第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。

 

(1)経営成績の状況

 当社は、新たなステージでの長期ビジョンを実現する第3創業期に向けた土台作りの5年として、2028年度をターゲットとする5カ年の中期成長戦略2028を昨年策定しました。半導体市場の成長と市場シェア拡大を見据え、安定供給できる体制を構築するため、生産能力増強や自動化等による効率化のための投資を進めています。

 プラスチック成形事業は、昨年より続いていた半導体市場の在庫調整が概ね底を打ち、用途・分野によりまだらではありますが、緩やかな回復基調が続いています。成形機事業は、自動車業界の失速などの一部不透明感があるものの、受注状況及び部品供給状況は安定しています。

 以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は6,340百万円(前年同期比10.3%減)、営業利益は334百万円(前年同期比60.0%減)、経常利益は362百万円(前年同期比58.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は283百万円(前年同期比53.0%減)となりました。

 セグメント別の経営成績は次のとおりです。

 

(プラスチック成形事業)

 当中間連結会計期間の売上高は5,675百万円(前年同期比6.8%減)、営業利益は602百万円(前年同期比41.8%減)となりました。

 

(成形機事業)

 当中間連結会計期間の売上高は763百万円(前年同期比30.6%減)、営業利益は72百万円(前年同期比52.7%減)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

 (流動資産)

  当中間連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,929百万円減少し、11,000百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少1,104百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少442百万円等によるものです。

(固定資産)

  当中間連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて113百万円減少し、15,479百万円となりました。これは主に、有形固定資産の減少143百万円等によるものです。

(流動負債)

当中間連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて2,165百万円減少し、3,326百万円となりました。これは主に、その他流動負債の減少1,250百万円に加え、電子記録債務の減少608百万円、未払法人税等の減少214百万円、支払手形及び買掛金の減少51百万円等によるものです。

(固定負債)

当中間連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて2百万円減少し、531百万円となりました。これは主に、その他固定負債の減少7百万円等によるものです。

(純資産)

当中間連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて124百万円増加し、22,621百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益283百万円の計上、配当金の支払180百万円等によるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,104百万円減少し、5,369百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、683百万円(前年同期に得られた資金1,812百万円)となりました。これは主に、仕入債務の減少による減少660百万円の一方、減価償却費の増加673百万円、売上債権の減少による増加667百万円、税金等調整前中間純利益359百万円の計上等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、1,594百万円(前年同期に使用した資金1,934百万円)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出1,592百万円等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、189百万円(前年同期に使用した資金193百万円)となりました。これは主に、配当金の支払額180百万円等によるものです。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

  当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当中間連結会計期間の研究開発費の総額は28百万円です。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。