当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間の我が国経済は、消費増税による駆け込み需要の反動減や、10月に発生した大型台風、暖冬の影響が重なり、個人消費をはじめとした内需が悪化しており大方の予想ではマイナス成長となっております。
一方、世界経済をみますと、米国では悪天候や中国との貿易問題により、個人消費と設備投資が鈍化しましたが、10月~12月の実質GDP成長率は前期比年率で+2.1%と堅調な基調を維持しています。これを受けて、連邦準備制度理事会(FRB)は12月に行われた連邦公開市場委員会(FOMC)にて、政策金利を1.50~1.75%で維持することを決定しました。
中国では、12月の米中通商協議において「第1段階」の合意に至り対米輸出も底入れする見通しですが、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が長期化した場合、中国のみならずアジア中心に経済活動が滞り、景気下振れが拡大する恐れがあります。
国内紙パルプ業界におきましては、紙では、消費増税の反動による個人消費の低迷や電子媒体へのシフトが継続していることによって雑誌・チラシ・カタログなどが低迷し、数量は減少しました。板紙においても、米中貿易摩擦の影響やインバウンド需要の縮小により数量は減少しました。
このような状況下、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,864億43百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益は13億64百万円(前年同期比27.8%減)、経常利益は15億85百万円(前年同期比23.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は14億67百万円(前年同期比40.0%減)となりました。
当第3四半期連結累計期間の業績をセグメント別にみると次のとおりです。
<国内拠点紙パルプ等卸売事業>
紙では、主にアジア地域での市況下落と雑誌のデジタル化やチラシ・カタログ等のメディアへの媒体変更により、販売数量は前年割れとなりましたが、価格修正により売上高は前年越えとなりました。
一方、板紙では、台風などの自然災害により飲料・青果物の減少や、中国・韓国などの貿易問題による輸出の減少が重なり,価格修正はありましたが、販売数量・売上高ともに前年割れとなりました。
古紙では、中国の需要減もあり輸出も不調であったことに加え単価の下落も影響し、販売数量・売上高ともに前年割れとなりました。パルプでは、国内販売の家庭紙向けは好調に推移しましたが、メーカー内製化や高止まりしていた単価の大幅下落により、販売数量・売上高ともに前年割れとなりました。その他では、印刷機械の販売が好調に推移したものの、液体飲料容器向けの原紙販売が失注した結果、売上高は前年割れとなりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同四半期連結累計期間比5.6%減の2,228億75百万円となり、営業利益は9.8%減の30億75百万円となりました。
<海外拠点紙パルプ等卸売事業>
米国では、主に塗工紙の輸入販売・古紙の輸出取引が伸長したため、販売数量・売上高ともに前年越えとなりました。香港では、塗工紙及び段ボール原紙の販売増加が寄与し、販売数量・売上高ともに前年越えとなりました。豪州では、Spicers Limitedの買収効果により、販売数量・売上高ともに前年を大きく上回りました。その他の地域におきましては、中国・韓国にて売上高が前年を上回りました。東南アジア地域にて厳しい価格競争が続いていますが、全体としてはSpicers Limitedの買収に伴う業績の取り込みにより増益となりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同四半期連結累計期間比20.4%増の626億64百万円となり、営業利益は1,553.7%増の1億13百万円なりました。
<不動産賃貸事業>
一部所有不動産の売却による減収もありましたが、テナント賃料の改定により賃料収入は微増となりました。利益面では修繕費及び管理費等の増加により微減となりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同四半期連結累計期間比0.6%増の9億3百万円となり、営業利益は1.0%減の4億53百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産額は、前連結会計年度末に比べ175億42百万円増加し、2,091億53百万円となりました。これは主に、売上債権、商品及びのれんの増加等によるものであります。
負債額は、前連結会計年度末に比べ182億20百万円増加し、1,596億5百万円となりました。これは主に、仕入債務の増加、コマーシャル・ペーパー及び子会社株式取得に伴う長期借入金等の有利子負債の増加によるものであります。
純資産額は、保有する上場株式の株価下落に伴うその他有価証券評価差額金の減少、為替換算調整勘定の減少等により、前連結会計年度末に比べ6億78百万円減少し、495億47百万円となりました。以上の結果、自己資本比率は23.6%となり、前連結会計年度末に比べ2.6ポイント減少しております。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた問題はありません。
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は55百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間において、海外拠点紙パルプ等卸売事業セグメントの従業員数が、前連結会計年度末から285名増加しております。これは、Spicers Limitedの株式を取得したことにより、同社及びその子会社9社を連結の範囲に含めたこと等によるものです。なお、従業員数は就業人員数であります。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。