第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済は、急激な円高進行や自然災害といった外的要因の影響を受けつつも、世界的な半導体需要の回復、インバウンド需要の継続的な拡大、価格転嫁の進展を背景に緩やかな回復基調となりました。しかしながら、世界経済の減速、地政学リスクの増大、物価高による消費への影響や人手不足の深刻化への懸念など、不安定な情勢を背景に依然として先行き不透明な状況となっております。

このような状況の中で、海外向けのリチウムイオン電池製造設備等の大口案件の売上計上があったほか、国内外向けの各種プラント用設備の売上が増加したため、当中間連結会計期間の売上高は、前中間連結会計期間に比べて226億50百万円増加1,012億88百万円(前年同期比28.8%増)となりました。また、営業利益は30億32百万円増加61億26百万円(前年同期比98.0%増)、経常利益は31億80百万円増加62億14百万円(前年同期比104.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は18億25百万円増加42億90百万円(前年同期比74.1%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

プラント・エネルギー事業

国内外向けの各種プラント用設備の売上が大幅に増加したため、売上高は32億1百万円増加110億42百万円(前年同期比40.8%増)となり、セグメント損益(営業損益)は8億96百万円増加8億39百万円の利益となりました。

 

エナジーソリューションズ事業

海外向けのリチウムイオン電池製造設備等の大口案件の売上計上があったため、売上高は138億46百万円増加240億92百万円(前年同期比135.2%増)となり、セグメント利益(営業利益)は12億75百万円増加12億86百万円となりました。

 

産業機械事業

プラスチックス製品・食品関連業界向けの成形機、塗装関連設備及び周辺機器、医療関連器具製造装置等の売上が増加したため、売上高は37億92百万円増加151億82百万円(前年同期比33.3%増)となり、セグメント利益(営業利益)は51百万円増加5億44百万円(前年同期比10.4%増)となりました。

 

エレクトロニクス事業

IT及びデジタル関連機器製造会社向けの電子部品製造関連設備等の販売が堅調であったため、売上高は4億31百万円増加239億57百万円(前年同期比1.8%増)となりましたが、セグメント利益(営業利益)は1億39百万円減少11億2百万円(前年同期比11.3%減)となりました。

 

 

自動車事業

自動車関連業界向けの自動組立ライン、塗装ライン、車載電子部品製造関連設備等の売上がやや減少したため、売上高は1億85百万円減少171億19百万円(前年同期比1.1%減)となりましたが、セグメント利益(営業利益)は1億13百万円増加7億78百万円(前年同期比17.1%増)となりました。

 

ヘルスケア事業

医療関連機器製造装置、錠剤印刷検査装置やパッケージング用機器・装置等の売上が増加したため、売上高は10億8百万円増加71億84百万円(前年同期比16.3%増)となり、セグメント利益(営業利益)は3億18百万円増加7億61百万円(前年同期比71.9%増)となりました。

 

航空・インフラ事業

エアライン向けの航空機地上支援機材及び空港施設関連機器等の売上が大幅に増加したため、売上高は5億87百万円増加26億42百万円(前年同期比28.6%増)、セグメント利益(営業利益)は82百万円増加1億49百万円(前年同期比121.7%増)となりました。

 

その他

売上高は33百万円減少66百万円(前年同期比33.7%減)、セグメント損益(営業損益)は28百万円減少9百万円の損失となりました。

 

当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ、45億6百万円減少1,892億89百万円となりました。これは主に、商品及び製品の増加があったものの、受取手形、売掛金及び契約資産の減少があったことによるものであります。

負債合計は、79億98百万円減少1,123億55百万円となりました。これは主に、前受金の増加があったものの、支払手形及び買掛金や短期借入金の減少があったことによるものであります。

純資産合計は、34億91百万円増加769億33百万円となりました。これは主に、配当金の支払いがあったものの、親会社株主に帰属する中間純利益42億90百万円の計上や為替換算調整勘定の増加があったことによるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、4億30百万円増加し、306億48百万円(前年同期比16億80百万円増)となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の減少などがあったものの、税金等調整前中間純利益の計上や売上債権及び契約資産の減少などにより、63億60百万円の収入(前年同期比40億17百万円増)となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の増加や有形固定資産の取得による支出などにより、11億42百万円の支出(前年同期比17億63百万円増)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済や配当金の支払いがあったことなどにより、60億2百万円の支出(前年同期比26億26百万円減)となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更あるいは新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は180百万円であります。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当社は、2024年4月26日開催の取締役会において、当社の非連結子会社であった第一エンジニアリング株式会社を存続会社とし、当社の連結子会社であった株式会社ウエイブエンジニアリング及び当社の非連結子会社であった株式会社フロー・ダイナミックスを消滅会社とする吸収合併を行うことについて決議し、2024年7月1日に吸収合併を行い、同日付で第一エンジニアリング株式会社は株式会社DJ-WAVEエンジニアリングへ商号変更しております。詳細については、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項」の(企業結合等関係)をご参照ください。