第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染急拡大により、個人消費では回復基調から再び停滞感が強まり、製造業では原材料や部品の供給制約によるサプライチェーンの混乱が見られました。

海外においても、新型コロナウイルス感染拡大を防止するための行動制限強化に加え、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う資源価格の上昇、想定外のインフレーション等、世界経済に深く影響を及ぼす事象が発生しております。

このような経済環境の中ではありますが、当社が関連する情報通信市場、半導体市場、エレクトロニクス市場は、引続き堅調に推移しました。

なお、弊社が取り扱う一部の貴金属価格は、高い水準ながらなだらかに低下してきましたが、足許価格上昇が見られ、当期の売上、利益に影響しております。

その結果、当第3四半期連結累計期間において、売上高31,754百万円(前年同四半期比39.9%増)、売上総利益13,126百万円(前年同四半期比64.5%増)、営業利益10,924百万円(前年同四半期比80.7%増)、経常利益10,996百万円(前年同四半期比79.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6,740百万円(前年同四半期比69.7%増)となりました。

セグメント別の業績は以下のとおりです。

なお、第1四半期連結会計期間より、事業内容をより適正に表示するため、報告セグメントの名称を「センサー」から「サーマル」に変更しております。

 

[電子]

スマートフォンなどのSAWデバイス(必要な周波数信号を取り出すデバイス)や医療用シンチレーター(放射線に当たると、蛍光を発生する物質)に使用される単結晶育成装置向けイリジウムルツボや、光学ガラス向け並びに単結晶向けプラチナ製品が堅調に推移したものの、前期後半からの貴金属価格高騰の影響を受け、貴金属材料の販売につながる受注が減少したことに加え、前年同四半期のような大型イリジウム製品の受注もなく、売上高2,709百万円(前年同四半期比46.5%減)、売上総利益893百万円(前年同四半期比11.5%減)となりました。

[薄膜]

銀合金ターゲットの新用途向け受注が低調に推移したものの、データセンター用に使用されるHD向けルテニウムターゲットの受注が引続き堅調に推移し、受託成膜事業も順調であったことから、売上高9,621百万円(前年同四半期比54.2%増)、売上総利益4,831百万円(前年同四半期比139.7%増)となりました。

[サーマル]

世界的な半導体需要の高まりが続いており、半導体製造装置メーカーや海外半導体メーカーからの受注が引続き好調に推移しました。旺盛な需要に対応するため増産体制を構築し、高付加価値品の取込みを増やしたことで、売上高3,678百万円(前年同四半期比45.5%増)、売上総利益1,129百万円(前年同四半期比33.7%増)となりました。

[ケミカル]

一昨年実施した設備投資により精製・回収(リサイクル)や化学プラント向け触媒の受注が引続き好調に推移しました。有機EL向け化合物、電極向け貴金属化合物も好調に推移したことから、売上高14,706百万円(前年同四半期比119.0%増)、売上総利益5,745百万円(前年同四半期比101.2%増)となりました。

[その他]

当社製品の受注に紐付かない貴金属原材料の受注があったことにより、売上高1,038百万円(前年同四半期比51.8%減)、売上総利益525百万円(前年同四半期比58.0%減)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は72,980百万円(前連結会計年度末比17,290百万円の増加)、総負債は38,705百万円(前連結会計年度末比11,512百万円の増加)、純資産は34,275百万円(前連結会計年度末比5,777百万円の増加)となりました。

①流動資産

当第3四半期連結会計期間末における流動資産残高は53,439百万円となり、前連結会計年度末比11,385百万円増加いたしました。これは受取手形及び売掛金が816百万円減少し、棚卸資産が12,416百万円増加したことが主な要因であります。

②固定資産

当第3四半期連結会計期間末における固定資産残高は19,540百万円となり、前連結会計年度末比5,905百万円増加いたしました。これは有形固定資産が5,865百万円増加したことが主な要因であります。

③流動負債

当第3四半期連結会計期間末における流動負債残高は30,522百万円となり、前連結会計年度末比10,074百万円増加いたしました。これは買掛金が2,134百万円、短期借入金が8,100百万円、1年内返済予定の長期借入金が625百万円、未払金が449百万円、設備関係未払金が456百万円それぞれ増加し、未払法人税等が1,591百万円減少したことが主な要因であります。

④固定負債

当第3四半期連結会計期間末における固定負債残高は8,183百万円となり、前連結会計年度末比1,438百万円増加いたしました。これは長期借入金が1,423百万円増加したことが主な要因であります。

⑤純資産

当第3四半期連結会計期間末における純資産残高は34,275百万円となり、前連結会計年度末比5,777百万円増加いたしました。これは利益剰余金が5,695百万円増加したことが主な要因であります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、407百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動において重要な変更はありません。

 

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。