第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

経営成績の分析

 当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、アフターコロナにおける経済回復がみられる中、引き続き原材料の高騰や金融資本市場の変動など、依然として不透明な状況が続いておりますが、製造業の生産活動の回復が進んだことや、国内の雇用情勢及び所得環境が改善したことによる個人消費の増加などから、底堅く推移しました。

 このような状況下におきまして、当社グループは、第三次中期経営計画で掲げた経営目標の進捗状況を管理しながら各重点課題に取り組んでおり、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は1,355億1千1百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は28億3千9百万円(前年同期比2.2%増)、経常利益は31億2千3百万円(前年同期比3.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は27億8千6百万円(前年同期比30.3%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① 鉄鋼事業

鉄鋼事業においては、鋼材価格の上昇による影響等により、売上高は921億7千8百万円(前年同期比2.9%増)となりましたが、仕入コストや販管費の増加等により、営業利益は18億1千4百万円(前年同期比0.6%減)となりました。

② 非鉄金属事業

非鉄金属事業においては、地金相場の変動による価格影響等により、売上高は188億9千万円(前年同期比5.3%減)となりましたが、前期の商用車メーカーによるエンジン認証問題に伴う出荷停止が続いていた状況から、一部車種の生産が再開したこと等により、営業利益は2億8千4百万円(前年同期比75.3%増)となりました。

③ 電子事業

電子事業においては、主力のプリント配線基板用積層板の販売に加えて、液晶、半導体向け部材の輸出及び部品の販売が堅調に推移したこと等により、売上高は165億9千3百万円(前年同期比10.8%増)、営業利益は7億1千1百万円(前年同期比14.7%増)となりました。

④ ライフ営業事業

ライフ営業事業においては、前期に引き続き自社商品販売を推進しましたが、輸入品等の仕入コストが増加したこと等により、売上高は36億6百万円(前年同期比20.5%減)、営業利益は2千2百万円(前年同期比88.2%減)となりました。

⑤ 機械・工具事業

機械・工具事業においては、国内の拠点網を活用しながら、取引先への販売活動を積極的に推進しましたが、売上高は22億4千3百万円(前年同期比32.8%減)、営業損失は3千7百万円(前年同期は営業損失3千8百万円)となりました。

⑥ 営業開発事業

営業開発事業においては、前期に大型物件があった影響で売上高は19億9千9百万円(前年同期比12.9%減)となりましたが、原価低減に努めながら主力の商材及び工事案件を適宜受注したこと等により、営業利益は4千5百万円(前年同期比107.3%増)となりました。

 

財政状態の分析

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べて84億7千6百万円増加し、1,722億2千万円となりました。その要因の主なものは、流動資産において、電子記録債権が増加したこと等により30億7千1百万円増加したこと、固定資産において、土地、投資有価証券が増加したこと等により54億5百万円増加したことであります。

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べて38億3千4百万円増加し、1,114億7千5百万円となりました。その要因の主なものは、流動負債において、買掛金が増加したこと等により34億1千2百万円増加したこと、固定負債において、繰延税金負債が増加したこと等により4億2千1百万円増加したことであります。

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて46億4千2百万円増加し、607億4千4百万円となりました。その要因の主なものは、株主資本において、利益剰余金が19億8千7百万円増加したこと、その他の包括利益累計額において、その他有価証券評価差額金が20億8千5百万円増加したこと等であります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、9億3千8百万円増加し、42億2千4百万円となりました。

 

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

税金等調整前四半期純利益が39億7千7百万円となりましたが、売上債権の増加額36億6千3百万円、仕入債務の増加額47億2千7百万円、棚卸資産の減少額18億1千9百万円、減価償却費5億6百万円、法人税等の支払額14億2千7百万円等により、56億2千6百万円の収入となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

有形固定資産の取得による支出33億1千8百万円、投資有価証券の売却による収入11億9千5百万円等により、20億3千万円の支出となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

長期借入れによる収入10億円、長期借入金の返済による支出24億3千3百万円、配当金の支払額8億円等により、27億6千4百万円の支出となりました。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。