第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績

当第3四半期連結累計期間(2019年4月1日から2019年12月31日まで)におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に、緩やかな景気回復基調が続く中、高額商材を中心としたインバウンド需要は増加傾向にあり、個人消費や消費マインドも緩やかに改善しているものの、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題の影響など、先行き不透明な状況が続いております。

当社グループを取り巻く繊維・アパレル業界におきましては、消費増税の反動、消費者の衣料品に関する購買行動の多様化と依然として根強い節約志向により、総じて厳しい経営環境で推移いたしました。

このような状況の下、当社グループは、将来の企業成長への積極的な布石を打ち、また主力ブランドである「DAKS」のブランド価値を極大化すべく様々な戦略を実施し、利益追求に努めておりますが、当第3四半期連結累計期間は、国内外とも市場環境は一層厳しさが増しており、前年同期比では減収、営業利益、経常利益ともに減益となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は前年同期比10.5%減の18,105百万円、営業利益は前年同期比19.0%減の1,495百万円、経常利益は前年同期比16.6%減の1,984百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、固定資産売却益を特別利益に計上したことで前年同期比100.8%増の3,629百万円となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

 

① ファッション関連事業

国内事業は、「DAKS」「LEONARD」のブランド価値向上のため、顧客ファースト、商品クオリティの追求を最優先し、経営効率を重視する事業構造改革を推し進めております。当第3四半期連結累計期間におきましては、同ブランドを百貨店等に販売する国内子会社では、不採算店からの撤退、営業在庫の圧縮をすすめておりますが、百貨店の店頭不振に加え、自然災害や天候不順などのマイナス要素も重なり減収減益となりました。また、ライセンス事業におきましても、一部のサブライセンシーとの契約において収益の計上時期の変更などがあり、前期比較では減収減益となり、結果として国内事業全体としましては、減収減益となりました。

海外事業は、国内の経営環境の変化に対応すべく、グローバルな事業展開を積極的に推し進めております。中国市場におきましては、「DAKS」の販路拡大のため、上海の旗艦店をリニューアルオープンし、5店舗を新たに出店するなど、積極的なショップ展開をすすめてまいりました。香港、マカオ、台北の小売事業におきましては、香港のデモの長期化など政治的な背景が大きく影響し、店舗ごとの収益性の見直しやブランドの付加価値の向上には努めましたが、減収減益となり、結果として海外事業全体としましては、減収減益となりました。

以上の結果、当事業全体の売上高は前年同期比11.7%減の8,974百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比29.9%減の967百万円となりました。

 

 

② 繊維関連事業

アパレル企業向けのOEM事業は、依然として厳しい市況が続き受注競争が加速する中、販売面におきましては企画提案力の強化、付加価値の高い商品開発に注力し、また生産面におきましては更なる品質向上を目指し、商品の安定供給に努めることで、重点得意先との取組拡大を目指しております。

当第3四半期連結累計期間におきましては、百貨店アパレルを中心として、取引先がブランド戦略の見直しや生産数量の抑制を図るなどの構造改革をすすめていることが大きく影響し受注減となり、物流などの生産面の効率化、経費の削減などの収益性の向上に努めましたが、減収減益となりました。

以上の結果、当事業全体の売上高は前年同期比12.5%減の7,949百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比10.2%減の232百万円となりました。

 

③ 不動産関連事業

大阪の賃貸ビルをメインとして東京・横浜・神戸などの不動産に係る賃貸事業は、大阪サンライズビルの稼働率の向上、内装工事業等の増加などがあり、増収増益となりました。当事業全体の売上高は前年同期比7.5%増の1,861百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比7.2%増の543百万円となりました。

 

 

(2)  財政状態の分析

① 流動資産

当第3四半期連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて3,428百万円(18.6%)増加し、21,865百万円となりました。現金及び預金が3,422百万円増加、商品及び製品が250百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が178百万円減少したことなどによるものであります。

 

② 固定資産

当第3四半期連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて3,102百万円(10.2%)増加し、33,641百万円となりました。これは、IFRS適用在外連結子会社においてIFRS第16号「リース」を適用したことにより使用権資産が2,420百万円増加、投資有価証券が1,151百万円増加した一方で、建物及び構築物(純額)が359百万円減少したことなどによるものであります。
 

③ 流動負債

当第3四半期連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,123百万円(14.9%)増加し、8,641百万円となりました。これは、未払法人税等が926百万円増加、IFRS適用在外連結子会社においてIFRS第16号「リース」を適用したことなどによりリース債務が350百万円増加した一方で、未払費用が332百万円減少したことなどによるものであります。

 

④ 固定負債

当第3四半期連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて2,191百万円(40.2%)増加し、7,649百万円となりました。これは、IFRS適用在外連結子会社においてIFRS第16号「リース」を適用したことなどによりリース債務が1,958百万円増加、繰延税金負債が313百万円増加したことなどによるものであります。
 

⑤ 純資産

当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて3,215百万円(8.9%)増加し、39,215百万円となりました。これは、利益剰余金が2,744百万円増加、その他有価証券評価差額金が793百万円増加した一方で、純資産から控除している自己株式が285百万円増加したことなどによるものであります。

 

(3)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)  研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5)  主要な設備

当第3四半期累計期間において、以下の主要な設備を売却しております。

事業所名
(所在地)

セグメント
の名称

設備の内容

帳簿価額(百万円)

売却時期

建物及び

構築物

土地
(面積千㎡)

その他

合計

スカイビル
(神戸市中央区)

不動産関連事業

事務所設備
賃貸マンション

125

84

( 1)

0

209

2019年10月

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当社の英国における完全子会社であるDAKS SIMPSON LIMITED(2019年9月30日付でSAN EAST UK PLCから商号を変更しております)、DAKS SIMPSON GROUP LIMITED(2019年9月20日付でDAKS SIMPSON GROUP PLCから商号を変更しております)及びDAKS LIMITEDの再編を行うため、2019年11月5日開催の取締役会において、DAKS LIMITEDの事業のすべてをDAKS SIMPSON GROUP LIMITEDに譲渡したうえで、DAKS SIMPSON GROUP LIMITEDの事業のすべてをDAKS SIMPSON LIMITEDに譲渡することを決議し、2019年12月2日付で事業譲渡契約を締結し、譲渡いたしました。

詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載しております。