、前連結会計年度末に比べて5億84百万円増加し、1,003億6百万円となりました。
これは、主に利益剰余金2億44百万円増加及びその他有価証券評価差額金3億15百万円増加によるものであります。
(4) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より11億71百万円減少し、169億73百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、36億79百万円(前年同期は47億4百万円の資金獲得)となりました。
これは主に税金等調整前四半期純利益28億10百万円、減価償却費28億57百万円及び仕入債務の増加13億70百万円などによる資金の増加、他方、たな卸資産の増加10億48百万円及び法人税等の支払額24億58百万円などによる資金の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は、36億54百万円(前年同期は39億14百万円の資金支出)となりました。
これは主に関東エコペット工場等の生産設備に関する有形固定資産の取得による支出35億96百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は、11億96百万円(前年同期は7億48百万円の資金支出)となりました。
これは主に長期借入れによる収入70億円と、長期借入金の返済による支出57億19百万円、リース債務の返済による支出8億56百万円及び配当金の支払額16億20百万円などによるものであります。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億69百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
今後の見通しにつきましては、消費者の動向、為替相場や原油価格の変動による原材料コストや電力料金の増減など、当社グループをとりまく経営環境には、予断を許さない状況が続くものと予想されます。
一方で、昨今の国内企業をとりまく環境は、雇用環境の改善を受け、人手不足による人件費高騰が深刻化しており、人材確保に苦慮する状況となっています。
このような状況下、生産部門では産業用ロボットの導入を推進し、物流部門では音声ピッキングシステムの導入や、自動ソーターシステムを配置するなど、省人化を図るとともに作業生産性を向上させており、今後も、このような生産・物流コスト抑制に向けた施策を展開してまいります。さらに、当社オリジナル製品をはじめとした新製品の開発と品揃えのスピードのさらなる加速、全国を網羅する物流ネットワークを活用した流通全体でのコスト抑制により、中長期的に安定して利益を獲得できる体制を強化してまいります。平成28年3月から稼働を開始した中部エコペット工場では、回収したPETボトル・PET透明容器をエコAPET容器の原料として再利用するボトルtoトレーのエフピコ方式リサイクルを推進するとともに、OPET透明容器の拡販体制を拡充するため、平成29年11月に同工場内にOPETシート押出4号機の増設を予定しております。また、関東八千代工場の敷地内に建設中のPETリサイクルプラントとシート押出・成形設備を併せ持った関東エコペット工場は、平成29年8月に完成予定となっております。これにより、当社グループにおいて生産するAPET透明容器のうち、エコAPETの販売ケース数比率を前第4四半期連結会計期間(平成29年1月1日から平成29年3月31日まで)の82%から当第4四半期連結会計期間(平成30年1月1日から平成30年3月31日まで)には95%まで引き上げてまいります。
また、連結子会社であるエフピコアルライトのフィルム供給能力を増強するため、岡山県笠岡市に新本社を兼ねた新たなフィルム工場の建設を進めており、平成30年1月に完成予定となっております。
この他、当社と川本化学との合弁会社であるエフピコグラビアは、岡山県浅口市に新たなグラビア印刷工場の建設を進めており、川本化学とエフピコアルライトの印刷事業を譲り受け、平成30年4月から事業開始の計画となっております。