第一部【企業情報】

 

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

(1)連結経営指標等

回次

第32期

第33期

第34期

第35期

第36期

決算年月

2015年8月

2016年8月

2017年8月

2018年8月

2019年8月

売上高

(千円)

4,270,759

6,372,369

8,523,020

13,473,314

経常利益

(千円)

614,756

947,060

1,103,873

1,976,652

親会社株主に帰属する

当期純利益

(千円)

389,240

624,703

824,820

1,309,442

包括利益

(千円)

387,375

632,256

824,103

1,302,617

純資産額

(千円)

7,407,883

7,266,399

7,929,887

9,070,577

総資産額

(千円)

9,452,078

9,724,585

12,447,965

14,454,880

1株当たり純資産額

(円)

1,039.75

1,131.02

1,234.29

1,407.04

1株当たり当期純利益

(円)

54.55

87.92

128.38

203.82

潜在株式調整後1株当たり

当期純利益

(円)

202.50

自己資本比率

(%)

78.4

74.7

63.7

62.5

自己資本利益率

(%)

5.3

8.5

10.9

15.4

株価収益率

(倍)

9.8

8.8

7.5

4.7

営業活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

902,653

157,659

946,691

1,556,937

投資活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

592,816

815,028

282,240

128,635

財務活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

152,038

823,575

235,567

381,134

現金及び現金同等物の

期末残高

(千円)

4,280,054

2,799,110

2,370,226

4,179,663

従業員数

(人)

152

200

278

271

(外、平均臨時雇用者数)

()

(57)

(76)

(106)

(126)

(注)1.第33期より連結財務諸表を作成しているため、それ以前については記載しておりません。

2.売上高には消費税等は含まれておりません。

3.第33期、第34期及び第35期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

4.従業員数は就業人員(グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材派遣会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

5.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第36期の期首から適用しており、第35期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第32期

第33期

第34期

第35期

第36期

決算年月

2015年8月

2016年8月

2017年8月

2018年8月

2019年8月

売上高

(千円)

7,559,960

4,166,684

4,563,099

5,829,634

8,579,020

経常利益

(千円)

2,283,109

662,004

784,671

940,722

1,517,171

当期純利益

(千円)

1,407,405

445,652

569,901

707,285

1,073,528

持分法を適用した場合の

投資利益

(千円)

資本金

(千円)

1,176,968

1,176,968

1,176,968

1,176,968

1,176,968

発行済株式総数

(株)

7,360,000

7,360,000

7,360,000

7,360,000

7,360,000

純資産額

(千円)

7,371,370

7,466,159

7,262,321

7,808,990

8,720,591

総資産額

(千円)

9,412,455

9,002,292

8,968,522

10,088,948

12,059,415

1株当たり純資産額

(円)

1,015.93

1,047.93

1,130.38

1,215.47

1,352.57

1株当たり配当額

(円)

35.0

30.0

25.0

30.0

30.0

(うち1株当たり中間配当額)

()

()

()

()

()

1株当たり当期純利益

(円)

193.50

62.46

80.21

110.09

167.10

潜在株式調整後1株当たり

当期純利益

(円)

192.52

166.02

自己資本比率

(%)

78.3

82.9

81.0

77.4

72.1

自己資本利益率

(%)

20.6

6.0

7.7

9.4

13.0

株価収益率

(倍)

3.5

8.5

9.7

8.8

5.7

配当性向

(%)

18.1

48.0

31.2

27.3

18.0

営業活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

2,568,184

投資活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

348,417

財務活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

515,564

現金及び現金同等物の

期末残高

(千円)

4,122,255

従業員数

(人)

112

101

100

103

109

(外、平均臨時雇用者数)

(66)

(57)

(76)

(95)

(114)

株主総利回り

(%)

38.2

32.0

46.3

58.0

59.4

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(122.5)

(108.2)

(134.6)

(147.4)

(131.5)

最高株価

(円)

1,950

704

844

1,230

1,215

最低株価

(円)

648

512

493

685

941

 (注)1.売上高には消費税等は含まれておりません。

2.第32期及び第35期の1株当たり配当額には、それぞれ特別配当5円を含んでおります。

3.第36期の1株当たり配当額には、東京証券取引所市場第二部への新規上場及び福岡証券取引所本則市場への市場変更に係る記念配当5円を含んでおります。

4.第33期、第34期及び第35期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

5.第33期より連結財務諸表を作成しているため、第33期以降の持分法を適用した場合の投資利益、営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー及び現金及び現金同等物の期末残高については、記載しておりません。

6.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材派遣会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

7.株主総利回りの算定に使用した各事業年度の末日における株価並びに最高株価及び最低株価は、第35期以前は福岡証券取引所Q-Board市場におけるものであり、第36期は東京証券取引所市場第二部におけるものであります。

8.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第36期の期首から適用しており、第35期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。

2【沿革】

当社は、1978年4月、現代表取締役会長の石田利幸が個人で日創商事を創業し、建築用プレス金物の製造販売を開始したことに始まり、1983年9月、法人化により日創工業有限会社を設立しております。当社の会社設立後、当社グループの現在までの沿革は次のとおりであります。

年月

事項

1983年9月

同 上

日創工業有限会社を設立

福岡県山田市(現福岡県嘉麻市)に山田工場を開設

1986年12月

福岡市南区に福岡工場を開設(1992年6月閉鎖)

1991年12月

福岡県糟屋郡志免町に志免工場を開設(1999年12月閉鎖)

1996年7月

福岡県糟屋郡篠栗町に篠栗工場を開設(1999年12月閉鎖)

1997年9月

同 上

日創工業株式会社に組織変更

福岡県山田市(現福岡県嘉麻市)上山田へ山田工場を移転

1999年9月

鹿児島出張所を開設(2013年10月閉鎖)

1999年12月

山田工場に第2棟を増設

2000年9月

山田工場の隣接地に工場用地を取得

2000年12月

ISO9001認証取得

2001年1月

山田工場に第3棟を増設

2005年4月

山田工場に第4棟を増設

2007年3月

山田工場に第5棟を増設

2007年4月

日創プロニティ株式会社に商号変更

2007年8月

福岡証券取引所Q-Board市場に上場

2011年2月

東京営業所を開設

2011年12月

大阪営業所を開設(2018年11月閉鎖)

2013年8月

福島県石川郡石川町に工場用地を取得

同 上

仙台営業所を開設(2016年2月閉鎖)

2014年3月

福島工場を開設

2014年6月

福島営業所を開設

2016年3月

吾嬬ゴム工業株式会社(現・連結子会社)の株式を取得

2016年4月

日創エンジニアリング株式会社(現・連結子会社)を設立

2017年4月

綾目精機株式会社(現・連結子会社)の株式を取得

2018年3月

株式会社ダイリツ(現・連結子会社)の株式を取得

2019年7月

東京証券取引所市場第二部に上場、福岡証券取引所Q-Board市場から本則市場に市場変更

 

3【事業の内容】

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(日創プロニティ株式会社)及び連結子会社4社により構成されており、当社グループにおけるセグメントごとの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。

なお「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります

セグメントの名称

主な事業内容

関係する会社

金属加工事業

太陽電池アレイ支持架台(*1)、金属パネル(*2)、空調用ダンパー(*3)他金属加工製品の企画、設計、加工、販売

当社

綾目精機株式会社

株式会社ダイリツ

ゴム加工事業

住宅、機械、公共インフラ設備等に使用するゴム製品の企画、設計、加工、販売

吾嬬ゴム工業株式会社

建設事業

上記事業に付随する建設事業

日創エンジニアリング株式会社

(*1太陽電池アレイ支持架台

 太陽電池アレイ支持架台とは、太陽光発電設備において、光エネルギーを電力に変換する太陽電池パネルを並べて載せるための金属製の台であります。各太陽光発電設備の立地条件、気象条件等を踏まえ最適な設計を行っております。

(*2金属パネル

 金属パネルとは、耐火性能や不燃性能を持つ芯材を鋼板で挟み込んだ製品であります。主に、建築基準法上の準耐火建築物、耐火建築物の防火区画において、大型商業施設や物流倉庫、クリーンルーム等の内壁材、間仕切り材として使用されております。

(*3空調用ダンパー

 空調用ダンパーとは、空調設備の風量調整装置、防火防煙装置として用いられているものであります。株式会社ダイリツ(連結子会社)において、設計、製造、販売を行っております。

 

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

0101010_001.png

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業の内容

議決権の

所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

吾嬬ゴム工業株式会社

群馬県藤岡市

20,000

ゴム加工事業

100.0

役員の兼任 3名

(連結子会社)

日創エンジニアリング株式会社

(注)2

東京都台東区

20,000

建設事業

100.0

役員の兼任 2名

(連結子会社)

綾目精機株式会社

広島県府中市

10,000

金属加工事業

100.0

役員の兼任 4名

(連結子会社)

株式会社ダイリツ

愛知県名古屋市緑区

50,000

金属加工事業

100.0

役員の兼任 3名

(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。

2.日創エンジニアリング株式会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等      (1)売上高          2,250,916千円

(2)経常利益          292,884千円

(3)当期純利益        191,670千円

(4)純資産額          366,592千円

(5)総資産額          966,635千円

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2019年8月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

金属加工事業

203

123

ゴム加工事業

49

建設事業

8

( 2

全社(共通)

11

( 1

合計

271

126

(注)1.従業員数は就業人員(グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材派遣会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載している従業員数は、特定の事業に区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2019年8月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

109

114

44.5

8.1

4,789

 

セグメントの名称

従業員数(人)

金属加工事業

98

113

全社(共通)

11

( 1

合計

109

114

 (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材派遣会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

    2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(3)労働組合の状況

 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 当社は、2015年8月期までは単一セグメント(金属加工事業)の単体企業で、下請としての事業活動の部分も少なくありませんでした。当社は、この是正を進め、市場ニーズに叶う付加価値の高いモノづくりを行っていくためには、様々な素材の「加工」を通じて更に事業領域を拡大していくことが不可欠であると考え、吾嬬ゴム工業株式会社の子会社化を皮切りに、2016年8月期よりグループ経営に移行いたしました。

 当社グループは、創業時からキーワードとしていた「加工」を通じて、ステークホルダーの方々からの信頼と期待に応え、企業集団の持続的な成長と企業価値の向上を図っていくことを目的に、下記のとおり、「グループ経営理念」、「グループミッション」及び「グループビジョン」を定め、中期経営計画及び年度経営計画の遂行を通して結果を出していくことを経営の基本方針として定めております。

 

グループ経営理念:日々創造

 当社の創業の精神であり社名の由来でもある「日々創造」は、日創グループに所属する私たちの精神的支柱であり、また日々の業務の現実的な指針です。私たちは、短期的な課題に対しても、長期的な課題に対しても、「日々創造」する企業集団であり続けます。

 

グループミッション:価値の創造

 私たちは、金属加工だけではなく、金属以外の加工、モノづくり、周辺事業へと事業領域を拡大し(事業の多角化)、新たな価値を創造していくことを通じて、社会に貢献してまいります。

 

グループビジョン:加工の総合商社

 「加工の総合商社」が私たちの進むべき方向であり、常に追い求める企業グループ像です。私たちは、グループビジョンに向かってエンドレスに挑戦を続けます。

 

(2) 経営戦略等

 当社グループは、以下2つの戦略を中期経営戦略として定め、中期経営計画のテーマとして掲げた「成長加速」に取り組んでいく方針であります。

①M&Aの推進

 「加工」をキーワードに、素材を問わず加工技術・ノウハウを集め、モノづくり、周辺事業へと積極的に事業領域を拡大し、「加工のプラットフォーム」の創出に努めてまいります。

②グループ経営基盤の強化

 今後の成長に向けた経営基盤づくりのため、以下の課題に取り組んでまいります。

 ・PDCAのマネジメントサイクルの徹底

 ・事業領域・シナジー拡大のため、成長加速人材の確保・育成

 ・人材採用・人材育成・グループ最適の人材配置の推進

 ・製造原価削減の推進

 ・業務の簡素化・標準化の推進

 ・グループリスク管理の強化

 ・コーポレートガバナンス・コードへの対応

 ・コンプライアンス経営の強化

 ・成長ステージに応じた統治形態の検討

 

(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、中長期的な成長力・収益力強化の観点から、売上高及び営業利益を重視しております。

(4) 経営環境及び対処すべき課題

 当社グループは、主要製品である太陽電池アレイ支持架台を始めとした太陽光発電関連製品を取り巻く環境の変化や昨今の急激な情報・技術革新により、経営環境が加速度的に変化していくと認識しております。こうした中、当社グループとしましては、更なるキャッシュ・フローの創出とその再投資によって企業価値の向上に取り組み、持続的な事業成長を図っていくため、対処すべき課題を次のとおり定めております。

①新たなビジネスモデルの確立

 1.当社グループの最重要戦略であるM&Aを通じて、金属加工だけではなく、金属以外の加工、モノづくり、周辺事業へと事業領域を拡大(事業を多角化)することにより、事業間のシナジーを生む新たなビジネスモデルの確立に挑戦いたします。

 2.高い技術やノウハウを有する企業とのM&Aやアライアンスによって、差別化された製品ブランドを提供する新たなビジネスモデルの実現に挑戦いたします。

②旺盛なチャレンジ精神の発揮

 持続的な成長を図っていくため、各部門が旺盛なチャレンジ精神をもって課題に挑戦し、新たな企業ステージを目指します。

③ステークホルダーに向き合う経営

 1.株主・投資家の皆様、お取引先企業、社員、地域社会等からの信頼と期待に応えていくため、コーポレート・ガバナンスとコンプライアンスの強化、適時開示の適切な実行等により、透明かつ健全で効率の高い経営を遂行いたします。

 2.フェア・ディスクロージャー・ルールを遵守し、公平な情報開示を行います。

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)太陽光発電関連製品について

 2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度が成立し、特に第30期(2013年8月期)以降、太陽光発電関連製品の需要が増加し業績が大幅に拡大しました。こうした中、経済産業省資源エネルギー庁による「長期エネルギー需給見通し」(2015年7月16日付け公表)が政策目標として決定されたことを受け、引き続き太陽光発電関連製品の受注、生産、販売に積極的に取り組んでいることもあり、現状、太陽光発電関連製品の売上高構成比は比較的高い水準で推移しております。

 こうした状況下、当社グループは、太陽光発電関連製品の売上高構成比の低減を図るため、M&Aや新製品の開発等を通して事業領域の拡大(事業の多角化)や事業構造の見直しを推進しておりますが、これに先行して、政府のエネルギー政策の変更や法令等の改正、また電気事業者による発電事業者に対する系統接続の遅れ等によって、太陽光発電関連製品の需要が当社グループの予想どおりに推移せず大きく変化した場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、太陽光発電関連製品の需要が予想どおりに推移した場合でも、競争激化に伴う販売価格の低下の内容によっては、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)M&A・アライアンスについて

 当社グループは、M&A等の手法を用いて事業領域の拡大(事業の多角化)や事業構造の見直しを推進しておりますが、M&Aやアライアンスは、そのタイミングや実現可能性を合理的に見積もることができず、初期的段階で見送ることや双方の条件が折り合わない場合のほか各種デュー・ディリジェンスの実施結果によっても実現しない可能性があります。
 また、投資判断にあたっては、事業シナジー、回収期間、投資リスク等について必要な検討を行うとともに、詳細なデュー・ディリジェンスの実施結果を踏まえ、十分な審議のうえ決定しておりますが、M&Aやアライアンス実行後の対象企業の事業計画の進捗が当初見通しと異なって大幅に乖離したり、事業環境の急変や想定外の事態の発生等により期待した成果が上がらないことも想定され、こうした場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)原材料の確保と価格の変動について

 当社グループの主力事業は、金属製品の加工・販売であり、その主要原材料は鋼材であります。当社グループは大手鉄鋼商社から鋼材をコイル単位で仕入れており、取引商社の多様化及びこれらの商社との関係強化を通じて主要原材料の確保を図っておりますが、国内及びアジア地域において短期間に大幅な需要増が発生した場合には鋼材需要が逼迫し、一時的に材料鋼材の確保が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、鋼材価格が大幅に上昇した場合には、製品価格への転嫁に伴う販売の停滞や原価率の上昇による利益の低下を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)生産拠点について

 当社グループの生産拠点は、福岡県嘉麻市、福島県石川郡石川町、群馬県藤岡市、広島県府中市、岐阜県関市及び愛知県名古屋市の6ヶ所であります。当該拠点では、生産設備の新規投資や安全対策の強化を進めておりますが、当該地域において想定を超えた大規模な自然災害や不測の事態が発生し事業活動への支障が長期にわたった場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)設備投資について

 当社グループは、大ロットや短納期の顧客ニーズ等に応えていくため、設備投資計画に則り、最新鋭かつ大型の加工設備を計画的に導入しております。当社グループとしては、顧客ニーズや市場動向を十分に検討したうえで設備投資を実行しておりますが、当該設備による生産品目が当社グループの予想に反して十分な需要を確保できなかった場合や販売価格の低下により採算が悪化した場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)品質管理について

 当社グループは、品質マネジメントシステム規格のISO9001の認証を取得し、万全な品質管理体制を構築することによって、製品の品質管理に細心の注意を払ってまいりました。しかし、こうした体制整備の徹底にも拘わらず、何らかの理由により当社グループの製品に不良が発生し、当該不良を原因として顧客に重大な事故が発生する等の損害が生じた場合には、社会的信用の低下や顧客に対する損害賠償等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)競合について

 当社グループの主力事業が属する金属加工業界では、中・小規模の事業会社が大多数を占めており、当社グループのように最新鋭かつ大型の加工設備を多数保有する企業は少数であることから、大ロットや短納期の受注に係る競合は、比較的少ない状況にあります。また、加工アイテムの横展開を図ってきたことによって、設計・加工ノウハウの蓄積ができているほか、加工のサプライチェーンを一元化した「オールインワン加工体制」、強い営業力と製品企画力・製品化のスピードの速さ等を背景に、優位性を確保できていると考えております。しかし、加工需要の全般的な減少や市場への過剰供給等により価格競争が激化した場合には、価格競争力の維持が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)人材の確保、育成について

 当社グループは、事業の拡大に伴い、人材を継続的に確保、育成していく必要があると認識しており、積極的な取り組みを行っております。しかし、当社グループが必要とする人材の確保や育成が十分にできなかった場合には、事業の拡大に制限が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)信用リスクについて

 当社グループは、取引先に対し営業債権の形で信用供与を行っており、取引先との間では商品売買基本契約等の契約を締結するとともに、信用状況に応じた与信限度額の設定や貸倒引当金の計上、その他必要な対応策を講じております。しかし、取引先の信用状態の悪化や経営破たん等により、債権回収が不能となった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。

(1) 経営成績等の状況の概要

①経営成績の状況

 当連結会計年度における我が国経済は、中国経済の先行き、海外経済の動向と政策に関する不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意が必要な状況が続く中、企業収益は高い水準で底堅く推移しており、設備投資は機械投資に弱さがみられるものの緩やかな増加傾向で推移いたしました。

 当連結会計年度の業績は、太陽電池アレイ支持架台の大型案件が好調に推移したことや、前連結会計年度にM&Aにより子会社化した株式会社ダイリツの業績が通期にわたって寄与したこと等により、売上高は13,473百万円(前年同期比58.1%増)、営業利益は1,954百万円(同80.6%増)、経常利益は1,976百万円(同79.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,309百万円(同58.8%増)となりました。

 なお、セグメント別の業績は次のとおりであります。

(金属加工事業)

 太陽電池アレイ支持架台の大型案件が好調に推移したことや新規取引先の開拓、既存取引先のリピートに積極的に取り組んだことに加え、前連結会計年度にM&Aにより子会社化した株式会社ダイリツの業績が通期にわたって寄与したことにより、売上高は10,026百万円(前年同期比63.0%増)、セグメント利益は1,900百万円(同79.5%増)、当連結会計年度末における受注残高は2,508百万円(同49.2%減)となりました。

(ゴム加工事業)

 新規取引先の開拓、既存取引先のリピートに積極的に取り組み、建設関連、土木関連、工業関連、自動車関連等の各種業界向けの製品が堅調に推移し、売上高は1,196百万円(前年同期比1.7%減)、セグメント利益は180百万円(同1.0%増)、当連結会計年度末における受注残高は83百万円(同0.4%増)となりました。

(建設事業)

 グループ間の情報連携を図り、材工一括受注を掲げ営業活動に取り組んだことや既存案件の追加工事を複数受注した結果、売上高は2,250百万円(前年同期比95.1%増)、セグメント利益は292百万円(同64.1%増)、当連結会計年度末における受注残高は803百万円(同45.1%減)となりました。

(注)セグメント利益の合計額と営業利益との差異△418百万円は、主として各報告セグメントに配分していない全社費用であります

 

②財政状態の状況

 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,006百万円増加し、14,454百万円となりました。

 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ866百万円増加し、5,384百万円となりました。

 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,140百万円増加し、9,070百万円となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,809百万円増加し4,179百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,556百万円の資金を獲得いたしました(前年同期は946百万円使用)。

 投資活動によるキャッシュ・フローは、128百万円の資金を使用いたしました(前年同期は282百万円獲得)。

 財務活動によるキャッシュ・フローは、381百万円の資金を獲得いたしました(前年同期は235百万円獲得)。

 

④生産、受注及び販売の実績

a. 生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2018年9月1日

至 2019年8月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

金属加工事業

7,347,980

149.3

ゴム加工事業

593,675

97.7

合計

7,941,656

143.6

 (注)1.金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値であります。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.建設事業については、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績を記載しておりません。

b. 受注実績

 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2018年9月1日

至 2019年8月31日)

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

金属加工事業

7,506,066

88.5

2,508,733

50.8

ゴム加工事業

1,196,750

97.3

83,249

100.4

建設事業

1,589,527

61.8

803,022

54.9

合計

10,292,344

83.8

3,395,005

52.4

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

c. 販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2018年9月1日

至 2019年8月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

金属加工事業

10,026,302

163.0

ゴム加工事業

1,196,509

98.3

建設事業

2,250,501

195.1

合計

13,473,314

158.1

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自  2017年9月1日

至  2018年8月31日)

当連結会計年度

(自  2018年9月1日

至  2019年8月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

日揮株式会社

1,568,692

18.4

4,462,053

33.1

新日鉄住金エンジニアリング株式会社

(現日鉄エンジニアリング株式会社)

1,366,240

16.0

当連結会計年度の新日鉄住金エンジニアリング株式会社(現日鉄エンジニアリング株式会社)については、当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成において、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 

②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a. 財政状態

(流動資産)

 当連結会計年度末における流動資産は11,028百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,015百万円増加いたしました。これは主に、大型案件を中心とした好調な業績推移と売上債権の期日回収を背景に、現金及び預金が1,605百万円、受取手形及び売掛金が886百万円、完成工事未収入金が232百万円、未成工事支出金が130百万円それぞれ増加し、電子記録債権が698百万円減少したことによるものであります。

(固定資産)

 固定資産は3,426百万円となり、前連結会計年度末に比べ8百万円減少いたしました。

(流動負債)

 当連結会計年度末における流動負債は4,032百万円となり、前連結会計年度末に比べ901百万円増加いたしました。これは主に、大型案件対応に伴う一時的な資金需要により短期借入金が775百万円増加したこと及び未払法人税等が193百万円増加したことによるものであります。

(固定負債)

 固定負債は1,352百万円となり、前連結会計年度末に比べ35百万円減少いたしました。

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産合計は9,070百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,140百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が1,116百万円増加したことによるものであります。

 

b. 経営成績

(売上高)

 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ4,950百万円増加し、13,473百万円(前年同期比58.1%増)となりました。これは主に、太陽電池アレイ支持架台の大型案件が好調に推移したことや、前連結会計年度にM&Aにより子会社化した株式会社ダイリツの業績が通期にわたって寄与したこと等によるものであります。

(売上原価、売上総利益)

 当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度に比べ3,770百万円増加し、10,087百万円(前年同期比59.7%増)となりました。これは主に、増収に伴い材料費や外注費等の変動費が増加したことによるものであります。

 この結果、当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べ1,180百万円増加し、3,385百万円(同53.5%増)となりました。

(販売費及び一般管理費、営業利益)

 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ307百万円増加し、1,431百万円(前年同期比27.4%増)となりました。これは主に、前連結会計年度に株式会社ダイリツをM&Aにより子会社化したことによるものであります。

 この結果、当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べ872百万円増加し、1,954百万円(同80.6%増)となりました。

(営業外収益、営業外費用、経常利益)

 当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べ3百万円増加し、37百万円(前年同期比11.8%増)となりました。

 当連結会計年度における営業外費用は、前連結会計年度に比べ3百万円増加し、15百万円(同31.0%増)となりました。

 この結果、当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べ872百万円増加し、1,976百万円(同79.1%増)となりました。

 

(特別利益、特別損失、税金等調整前当期純利益)

 当連結会計年度における特別利益は、前連結会計年度に比べ78百万円減少し、0百万円(前年同期比99.8%減)となりました。これは主に、前連結会計年度において負ののれん発生益を計上したことによるものであります。

 この結果、当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ783百万円増加し、1,966百万円(同66.3%増)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

 当連結会計年度における法人税等合計は、前連結会計年度に比べ299百万円増加し、656百万円(前年同期比83.6%増)となりました。

 以上の結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ484百万円増加し、1,309百万円(同58.8%増)となりました。

 

c. キャッシュ・フローの状況

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は1,556百万円(前年同期は946百万円の使用)となりました。主な収入要因は、税金等調整前当期純利益1,966百万円、減価償却費397百万円であり、主な支出要因は、売上債権の増加421百万円、仕入債務の減少166百万円及び法人税等の支払額454百万円であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は128百万円(前年同期は282百万円の獲得)となりました。主な収入要因は、定期預金の純減204百万円であり、主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出305百万円であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果獲得した資金は381百万円(前年同期は235百万円の獲得)となりました。主な収入要因は、短期借入金の純増775百万円及び長期借入れによる収入192百万円であり、主な支出要因は、長期借入金の返済による支出331百万円及び配当金の支払額192百万円であります。

 

③経営成績に重要な影響を与える要因について

 「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しているとおりであります。

 

④資本の財源及び資金の流動性について

 当社グループは、自己資金を財源として、運転資金及び設備投資資金に充当することを基本方針としておりますが、受注増などに伴い、一時的に資金が不足する場合には、借入金により資金調達を行うこととしております。また、M&Aに充当する資金につきましては、自己資金及び借入金により資金調達を行うことを基本方針としております。

 資金の流動性につきましては、現在必要とされる水準を満たす流動性を確保していると考えております。

 

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

5【研究開発活動】

 該当事項はありません。