(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるエンターテイメント業界は、国内のモバイルゲーム市場におきましては、依然として厳しい競争環境が続く中、中国、韓国をはじめとしたアジア勢のゲームが引き続き存在感を見せました。国内家庭用ゲーム市場におきましては、大型タイトルの発売が相次ぎ、ハード・ソフト市場ともに好調に推移しました。また、アミューズメント市場におきましては、好調を維持してきたプライズゲームの成長にやや落ち着きがみられたものの、市場規模は横ばいで推移いたしました。音楽映像市場におきましては、アニメのパッケージ市場の縮小傾向が続く中、国内外の番組販売や配信など、収益の多極化が進んでおります。ライブエンターテイメント市場におきましては、会場不足やチケット転売等の問題をかかえながらも、その盛況ぶりは衰えることなく継続いたしました。
このような状況下、当社グループは、多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において様々なデバイス向けに展開する「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略を基軸とした総合エンターテイメント企業として、強力なIPの確立に向けたブランディング戦略・アライアンス戦略・グローバル戦略を積極的に推進し、話題性の高いコンテンツの提供とサービスの強化に取り組んでまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年12月31日)の経営成績は、売上高20,193百万円(前年同期比16.1%増)、営業利益4,210百万円(前年同期比42.1%増)、経常利益4,285百万円(前年同期比43.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,842百万円(前年同期比40.4%増)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
a.オンライン事業
当事業におきましては、「剣と魔法のログレス いにしえの女神」をはじめとする主力の長期運営タイトルの売上高が減少いたしました。前期にリリースしたタイトルの中では「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」が好調に推移いたしましたが、他の新作タイトルは十分な収益貢献ができず、一部タイトルについては他社への運営移管を行い、当社における開発費を一括償却いたしました。一方で、アジア地域を中心とした海外展開を積極的に進めてまいりました。
この結果、当事業の売上高は6,908百万円(前年同期比5.3%減)、セグメント利益は877百万円(前年同期比2.8%減)となりました。
なお、第3四半期においては、低迷するオンライン事業の立て直しのため、構造改革に着手するとともに、早期退職優遇制度を実施いたしました(早期退職優遇制度の実施に伴う費用は、特別損失として計上しております)。
b.コンシューマ事業
当事業の自社販売部門におきましては、国内では「Fate/EXTELLA」シリーズ新作の「Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラ リンク)(PS Vita・PS4)」を2018年6月に、完全新作となる「リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島-(Nintendo Switch・PS4)」を同年8月に発売したほか、「閃乱カグラ」シリーズの新作「PEACH BALL 閃乱カグラ(Nintendo Switch)」を同年12月に発売いたしました。また、昨年国内で発売しヒットした「シノビリフレ -SENRAN KAGURA-」の海外版を同年9月に北米・欧州で配信を開始いたしました。加えて、ソフトウェア資産等の売却に伴う一時的な収益が発生いたしました。
アミューズメント部門におきましては、「ポケモンガオーレ」が稼動開始から3年を経過しながらも、過去最高水準の好調な業績推移となりました。また、「ポケモントレッタ」の海外展開や、前期に新発売した「TRYPOD」の国内外での販売も順調に推移いたしました。
この結果、当事業の売上高は7,913百万円(前年同期比35.5%増)、セグメント利益は2,651百万円(前年同期比64.8%増)となりました。
c.音楽映像事業
当事業の音楽映像制作部門におきましては、TVアニメ『HUGっと!プリキュア』等のパッケージ商品化を行ったほか、当社主幹事TVアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』を2018年4月より、『千銃士』を同年7月より放送し、それぞれパッケージ商品化を行いました。また、同年10月には、TVアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』第2期の放送を行ったほか、映画『HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』が公開となりました。
ステージ制作部門におきましては、「舞台『刀剣乱舞』」、「ミュージカル『テニスの王子様』」、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』等、各シリーズの最新公演を実施いたしました。本年度の新作といたしましては、「舞台『戦刻ナイトブラッド』」を2018年8月より、「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」を同年9月より公演し、それぞれご好評をいただきました。また、各シリーズのパッケージ商品や映像配信等の二次利用も好調に推移いたしました。
この結果、当事業の売上高は5,387百万円(前年同期比25.8%増)、セグメント利益は1,678百万円(前年同期比19.1%増)となりました。
②財政状態の分析
当社グループの当第3四半期連結会計期間末における財政状態は、資産26,293百万円(前連結会計年度末比804百万円増)、負債6,709百万円(前連結会計年度末比365百万円減)、純資産19,583百万円(前連結会計年度末比1,169百万円増)となりました。
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、現金及び預金、たな卸資産の増加、受取手形及び売掛金の減少等により22,028百万円となり、前連結会計年度末に比べ890百万円増加いたしました。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末における固定資産は、有形固定資産及び無形固定資産の減少、投資その他の資産の増加により4,265百万円となり、前連結会計年度末に比べ85百万円減少いたしました。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、未払金の減少等により6,659百万円となり、前連結会計年度末に比べ365百万円減少いたしました。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末における固定負債は50百万円となり、前連結会計年度末からの増減はありません。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度の配当により利益剰余金が減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益2,842百万円の計上により19,583百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,169百万円増加いたしました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、オンライン事業312百万円、コンシューマ事業83百万円、総額は396百万円となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。