第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続くものの、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減に加え、米中貿易摩擦及び2019年12月以降に発生が報告された新型コロナウイルスの混乱を交えた中国経済の減速の影響等により、景気回復基調の失速を孕みながら推移しております。

コンタクトレンズ業界におきましては、少子高齢化が進んでいるものの、近視人口が増加しており、また、引き続き1日使い捨てタイプへのシフトが緩やかに続いていることや、乱視用、遠近両用等の高付加価値商品の伸長等により、市場は緩やかながらも成長基調にあるものと認識しております。しかしながら、当社製品と競合するシリコーンハイドロゲル素材のラインナップ増加、販売チャネルの多様化、サークル・カラーレンズカテゴリーを中心とした新規参入企業の増加等もあり、国内市場を中心に当社を取り巻く競争環境は厳しい状況が継続しております。

このような状況の中、当社グループは、3ヶ年中期経営計画の2年目となる2020年3月期につきましても、引き続き『~61年目からの新たな挑戦~日本のシードから世界のSEEDへ』を常軌化すべく、主力である純国産の「ワンデーピュアシリーズ」を中心に日本国内での安定した成長と同時に積極果敢な世界展開を実現し、販路拡大を通じた事業規模の拡大と将来的な成長を実現する事業基盤の強化を図っております。

当第3四半期連結累計期間において、上記計画の達成を目指した結果、売上高は、当第3四半期連結会計期間に消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減があったものの、主力のコンタクトレンズを中心に売上が伸長し、24,038百万円(前年同期比8.4%増)となりました。利益につきましては、販売地域の拡大及び新製品投入開始等の多品種化に伴う製造原価の上昇に加えて、研究開発費の増加等による影響はあったものの、概ね前年と同水準に推移し、営業利益1,450百万円(前年同期比4.1%増)、経常利益1,383百万円(前年同期比2.1%増)と増益となりました。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益は、第1四半期連結会計期間に、センサー内蔵型のコンタクトレンズ「トリガーフィッシュシステム」の開発製造を手掛けるスイスのSENSIMED AG社への投融資に対しての減損を行い、特別損失を計上(但し、長期的な事業成長の観点から、既存株主からの株式取得を通じて2019年12月に同社の発行済株式数の90.6%まで議決権保有数を増加)したこと等により、711百万円(前年同期比21.5%減)に留まりました。

 

セグメントの経営成績は次のとおりであります。

なお、第1四半期連結会計期間より、重要性の観点からオルソケラトロジーレンズ及びトリガーフィッシュに関連する事業のセグメントを「その他」から「コンタクトレンズ・ケア用品」に変更しており、当第3四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。

(コンタクトレンズ・ケア用品)

コンタクトレンズにつきましては、純国産1日使い捨てコンタクトレンズ「ワンデーピュアシリーズ」から新しい遠近両用タイプとして「シード ワンデーピュア EDOF(イードフ)」を2019年12月に新発売し、新商品発表会やテレビCMなどの広告展開を開始し、日本を始め欧州・一部アジア地域で成長が大いに見込まれる遠近両用市場での競争力強化を図りました。また、海外の販売強化と国内の乱視・遠近両用の使い捨てコンタクレンズの需要増に支えられ、主力カテゴリーである1日使い捨てコンタクトレンズにおいて、「ワンデーピュアシリーズ」は引き続き伸長しました。サークル・カラーレンズカテゴリーにつきましては、国内における販売チャネルの多様化、競合商品のラインナップ増加等の影響もあり、前年対比微減にて推移しました。一方、就寝前に装用することで睡眠時に角膜を矯正するオルソケラトロジーレンズ事業につきましては、市場の伸長に加え、2019年10月に「ブレスオーコレクト」の総販売代理店となり、販売体制を強化したことにより前年を大きく上回る56%増の成長を実現しました。

ケア用品につきましては、コンタクトレンズ市場の1日使い捨てタイプへのシフトの影響等もあり、前年同期を若干下回る結果となりました。

その結果、セグメント全体の売上高は23,383百万円(前年同期比9.6%増)、営業利益2,290百万円(前年同期比3.1%増)となりました。

(眼鏡)

眼鏡につきましては、当期首より、卸販売の営業拠点を概ね東京に集約し、小売子会社の不採算店舗を閉店するなど、事業の再構築に取り組みながら、主力フレームの「ビビッドムーン」や「プラスミックス」を中心に営業活動を行ってまいりました。その結果、売上高は507百万円(前年同期比24.9%減)、営業損失は26百万円(前年同期営業損失52百万円)となりました。

(その他)

その他につきましては、売上高は147百万円(前年同期比13.8%減)、営業利益0.5百万円(前年同期営業損失21百万円)となりました。

 

(2)資産、負債及び純資産の状況

当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、42,036百万円となり、前連結会計年度末から1,867百万円増加いたしました。主な要因として、鴻巣研究所3号棟の生産エリア拡大と設備導入に伴い有形固定資産が増加したことや、現預金が増加したこと、Brexitに備えた中間在庫の保有等により在庫が微増したことが挙げられます。

負債につきましては、30,684百万円となり、前連結会計年度末から1,514百万円増加しております。主な要因は子会社等への出資や株式取得、新商品発売のための在庫投資と鴻巣研究所の設備導入、手元流動性積上げ等の結果、短期借入金が2,294百万円増加したことが挙げられます。

純資産につきましては、11,352百万円となり、前連結会計年度末から352百万円の増加となりました。主な要因としては、利益剰余金が増加したことが挙げられます。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、3,466百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果増加した資金は、2,143百万円(前年同期575百万円の支出)となりました。海外製造委託分の在庫に関係する前渡金の減少額950百万円を差し引いても、たな卸資産の若干の増加はあったものの、税金等調整前四半期純利益の計上880百万円、減価償却費の計上1,951百万円等により、資金が増加しております。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、2,383百万円(前年同期1,376百万円の支出)となりました。これは主に、鴻巣研究所の設備導入等に伴う有形固定資産の取得1,994百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は、1,032百万円(前年同期3,288百万円の収入)となりました。資金増加の主な要因は短期借入金の純増加額2,329百万円や長期借入れによる収入1,760百万円が挙げられます。また、資金減少の主な要因は長期借入金の返済1,895百万円やリース債務の返済718百万円であります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,224百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)従業員数

当第3四半期連結累計期間において、当社グループでは、使い捨てコンタクトレンズの製造ライン増強及び販売力強化のため、コンタクトレンズ・ケア用品に係る製造部門の従業員数を中心に増員を図っております。これに伴い、当社グループの当第3四半期連結会計期間末の従業員数は1,002人(前連結会計年度末977名)となっております。

なお、従業員数は就業人員数であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

   当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。