第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年9月30日)における経済環境は、依然として新型コロナウイルス感染症拡大の影響下にあり、国内ではワクチン接種率の上昇による感染拡大の縮小傾向がみられるものの、大都市圏においては再発令された緊急事態宣言が9月末まで継続する等、経済活動の規制や自粛が続き、社会・経済の低成長が継続しました。海外ではワクチン接種の進む先進国を中心に経済の回復も顕著ですが、反面、未だに感染症再拡大が収まらない国や地域も多く、当事国の経済停滞のみならず、その影響でサプライチェーンが混乱をきたし先進諸国にも影響が及ぶ等、先行きが不透明な状況が続きました。

このような環境の下、当社グループにおきましては、海外先進国を中心に、総体的に回復傾向となりましたが、日本国内や海外の一部において筆記具需要の回復が未だ進まず、停滞が続く市場も残りました。

この結果、当期間の連結売上高は757億12百万円(前年同期比118.8%)となりました。

国内外別では、国内市場における連結売上高は169億79百万円(前年同期比98.7%)、海外市場における連結売上高は587億32百万円(前年同期比126.3%)となりました。

また、損益につきましては連結営業利益が146億円(前年同期比137.2%)、連結経常利益が153億38百万円(前年同期比143.6%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は105億70百万円(前年同期比144.6%)となりました。

なお、当社グループにおきましては主力製品のほとんどを日本国内で製造しているため、東南アジア等における一部サプライチェーンの混乱の影響は極めて軽微です。

 

各セグメント別の状況は以下のとおりです。

 

(日本セグメント)

国内のステイショナリー用品事業においては、感染症拡大の影響からの回復がみられるものの、都市部での緊急事態宣言やまん延防止等重点措置により、人流の抑制が継続したこともあり厳しい状況が続きました。その中においても今春に発売し、第一弾が好評を得た新ブランド「ILMILY」シリーズの第二弾や、個性あふれる加飾を施した「フリクションデザインシリーズ」等の新製品を発売し、売り場の維持拡大に努めました。

ステイショナリー用品事業の輸出においては、海外連結子会社向けの販売が引き続き好調であったことに加え、外部顧客向けの販売は、東南アジア、中東、南米等各地でコロナ禍の影響は残るものの、徐々に復調の兆しが見えてきました。

玩具事業においては、国内販売で主力商品である「メルちゃん」シリーズの伸長や「おふろのおもちゃ」シリーズの「かえちゃOh!! まほうのカブトムシ&クワガタ」が好調であったことに加え、コレクタブルドール市場への参入となる「ポケットメルちゃん」を新発売する等、積極的な製品展開を始めております。

以上の結果、当セグメントにおける外部顧客に対する売上高は210億92百万円(前年同期比100.7%)、セグメント利益は海外子会社向けの出荷の拡大の効果により121億86百万円(前年同期比172.4%)となりました。

なお、当セグメントにおける主要な事業の売上高に関して、ステイショナリー用品事業は175億60百万円(前年同期比98.7%)となり、玩具事業は25億69百万円(前年同期比109.6%)となりました。

 

 

(米州セグメント)

米州地域につきましては、米国市場の回復が続き、定番商品の「G-2(ジーツー)」や「フリクション」シリーズの販売が堅調に推移しました。ブラジル市場は依然として厳しい市場環境の中、緩やかな回復基調となりました。

以上の結果、当セグメントにおける外部顧客に対する売上高は207億98百万円(前年同期比120.6%)、セグメント利益はブラジルにおける在庫整理の影響を受け8億64百万円(前年同期比91.4%)となりました。

 

(欧州セグメント)

欧州地域につきましては、各国で感染症拡大防止措置が緩和され、「フリクション」シリーズをはじめとした主力商品が堅調に推移しました。また、環境規制対応商品やその他の付加価値のある製品群の充実等の施策により、引き続きシェアの拡大に努めました。

以上の結果、当セグメントにおける外部顧客に対する売上高は180億60百万円(前年同期比124.9%)、セグメント利益は19億78百万円(前年同期比167.4%)となりました。

 

(アジアセグメント)

アジア地域につきましては、中国で「P-500/700」、「ジュース」シリーズ等の販売好調が続く等、各地でコロナ禍からの回復が進みました。

以上の結果、当セグメントにおける外部顧客に対する売上高は157億60百万円(前年同期比142.3%)、セグメント利益は10億94百万円(前年同期比160.3%)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比139億19百万円増加し、1,374億90百万円となりました。

流動資産は、138億42百万円増加し963億23百万円となり、固定資産は、76百万円増加し411億67百万円となりました。

流動資産につきましては、「現金及び預金」が80億60百万円、「受取手形及び売掛金」が33億87百万円それぞれ増加したことによるものです。

負債は、前連結会計年度末比40億13百万円増加し、397億10百万円となりました。

流動負債は、57億94百万円増加し330億23百万円となり、固定負債は、17億80百万円減少し66億86百万円となりました。

流動負債につきましては、「支払手形及び買掛金」が40億6百万円、「未払法人税等」が25億82百万円それぞれ増加した一方で、「1年内返済予定の長期借入金」が10億8百万円減少したことによるものです。固定負債につきましては、「長期借入金」が15億81百万円減少したことによるものです。

純資産は、前連結会計年度末比99億6百万円増加し、977億79百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益105億70百万円を計上した一方で、22億68百万円の配当を実行したことによるものです。なお、自己株式を91億79百万円消却しております。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は11億81百万円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。