第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国では個人消費が堅調で住宅市場と雇用環境も改善傾向にあり景気回復基調が持続しましたが、中国及び東南アジアにおいては経済成長の減速傾向がより鮮明となりました。

一方、わが国経済は、日銀による金融緩和政策を背景として企業収益や雇用環境が改善し、緩やかな景気回復基調にあるものの、個人消費が弱含みで、円安による輸入原材料価格の上昇や中国経済の減速による影響も懸念されるという状況にありました。

当社グループにおきましては、平成26年4月からの3年間を新たな発展のための基盤作りと位置付けた中期経営計画WAVE“10”をスタートさせており、会社創立130周年を迎える平成29年度に向けて、事業基盤を確立させて収益力を高め、財務体質を確固たるものにし、企業価値の更なる拡大を目指すべく取組んでおります。

当期間における当社グループの売上高は、㈱グランディの子会社化や食品関連の増加があったものの、電子関連及び物資関連が減少したことにより、全体では前年同期比2.8%減の32,236百万円となりました。

一方、利益面におきましては、食品関連において水産品の原料価格高騰により利益率が低下したことや、電子関連においてホコリセンサ・ガスセンサが納入先メーカーの生産調整からの回復が遅れ取扱いが大きく減少したことから、全体では営業利益は268百万円(前年同期比49.2%減)、経常利益は233百万円(前年同期比53.0%減)となりました。また、特別損失に弁護士報酬等を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は35百万円(前年同期比88.8%減)となりました。

 

セグメント別の業績は、次のとおりであります。

なお、第1四半期連結会計期間より、各セグメントの業績をより的確に管理することを目的に、支払利息の各事業セグメントへの配分方法を変更しております。そのため、前年同期との比較・分析については、変更後の算定方法に基づく前第3四半期連結累計期間の数値を用いております。

 

 

①繊維関連

繊維業界では、消費動向は緩やかながらも回復の兆しが見え始めたものの、春先や秋口の天候不順と暖冬の影響による購買意欲の低下及び中国における原料費・人件費の高止まりや円安によるコスト高も続くなど厳しい環境にありました。 

当社グループのアパレル卸売分野では、企画提案機能の強化や新規顧客開拓に注力しましたが、不採算取引の解消もあり取扱いは減少しました。一方、中国主力工場との取組み強化により仕入コストの低減を進めたことで利益率がアップし、経費の削減にも努めた結果、採算面では改善しました。

アパレル小売分野においては、ファッショントレンドが一層多様化する中、経費削減に加えて商品企画や店舗運営の見直しによる効果が一部あったものの、不採算店舗の退店及び不振ブランドの縮小に加え、天候不順の影響により取扱いが大きく減少したため、採算面でも厳しい状況が続きました。

ニット生地分野では、オリジナル生地開発による新規商材の取扱いが伸長したものの、既存商材であるアパレル・資材・スポーツ用途が共に小ロット化により荷動きが低調で、全体では取扱いは減少しました。

また、レッグウエア分野においては、㈱グランディの子会社化や提案商材の伸長により取扱いは増加し、採算面においても価格の見直しと物流効率化に伴う経費削減により改善しました。 

その結果、繊維関連の売上高は8,219百万円(前年同期比7.9%減)、セグメント利益は60百万円(前年同期は57百万円の損失)となりました。

 

②食品関連

食品業界の輸入食材を取り巻く環境は、中国をはじめとする仕入国での工場経費や原料代の上昇に加え、期中の為替動向により仕入コストも不安定な状況にありました。

当社グループの冷凍食品分野では、冷凍野菜については天候不順による国産野菜の不作を受けた需要の増加に対応したほか、高齢化市場における医療老健施設向け商材が順調に推移し、さらに品質面での高い評価を受けたことで取扱いは伸長し、採算面でも改善しました。冷凍調理品については、シェア拡大に優先して取組んだことや提案型営業を強化したことで取扱いは伸長しましたが、価格競争が厳しく採算面では僅かながら悪化しました。冷凍水産加工品については、高付加価値商品に対する取組みを強化することによって取扱いは伸長しましたが、世界的な需要の増加による原料価格の高騰などにより採算面では大幅に悪化しました。 

農産分野では、健康志向の影響で人気の高まっているナッツの取扱いは伸長しましたが、天候不順等による生産量の減少や円安による価格高騰により落花生の取扱いが減少し、価格競争激化の影響で採算面も悪化しました。 

その結果、食品関連の売上高は18,403百万円(前年同期比7.8%増)、セグメント利益は923百万円(前年同期比8.1%減)となりました。

 

 

③物資関連

建設業界は、インフラ整備を中心とした需要の増加がやや鈍り始め、マンション建築関連も消費増税後の落ち込みが続く中、安全性に関する社会問題も発生し、全体として厳しい環境にありました。 

当社グループの建築金物・資材分野は建築関連市場の回復が見られない中、取扱いは僅かながら減少となり、生活用品分野につきましても、円安による輸入製品のコスト競争力の低下で取扱いが減少しました。 

機械機器・金属製品分野では、ロシア向けアスファルトプラントは、ロシア情勢の影響による厳しい市場環境が続き採算面が悪化し、北米向けのベアリングなどのハードウエア輸出もやや減少しましたが、各種試験機はメキシコを含む北米市場向けが順調に拡大し円安の影響で採算面も改善しました。

防災関連分野については、大型プロジェクトを含む各種案件への対応を継続しました。

その結果、物資関連の売上高は2,663百万円(前年同期比20.9%減)、セグメント利益は111百万円(前年同期比8.8%増)となりました。

 

④電子関連

電子部品業界は、国内では高機能携帯端末や自動車用途が好調を持続し、インバウンド消費の影響もあって家電製品向けの需要についても堅調に推移しました。また、海外では新興国及び北米向けの需要増が続きました。

当社グループのコンデンサ分野では、音響・照明用途での取扱いが持ち直したものの、新エネルギー用途が電力の固定価格買取制度の変更で需要が大きく停滞するなど、取扱いについて全体的に大幅に減少しました。

センサ関連機器分野では、空気清浄機用ホコリセンサやガスセンサが、納入先のメーカー各社の生産調整により期初から取扱いが落ち込んでいたものの、第3四半期連結会計期間に入って中国においてPM2.5の環境汚染が再び問題視されたこともあり、受注が回復し始めました。

一方、湿度センサにおいても、製造機能の集約等、原価低減の取組みを進めましたが、業界内での競争が激しく苦戦いたしました。 

落下・衝撃試験機分野では、新たに子会社を設立し、事業領域の拡大に向けた取組みを進めました。

その結果、電子関連の売上高は2,950百万円(前年同期比22.6%減)、セグメント利益は197百万円(前年同期比44.5%減)となりました。

 

※ セグメント利益は、報告セグメントに帰属しない一般管理費等配賦前の経常利益の金額に基づ

 いております。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の資産は26,595百万円であり、㈱グランディの子会社化もあり、前連結会計年度末に比べて2,586百万円の増加となりました。これは現金及び預金731百万円並びに受取手形及び売掛金1,166百万円の増加などにより流動資産が2,097百万円増加したこと、及び投資有価証券が時価の低下などに伴い146百万円減少した一方で、建物406百万円及び有形固定資産のその他に含まれる土地220百万円の増加などにより固定資産が472百万円増加したことなどによるものであります。

一方、負債は22,548百万円であり、資産と同様、㈱グランディの子会社化もあり、前連結会計年度末に比べて3,039百万円の増加となりました。これは支払手形及び買掛金392百万円並びに短期借入金1,643百万円の増加などにより流動負債が2,073百万円増加したこと、及び社債725百万円並びに長期借入金392百万円の増加などにより固定負債が966百万円増加したことによるものであります。

また、純資産は4,047百万円であり、前連結会計年度末に比べて453百万円の減少となりました。これは利益剰余金が、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により35百万円増加した一方で、配当金の支払により113百万円減少したことに加え、その他有価証券評価差額金などのその他の包括利益累計額が379百万円減少したことなどによるものであります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は144百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。