当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症が事業に与える影響に関しましては、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大や、その拡大防止のための各国の政策によって、当社グループの事業拠点及び各連結会社における販売活動が想定以上に制限され、グループ全体の経営成績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。また現時点で生産について大きな影響はないものの、今後さらなる原料調達事情の悪化や従業員感染等の状況の変化があった場合、生産体制へ想定外の影響が出る可能性があります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間(2020年1月1日~2020年9月30日)における経済環境は、国内では新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言が解除され経済活動が再開されたものの、依然として社会・経済の停滞が続き、総体的に低調に推移しました。海外でも多くの国と地域で感染症拡大防止のため、経済活動の自粛が続いたことにより、市場の回復は緩やかなものとなり、厳しい状況が続きました。
このような環境の下、当社グループにおきましても、日本及び海外の多くの市場において、新型コロナウイルス感染症拡大による直接的な影響や、自粛ムードの広がりに起因する消費マインドの冷え込み等の影響を受け、厳しい状況が続きました。この結果、当期間の連結売上高は637億15百万円(前年同期比83.5%)となりました。
国内外別では、国内市場における連結売上高は172億11百万円(前年同期比79.0%)、海外市場における連結売上高は465億4百万円(前年同期比85.3%)となりました。
また、損益につきましては連結営業利益が106億38百万円(前年同期比77.0%)、連結経常利益が106億83百万円(前年同期比78.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は73億8百万円(前年同期比79.0%)となりました。
各セグメント別の状況は以下のとおりです。
(日本セグメント)
国内のステイショナリー用品事業においては、販売店の休業や短縮営業が解除された後も新型コロナウイルス感染症拡大の影響による消費の冷え込みがいまだ回復せず厳しい状況が続きました。その中でも「フリクション」シリーズや「ジュース」シリーズ等の定番商品を中心に売り場の確保に努めることで、来るべき回復期に備えました。
玩具事業においてはコロナ禍の影響はあるものの、主力商品である「メルちゃん」シリーズや知育玩具の国内での販売は巣ごもり需要等もあり、堅調に推移しました。
以上の結果、当セグメントにおける外部顧客に対する売上高は209億43百万円(前年同期比76.9%)、セグメント利益は70億69百万円(前年同期比67.3%)となりました。
(米州セグメント)
米州地域につきましては、米国市場において、新型コロナウイルス感染症拡大が続いており、定番商品の「G-2(ジーツー)」や「フリクション」シリーズの販売が伸び悩みました。加えてブラジル市場においてもコロナ禍の影響が大きく、苦戦が続きました。
以上の結果、当セグメントにおける外部顧客に対する売上高は172億39百万円(前年同期比80.3%)、セグメント利益は9億45百万円(前年同期比75.7%)となりました。
(欧州セグメント)
欧州地域につきましては、各国で都市封鎖等のコロナウイルス感染症拡大防止措置が解除され、「フリクション」シリーズ等の販売は堅調に推移しました。しかしながら9月に入り主要国にて再び感染拡大が始まったこともあり、総体的に厳しい状況が続きました。
以上の結果、当セグメントにおける外部顧客に対する売上高は144億55百万円(前年同期比92.4%)、セグメント利益は11億82百万円(前年同期比86.8%)となりました。
(アジアセグメント)
アジア地域につきましては、中国や台湾において経済活動が再開され、中国では「P-500/700」、「ジュース」シリーズ、台湾では「フリクション」シリーズ等を中心に販売は堅調であったものの、他国においてはコロナ禍の影響が残り、個人消費の低迷が続いたため苦戦しました。
以上の結果、当セグメントにおける外部顧客に対する売上高は110億77百万円(前年同期比92.6%)、セグメント利益は6億82百万円(前年同期比66.8%)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比61億93百万円減少し、1,197億40百万円となりました。
流動資産は、54億14百万円減少し778億88百万円となり、固定資産は、7億78百万円減少し418億51百万円となりました。
流動資産につきましては、「受取手形及び売掛金」が60億92百万円減少したことによるものです。
負債は、前連結会計年度末比99億92百万円減少し、347億62百万円となりました。
流動負債は、72億36百万円減少し255億39百万円となり、固定負債は、27億55百万円減少し92億23百万円となりました。
流動負債につきましては、「1年内返済予定の長期借入金」が10億7百万円増加した一方で、「支払手形及び買掛金」が42億97百万円、「短期借入金」が20億90百万円、「未払法人税等」が15億51百万円それぞれ減少したことによるものです。固定負債につきましては、「長期借入金」が25億41百万円減少したことによるものです。
純資産は、前連結会計年度末比37億98百万円増加し、849億77百万円となりました。これにつきましては、「利益剰余金」が53億35百万円増加した一方で、「為替換算調整勘定」が16億4百万円減少したことによるものです。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)の対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりです。
当社は、2008年2月25日開催の当社取締役会において、下記1.の基本方針を決定しております。当社は、かかる基本方針を踏まえ、下記2.記載の各取組みを実施しております。
当社は、当社の企業価値の源泉が、当社グループが永年に亘って培ってきた経営資源に存することに鑑み、特定の者又はグループが当社の総議決権の20%以上の議決権を有する株式を取得することにより、当社グループの企業価値又は株主の皆様の共同の利益が毀損されるおそれが存する場合には、かかる特定の者又はグループは、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であるとして、法令及び定款によって許容される限度において当社グループの企業価値又は株主の皆様の共同の利益の確保・向上のための相当な措置を講じることを、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針といたします。
当社は、当社グループ全体の企業価値及び株主の皆様の共同の利益のさらなる確保及び向上を目指して、経営の効率化、コーポレート・ガバナンス体制及びコンプライアンス体制の強化並びに連結財務体質の改善等を図りつつ、「顧客主義」に立脚した新しい製商品の開発、市場の開拓、製造コストの低減等に日々研鑽を積んでおります。
とりわけ、当社グループの基幹である筆記具事業において、コスト競争力と技術開発力の向上を目的に生産拠点の再編を進めるとともに、グループ内の開発資源を集約することにより効率的かつスピード感のある商品開発が可能な体制を構築してまいりました。
当社グループは、今後も開発拠点の更なる充実を図り、市場が求める高品質・高付加価値商品を続々と発信できる体制を固めるとともに、インドネシア、ブラジル等の海外生産拠点での現地生産能力を強化し、当社グループ製品の品質とブランドを世界各国において浸透・定着させるべく、新興国市場でのシェア向上を実現してまいる所存です。
当社は、2008年3月28日開催の当社第6期定時株主総会において、株主の皆様に、当社株式の大規模買付行為に関する対応方針をご承認いただいてこれを導入いたしました。その後、2011年3月30日開催の当社第9期定時株主総会、2014年3月28日開催の当社第12期定時株主総会及び2017年3月30日開催の当社第15期定時株主総会において、目的や基本的な仕組みに大きな変更なく継続すること(以下、当社第15期定時株主総会において承認された買収防衛策を「旧プラン」といいます。)をご承認いただきました。
さらに、当社は、旧プランが2020年3月27日開催の当社第18期定時株主総会の終結の時をもって終了することを受け、同第18期定時株主総会において、株主の皆様に、基本方針に基づき、情勢変化等を踏まえ内容を一部改めた「当社株式の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)の更新の件」をご承認いただきました(以下、更新後の対応方針を「本プラン」といいます。)。
本プランは、大規模買付者に対して事前に大規模買付行為に関する必要な情報の提供及び考慮・交渉のための期間の確保を求めることによって、当該大規模買付行為に応じるべきか否かを株主の皆様が適切に判断されること、当社取締役会が独立委員会の勧告を尊重しつつ当該大規模買付行為に対する賛否の意見又は代替案を株主の皆様に対して提示すること、あるいは、株主の皆様のために大規模買付者と交渉を行うこと等を可能とし、もって当社の企業価値及び株主の皆様の共同の利益の確保・向上を目的として導入されたものです。
本プランの詳細につきましては、当社ホームページに掲載の2020年2月12日付「当社株式の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)の更新に関するお知らせ」の本文をご覧ください。
(参考URL https://www.pilot.co.jp/company/ir/news/)
当社取締役会は、上記2.(1)記載の基本方針の実現に資する特別な取組みは、当社の企業価値及び株主の皆様の共同の利益を高めるための具体的方策であり、まさに当社の基本方針に沿うものと考えます。
また、本プランは、上記2.(2)記載のとおり、当社の企業価値及び株主の皆様の共同の利益の確保・向上を目的として導入されたものであり、基本方針に沿うものと考えます。さらに、①本プランは、株主及び投資家の皆様並びに大規模買付者の予見可能性を高め、株主の皆様に適切な選択の機会を確保するため、事前の開示がなされていること、②本プランの導入については当社第18期定時株主総会において株主の皆様のご承認を得ており、また、毎定時株主総会における当社取締役の選任を通じて本プランを廃止するか否かについての株主の皆様の意思が確認される点で、本プランの導入及び存続について株主の皆様の意思を重視していること、③取締役会の判断の客観性及び合理性を担保するため、当社取締役会が意見形成、代替案立案及び大規模買付者との交渉を行うにあたっては、必要に応じて、当社取締役会及び独立委員会から独立した第三者的立場にある専門家の助言を得るものとしていること、④本プランに基づく対抗措置の発動等の必要性及び相当性を確保し、経営者の保身のための濫用を防止するために、独立委員会を設置し、当社取締役会が対抗措置の発動等をする場合には、独立委員会の勧告を最大限尊重するものとしていること、⑤本プランは、当社の株主総会又は取締役会によりいつでも廃止することができるため、いわゆるデッドハンド型買収防衛策ではなく、また、当社はいわゆる期差任期制を採用していないため、スローハンド型買収防衛策でもないこと等から、当社取締役会は、本プランが、当社の企業価値及び株主の皆様の共同の利益を損ない、又は当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと判断しております。
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は10億75百万円であります。
当社は、2020年9月28日開催の当社取締役会において、2021年7月1日を効力発生日として、会社分割の方法により、当社の完全子会社であるパイロットインキ株式会社の玩具事業(以下「本事業」といいます。)を当社に承継させること(以下「本会社分割」といいます。)に関する基本合意書の締結を決議し、同日これを締結いたしました。
会社分割の概要は、以下のとおりであります。
本事業は、パイロットインキ株式会社独自の技術である「メタモカラー(熱変色性材料)」の玩具分野への応用を起源として、現在は「メルちゃん」シリーズ、「バストイ」、「スイスイおえかき」シリーズや「アヒル隊長」シリーズ等の幼児向け玩具を中心に、キャラクター玩具等を製造・販売しております。
本会社分割は、「PILOT」ブランド及び関連商標を統一的に保有・管理することによるブランド価値のより一層の向上を目指し、当社グループ会社間の経営資源の最適配置と事業基盤の強化、一貫したブランド経験を提供する製品開発体制、品質管理体制の整備、加えて相互の持つバリューチェーンの強みを活用することによるシナジー効果の獲得に向けて、パイロットインキ株式会社が持つ玩具の製造、販売に係る事業を当社が承継するものです。
当社を承継会社とし、パイロットインキ株式会社を分割会社とする会社分割(簡易吸収分割)です。
(注)本会社分割は、当社においては会社法第796条第2項の要件を満たす簡易吸収分割、パイロットインキ株式会社においては会社法第784条第1項の要件を満たす略式吸収分割のため、いずれにおいても本会社分割承認のための株主総会は開催いたしません。
(4) 分割に際して発行する株式及び割当
当社は、パイロットインキ株式会社の全株式を保有しており、本会社分割に際して株式その他の金銭等の交付は行いません。
該当事項はありません。
当社は、本会社分割に際して、パイロットインキ株式会社が本事業に関して有する資産・負債その他の権利義務のうち、分割契約書において定めるものを承継します。