第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間における世界経済及び日本経済は、新型コロナウイルス感染症の影響から脱却しつつあります。国内においては、同感染症のワクチン接種の進展等により新規感染者数が低水準で推移し、個人消費や企業の生産活動に回復の兆しが見られました。一方、為替相場における急激な円安やロシアによるウクライナへの軍事侵攻に起因したエネルギー価格や原材料価格の高騰は、企業卸売物価を押し上げ、消費者物価へと波及しています。

国内のコンタクトレンズ市場におきましては、同感染症の抑制とともに人流の回復が進み、また、引き続き1日使い捨てタイプへのシフトが緩やかに続いていることや、乱視用、遠近両用、オルソケラトロジーレンズ等の高付加価値商品の伸長等により、順調に成長基調を示しております。

海外におきましては、「ウィズコロナ」の考えに根差した行動制限の緩和策が取られ、経済・社会活動は国や地域によるばらつきを伴いながらも回復しつつあります。一方、中国市場においては、3月中旬から6月中旬に同感染症対策として都市封鎖を行ったことで物流機能は損なわれ、コンタクトレンズの小売り活動にも大きな支障が出ました。しかし、5月中旬には都市封鎖解除の方針が示されたため、経済活動再開が進みつつあります。

このような状況の下、創立65周年を迎える当社グループは、新3ヶ年中期経営計画の2年目となる2023年3月期につきましても、引き続き『「見える」に新たな価値を』を基本施策として、主力である純国産の「ワンデーピュアシリーズ」を中心に、日本国内での安定した成長を軸に、海外各国での需要回復を図ることにより海外事業規模の拡大と収益基盤の強化を図ってまいりました。また、一部のボリュームゾーン製品については主要量販店等へのOEM供給を実施し、生産ラインの稼働率を向上するとともに、出荷金額の絶対量を確保してまいりました。また、原材料、エネルギー価格の急騰、急激な円安の進行等、企業努力では吸収が困難な環境の変化が生じたことから、2022年4月から6月にかけて使い捨てコンタクトレンズ商品の大部分での値上げを実施しております。

商品戦略としては、瞳の健康に必要な酸素を十分に通しながらも、高含水で柔らかく、つけ心地の良さにこだわった当社初となる1日使い捨て国産シリコーンハイドロゲルレンズ「シード1daySilfa(シルファ)」を2021年2月から欧州の一部地域で販売を開始し、国内においては2022年7月22日より九州エリア(沖縄除く)にて販売を開始しております。また、8月23日発売を予定しているOEM供給の「シードAirGrade 1day UV W-Moisture(エアグレード ワンデー UV ダブルモイスチャー)」については、Dk/L=187の高酸素透過率をはじめ、ダブルの保湿成分配合や瞳にやさしいUVカット等、「シード1daySilfa(シルファ)」とは異なる特性を持った1日使い捨てシリコーンハイドロゲルレンズになります。2つの異なるベクトルを持つシリコーンハイドロゲルレンズを市場に提案することで、シリコーンレンズカテゴリーでの商品競争力を高めてまいります。

また、当社は社会の持続可能な発展に貢献することを経営の重要課題の1つと捉え、環境と調和した企業活動を遂行していくことを基本とした環境方針を策定し、推進体制の整備及び環境マネジメントシステムの構築を進めております。そのような中、気候変動対策の一環として、CO2排出量の削減にも積極的に取り組んでおり、鴻巣研究所の倉庫棟及び3号棟資材倉庫屋上に、太陽光発電設備を新たに設置し、2022年6月1日より発電を開始いたしました。また、6月30日には、「TCFDに対する当社の対応」を公表しております。

これらの事業活動の結果、当第1四半期連結累計期間において、主に国内のコンタクトレンズ需要が順調に回復基調を示したことに加え、値上げに伴う駆け込み需要も一部に見られたため、売上高は7,569百万円(前年同期比12.4%増)となりました。

利益につきましても、売上高の増加に加え、販売費及び一般管理費が抑制されたことにより、営業利益352百万円(前年同期比4.5%増)、経常利益409百万円(前年同期比25.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は184百万円(前年同期比27.7%増)となりました。

 

セグメントの経営成績は次のとおりであります。

なお、当第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しております。そのため、当第1四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。

(コンタクトレンズ・ケア用品)

国内のコンタクトレンズにつきましては、SNSを通じた広告宣伝を行う等、消費者への直接の需要喚起を行いました。引き続き主力である純国産の「ワンデーピュアシリーズ」を中心とし、特に市場の伸長が最も見込まれる遠近両用コンタクトレンズ等の高付加価値商品の拡販に注力してまいりました。2022年4月には1日使い捨てカラーコンタクトレンズ「Belleme(ベルミー)」を発売し、販売促進活動を展開してまいりました。また、就寝時に装用し日中裸眼で視力矯正効果が得られるオルソケラトロジーレンズの普及にも努めました。オルソケラトロジーレンズは他のコンタクトレンズとは異なり医家向け製品であります。その結果、ワンデーピュアシリーズは需要増により前年同期比24%増、オルソケラトロジーレンズにつきましても、市場が着実な成長を示し、前年同期比14%増と大きく伸長いたしました。7月からは、国内工場で製造する当社初となるシリコーンハイドロゲルレンズ「シード1daySilfa(シルファ)」の全国発売に向けて準備を加速しております。

ケア用品につきましては、2022年6月に全てのソフトコンタクトレンズに使用できるマルチパーパスソリューション(MPS)タイプのソフトコンタクトレンズ用消毒剤「フォレストリーフ うるおいW(ダブル)」の発売を開始し、販売促進活動を展開することで前年同期を上回る結果となりました。

海外へのコンタクトレンズ輸出等につきましては、海外事業を牽引している中国市場が「ゼロコロナ」政策の影響により停滞したため、厳しい状況で推移しました。

その結果、セグメント全体の売上高は7,537百万円(前年同期比 13.1%増)、営業利益623百万円(前年同期比 3.5%増)となりました。

(その他)

その他につきましては、眼鏡卸売事業から撤退した結果、売上高は31百万円(前年同期比 55.6%減)、営業損失は5百万円(前年同期営業損失27百万円)となりました。

 

(2)資産、負債及び純資産の状況

当第1四半期連結会計期間末における資産の残高は、41,231百万円となり、前連結会計年度末から554百万円減少いたしました。主な要因としては、中国における都市封鎖の影響により中国法人の売掛金が減少したことが挙げられます。

負債につきましては、28,551百万円となり、前連結会計年度末から701百万円減少しております。主な要因としては借入金、リース債務の返済が進行したことが挙げられます。

純資産につきましては、12,679百万円となり、前連結会計年度末から147百万円増加しております。主な要因としては、円安の進行により繰延ヘッジ損益、為替換算調整勘定が増加したことが挙げられます。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、436百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。