第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)経営成績に関する分析

当事業年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融政策等を背景に企業業績や雇用及び所得環境の改善は進み、緩やかな回復基調が続きましたが、依然として個人消費は低調に推移し、景気回復には力強さに欠ける展開となりました。また、新興国経済の停滞や英国のEU離脱等により円高・株安が進行しましたが、その後の米国大統領選の結果により一転して円安基調となるなど、景気は先行き不透明な状況で推移いたしました。

ゴルフ業界におきましても、個人消費の買い控えが続いており、厳しい状況で推移しております。

このことから、各ゴルフクラブメーカーは在庫調整を行いながら確実に販売できる数量のみ生産するという販売戦略を継続しており、業界を取り巻く環境は引き続き厳しい状況にあります。

このような中当社は、ゴルフシャフト等製造販売事業の販売数量の拡大に傾注してまいりました。

その結果、当事業年度の業績は、売上高2,946,308千円(前期比6.3%増)、営業利益は326,286千円(前期比5.3倍)、経常利益は362,631千円(前期比7.6倍)、当期純利益は248,072千円(前期比15.4倍)となりました。

 

主要セグメントについては下記のとおりであります。

    当社は、スポーツ用品関係の専門メーカーとして、ゴルフシャフト等の製造販売及びゴルフクラブ組立加工事業を行っております。

従って、経営の多角化を示すような事業の種類がないため、記載しておりません。

 

(2)キャッシュ・フロー

 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動キャッシュ・フローが608,641千円の純収入、投資活動キャッシュ・フローが69,057千円の純支出、財務活動キャッシュ・フローが76,732千円の純支出となった結果、前事業年度末に比べ460,467千円増加し、3,418,983千円となりました。
 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得された資金は608,641千円(前年同期は113,421千円の使用)となりました。これは主に、税引前当期純利益が369,326千円となり、また、法人税等の還付額が134,800千円となったことによるものであります。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

  投資活動の結果使用された資金は69,057千円(前年同期は5,646千円の獲得)となりました。これは主に、有形固定資産及び無形固定資産の取得により75,316千円の支出となったことによるものであります。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用された資金は76,732千円(前年同期は214,472千円の使用)となりました。これは主に、短期借入金78,333千円を獲得したものの、配当金の支払128,381千円の支出によるものであります。

2【生産、受注及び販売の状況】

(1)生産等実績

当社は、スポーツ用品関連事業のみ単一セグメントであり、当事業年度の生産等実績は、次のとおりであります。

当事業年度の生産等実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 平成28年3月1日

至 平成29年2月28日)

前年同期比(%)

スポーツ用品関連事業(千円)

1,632,595

100.0

合計(千円)

1,632,595

100.0

(注)1.金額は製造原価及び仕入れ商品も含んでおります。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(2)受注状況

  当社は、スポーツ用品関連事業のみ単一セグメントであり、当事業年度の受注状況は、次のとおりであります。

 当事業年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 平成28年3月1日

至 平成29年2月28日)

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

スポーツ用品関連事業

3,064,849

111.3

290,585

168.9

合計

3,064,849

111.3

290,585

168.9

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(3)販売実績

  当社は、スポーツ用品関連事業のみ単一セグメントであり、当事業年度の販売実績は、次のとおりであります。

 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 平成28年3月1日

至 平成29年2月28日)

前年同期比(%)

スポーツ用品関連事業(千円)

2,946,308

106.3

合計(千円)

2,946,308

106.3

(注)1.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。

   2. なお、当事業年度の販売実績を部門別に示すと、次のとおりであります。

部門の名称

当事業年度

(自 平成28年3月1日

至 平成29年2月28日)

前年同期比(%)

ゴルフシャフト製造販売(千円)

2,837,364

108.4

ゴルフクラブ組立加工(千円)

48,884

94.6

その他(千円)

60,059

58.4

合計(千円)

2,946,308

106.3

3.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前事業年度

(自 平成27年3月1日

至 平成28年2月29日)

当事業年度

(自 平成28年3月1日

至 平成29年2月28日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

ブリヂストンスポーツ株式会社

450,823

16.3

404,599

13.7

(注)本表の金額には、消費税等は含まれておりません。

3【対処すべき課題】

 (1) 当社の現状の認識について

当社は、日本市場及び海外市場向け販売拡充のためのブランド製品の販売数量の獲得に努め、販売体制の構築と各メーカーへのコンセプトに合った共同開発による製品提供を図ることを基本的な戦略としております。

具体的には、以下が当面の課題及び方針であり、また、取り組み状況であります。

 (2)当面の対処すべき課題及び方針

 ゴルフシャフト製造販売事業においては、日本市場及び海外市場へのゴルフシャフトの販売数量の拡大に努めていきたいと考えております。

 (3)具体的な取り組み状況等

         次のように取り組んでおります。

ゴルフシャフト製造販売においては、日本国内の男女プロツアーへのサポート及びフォローアップをしており、また、ゴルフクラブメーカーに対してカスタム採用の有効性への理解を更に深めて頂くよう努めております。また、米国市場においても、プロツアーへのサポート及びフォローアップをし、ゴルフクラブメーカーへのシェア拡大に努めております。

 

4【事業等のリスク】

   当社の経営成績及び財政状態等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項には、主として以下のようなものがあります。

    なお、当社の事業等においてこれら以外にも様々なリスクを伴っており、ここに記載されたものがリスクの全てではありません。また文中において将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

①当社製品の主要素材であります炭素繊維は、飛行機用途の増産が開始されたため、先行き品薄感が強く、将来、原材料価格の上昇や供給の不安が発生し、当社の経営成績や販売政策に影響を及ぼす可能性があります。

②米国市場向けの生産先は中国にあり、中国元の大幅な切上げや労務費の大幅な上昇が実施された場合、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、新規委託先の生産立上げを急いでおりますが、もし立上げが遅れる場合、当社の経営成績に影響を受ける可能性があります。

③当社は、日本及び米国のゴルフメーカーを主要な販売先としておりますが、特定販売先に対する販売依存度(総販売実績に占める当該販売先への販売実績の割合)は高い割合となっております。

これらの販売先とは、当社のゴルフシャフトを採用したゴルフクラブの過去の販売状況、当社の開発力等をもとに、今後も安定した取引関係を維持していく方針でありますが、販売先の販売戦略・販売動向、競合するゴルフシャフトメーカーの製品の採用状況により、当社の経営成績に重要な影響を受ける可能性があります。

    ④ゴルフ市場動向の中で、ゴルフクラブメーカー間の競合は激しい状況となっているものと思われます。こうした中でゴルフクラブメーカーは採用するゴルフクラブの価格帯によってゴルフシャフトメーカーの棲み分けが生じておりますが、この様な棲み分けは固定的なものでなく、ゴルフシャフトメーカー間でも競合が生じております。また、米国においては、日本と同様にゴルフクラブメーカー間の競合は激しいものとなっております。

ゴルフクラブ市場においては、ゴルフクラブメーカー間、ゴルフシャフトメーカー間の競合が生じており、当社の主要販売先であるゴルフクラブメーカー各社が市場ニーズに適切に対応できなかった場合などにおいては、当社の経営成績に影響を受ける可能性があります。

       ⑤当社は、販売先等に対する与信限度管理において信用リスクに応じて信用限度額を設け売掛金の債権を管理

      しておりますが、万一販売先等の破綻等があれば売掛金の回収が不能となり、経営成績に影響を及ぼす可能

           性があります。

  ⑥為替リスクを有しており、外国為替相場の変動は当社の経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

    当社の報告通貨は日本円ですが、当事業の事業活動に伴う受払いは日本円以外の通貨により行われるため、日本円に対するその他の通貨の価値の上昇あるいは下落は、取引に伴う多額の利益又は損失をもたらす可能性があります。

           なお、上記以外の一般的な事業リスクとして、景気変動、異常気象、自然災害、事故、法的規制および訴訟
           等のさまざまな要因が考えられます。

5【経営上の重要な契約等】

 当社は次のとおり経営上重要な契約を締結しております。

(1)販売の契約

契約先

契約年月日

提携内容

備考

契約期間

ブリヂストンスポーツ株式会社

平成11年

9月1日

ゴルフシャフト販売及びゴルフクラブ組立加工に関する事項

取引基本契約

1年間(自動更新)

(注)契約会社は当社であります。

(2)仕入の契約

契約先

契約年月日

提携内容

備考

契約期間

東レインターナショナル株式会社

平成11年

2月1日

シャフト用炭素繊維

売買契約書

1年(自動更新)

(注)契約会社は当社であります。

 

6【研究開発活動】

 当社の研究開発活動は、様々な特徴をもったゴルフクラブヘッドへ対応するためのゴルフシャフトの製品開発及び研究、OEM先及び一般向けユーザーに合ったシャフト開発を主要課題としております。
 当事業年度においては、主に新規製品及び低コストゴルフシャフト等の材料仕様及び積層構成などの見直しを行い、また、OEM先及び一般ユーザーが満足するゴルフシャフトの開発に取組んでおり今もなお継続中であります。
 研究開発体制も、前事業年度と同様の体制で行っております。
 なお、これに伴う研究開発費は、ゴルフシャフト製造販売事業に係る研究開発費の総額は8,304千円を計上しております。

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)重要な会計方針及び見積り

   当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりましては、過去の実績やその時点の状況に応じた合理的と考えられる情報に基づき、見積り及び判断を行っております。実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

(2)当事業年度の財政状態の分析

    資産・負債・純資産の状況

    当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ382,553千円増加し、5,366,473千円となりました。

  これは主に売上債権が235,900千円増加したことによるものであります。

 負債合計は、前事業年度末に比べ256,705千円増加し、1,134,450千円となりました。

   これは主に、短期借入金が78,333千円増加となり、また、未払法人税等が131,616千円増加したことによるものであります。

  純資産合計は、前事業年度末と比べ125,848千円増加し、4,232,022千円となりました。

  主な要因は、利益剰余金が対前年に比べ119,481千円増加したことによるものであります。

  以上の結果、株主資本比率は78.9%となりました。

(3)当事業年度の経営成績の分析

 (売上高)

 当事業年度の売上高は、前事業年度と比べ175,326千円(前期比6.3%増)増加し、2,946,308千円となりました。これは主に、ゴルフシャフト製造販売の売上高が前事業年度に比べ8.4%増加したことによるものであります。

 (営業利益)

    当事業年度おいて営業利益326,286千円となり、前事業年度と比べ264,139千円(前期比5.3倍)増加いたしました。これは、主に対前年に比べ売上高の増加と、販売費及び一般管理費が88,731千円減少したことによるものであります。

 (営業外損益)

   営業外収益は、前事業年度と比べ23,210千円増加し、40,508千円となりました。これは主に、急激な為替変動の影響により為替差益が17,143千円増加したことによるものであります。

  営業外費用は、前事業年度と比べ27,598千円減少し、4,162千円となりました。これは主に為替変動による為替差損が25,422千円減少したことによるものであります。

 (経常利益)

    当事業年度おいて経常利益362,631千円となり、前事業年度と比べ314,948千円(前期比7.6倍)増加いたしました。これは主に、売上高の増加と為替差益が増加したことによるものであります。

  (特別損益)

      特別利益は、前事業年度と比べ50,966千円減少し、6,920千円となりました。これは主に、保険解約返戻金が51,586千円減少したことによるものであります。

       特別損失は、前事業年度と比べ52,325千円減少し、225千円となりました。これは主に、サイクル事業休止に伴う事業整理損と減損損失の減少によるものであります。

 (当期純利益)

   法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額は、前事業年度と比べ84,367円増加し、121,254千円となりました。

以上の結果、当期純利益が248,072千円となり、前事業年度と比べ231,940千円(前期比15.4倍)増加いたしました。

(4)当事業年度のキャッシュ・フローの分析

キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」に記載しております。

(5)経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。