2【財務諸表等】

(1)【財務諸表】

①【貸借対照表】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2023年9月30日)

当事業年度

(2024年9月30日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

2,637

2,082

受取手形

1

1

売掛金

※3 16,208

※3 13,034

商品

14,816

16,295

貯蔵品

57

59

前渡金

2,217

565

短期貸付金(純額)

860

564

関係会社短期貸付金(純額)

5

258

その他

841

1,269

貸倒引当金

100

9

流動資産合計

37,545

34,121

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物

※1 47,360

※1 56,001

構築物

1,881

2,134

機械及び装置

※2 7,377

※2 8,822

車両運搬具

※2 344

※2 384

工具、器具及び備品

464

711

土地

29,967

30,084

リース資産

295

361

建設仮勘定

5,294

3,899

有形固定資産合計

92,986

102,400

無形固定資産

 

 

借地権

1,538

1,538

ソフトウエア

317

592

電話加入権

28

28

その他

345

13

無形固定資産合計

2,230

2,172

投資その他の資産

 

 

投資有価証券

38,392

42,230

関係会社株式

3,544

3,544

出資金

10

10

関係会社出資金

1,792

1,792

長期貸付金

4,471

4,130

従業員に対する長期貸付金

2

2

関係会社長期貸付金

2,249

6,090

破産更生債権等

38

40

長期前払費用

5

4

差入保証金

666

484

繰延税金資産

293

長期未収入金

6,762

6,450

その他

415

294

貸倒引当金

7,695

7,067

投資その他の資産合計

50,656

58,301

固定資産合計

145,872

162,874

資産合計

183,418

196,995

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(2023年9月30日)

当事業年度

(2024年9月30日)

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

※3 4,568

※3 4,572

短期借入金

※5 20,400

※5 10,800

1年内返済予定の長期借入金

5,637

5,627

1年内償還予定の社債

10,000

リース債務

82

95

未払金

599

1,236

未払法人税等

895

3,092

未払費用

2,607

2,403

前受金

4

6

預り金

197

104

賞与引当金

811

621

役員賞与引当金

45

その他

2,083

3,280

流動負債合計

37,932

41,840

固定負債

 

 

社債

30,000

20,000

長期借入金

38,187

52,498

リース債務

244

301

繰延税金負債

191

退職給付引当金

749

778

役員報酬BIP信託引当金

143

95

債務保証損失引当金

4,487

4,281

資産除去債務

91

91

長期預り金

96

98

長期未払金

263

251

デリバティブ債務

742

747

固定負債合計

75,198

79,145

負債合計

113,130

120,986

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

14,303

14,303

資本剰余金

 

 

資本準備金

14,346

14,346

その他資本剰余金

72

81

資本剰余金合計

14,419

14,428

利益剰余金

 

 

利益準備金

1,004

1,004

その他利益剰余金

 

 

圧縮記帳積立金

285

285

別途積立金

47,110

48,510

繰越利益剰余金

10,623

9,598

利益剰余金合計

37,776

40,201

自己株式

386

282

株主資本合計

66,112

68,650

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

4,214

7,542

繰延ヘッジ損益

39

184

評価・換算差額等合計

4,174

7,358

純資産合計

70,287

76,009

負債純資産合計

183,418

196,995

 

②【損益計算書】

 

 

(単位:百万円)

 

前事業年度

(自 2022年10月1日

 至 2023年9月30日)

当事業年度

(自 2023年10月1日

 至 2024年9月30日)

売上高

 

 

商品売上高

93,712

87,095

冷蔵庫収入

29,742

32,772

その他事業収入

58

59

売上高合計

※1 123,513

※1 119,927

売上原価

 

 

商品売上原価

87,851

80,690

冷凍事業原価

23,285

25,949

その他の事業原価

24

34

売上原価合計

※1 111,161

※1 106,674

売上総利益

12,351

13,253

販売費及び一般管理費

※1,※2 8,883

※1,※2 8,854

営業利益

3,468

4,398

営業外収益

 

 

受取利息

※1 324

※1 381

受取配当金

※1 463

※1 365

受取手数料

196

107

為替差益

30

受取遅延損害金

198

貸倒引当金戻入額

278

雑収入

※1 441

※1 370

営業外収益合計

1,456

1,700

営業外費用

 

 

支払利息

373

506

支払手数料

19

237

固定資産除却損

95

200

貸倒引当金繰入額

205

デリバティブ評価損

178

130

為替差損

285

雑支出

65

114

営業外費用合計

937

1,474

経常利益

3,986

4,624

特別利益

 

 

投資有価証券売却益

※3 1,795

条件付対価受入益

※4 260

※4 275

特別利益合計

260

2,070

特別損失

 

 

減損損失

※5 1,358

投資有価証券評価損

2,604

債務保証損失引当金繰入額

4,487

貸倒引当金繰入額

6,421

特別損失合計

13,514

1,358

税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)

9,266

5,336

法人税、住民税及び事業税

1,632

3,376

法人税等調整額

100

1,912

法人税等合計

1,532

1,464

当期純利益又は当期純損失(△)

10,798

3,871

 

③【株主資本等変動計算書】

前事業年度(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

株主資本

 

資本金

資本剰余金

利益剰余金

 

資本準備金

その他資本剰余金

資本剰余金合計

利益準備金

その他利益剰余金

 

圧縮記帳積立金

別途積立金

繰越利益剰余金

当期首残高

14,303

14,346

52

14,399

1,004

285

45,710

2,933

事業年度中の変動額

 

 

 

 

 

 

 

 

剰余金の配当

 

 

 

 

 

 

1,358

当期純利益又は当期純損失(△)

 

 

 

 

 

 

10,798

圧縮記帳積立金の取崩

 

 

 

 

0

 

0

別途積立金の積立

 

 

 

 

 

1,400

1,400

自己株式の取得

 

 

 

 

 

 

 

自己株式の処分

 

 

19

19

 

 

 

 

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

 

 

 

 

 

 

 

事業年度中の変動額合計

19

19

0

1,400

13,556

当期末残高

14,303

14,346

72

14,419

1,004

285

47,110

10,623

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

株主資本

評価・換算差額等

純資産合計

 

利益剰余金

自己株式

株主資本合計

その他有価証券評価差額金

繰延ヘッジ損益

評価・換算差額等合計

 

利益剰余金合計

当期首残高

49,933

286

78,350

3,556

176

3,732

82,083

事業年度中の変動額

 

 

 

 

 

 

 

剰余金の配当

1,358

 

1,358

 

 

 

1,358

当期純利益又は当期純損失(△)

10,798

 

10,798

 

 

 

10,798

圧縮記帳積立金の取崩

 

 

 

 

別途積立金の積立

 

 

 

 

自己株式の取得

200

200

 

 

 

200

自己株式の処分

99

119

 

 

 

119

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

 

658

216

442

442

事業年度中の変動額合計

12,156

100

12,237

658

216

442

11,795

当期末残高

37,776

386

66,112

4,214

39

4,174

70,287

 

当事業年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

株主資本

 

資本金

資本剰余金

利益剰余金

 

資本準備金

その他資本剰余金

資本剰余金合計

利益準備金

その他利益剰余金

 

圧縮記帳積立金

別途積立金

繰越利益剰余金

当期首残高

14,303

14,346

72

14,419

1,004

285

47,110

10,623

事業年度中の変動額

 

 

 

 

 

 

 

 

剰余金の配当

 

 

 

 

 

 

1,447

当期純利益又は当期純損失(△)

 

 

 

 

 

 

3,871

圧縮記帳積立金の取崩

 

 

 

 

0

 

0

別途積立金の積立

 

 

 

 

 

1,400

1,400

自己株式の取得

 

 

 

 

 

 

 

自己株式の処分

 

 

9

9

 

 

 

 

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

 

 

 

 

 

 

 

事業年度中の変動額合計

9

9

0

1,400

1,024

当期末残高

14,303

14,346

81

14,428

1,004

285

48,510

9,598

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

株主資本

評価・換算差額等

純資産合計

 

利益剰余金

自己株式

株主資本合計

その他有価証券評価差額金

繰延ヘッジ損益

評価・換算差額等合計

 

利益剰余金合計

当期首残高

37,776

386

66,112

4,214

39

4,174

70,287

事業年度中の変動額

 

 

 

 

 

 

 

剰余金の配当

1,447

 

1,447

 

 

1,447

当期純利益又は当期純損失(△)

3,871

 

3,871

 

 

3,871

圧縮記帳積立金の取崩

 

 

 

別途積立金の積立

 

 

 

自己株式の取得

0

0

 

 

0

自己株式の処分

104

113

 

 

113

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)

 

3,328

144

3,183

3,183

事業年度中の変動額合計

2,424

104

2,537

3,328

144

3,183

5,721

当期末残高

40,201

282

68,650

7,542

184

7,358

76,009

 

【注記事項】
(重要な会計方針)

1.有価証券の評価基準及び評価方法

(1) 子会社株式及び関連会社株式

移動平均法による原価法

(2) その他有価証券

(イ) 市場価格のない株式等以外のもの

 時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法)により算定しております。

(ロ) 市場価格のない株式等

移動平均法による原価法

2.デリバティブの評価基準及び評価方法

時価法

3.棚卸資産の評価基準及び評価方法

 主として個別法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法)により算定しております。

 

4.固定資産の減価償却の方法

(1) 有形固定資産(リース資産を除く)

定率法

 ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)並びに2016年4月1日以降に取得した建物附属設備及び構築物については、定額法を採用しております。

 なお、主な耐用年数は以下のとおりであります。

建物

7年~50年

機械及び装置

5年~17年

(2) 無形固定資産(リース資産を除く)

定額法

 なお、自社利用のソフトウェアについては、社内における利用可能期間(5年)に基づく定額法によっております。

(3) リース資産

所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産

 リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用しております。

(4) 長期前払費用

定額法

 

5.引当金の計上基準

(1) 貸倒引当金

 債権等の貸倒れによる損失に備え、一般債権については貸倒実績率法により、貸倒懸念債権及び破産更生債権等については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。

(2)賞与引当金

 従業員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額の当事業年度負担額を計上しております。

(3)役員賞与引当金

  役員賞与の支払に備え、当事業年度における支給見込額に基づき計上しております。

(4)退職給付引当金

 従業員及び一部の事業所に勤務する常用作業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき、当事業年度末において発生していると認められる額を計上しております。

 退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事業年度末までの期間に帰属させる方法については、給付算定式基準によっております。

  数理計算上の差異は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(10年)による定額法により翌事業年度から費用処理することとしております。

(5) 役員報酬BIP信託引当金

 役員に対する将来の当社株式の給付に備えるため、株式交付規程に基づき、役員に割り当てられたポイントに応じた株式の給付見込額を基礎として計上しております。

 

(6) 債務保証損失引当金

 債務保証等に係る損失に備えるため、被保証先の財政状態等を勘案し、損失負担見込額を計上しております。

 

6.収益及び費用の計上基準

当社の顧客との契約から生じる収益に関する主要な事業における主な履行義務の内容及び当該履行義務を充足する通常の時点(収益を認識する通常の時点)は以下のとおりであります。

(1) 冷蔵倉庫事業

 主に冷蔵倉庫における入出庫等の荷役サービスや寄託物を顧客の要請する条件下で保管するサービスの提供を行っております。入出庫等の荷役サービスに係る対価は契約総額を入庫時に出庫に係るものも含めて受領しております。荷役サービスに係る履行義務は寄託物の入庫から出庫までの一定の期間にわたり充足されると判断し、進捗度の見積りは、契約ごとの入庫及び出庫の総数量に対する入庫済み及び出庫済みの数量の割合を基礎として測定しております。収益は荷役サービス料総額に進捗度を乗じた金額を認識しております。

 寄託物の保管サービスに係る対価は顧客との契約で定めた寄託物ごとの単価(月又は半月)と保管数量、保管期間に基づき算定されます。保管サービスに係る履行義務は寄託物が顧客の要請する条件下で保管することであり、保管する一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断し、収益を認識しております。

 取引価格は、顧客との契約において約束された対価から、値引きなどの変動対価を控除した金額で算定しております。契約における対価は、顧客へ役務提供を行った時点から1年以内に受領しております。

 なお、重要な金融要素は含んでおりません。

(2)食品販売事業

 主に水産品・農畜産品などの加工・販売並びに輸出入を行っております。これらの商品又は製品の販売については、主に商品又は製品が顧客へ出荷された時点又は船積日等で顧客が当該製品の支配を獲得することから、これらの時点で履行義務が充足されると判断し、収益を認識しております。

 なお、収益認識適用指針第98項に定める代替的な取扱いを適用し、商品又は製品の国内の販売において、出荷時から当該商品又は製品の支配が顧客に移転された時までの期間が通常の期間である場合には、出荷時に収益を認識しております。また当社は販売促進費等の取引及び代理人取引を行っており、これらの取引については下記のとおり処理しております。

 取引価格は、顧客との契約において約束された対価から、値引きなどの変動対価を控除した金額で算定しております。契約における対価は、顧客へ役務提供を行った時点から1年以内に受領しております。なお、重要な金融要素は含んでおりません。

a.販売促進費等

 販売促進費等については、小売業者や卸売業者等の販売者に対し、定められた期間内に予め定めた販売数量又は販売金額に応じて支払っております。収益を認識した時点で見積もった予想販売数量又は予想販売金額に基づき販売促進費等の額を算定して、これらを収益から控除しております。

b.代理人取引

 水産品・農畜産品の販売取引の一部には、顧客への財又はサービスの提供に他の当事者が関与する取引であって、当社が主たる責任、在庫リスク、価格裁量権を有さないことから、当社が代理人に該当すると判断し、収益を純額で認識している取引があります。このような取引には、当社の顧客から、原材料の調達、商品への加工、商品の引き渡し業務を受託している取引が含まれます。当該取引は、①原材料の調達では、規格及び仕入先を顧客から指定されていること、②商品の加工委託先が指定されていることに加え、商品の加工や品質に関する責任を当社が負っていないこと、③滞留等に関する在庫リスクを当社が有していないこと、④販売価格は原材料費、加工費等の実費に手数料を加えた金額で合意されていること、という特徴を有しております。このため、当該取引に係る当社の履行義務は、商品が他の当事者によって顧客に提供されるように手配することであると判断しております。

 

7.ヘッジ会計の方法

(1) ヘッジ会計の方法

 繰延ヘッジ処理によっております。ただし、為替予約が付されている外貨建金銭債権債務について、振当処理の要件を充たしている場合には振当処理を行っております。

 また、金利スワップ取引について特例処理の要件を充たしている場合には、特例処理を行っております。

(2) ヘッジ手段とヘッジ対象

a.ヘッジ手段      為替予約取引

   ヘッジ対象      商品輸出・輸入による外貨建債権債務及び外貨建予定取引

b.ヘッジ手段   金利スワップ・通貨スワップ

  ヘッジ対象   借入金

(3) ヘッジ方針

  社内規程に基づき、金利変動リスク及び為替変動リスクをヘッジしております。

 なお、投機目的によるデリバティブ取引は行わない方針であります。

(4) ヘッジ有効性評価の方法

  ヘッジ対象の相場変動、キャッシュ・フローとヘッジ手段の間に高い相関性があることを確認し、有効性を評価しております。ただし、予定取引について同一通貨の為替予約を付しているため、その後の為替相場の変動による相関関係は完全に確保されておりますので、有効性の評価を省略しております。

 また、特例処理によっている金利スワップについても、有効性の評価を省略しております。

 

8.重要な外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準

 外貨建金銭債権債務は、期末日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理しております。

 

(重要な会計上の見積り)

    1.棚卸資産の評価

     (1)当事業年度の財務諸表に計上した金額

                                        (単位:百万円)

 

前事業年度

当事業年度

商品

14,816

16,295

通常の販売目的で保有する商品の

収益性の低下による簿価切下額

227

84

 

     (2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

当社は、棚卸資産の貸借対照表価額は主として個別法による原価法(収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)により算定しており、期末における正味売却価額が取得原価を下回っている場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としております。

当該正味売却価額の算出方法については、見積売価に期末在庫数量を乗じて算出しております。

見積売価については、期末日に最も近い通常取引における販売価格などにより見込んでおります。

正味売却価額の見積りは、市場の需給関係に影響を受けること、容易に見積もれないものがあること等の不確実性を伴うため、正味売却価額が想定よりも下回った場合には損失が発生する可能性があります。

 

    2.貸付金の回収可能性(「4.特定の海外取引先宛債権等の評価」に記載の貸付金は除く)

     (1)当事業年度の財務諸表に計上した金額

                               (単位:百万円)

 

前事業年度

当事業年度

短期貸付金

865

822

長期貸付金

1,582

1,226

貸倒引当金

835

700

 

 

     (2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

短期貸付金及び長期貸付金については、貸付先の経営成績、財政状態等を注視し回収可能性を判断しており、貸付先の経営成績の悪化等により貸付金の回収可能性が著しく低下した場合は、貸倒引当金を計上しております。

上述の見積り及び仮定において、将来の予測不能な事業環境の著しい悪化等により見積りに用いた仮定が変化し、貸付先の経営成績及び財政状態がさらに悪化した場合、貸倒引当金の設定によって、翌事業年度の損益に影響を及ぼす可能性があります。

 

    3.非上場株式の評価(「4.特定の海外取引先宛債権等の評価」に記載の株式は除く)

     (1)当事業年度の財務諸表に計上した金額

                               (単位:百万円)

 

前事業年度

当事業年度

非上場投資有価証券

(海外提携企業)

28,154

16,395

 

     (2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する事項

非上場株式については、企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基準」における市場価格のない株式であり、取得原価をもって貸借対照表価額としております。

当社は海外提携企業にも投資を行っていますが、一部の投資先は将来の事業拡大・発展による超過収益力を考慮して1株当たりの純資産額を基礎とした金額に比べて相当程度高い価額で投資を行っています。そのような非上場株式の評価に当たっては、業績が取得時点の計画を一定期間下回る等、超過収益力の低下が認められる事実の有無を評価し、取得時の超過収益力を著しく毀損している場合には減損処理を実施する方針です。

投資先企業の投資時における超過収益力について毀損の有無を検討する際には、過去の実績や入手した投資先の事業計画等を総合的に勘案し検討するとともに、必要に応じて外部専門家に株式価値算定を依頼しております。当該検討には見積りの要素が含まれており、事業計画に含まれる売上高及び営業利益、株式価値算定で用いられる割引率が主要な仮定となります。

翌事業年度においても、業績が事業計画を下回る場合には、投資有価証券評価損の計上が必要となる可能性があります。

 

    4.特定の海外取引先宛債権等の評価

     (1)当事業年度の財務諸表に計上した金額

                               (単位:百万円)

 

前事業年度

当事業年度

長期貸付金

3,141

2,997

長期未収入金

6,762

6,450

投資有価証券

0

0

貸倒引当金

6,421

6,166

投資有価証券評価損

2,604

債務保証損失引当金

4,487

4,281

 

当社は、財務的な困難に直面している特定の海外取引先(以下、「当該取引先」という。)に対する債権及び債務保証について、当該取引先に対する債権に係る貸倒引当金及び債務保証損失引当金を計上しております。

 

     (2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する事項

当該取引先に対する債権及び債務保証から将来発生し得る回収不能による損失額についての見積りには、当該取引先の財務内容や今後の事業計画に基づく事業の継続可能性の評価及び担保の処分見込額の評価といった重要な見積りが含まれております。

取引先の事業の継続可能性は、取引先企業内外の経営環境の変化による影響を受け、また、担保の処分見込額は、市場価格がなく客観的な価格を入手することが困難な不動産の評価に基づいているため、見積りには不確実性が伴います。

上記の重要な見積りが、将来発生し得る回収不能リスクを適切に反映していない場合には、結果として貸倒引当金及び債務保証損失引当金の計上額に重要な影響を及ぼす可能性が存在しております。

 

    5.固定資産の減損

     (1)当事業年度の財務諸表に計上した金額

                    (単位:百万円)

有形固定資産

102,400

減損損失

1,358

 

     (2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

当社は、事業用資産については原則として事業所単位ごとにグルーピングを行っており、遊休資産においては個別資産ごとにグルーピングを行っております。

これらの資産グループに関する減損の兆候を識別するため、営業活動から生じる営業損益等が継続してマイナスになっているか、または市場価額が著しく下落しているかなどについて検討を行っております。減損の兆候を識別した資産グループに対しては、割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合に減損損失を認識する方針とし、将来キャッシュ・フローは、過去の実績や事業環境を反映した達成可能性が十分に高い事業計画を基礎とし、見積りの不確実性も考慮して見積っております。また、将来キャッシュ・フローの見積り期間は、主要な資産における経済的残存耐用年数としております。減損損失を認識する場合、資産グループの回収可能額は、使用価値により測定しております。

上述の見積り及び仮定において、将来の予測不能な事業環境の著しい悪化等により見積りに用いた仮定が変化することによって、実際のキャッシュ・フローが見積りを下回った場合には、翌事業年度においても減損損失の計上が必要となる可能性があります。

 

(表示方法の変更)

 前事業年度において、「営業外費用」の「雑支出」に含めていた「支払手数料」は、営業外費用の総額の100分の10を超えたため、当事業年度より独立掲記することとしました。この表示方法の変更を反映させるため、前事業年度の財務諸表の組替えを行っております。

この結果、前事業年度の損益計算書において、「営業外費用」の「雑支出」に表示していた85百万円は、「支払手数料」19百万円、「雑支出」65百万円として組み替えております。

 

(貸借対照表関係)

※1.担保に供している資産

 

前事業年度

(2023年9月30日)

当事業年度

(2024年9月30日)

建物

109百万円

100百万円

 担保権によって担保されている債務はありませんが、土地使用貸借契約に基づいて担保提供をしております。

 

※2.有形固定資産について、取得価額から控除した圧縮記帳額は、次のとおりであります。

 

前事業年度

(2023年9月30日)

当事業年度

(2024年9月30日)

機械装置及び運搬具

163百万円

528百万円

 

※3.関係会社に対する金銭債権債務(区分表示したものを除く)

 

前事業年度

(2023年9月30日)

当事業年度

(2024年9月30日)

短期金銭債権

短期金銭債務

62百万円

37百万円

171百万円

31百万円

 

4.保証債務

 関係会社の金融機関等からの借入に対し、債務保証を行っております。

前事業年度

(2023年9月30日)

当事業年度

(2024年9月30日)

THAI YOKOREI CO.,LTD.

ダイヤモンド十勝㈱

YOKOREI(THAILAND)CO.,LTD.

1,328百万円

652

130

THAI YOKOREI CO.,LTD.

ダイヤモンド十勝㈱

(有)世紀YOKOREI(THAILAND)CO.,LTD.

1,794百万円

598

300

130

2,111

2,823

 

※5.コミットメント契約関係

 当社においては、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行4行及び1金庫と貸出コミットメント契約を締結しております。これら契約に基づく事業年度末の借入未実行残高は次のとおりであります。

 

前事業年度

(2023年9月30日)

当事業年度

(2024年9月30日)

貸出コミットメントの総額

12,000百万円

12,000百万円

借入実行残高

7,000

7,000

差引額

5,000

5,000

 

(損益計算書関係)

※1.関係会社との取引高

 

前事業年度

(自 2022年10月1日

  至 2023年9月30日)

当事業年度

(自 2023年10月1日

  至 2024年9月30日)

売上高

393百万円

365百万円

仕入高

555

433

販売費及び一般管理費

22

42

営業取引以外の取引高

112

141

 

 

※2.販売費に属する費用のおおよその割合は前事業年度55%、当事業年度56%、一般管理費に属する費用のおおよその割合は前事業年度45%、当事業年度44%であります。

   販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は次のとおりであります。

 

前事業年度

(自 2022年10月1日

  至 2023年9月30日)

当事業年度

(自 2023年10月1日

  至 2024年9月30日)

報酬・給料手当等

1,750百万円

1,889百万円

保管料

1,172

1,193

運賃

1,188

1,183

支払手数料

624

605

減価償却費

675

596

賞与

381

335

厚生費

261

289

賞与引当金繰入額

225

166

役員賞与引当金繰入額

45

貸倒引当金繰入額

7

 

 ※3.投資有価証券売却益

当事業年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)

 2024年6月25日に株式の売却による対価として受け入れた社債について、当期中に当該社債の一部償還が行われたことに伴い、社債受け入れ時の時価と譲渡株式の帳簿価額との差額のうち、当該償還割合に応じた金額1,795百万円を特別利益として計上しております。

 

※4.条件付対価受入益

前事業年度(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)

 過去に締結した株式譲渡契約において、一定の条件を満たした場合に追加で対価を受領できる旨の条項が設けられておりました。前事業年度において当該条件を満たし、追加で対価を受領したことから当該金額を特別利益に計上しております。

 

当事業年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)

 過去に締結した株式譲渡契約において、一定の条件を満たした場合に追加で対価を受領できる旨の条項が設けられておりました。当事業年度においても当該条件を満たし、追加で対価を受領したことから当該金額を特別利益に計上しております。

 

 ※5.減損損失

当事業年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)

 減損損失を認識した資産グループは次のとおりであります。

場  所

用  途

種  類

減 損 損 失

(百 万 円)

 宮城県気仙沼市川口町

 2丁目40-1

 冷蔵倉庫事業

建物

構築物

機械及び装置

車両運搬具

工具、器具及び備品

土地

その他

      1,358

 当社は、事業用資産については原則として事業所単位ごとにグルーピングを行っており、遊休資産については個別資産ごとにグルーピングを行っております。

 上記資産グループについては、当事業年度において収益性の低下が認められたため、その帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額1,358百万円を減損損失として計上しております。

 その内訳は、建物950百万円、構築物41百万円、機械及び装置225百万円、車両運搬具0百万円、工具、器具及び備品3百万円、土地137百万円及びその他0百万円であります。

 なお、回収可能価額は、新たな事業計画を基に使用価値から算定しております。

 使用価値は、将来キャッシュ・フローを3.81%で割り引いて算定しております。

 

(有価証券関係)

前事業年度(2023年9月30日)

 子会社株式及び関連会社株式(貸借対照表計上額は子会社株式3,350百万円、関連会社株式193百万円)は、市場価格のない株式等であり取得原価をもって貸借対照表価額としていることから、時価を記載しておりません。

 

当事業年度(2024年9月30日)

 子会社株式及び関連会社株式(貸借対照表計上額は子会社株式3,350百万円、関連会社株式193百万円)は、市場価格のない株式等であり取得原価をもって貸借対照表価額としていることから、時価を記載しておりません。

 

 

(税効果会計関係)

1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳

 

前事業年度

(2023年9月30日)

 

当事業年度

(2024年9月30日)

繰延税金資産

 

 

 

賞与引当金

251百万円

 

192百万円

未払事業税

71

 

182

賞与社会保険料

39

 

29

商品評価損

70

 

26

長期未払金

81

 

78

退職給付引当金

387

 

396

未収利息

 

122

投資有価証券評価損

934

 

998

関係会社株式評価損

70

 

70

貸倒引当金

2,416

 

2,193

債務保証損失引当金

1,391

 

1,327

減損損失

167

 

577

株式報酬費用

71

 

96

資産除去債務

28

 

28

繰延ヘッジ損益

17

 

82

投資有価証券売却益(注)

 

1,621

その他

106

 

79

繰延税金資産小計

6,106

 

8,106

評価性引当額

△4,396

 

△4,418

繰延税金資産合計

1,709

 

3,687

繰延税金負債との相殺

△1,709

 

△3,393

繰延税金資産の純額

 

293

 

 

 

 

繰延税金負債

 

 

 

圧縮記帳積立金

128

 

128

その他有価証券評価差額金

1,773

 

3,265

繰延税金負債合計

1,901

 

3,393

繰延税金資産との相殺

△1,709

 

△3,393

繰延税金負債の純額

191

 

     (注)税務上と会計上の売却益の認識時期相違によるものです。

 

2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異の原因となった主な項目別の内訳

 

前事業年度

(2023年9月30日)

 

当事業年度

(2024年9月30日)

法定実効税率

-%

 

31.0%

(調整)

 

 

 

交際費等永久に損金に算入されない項目

 

1.9

受取配当金等永久に益金に算入されない項目

 

△0.5

住民税均等割額

 

1.1

税額控除

 

△2.2

法人税等納付差額

 

△3.8

評価性引当額の増減額

 

0.4

その他

 

△0.5

税効果会計適用後の法人税等の負担率

 

27.4

     (注)前事業年度は、税引前当期純損失であるため注記を省略しています。

(収益認識関係)

  顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報は、連結財務諸表「注記事項(収益認識関係)」に同一の内容を記載しているため、注記を省略しております。

 

 

(重要な後発事象)

 該当事項はありません。

 

 

 

 

④【附属明細表】
【有形固定資産等明細表】

資産の種類

当期首残高

(百万円)

当期増加額

(百万円)

当期減少額

(百万円)

当期末残高

(百万円)

当期末減価償却累計額又は償却累計額

 (百万円)

当期償却額

(百万円)

差引当期末残高

  (百万円)

有形固定資産

 

 

 

 

 

 

 

建物

110,552

13,808

1,070

[950]

123,290

67,289

4,198

56,001

構築物

4,645

538

55

[41]

5,128

2,993

243

2,134

機械及び装置

30,101

3,868

1,265

[225]

(528)

32,704

23,881

1,660

8,822

車両運搬具

2,045

326

168

[0]

2,204

1,819

285

384

工具、器具及び備品

2,345

488

145

[3]

2,688

1,977

236

711

土地

29,967

254

137

[137]

30,084

-

-

30,084

リース資産

453

202

57

598

236

92

361

建設仮勘定

5,294

20,050

21,446

3,899

-

-

3,899

有形固定資産計

185,406

39,538

24,346

[1,358]

(528)

200,598

98,198

6,717

102,400

無形固定資産

 

 

 

 

 

 

 

借地権

1,538

-

-

1,538

-

-

1,538

ソフトウエア

1,650

425

751

1,324

731

150

592

電話加入権

28

-

-

28

-

-

28

その他

345

124

456

13

-

-

13

無形固定資産計

3,562

550

1,208

2,904

731

150

2,172

 (注)1.当期増加額のうち、主なものは次のとおりであります。

      建物

恵庭スマート物流センター、夢洲第二物流センター及び箱崎FACILITY物流センター

12,806百万円

 

      機械装置

恵庭スマート物流センター、夢洲第二物流センター及び箱崎FACILITY物流センター

2,352百万円

 

    2.当期首残高及び当期末残高については取得価額により記載しております。

 

    3.当期減少額のうち[ ]内は内書で、減損損失の計上額であります。

 

    4.当期減少額のうち( )内は内書で、取得原価から控除している圧縮記帳額であります。

 

【引当金明細表】

区分

当期首残高

(百万円)

当期増加額

(百万円)

当期減少額

(百万円)

当期末残高

(百万円)

貸倒引当金

7,795

15

734

7,076

賞与引当金

811

621

811

621

役員賞与引当金

45

45

退職給付引当金

749

427

398

778

役員報酬BIP信託引当金

143

48

95

債務保証損失引当金

4,487

205

4,281

 (注)計上の理由及び計算の基礎については「注記の重要な会計方針」に記載のとおりであります。

 

 

(2)【主な資産及び負債の内容】

    連結財務諸表を作成しているため、記載を省略しております。

 

 

(3)【その他】

 該当事項はありません。