第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営上の重要な契約等】

 当社は、平成28年6月17日開催の取締役会において、連結子会社である㈱アライアンスシーフーズがノルウェー王国に設立したHIYR ASを完全親会社とし、Fjordlaks Aqua ASを完全子会社とする株式取得による買収を行うことを決議いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。

(1)業績の概況

 当第3四半期連結累計期間(平成27年10月1日~平成28年6月30日)におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が進み、景気はゆるやかな回復基調で推移しました。しかしながら中国経済の減速や新興国経済の下振れリスク、更に英国のEU離脱決定による急激な為替の変動など、世界経済には不透明感が漂い、今後の国内景気への影響が懸念されています。

 また、当社グループが係わる食品関連業界では、原材料価格の高騰などに伴う価格改定が一段落して収益面の改善が進みましたが、個人消費については依然として力強さに欠けた状態が続いています。

 このような状況のもと当社グループは、平成26年10月にスタートさせました第五次中期経営計画「Flap The Wings 2017」(3ヵ年)に基づき、冷蔵倉庫事業では「“COOL”ネットワークのリーディングカンパニー」を目指し、食品販売事業では「安定的な利益追求を基本としながらも、強みのある商材を全社的に展開する」ことを命題として、事業運営方針の各施策に注力しております。

 冷蔵倉庫事業は、当期初から畜産品や冷凍食品を中心に好調な荷動きが続き、計画通りに推移しました。食品販売事業は、一部の畜産品が相場下落により損失を計上しましたが、適正な在庫水準と回転率を重視した堅実な販売に取り組んだこと、および連結子会社㈱アライアンスシーフーズの海外事業も軌道に乗ってきたことなどにより、全体的に収益は回復基調となっております。

 その結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の連結経営成績は、売上高112,336百万円(前期比1.9%減)、営業利益4,215百万円(前期比38.2%増)、経常利益4,490百万円(前期比40.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,880百万円(前期比40.6%増)となりました。

 セグメントごとの業績は次のとおりです。

 

①冷蔵倉庫事業

 当第3四半期連結累計期間は、平成26年9月期から順次稼働した4つの物流センターのフル稼働や、中期経営計画の各主要施策に基づく戦略的な広域営業の進展や、当社のリソースを最大限に活用した提案型営業の展開により、売上高を順調に増加させて増収増益となりました。また、電力費などの経費削減による効果も増益に貢献いたしました。

 貨物取扱量の状況は、入庫取扱量は約39千トンの増加(前期比4.4%増)、出庫取扱量は約58千トンの増加(前期比6.3%増)、平均保管在庫量は約203千トンの増加(前期比8.4%増)となりました。

 また、タイ王国の連結子会社THAI YOKOREI CO.,LTD.においては、民政化移行のスケジュールの遅延により経済がやや停滞していること、および為替換算においてタイバーツが大きく下落したことなどにより減収減益となりました。しかし、地元のコールドチェーンニーズは引き続き根強いものがあります。

 以上の結果、冷蔵倉庫事業の業績は、売上高は18,701百万円(前期比4.0%増)、営業利益は4,594百万円(前期比22.7%増)となりました。

 

②食品販売事業

 当第3四半期連結累計期間は、昨年8月に包括的業務提携を行ったノルウェー王国のHofseth International ASとの間のアトランティックサーモン事業が順調に伸展したことや、為替が円高傾向で推移したため輸入商材の収益環境が安定したことにより、減収ながら大幅増益となりました。また、回転率重視の商売に徹したため、在庫圧縮などの経費削減効果も増益に貢献いたしました。

 水産品は、増収増益となりました。Hofseth International ASとの共同事業により、鮭鱒類が大幅な増収増益、エビとホッケは回転率重視の販売に取り組み、利益率が大きく改善して大幅増益となりました。一方、ホタテは一昨年冬に北海道地方を襲った爆弾低気圧により生産量が激減し、取扱量が大きく減少、サバも価格競争の激化と輸出環境の悪化により減収減益となりました。

 畜産品は、減収減益となりました。チキンは国内の流通在庫が過剰となり相場下落が続き減収減益、ポークは取扱量を抑え回転率重視の販売により減収ながら増益となりました。

 農産品は、減収増益となりました。主力商材の馬鈴薯は販売が好調で増収増益となりましたが、長芋が不作のため減収となりました。

 以上の結果、食品販売事業の業績は、売上高は93,590百万円(前期比3.1%減)、営業利益は1,254百万円(前期比59.8%増)となりました。

 

(2)資産、負債及び純資産の状況

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ9,057百万円増加し、127,959百万円となりました。これは主に有形固定資産が7,080百万円、商品が1,475百万円、投資有価証券が934百万円増加したこと等によるものです。

 負債総額は、前連結会計年度末と比べ7,949百万円増加し、64,529百万円となりました。これは主に借入金が8,541百万円増加したことや、支払手形及び買掛金が619百万円減少したこと等によるものです。

 また、純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,108百万円増加し、63,430百万円となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況
 当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」)は、前連結会計年度末に比べ221百万円増加の4,108百万円となりました。当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況と主な内容は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動によるキャッシュ・フローは、4,207百万円の資金の増加(前年同四半期は674百万円の資金の増加)となり、その主な内容は税金等調整前四半期純利益4,490百万円、減価償却費3,087百万円による資金増加と、たな卸資産の増加額1,467百万円、仕入債務の減少額619百万円及び法人税等の支払額1,527百万円などの資金減少によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動によるキャッシュ・フローは、11,885百万円の資金の減少(前年同四半期は6,926百万円の資金の減少)となり、その主な内容は有形固定資産の取得による支出10,106百万円などによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動によるキャッシュ・フローは、7,953百万円の資金の増加(前年同四半期は5,979百万円の資金の増加)となり、その主な内容は金融機関からの借入の純増額9,089百万円による資金の増加と、配当金の支払額1,042百万円による資金の減少によるものです。

(4)事業上及び財政上の対処すべき課題
 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

(5)研究開発活動
 該当事項はありません。