当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・個人所得環境が緩やかな回復基調にあるものの、世界経済への米中貿易摩擦の影響や欧州における政治リスク等もあり、先行き不透明な状況で推移いたしました。
コンタクトレンズ業界におきましては、少子高齢化が進んでいるものの、近視人口が増加傾向にあり、また、引き続き1日使い捨てタイプへのシフトが続いていることや、乱視用、遠近両用、サークル・カラーレンズ等の付加価値商品の伸長等により、市場は緩やかながらも成長基調にあるものと認識しております。しかしながら、シリコーンハイドロゲル素材のラインナップ増加、販売チャネルの多様化、サークル・カラーレンズカテゴリーを中心とした新規参入企業の増加等もあり、当社を取り巻く競争環境は依然として激しい状態で推移しております。
このような状況の中、当社グループは、新3ヶ年中期経営計画の初年度となる2019年3月期につきましては、『~61年目からの新たな挑戦~日本のシードから世界のシードへ』を常軌化すべく、主力である純国産の「ワンデーピュアシリーズ」を中心に日本国内での安定した成長と同時に積極果敢な世界展開を実現し、事業規模の拡大と収益基盤の強化を図っております。
当第3四半期連結累計期間の業績について、当第3四半期連結累計期間の売上高は、国内外においてコンタクトレンズの売上が増加し、22,186百万円(前年同期比6.3%増)となりました。利益につきましては、積極的なテレビCMの投下や新商品発売に伴う広告宣伝費の増加、新商品導入に伴うトライアルレンズ費用、英国コンタクトレンズメーカーの全株式取得に係る一過性の費用等、販売費及び一般管理費が前年同期比で820百万円増加したこと等により、営業利益1,393百万円(前年同期比7.7%減)、経常利益1,354百万円(前年同期比13.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益907百万円(前年同期比14.7%減)となりました。前年同期比で増収減益となっておりますが、新商品の投入や事業の国際化の進捗に沿った販売費及び一般管理費の増加は、いずれも長期的な当社の競争力強化や英国など欧州での事業展開に資するものであります。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(コンタクトレンズ・ケア用品)
純国産使い捨てコンタクトレンズ「ピュアシリーズ」においては、品質力の高さやきめ細やかな対応力を強みに、7月に新発売した「シード ワンデーピュアうるおいプラス フレックス」や乱視用、遠近両用などの高付加価値商品の販売に注力してまいりました。さらに、8月に新発売したファッション感覚のコンタクトレンズ「ジルスチュアート ワンデーUV」のテレビCMを11月に投下するとともに、ポーチプレゼントキャンペーンを実施するなどの積極的な販促活動のもと、営業展開してまいりました。また、主力のサークルレンズ「アイコフレ ワンデーUV」のリニューアル商品として、新たにうるおい成分を配合した「アイコフレ ワンデーUV M」を12月に新発売いたしました。
この結果、主力カテゴリーである1日使い捨てコンタクトレンズにおいて、「ワンデーピュアシリーズ」は乱視用、遠近両用を中心に伸長しております。サークル・カラーレンズカテゴリーについては、主力の「アイコフレ ワンデーUVシリーズ」は国内外で売上が伸長したものの、新商品「ジルスチュアート ワンデーUV」は初期導入のタイミングの遅れ等もあり、カテゴリー全体として前年同期比が微増に留まりました。
ケア用品につきましては、コンタクトレンズ市場の使い捨てタイプへのシフトによるケア用品市場縮小と同じ傾向により、前年同期を下回る結果となりました。
その結果、セグメント全体の売上高は21,187百万円(前年同期比6.2%増)と増収となりました。営業利益につきましては、新商品導入に伴うトライアルレンズ費用や広告宣伝の強化、人件費・物流関連費用等の増加に伴い、販売費及び一般管理費全体が増加しており、2,210百万円(前年同期比4.4%減)となりました。
(眼鏡)
主力フレームの「ビビッドムーン」や「プラスミックス」を中心に、販路拡大や既存得意先での取引量拡大に努めてまいりました。その結果、売上高は675百万円(前年同期比0.6%増)となりましたが、販売費及び一般管理費が増加したこと等により、営業損失52百万円(前年同期営業損失48百万円)となりました。
(その他)
その他につきましては、就寝前に装用することで睡眠時に角膜を矯正するオルソケラトロジーレンズの普及・拡販を進めたことにより、売上高は323百万円(前年同期比30.0%増)と増収となりましたが、海外取引先への新規導入費用の増加等により営業損失10百万円(前年同期営業損失31百万円)となりました。
(2)資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、38,210百万円となり、前連結会計年度末から3,483百万円増加いたしました。主な要因として、英国コンタクトレンズメーカーの子会社化に伴い、当該子会社の資産、無形資産、のれん等が増加したことや、新商品発売のための在庫が増加したことが挙げられます。
負債につきましては、27,407百万円となり、前連結会計年度末から2,763百万円増加しております。主な要因は支払手形及び買掛金が114百万円減少し鴻巣研究所3号棟の生産設備増設関係等の未払金が346百万円減少した一方、新商品発売のための在庫投資と鴻巣研究所の設備導入、手元流動性積上げ等の結果、短期借入金が3,879百万円増加したことが挙げられます。
純資産につきましては、10,802百万円となり、前連結会計年度末から719百万円の増加となりました。主な要因としては、利益剰余金が増加したことが挙げられます。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、3,116百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果減少した資金は、575百万円(前年同期2,165百万円の収入)となりました。税金等調整前四半期純利益の計上1,355百万円や減価償却費の計上1,591百万円により資金増加があったものの、たな卸資産の増加1,454百万円や法人税等の支払い920百万円により資金が減少しております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,376百万円(前年同期1,762百万円の支出)となりました。これは主に、鴻巣研究所の新規設備導入等に伴う有形固定資産の取得1,189百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、3,288百万円(前年同期695百万円の支出)となりました。資金増加の主な要因は短期借入金の純増加額3,795百万円や長期借入れによる収入2,105百万円が挙げられます。また、資金減少の主な要因は長期借入金の返済1,778百万円であります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、883百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当社グループでは、使い捨てコンタクトレンズの製造ライン増強及び販売力強化のため、コンタクトレンズ・ケア用品に係る製造部門の従業員数を中心に増員を図っております。また、2018年4月9日付でContact Lens Precision Laboratories Ltdの全株式を取得し新たに子会社としたため、同社及びその100%子会社であるUltravision International Ltdの従業員54名を連結の範囲に含めております。これに伴い、当社グループの当第3四半期連結会計期間末の従業員数は878人(前連結会計年度末750名)となっております。
なお、従業員数は就業人員数であります。