第4【提出会社の状況】

1【株式等の状況】

(1) 【株式の総数等】

①【株式の総数】

種類

発行可能株式総数(株)

普通株式

36,000,000

36,000,000

 

②【発行済株式】

種類

事業年度末現在発行数

(株)

(2024年3月31日)

提出日現在発行数

(株)

(2024年6月28日)

上場金融商品取引所名又は

登録認可金融商品取引業協会名

内容

普通株式

16,694,496

16,694,496

東京証券取引所

(スタンダード市場)

札幌証券取引所

単元株式数は100株であります。

16,694,496

16,694,496

 

(2) 【新株予約権等の状況】

①【ストックオプション制度の内容】

該当事項はありません。

 

②【ライツプランの内容】

該当事項はありません。

 

③【その他の新株予約権等の状況】

該当事項はありません。

 

(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】

該当事項はありません。

 

(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

年月日

発行済株式

総数増減数

(千株)

発行済株式

総数残高

(千株)

資本金増減額

(百万円)

資本金残高

(百万円)

資本準備金

増減額

(百万円)

資本準備金

残高

(百万円)

2018年7月1日(注)

8,347

16,694

417

318

(注)株式分割(1:2)によるものであります。

 

(5) 【所有者別状況】

 

 

 

 

 

 

 

2024年3月31日現在

区分

株式の状況(1単元の株式数100株)

単元未満株式の状況(株)

政府及び地方公共団体

金融機関

金融商品取引業者

その他の法人

外国法人等

個人

その他

個人以外

個人

株主数(人)

15

24

130

24

23

13,445

13,661

所有株式数

(単元)

15,486

1,916

72,168

3,430

49

73,747

166,796

14,896

所有株式数の割合

(%)

9.28

1.15

43.27

2.06

0.03

44.21

100.00

(注)1 自己株式1,643,823株は、「個人その他」に16,438単元、「単元未満株式の状況」に23株含まれております。

2 上記「その他の法人」には、証券保管振替機構名義の株式が40単元含まれております。

 

(6) 【大株主の状況】

 

 

2024年3月31日現在

氏名又は名称

住所

所有株式数

(千株)

発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%)

太平洋セメント株式会社

東京都文京区小石川1丁目1-1

2,700

17.94

桑澤商事株式会社

札幌市中央区南1条西4丁目13

1,394

9.27

吉野石膏株式会社

東京都千代田区丸の内3丁目3-1

802

5.33

クワザワ従業員持株会

札幌市白石区中央2条7丁目1-1

361

2.40

株式会社LIXIL

東京都品川区西品川1丁目1-1

339

2.26

株式会社北海道銀行

札幌市中央区大通西4丁目1番地

324

2.15

株式会社北洋銀行

札幌市中央区大通西3丁目7

310

2.06

日本マスタートラスト信託銀行株式会社

東京都港区赤坂1丁目8-1

290

1.93

第一生命保険株式会社

東京都千代田区有楽町1丁目13-1

257

1.71

桑澤 嘉英

札幌市中央区

245

1.63

7,026

46.69

 

(7) 【議決権の状況】

①【発行済株式】

 

 

 

 

2024年3月31日現在

区分

株式数(株)

議決権の数(個)

内容

無議決権株式

 

議決権制限株式(自己株式等)

 

議決権制限株式(その他)

 

完全議決権株式(自己株式等)

(自己保有株式)

普通株式

1,643,800

(相互保有株式)

普通株式

51,200

完全議決権株式(その他)

普通株式

14,984,600

149,846

単元未満株式

普通株式

14,896

発行済株式総数

 

16,694,496

総株主の議決権

 

149,846

(注)1 「完全議決権株式(その他)」欄の普通株式には、証券保管振替機構名義の株式が4,000株(議決権40個)含まれております。

2 「単元未満株式」欄の普通株式には、当社所有の自己株式23株及び相互保有株式9株が含まれております。

 

②【自己株式等】

 

 

 

 

2024年3月31日現在

所有者の氏名又は名称

所有者の住所

自己名義所有株式数

(株)

他人名義所有株式数

(株)

所有株式数の合計

(株)

発行済株式総数に対する所有株式数の割合

(%)

(自己保有株式)

クワザワホールディングス株式会社

札幌市白石区中央2条7丁目

1-1

1,643,800

1,643,800

9.85

(相互保有株式)

ホクセイ産業株式会社(注)

北海道北見市西三輪6丁目

1-2

40,000

11,200

51,200

0.31

1,683,800

11,200

1,695,000

10.15

(注)ホクセイ産業株式会社は、当社グループの取引先会社で構成される持株会(クワザワ取引先持株会 札幌市白石区中央2条7丁目1-1)に加入しており、同持株会名義で当社株式11,200株を所有しております。

 

(8)【役員・従業員株式所有制度の内容】

(取締役に対する譲渡制限付株式報酬制度)

 当社は、2023年6月29日開催の定時株主総会において、当社の取締役(社外取締役を除く)を対象に、当社の企業価値の持続的向上を図るインセンティブを与えるとともに、取締役(社外取締役を除く)と株主の皆様との一層の価値共有を進めることを目的として、譲渡制限付株式報酬制度を導入することを決議しております。詳細は「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4)役員の報酬等」をご参照ください。

 

2【自己株式の取得等の状況】

【株式の種類等】 会社法第155条第7号による普通株式の取得

(1) 【株主総会決議による取得の状況】

該当事項はありません。

 

(2) 【取締役会決議による取得の状況】

該当事項はありません。

 

(3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】

会社法第155条第7号による取得

区分

株式数(株)

価額の総額(円)

当事業年度における取得自己株式

52

31,428

当期間における取得自己株式

(注)当期間における取得自己株式には、2024年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取による株式数は含めておりません。

 

(4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】

区分

当事業年度

当期間

株式数(株)

処分価額の総額

(円)

株式数(株)

処分価額の総額

(円)

引き受ける者の募集を行った取得自己株式

消却の処分を行った取得自己株式

合併、株式交換、株式交付、会社分割に係る移転を行った取得自己株式

その他(譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分)

8,537

4,498,999

保有自己株式数

1,643,823

1,643,823

(注)当期間における保有自己株式には、2024年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取による株式数は含めておりません。

 

3【配当政策】

 当社の利益配分に関しましては、将来に備えた経営基盤の強化に配慮しながら、株主の皆様のご期待にお応えできるよう、安定的な配当水準を維持することを基本としております。また、内部留保金につきましては、財務内容の一層の強化とグループ内の経営効率化に努め、あわせて経営基盤の拡大を図るため、適宜実施する投資の資金として充当する方針であります。

 当社は、年1回の期末配当と業績に応じて中間配当を行うことを基本方針としております。この基本方針に基づき、当期の利益配当につきましては、前期の12円から3円増配し、1株当たり15円とさせていただきました。

 なお、当社は会社法第454条第5項に規定する中間配当及び会社法第459条第1項の規定に基づく剰余金の配当について、取締役会の決議により行うことができる旨を定款に定めております。

 

(注)基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下のとおりであります。

決議年月日

配当金の総額(百万円)

1株当たり配当額(円)

2024年5月15日

225

15

取締役会決議

 

 

4【コーポレート・ガバナンスの状況等】

(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】

① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方

 当社は、株主、顧客、地域社会及び従業員等のステークホルダーに対する責任を全うし、当社グループの持続的な成長と企業価値の最大化を実現することを目的として、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組みます。

 また、当社グループでは、「私たちは、安全で快適な生活空間を創造し、豊かな社会の実現に貢献します。」という企業理念に基づき、事業を通じてSDGs達成のため、新たな取組についても積極的に貢献したいと考えています。取扱う建設関連資材や建築物は、世代を超えて使い続けられるものであり、「より豊かな社会の実現に貢献し 持続的に成長する」というサステナビリティの基本方針のもと、企業価値の向上を目指します。

 当社は、2023年4月にリスク管理委員会の中に「サステナビリティ部会」を設置しました。当部会では、地球環境対策としての脱炭素化実現に向けた取り組みを検討するとともに、サステナビリティに関する課題への対応を行います。

 なお、当社は、「クワザワホールディングス株式会社 コーポレート・ガバナンスに関する基本方針」を制定し、当社ホームページ(https://www.kuwazawa-hd.co.jp/)に公開しております

 

② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由

 当社は、取締役会の監督機能の強化と意思決定の機動性の強化を通じて、コーポレート・ガバナンス体制の一層の充実を図るべく、監査等委員会設置会社を採用し、企業統治の体制として以下の機関を設置しております。

<取締役会>

 取締役会は、取締役(監査等委員である取締役を除く。)4名、監査等委員である取締役6名(うち社外取締役5名)で構成されており、取締役の氏名については、「(2) 役員の状況 ① 役員一覧」に記載しております。なお、取締役会の議長は、代表取締役社長が務めております。

 取締役会は、原則として毎月1回、また必要に応じて随時開催し、経営に関する重要事項の決定及び業務執行の監督を行なっております。当事業年度において取締役会を13回開催しており、個々の取締役の出席状況については次のとおりであります。

役職名

氏 名

開催回数

出席回数

備 考

代表取締役社長

桑澤 嘉英

13

13

取締役

副社長執行役員

グループ営業本部長

小玉 明彦

13

13

取締役

専務執行役員

佐藤 喜美夫

13

12

2024年6月27日退任

取締役

専務執行役員

グループ営業本部副本部長

桑澤 悠介

13

13

取締役(常勤監査等委員)

為国 徹

13

13

社外取締役(監査等委員)

山下 信行

13

13

社外取締役(監査等委員)

佐藤 博志

13

13

社外取締役(監査等委員)

山本 賢正

13

13

社外取締役(監査等委員)

斎藤 準護

13

13

2024年6月27日退任

社外取締役(監査等委員)

林 美香子

13

13

 

 取締役会における具体的な検討内容は、株主総会に関する事項、決算に関する事項、配当金に関する事項、取締役に関する事項、社内規程の改廃に関する事項等であります。

 

<監査等委員会>

監査等委員会は、原則として毎月1回、また必要に応じて随時開催し、監査等委員会で策定した監査の方針・計画に基づき実施する調査や取締役会等の重要な会議への出席等を通じて、取締役(監査等委員である取締役を除く。)の職務執行を監査するとともに、会計監査人との相互連携により、監査・監督の実効性の充実を図っています。

<指名・報酬委員会>

 指名・報酬委員会は、取締役の指名、報酬等に係る取締役会の機能の独立性・客観性と説明責任を強化するため、取締役会の下に その諮問機関として設置され、監査等委員会の意見を尊重した上で、取締役会に答申しております。当事業年度において指名・報酬委員会を2回開催しており、個々の委員の出席状況については次のとおりであります。

役職名

氏 名

開催回数

出席回数

備 考

代表取締役社長

桑澤 嘉英

指名・報酬委員会委員長

社外取締役

(監査等委員)

山下 信行

社外取締役(監査等委員)

社外取締役

(監査等委員)

佐藤 博志

社外取締役(監査等委員)

指名・報酬委員会における具体的な検討内容は、株主総会に付議する取締役の選任に関する事項、取締役の報酬に関する事項等であります。

<経営会議>

経営会議は、代表取締役の諮問機関として設置され、原則として毎月1回以上開催し、当社の重要事項に関する審議及び経営進捗状況等の重要事項の報告を行っております。

<リスク管理委員会>

リスク管理委員会は、当社グループにおけるリスク管理に関して、様々なリスクへの適切な対応を行うとともに、万一リスクが発生した場合の当社グループ経営に対する影響を極小化することを目的として設置され、原則として1年間に数回開催し、個別リスクに対する管理状況の把握やリスクの未然防止に関する指導・監督を行なっております。

<関係会社責任者会議>

関係会社責任者会議は、当社および各子会社の経営陣が出席して原則年2回開催しております。業務執行状況や当社からコンプライアンスの経営上の重要事項について討議して、当社から子会社に対して指示・教育を行っております。

 

提出日現在の会社の機関・内部統制の関係を図によって示すと、次のとおりであります。

 

0104010_001.png

 

 

③ 企業統治に関するその他の事項

 当社の内部統制システムは、内部統制が効率的かつ効果的になるよう、外部のコンサルティング会社と契約して、有効な手法を取入れて構築してまいりました。また、整備・運用については、当社の経営企画部が主管となって、より効果的になるよう整備・改善・指導・教育を行い、内部監査室は、独立性を保つよう、整備・運用状況の評価のみに専念しております。

 当社のリスク管理体制は、リスク管理に関する体制を整備するために、リスク管理の基本方針や規程を定めております。また、グループ内リスク管理体制強化のため、リスク管理委員会を設置し、社長が委員長となって関係会社統括部に事務局を置き、各委員は、業務分掌規程、職務権限規程、稟議規程、経理規程、関係会社管理規程、文書管理規程、規程管理規程に照らし合わせながら、グループにおけるリスク管理に関する体制の整備及び運用状況を評価・分析し、必要に応じてマニュアルを作成するなどして、その有効性を高めております。

 また、当社の子会社の業務の適正を確保するため、当社グループのコンプライアンスを徹底し、リスクを管理しながら業務を適性かつ効率的に遂行するとともに、「業務の有効性と効率性の向上」、「財務報告の信頼性の確保」、「法令等の遵守」及び「資産の保全」を目的として、グループ全体の内部統制の仕組みを整備、構築し、業務の改善に努めております。

a.当社の子会社の取締役等の職務の執行に係る事項の当社への報告に関する体制

ア 当社グループは、関係会社管理規程、コンプライアンス規程等を定め、子会社が重要な法令違反その他コンプライアンスに関する重要な事実等を発見した場合は、遅滞なく当社へ報告する旨定めております。

イ 子会社は、関係会社管理規程に定める承認事項及び報告事項に関して当社に報告し、企業集団全体に関する会議にも参加します。

b.当社の子会社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制

ア 当社グループは、リスク管理基本方針及びリスク管理規程等を定め、グループ内リスク管理体制強化のためにリスク管理委員会を設置し、グループにおけるリスク管理に関する体制の整備及び運用状況を評価・分析し、その有効性を高めております。

イ 子会社は、会社の財務状況の把握に努め、取締役会や経営会議等において損益状況を報告し、損失に影響を与える重要事実が発見された場合は、速やかに当社に報告します。

c.当社の子会社の取締役等の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制

ア 当社は、子会社が効率的な業務執行を行うために必要な支援を行うとともに、事業運営に関する重要事項について関係会社統括部が事務局となり情報交換及び適切な指導を行います。

イ 子会社は、業務執行を効率的に行うために、業務の合理化及び手続き等の簡略化に努め、必要な場合は当社より助言を得ます。また、内部統制が有効に機能するようITシステムに関する整備を推進します。

d.当社の子会社の取締役等及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制

ア 子会社は、コンプライアンス規程及び倫理規程等を定めるとともに、コンプライアンス管理責任者を配置し、業務の適正の確保に努めます。

イ 子会社の取締役等及び使用人のコンプライアンス違反に対する通報体制として、内部通報制度及び外部通報制度を整備し、その運用に関する規程を定め、是正、改善の必要があるときは速やかに適切な措置をとります。

ウ 内部監査室長は、内部監査規程に基づき子会社を定期的に監査し、その結果を社長に報告します。

 

④ 責任限定契約の内容の概要

 当社と社外取締役は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、法令が定める額としております。なお、当該責任限定が認められるのは、社外取締役が責任の原因となった職務の遂行について善意かつ重大な過失がなかったときに限られます。

 また、当社と会計監査人であるEY新日本有限責任監査法人は、会社法第427条第1項の契約を締結しており、当該契約の内容の概要は次のとおりであります。

a.受嘱者は、本契約の履行に伴い生じた委嘱者の損害について、受嘱者に悪意又は重大な過失があった場合を除き、受嘱者の会計監査人としての在職中に報酬その他の職務執行の対価として委嘱者から受け、又は受けるべき財産上の利益の額の事業年度ごとの合計額のうち最も高い額に二を乗じて得た額をもって、委嘱者に対する損害賠償責任の限度とする。

b.受嘱者の行為が(a.)の要件を充足するか否かについては、委嘱者がこれを判断し、速やかに受嘱者に結果を通知するものとする。

 

⑤ 取締役の定数

 当社の取締役(監査等委員である取締役を除く。)は10名以内、監査等委員である取締役は6名以内とする旨を定款に定めております。

 

⑥ 取締役の選任の決議要件

 当社は、取締役の選任決議は、監査等委員である取締役とそれ以外の取締役とを区別して行い、株主総会において議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、出席した当該株主の議決権の過半数をもって行うとする旨を定款に定めております。

 

⑦ 株主総会決議事項を取締役会で決議できることとしている事項

a.剰余金の配当等の決定機関

 当社は、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項について、法令に別段の定めがある場合を除き、株主総会の決議によらず取締役会の決議により定める旨を定款に定めております。これは、剰余金の配当等を取締役会の権限とすることにより、株主への機動的な利益還元を行うことを目的とするものであります。

b.中間配当

 当社は、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる旨を定款に定めております。これは、株主への機動的な利益還元を可能にするためであります。

 

c.自己の株式の取得

 当社は、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって市場取引等により自己の株式を取得することができる旨を定款に定めております。これは、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることを目的とするものであります。

d.取締役の責任免除

 当社は、会社法第426条第1項の規定により、任務を怠ったことによる取締役(取締役であった者を含む。)の損害賠償責任を、法令の限度において取締役会の決議によって免除することができる旨を定款に定めております。これは、取締役が職務の遂行にあたり期待される役割を十分に発揮できるよう、また社内外を問わず広く適任者を得られるようにすることを目的とするものであります。

e.監査役の責任免除

 2020年6月26日開催の第71期定時株主総会終結前の監査役(監査役であった者を含む。)の行為に関する会社法第423条第1項の損害賠償責任を、法令の限度において、取締役会の決議によって免除することができる旨を定款附則に定めております。

 また、第71期定時株主総会終結前の監査役(監査役であった者を含む。)の行為に関する会社法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約については、従前の例による旨を定款附則に定めております。

 これは監査等委員会設置会社への移行にあたり、定款から監査役に関する責任免除に関する規定を削除したため、その経過措置を定めたものであります。

 

⑧ 株主総会の特別決議要件

 当社は、会社法第309条第2項に定める特別決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めております。これは、株主総会の特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものであります。

 

 

 

(2) 【役員の状況】

① 役員一覧

 男性9名 女性1名 (役員のうち女性の比率10.0%)

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(千株)

代表取締役社長

桑澤 嘉英

1953年6月8日

1976年4月

東京海上火災保険株式会社(現、東京海上日動火災保険株式会社)入社

1981年7月

当社入社

1984年2月

当社札幌建材支店長

1985年5月

当社取締役

1987年5月

当社常務取締役

1990年6月

当社専務取締役

1995年6月

当社代表取締役副社長

1997年6月

当社代表取締役社長(現任)

2020年10月

株式会社クワザワ代表取締役社長(現任)

 

(注)2

245

取締役

副社長執行役員

グループ営業本部長

小玉 明彦

1955年5月12日

1978年4月

当社入社

2005年9月

当社札幌営業三部長

2009年4月

当社北海道本部副本部長

2010年3月

当社東京本部副本部長

2010年6月

当社取締役

2013年4月

当社東京本部長

2013年6月

当社常務取締役

2014年4月

当社営業統括本部副本部長

2016年6月

当社取締役(現任)

2016年6月

当社常務執行役員

2017年6月

当社専務執行役員

2017年6月

当社営業統括本部長

2020年10月

当社グループ営業本部長(現任)

2020年10月

株式会社クワザワ取締役(現任)

2022年6月

当社副社長執行役員(現任)

 

(注)2

12

 

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(千株)

取締役

専務執行役員

グループ営業本部副本部長

桑澤 悠介

1985年10月3日

2008年4月

株式会社北洋銀行入行

2015年4月

当社入社

2019年4月

当社札幌営業二部長

2020年4月

当社営業統括副本部長

2020年6月

当社取締役(現任)

2020年6月

当社常務執行役員

2020年10月

当社グループ営業本部副本部長

(現任)

2020年10月

株式会社クワザワ取締役(現任)

2023年6月

当社専務執行役員(現任)

 

(注)2

108

取締役

常務執行役員

管理本部長

宮 英郎

1958年4月29日

1981年4月

株式会社北海道拓殖銀行入行

1998年11月

株式会社北洋銀行入行

2023年4月

当社入社

当社顧問

2024年4月

当社常務執行役員(現任)

2024年4月

当社管理本部長(現任)

2024年6月

当社取締役(現任)

2024年6月

株式会社クワザワ取締役(現任)

 

(注)2

0

取締役

(常勤監査等委員)

為国 徹

1960年12月20日

1984年4月

株式会社北洋相互銀行(現、株式会社北洋銀行)入行

2018年4月

当社入社

当社審査部長

2020年10月

当社総務部長

2022年4月

当社管理本部副本部長

2022年6月

当社取締役(常勤監査等委員)

(現任)

2022年6月

株式会社クワザワ監査役(現任)

 

(注)3

1

取締役

(監査等委員)

山下 信行

1940年4月22日

1965年4月

東京海上火災保険株式会社(現、東京海上日動火災保険株式会社)入社

1990年6月

同社北海道本部札幌支店長

1994年5月

株式会社東管札幌支店長

札幌東管サービス株式会社代表取締役社長

2001年6月

北海道交通株式会社常務取締役

2004年6月

株式会社百景園代表取締役社長

2009年5月

同社取締役顧問

2013年6月

当社社外取締役

2019年8月

株式会社小樽グリーンホテル取締役

2020年6月

当社社外取締役(監査等委員)

(現任)

2022年8月

株式会社小樽グリーンホテル取締役会長(現任)

 

(注)3

13

取締役

(監査等委員)

佐藤 博志

1948年11月17日

1972年4月

株式会社東海銀行(現、株式会社三菱UFJ銀行)入行

1988年4月

株式会社北海道銀行本店営業部入行

1992年10月

同行澄川支店長

1995年2月

同行八戸支店長

2000年4月

同行薄野支店長

2003年10月

岩田建設株式会社(現、岩田地崎建設株式会社)入社

2006年6月

同社執行役員経営企画室長

2014年10月

弁護士法人太田・小幡綜合法律事務所(現、弁護士法人PLAZA総合法律事務所)入所企業支援部長(現任)

2017年6月

当社社外取締役

2020年6月

当社社外取締役(監査等委員)

(現任)

 

(注)3

7

 

 

 

役職名

氏名

生年月日

略歴

任期

所有株式数

(千株)

取締役

(監査等委員)

山本 賢正

1954年1月11日

1976年4月

東京海上火災保険株式会社(現、東京海上日動火災保険株式会社)入社

1993年10月

Tokio Marine Europe Insurance Limited パリ支店長

2002年7月

東京海上火災保険株式会社(現、東京海上日動火災保険株式会社)札幌支店長

2006年7月

同社東北コンプライアンス・オフィサー

2010年7月

同社内部監査部・主任監査役

2014年3月

同社定年退職

2017年6月

当社社外監査役

2020年6月

当社社外取締役(監査等委員)

(現任)

 

(注)3

取締役

(監査等委員)

林 美香子

1953年4月12日

1976年4月

札幌テレビ放送株式会社入社

1985年1月

フリーキャスターとして活動開始

(現在に至る)

2008年4月

慶應義塾大学大学院システムデザイ

ン・マネジメント研究科特任教授

2008年6月

ホクレン農業協同組合連合会員外監事

2012年1月

北海道大学大学院農学研究院客員教授(現任)

2015年6月

株式会社北洋銀行社外取締役

2020年4月

慶應義塾大学大学院システムデザイ

ン・マネジメント研究所顧問

(現任)

2022年6月

当社社外取締役(監査等委員)

(現任)

 

(注)3

取締役

(監査等委員)

小林 雄一

1967年12月11日

1990年4月

秩父セメント株式会社(現、大平洋セメント株式会社)入社

2014年4月

同社東京支店セメント営業部千葉エリアマネージャー

2019年4月

同社関西四国支店副支店長兼四国セメント営業部長

2022年4月

同社セメント事業本部営業部営業グループリーダー

2023年5月

同社セメント事業本部営業部副部長兼営業グループリーダー

2024年4月

同社北海道支店長(現任)

2024年6月

当社社外取締役(監査等委員)

(現任)

 

(注)3

389

(注)1 取締役 山下信行、佐藤博志、山本賢正、林美香子、小林雄一の5氏は、社外取締役であります。

2 監査等委員以外の取締役の任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

3 監査等委員である取締役の任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

4 当社では、経営の意思決定及び業務執行の監督機能と業務執行機能の分担を明確化し、経営機能と執行機能の双方を強化することにより経営の合理化及び効率化を図るため執行役員制度を導入しております。なお、上記の取締役を兼務する執行役員ほか専任の執行役員は10名で、常務執行役員グループ営業本部副本部長 熊谷隆弘、常務執行役員情報システム開発室長 蛯子恭、常務執行役員管理本部副本部長 遠藤裕揮、常務執行役員グループ営業本部副本部長 酒巻雄一、常務執行役員グループ営業本部副本部長 岩崎英典、執行役員管理本部副本部長 小間章裕、執行役員グループ営業本部工事管理部長 工藤智哉、執行役員管理本部副本部長 佐藤靖也、執行役員企画本部長 信太孝樹、執行役員管理本部副本部長 桑澤昇平で構成されております。

5 取締役 桑澤悠介は、代表取締役社長 桑澤嘉英の次男であります。

 

② 社外役員の状況

 当社の取締役は、経営判断の客観性、適正性を維持するために、社外取締役を選任しております。

 社外取締役は5名で、山下信行は、会社経営者としての経歴またその経験を有しており、当社の経営全般に助言をいただくことで、当社の経営体制が強化できると判断し選任しております。なお、株式会社小樽グリーンホテルの取締役会長であり、同社は当社と人的、資本的、取引関係等の特別な関係はありません。佐藤博志は、金融業界の経歴及び法律分野の経験を有しており、当社の経営全般に助言をいただくことで、当社の経営体制が強化できると判断し選任しております。なお、弁護士法人PLAZA総合法律事務所の企業支援部長であり、同所は当社と人的、資本的、取引関係等の特別な関係はありません。山本賢正は、長年にわたり監査業務に従事し、企業内部監査への造詣が深く、適切な監査を実施していただけるものと判断し選任しております。林美香子は、大学院の客員教授を務める他、フリーキャスターとしても活躍し、地域再生や農業に造詣が深く、その多様な経験と専門的知見を活かし、独立性を持って適切な監査を実施していただけるものと判断し選任しております。小林雄一は、当社株式を2,700,810株所有する筆頭株主である太平洋セメント株式会社の北海道支店長であり、特に当社事業との関連の高い分野における専門的な知識と経験を有しており、当社の経営及び業務執行について専門的な見地から助言・監督していただけるものと判断し選任しております。なお、太平洋セメント株式会社は当社グループと商品販売などの取引がありますが、いずれの取引も当社グループと関係を有しない他の取引先と同様の取引条件によっており、取締役個人と直接利害関係を有するものではありません。

 社外取締役山下信行は、当社株式を13,400株、社外取締役佐藤博志は、7,900株所有しております。

 当社においては、社外取締役を選任するための独立性に関する基準又は方針につきましては、選任にあたって、株式会社東京証券取引所及び証券会員制法人札幌証券取引所の独立役員の独立性に関する判断基準等を参考にしつつ、当社制定の「コーポレートガバナンスに関する基本方針」に則り、対応しております。

 

③ 社外取締役による監督又は監査と内部監査、監査等委員会による監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係

 社外取締役は、社外の視点から取締役の業務執行の監督や経営計画への意見具申等を積極的に行っており、取締役会では、社外役員を含めた活発な議論が行われております。現在、社外役員のみを構成員とする会合は開催されていませんが、代表取締役との意見交換が適宜行われており、客観的な情報交換・認識共有が十分に図れている体制にあります。

 監査等委員会、内部監査室、監査法人は、各々が独立した立場で監査を実施する一方で、監査を有効かつ効率的に進めるため、監査実施状況等について定期的に意見交換をいたします。取締役会及び監査等委員会は、会計監査人と事前協議を実施の上、監査スケジュールを策定し、十分な監査時間を確保しております。会計監査人とは、代表取締役をはじめ経営陣幹部との面談を実施しております。

 

(3) 【監査の状況】

① 監査等委員会監査の状況

 当社の監査等委員会は、常勤監査等委員の為国徹を委員長として、社外取締役5名を含む6名で構成されており、立案された案件を法令・定款などに照らし、その適格性及び執行責任を監督し、コーポレート・ガバナンスの強化に努めております。また、監査等委員会監査基準に基づき、取締役会をはじめとする重要な会議への出席や重要な書類の閲覧等を通じて、取締役の職務遂行について監査を行うほか、会計監査人から定期的に監査計画や監査結果の報告を受け、意見交換等をするなど会計監査人の業務遂行の適正性を確認しております。

 常勤監査等委員為国徹は、金融業界の経歴またその経験を有し、当社での経歴並びに財務及び会計につきまして相当程度の知見を有しております。

 社外監査等委員山下信行は、会社経営者としての経歴またその経験を有しており、経営全般について広範な知見を有しております。

 社外監査等委員佐藤博志は、金融業界の経歴及び法律分野の経験を有しており、当該分野において相当程度の知見を有しております。

 社外監査等委員山本賢正は、長年にわたり監査業務に従事し、企業内部監査への造詣が深く、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しております。

 社外監査等委員小林雄一は、当社筆頭株主である太平洋セメント株式会社の北海道支店長であり、特に当社事業との関連の高い分野における専門的な知識と経験を有しております。

 社外監査等委員林美香子は、大学院の客員教授を務める他、フリーキャスターとしても活躍し、地域再生や農業に造詣が深く、多様な経験と専門的知見を有しております。

 当事業年度において当社は監査等委員会設置会社として監査等委員会を13回開催しており、個々の監査等委員の出席状況については次のとおりであります。

氏 名

開催回数

出席回数

備 考

為国 徹

13

13

山下 信行

13

13

佐藤 博志

13

13

山本 賢正

13

13

斎藤 準護

13

13

2024年6月27日退任

林 美香子

13

13

 監査等委員会における具体的な検討内容は、監査の方針及び監査実施計画、内部統制システムの整備・運用状況、会計監査人の監査の方法及び結果の相当性等です。

 監査等委員の活動として、取締役等との意思疎通、取締役会その他重要な会議への出席、重要な決裁書類等の閲覧、会計監査人からの監査の実施状況・結果の報告の確認を行っています。また、常勤監査等委員は本社及び主要な事業所における業務及び財産状況の調査、子会社の取締役等及び監査役との意思疎通・情報交換や子会社からの事業報告の確認を行い、監査等委員会に報告しております。

 

② 内部監査の状況

 当社の内部監査部門として社長直属の内部監査室(3名)を設置し、内部統制システムに関する基本方針、内部監査規程及び年度監査計画に基づき監査を実施し、業務改善に向けた助言・勧告を行うとともに取締役・監査等委員会に監査結果を報告しております。あわせて、財務報告の信頼性を確保するための内部統制の整備・運用状況の有効性評価を行っております。内部監査室は、独立性を保つよう、整備・運用状況の評価のみに専念しております。なお、当連結会計年度における運用状況等については、重大な欠陥や不備はなく、有効であることを取締役会において確認しております。また、当社の内部統制システムについては、不断の見直しによって継続的に改善に取り組んでおります。

 

③ 会計監査の状況

a.監査法人の名称

 EY新日本有限責任監査法人

b.継続監査期間

 16年

c.業務を執行した公認会計士

 指定有限責任社員 業務執行社員 大黒 英史

 指定有限責任社員 業務執行社員 新木 亘

d.監査業務に係る補助者の構成

 当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士7名、その他17名であります。

e.監査法人の選定方針と理由

 監査法人としての品質管理体制、独立性、専門性及び監査報酬等を総合的に勘案し検討した結果、適任と判断したためであります。また、監査法人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該当し、解任が相当と認められる場合は、監査等委員会は監査等委員全員の同意により会計監査人を解任いたします。このほか、会計監査人が職務を適切に遂行することが困難と認められる場合には、監査等委員会は、監査法人の解任又は不再任を株主総会の議案として提出することを決議いたします。

f.監査等委員及び監査等委員会による監査法人の評価

 監査等委員会は監査法人の選任並びに評価に関する基準を策定し、監査法人に対して評価を行っております。この評価については、監査法人の独立性と専門性について相当であることを確認しております。

 

④ 監査報酬の内容等

a.監査公認会計士等に対する報酬

区分

前連結会計年度

当連結会計年度

監査証明業務に基づく

報酬(百万円)

非監査業務に基づく

報酬(百万円)

監査証明業務に基づく

報酬(百万円)

非監査業務に基づく

報酬(百万円)

提出会社

40

40

連結子会社

40

40

b.監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対する報酬(a.を除く)

 該当事項はありません。

c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容

 該当事項はありません。

d.監査報酬の決定方針

 当社の監査公認会計士等に対する監査報酬の決定方針を定めておりませんが、監査計画、監査日数、当社の規模等を勘案して監査報酬を決定しております。

e.監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由

 取締役、社内関係部署及び会計監査人から必要な資料を入手、報告を受けたうえで、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務遂行状況、報酬見積りの算出根拠等についてその適切性・妥当性を検討し、審議した結果、会計監査人の報酬等の額について会社法第399条第1項の同意の判断をしております。

 

 

(4) 【役員の報酬等】

① 役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に係る事項

a.方針

取締役の報酬は、各取締役の役割に応じて、固定報酬である「基本報酬」、短期インセンティブとしての「業績連動報酬」、中長期インセンティブとしての「譲渡制限付株式報酬」から構成されております。

なお、社外取締役及び監査等委員である取締役には、固定報酬である「基本報酬」のみを支給しております。

「業績連動報酬」は、業績向上への意欲を高めるため、業務成果に関わりが深い項目である連結売上高、連結経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益を指標としております。「業績連動報酬」の決定方法は、これらの指標に一定率を乗じて決定しております。

「譲渡制限付株式報酬」は、株主と利益意識を共有し、中長期的視点で企業価値向上に取り組むために、割り当てております。また、総額については、対象取締役の役割や金銭報酬とのバランス等の事項を総合的に勘案し設定しております。

b.報酬の支給割合の決定方法

取締役の種類別の報酬割合については、当社と同程度の事業規模や関連する業種・業態に属する企業の報酬水準も踏まえ、取締役会が決定します。

当社は2018年12月に独立社外取締役を委員の過半数とする任意の「指名・報酬委員会」を設置しており、取締役の種類別の報酬割合については、まず同委員会において検討を行います。取締役会(委任を受けた代表取締役社長)は、指名・報酬委員会の答申内容を尊重し、当該答申で示された種類別の報酬割合により取締役の個人別の報酬等の内容を決定することとします。なお、報酬等の種類ごとの比率の目安は、基本報酬:業績連動報酬:株式報酬の比率を概ね「80%:15%:5%」とします。

c.報酬等の額の決定方法

取締役の報酬は、株主総会の決議により定められた取締役全員の最高限度額の範囲内で取締役会が決定しています。

なお、取締役の報酬制度の妥当性については、取締役会からの諮問を受けて、指名・報酬委員会で審議し、その結果を取締役会に答申しております。取締役会では当該答申を議論したうえ、当社の報酬制度に基づき決定しております。

取締役の個人別の報酬等の内容の決定に当たっては、指名・報酬委員会が原案について決定方針との整合性を含めた多角的な検討を行っており、取締役会も基本的にその答申を尊重し決定方針に沿うものであると判断しております。なお、当社は、2021年2月10日開催の取締役会において、取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定方針を決議しております。当該取締役会の決議に際しては、あらかじめ決議する内容について指名・報酬委員会へ諮問し、答申を受けております。

監査等委員の報酬は、株主総会の決議により定められた監査等委員の報酬総額の最高限度額の範囲内で、監査等委員会の協議により決定しております。

 

(注)1 取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬総額は、2020年6月26日開催の第71回定時株主総会において、年額250百万円以内(ただし、使用人兼務取締役の使用人分給与を除きます。)と決議されております。当該株主総会終結時点での取締役の員数は5名(うち社外取締役0名)です。また、取締役(社外取締役及び監査等委員である取締役を除く。)の譲渡制限付株式報酬制度の報酬総額は、上記の報酬総額とは別枠で、2023年6月29日開催の第74回定時株主総会にて年額50百万円以内総数8万株以内と決議されております。当該株主総会終結時点での取締役(社外取締役及び監査等委員である取締役を除く。)は4名です。

2 監査等委員の報酬総額は、2020年6月26日開催の第71回定時株主総会において、年額70百万円以内と決議されております。当該株主総会終結時点での監査等委員の員数は5名(うち社外取締役4名)です。

 

② 役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数

役員区分

報酬等の総額

(百万円)

報酬等の種類別の総額(百万円)

対象となる

役員の員数

(名)

固定報酬

業績連動報酬

非金銭報酬等

退職慰労金

取締役(監査等委員及び社外取締役を除く)

95

83

9

3

4

監査等委員(社外取締役を除く)

7

7

1

社外役員

8

8

4

(注)1 業績連動報酬等に係る業績指標は2023年3月期及び2022年3月期では売上総利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の目標達成度で、報酬算定に属する期間の実績は2023年3月期では売上総利益97.4%、経常利益103.1%、親会社株主に帰属する当期純利益100.1%、2022年3月期では売上総利益92.8%、経常利益99.7%、親会社株主に帰属する当期純利益101.6%であります。当該指標を選択した理由は、取締役の責任のもと目標達成に向け事業活動を行った結果が反映される指標であり、企業の持続的成長を図るうえで重要な指標と判断したからであります。当社の業績連動報酬は、業績指標別、職位別の達成度テーブル及び重点施策の遂行状況等を反映したもので算定されております。

2 取締役会は代表取締役社長桑澤嘉英に対し各取締役の基本報酬の額及び各取締役の担当業務の業績等を踏まえた評価配分の決定を委任しております。委任した理由は、当社全体の業績等を勘案しつつ各取締役の担当部門について評価を行うには代表取締役が適していると判断したためであります。なお、委任された内容の決定にあたっては、事前に指名・報酬委員会がその妥当性について確認しております。

3 取締役(監査等委員および社外取締役を除く。)に対する非金銭報酬等の総額の内容は、譲渡制限付株式であります。

 

③ 役員ごとの連結報酬等の総額等

連結報酬等の総額が100百万円以上である者が存在しないため、記載しておりません。

 

(役員退職慰労金)

当社は役員退職慰労金に関して、2008年5月15日開催の取締役会において役員退職慰労金制度を廃止いたしました。同年6月27日開催の株主総会にて当時在任中であった取締役7名に対し、在任期間相当の役員退職慰労金の支給を決議しております。なお、当事業年度末において未払いとなっている取締役は1名であります。

 

④ 使用人兼務役員の使用人分給与のうち重要なもの

該当事項はありません。

 

(5) 【株式の保有状況】

① 投資株式の区分の基準及び考え方

 当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、以下の基準を設けております。

a.純投資目的である投資株式に区分するもの

 価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする株式

b.純投資目的以外の目的である投資株式に区分するもの

 政策上保有した株式であり、価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的としない株式

 当社及び連結子会社の株式の政策保有にあたっては、取引先との関係強化等の総合的な観点から、保有企業の企業価値向上に資すると認められる株式を、限定的に保有することとします。当社グループとの取引状況や投資先企業の経営状況等を定期的に把握した上、資本政策に合致しない保有株式については縮減を進めます。

 取締役会では、毎年、当社グループが政策保有している上場株式について、保有によるメリット、リスク、資本コストとのバランス等を具体的に精査し、保有の適否を検証して、売却する銘柄を決定します。政策保有株式に係る議決権行使については、全ての議案内容を精査し、投資先企業において、株主価値を大きく毀損する行為がある、長期間にわたり業績が著しく悪化し回復の見込みがない、その他議案に賛成することに重大な疑義がある、のいずれかの項目に該当する議案には、会社提案・株主提案に関わらず、肯定的な議決権の行使を行いません。

 

② 株式会社クワザワにおける株式の保有状況

 当社及び連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最も大きい会社(最大保有会社)である株式会社クワザワについては以下のとおりです。

a.保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式

(1) 銘柄数及び貸借対照表計上額

 

銘柄数

(銘柄)

貸借対照表計上額の

合計額(百万円)

非上場株式

15

40

非上場株式以外の株式

12

626

 

(当事業年度において株式数が増加した銘柄)

 

銘柄数

(銘柄)

株式数の増加に係る取得

価額の合計額(百万円)

株式数の増加の理由

非上場株式

非上場株式以外の株式

2

2

取引先持株会による拠出及び取引関係強化のための追加取得

 

(当事業年度において株式数が減少した銘柄)

 

銘柄数

(銘柄)

株式数の減少に係る売却

価額の合計額(百万円)

非上場株式

1

0

非上場株式以外の株式

2

10

 

 

(2) 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報

特定投資株式

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

及び株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(株)

株式数(株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

TOTO㈱

39,106

39,106

建設資材等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

167

172

太平洋セメント㈱

40,195

40,195

建設資材等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

141

99

住友林業㈱

26,769

26,281

建設資材等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

なお、株式数の増加は、同社の取引先持株会に拠出しているもの

131

68

戸田建設㈱

40,079

40,079

建設資材等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

40

27

㈱土屋ホールディングス

160,024

160,024

同社の子会社である㈱土屋ホーム等と建設工事等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

38

31

大東建託㈱

1,628

1,544

建設工事等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

なお、株式数の増加は、同社の取引先持株会に拠出しているもの

28

20

㈱LIXIL

12,056

12,056

建設資材等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

22

26

㈱大林組

11,907

11,907

建設資材及び建設工事等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

22

12

㈱栗本鐵工所

4,522

4,522

建設資材等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

18

9

住友不動産㈱

2,000

2,000

建設資材等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

11

5

東建コーポレーション㈱

200

200

建設工事等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

2

1

日本製紙㈱

1,000

1,000

同社の子会社である日本製紙ユニテック㈱等と建設工事等の取引を行っておりますが、事業上の関係を勘案した結果、保有の優位性が希薄になったことから売却を検討

1

1

 

 

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

及び株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(株)

株式数(株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

大建工業㈱

3,355

建設工事等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため保有しておりましたが、公開買付(TOB)が実施され、大建工業㈱から応募推奨があったことから、TOBに応じて全株式を売却しております。

7

㈱ピーエス三菱

575

建設工事等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため保有しておりましたが、公開買付(TOB)が実施され、㈱ピーエス三菱から応募推奨があったことから、TOBに応じて400株を売却しました。公開買付予定数の上限を超えたため、TOB終了後175株を売却しております。

0

(注) 定量的な保有効果については記載が困難であります。2024年3月を基準として、保有によるメリット、リスク、資本コストとのバランス等を具体的に精査し、保有の適否を検証して、継続保有もしくは売却する銘柄を決定いたしました。

 

b.保有目的が純投資目的である投資株式

該当事項はありません。

 

③ 提出会社における株式の保有状況

a.保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式

(1) 銘柄数及び貸借対照表計上額

 

銘柄数

(銘柄)

貸借対照表計上額の

合計額(百万円)

非上場株式

4

51

非上場株式以外の株式

5

96

 

(当事業年度において株式数が増加した銘柄)

 

銘柄数

(銘柄)

株式数の増加に係る取得

価額の合計額(百万円)

株式数の増加の理由

非上場株式

非上場株式以外の株式

 

(当事業年度において株式数が減少した銘柄)

 

銘柄数

(銘柄)

株式数の減少に係る売却

価額の合計額(百万円)

非上場株式

1

8

非上場株式以外の株式

 

(2) 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報

特定投資株式

銘柄

当事業年度

前事業年度

保有目的、業務提携等の概要、

定量的な保有効果

及び株式数が増加した理由

当社の株式の

保有の有無

株式数(株)

株式数(株)

貸借対照表計上額

(百万円)

貸借対照表計上額

(百万円)

㈱北洋銀行

110,000

110,000

借入金等の取引を行っており、主要取引金融機関としての関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

48

30

㈱ほくほくフィナンシャルグループ

10,996

10,996

同社の子会社である㈱北海道銀行と借入金等の取引を行っており、主要取引金融機関としての関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

無(注2)

21

10

㈱みずほフィナンシャルグループ

5,845

5,845

同社の子会社である㈱みずほ銀行と借入金等の取引及び、みずほ信託銀行㈱と証券代行業務・企業年金等の取引を行っており、主要取引金融機関としての関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

無(注2)

17

10

第一生命ホールディングス㈱

1,700

1,700

同社の子会社である第一生命保険㈱と生命保険等の取引を行っており、事業上の関係を勘案し良好な関係の維持・強化を図るため

無(注2)

6

4

㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ

1,200

1,200

同社の子会社である㈱三菱UFJ銀行と借入金等の取引を行っておりますが、事業上の関係を勘案した結果、保有の優位性が希薄になったことから売却を検討

無(注2)

1

1

 

(注)1 定量的な保有効果については記載が困難であります。2024年3月を基準として、保有によるメリット、リスク、資本コストとのバランス等を具体的に精査し、保有の適否を検証して、継続保有もしくは売却する銘柄を決定いたしました。

2 同社は当社の株式を保有しておりませんが、同社の子会社が当社の株式を保有しております。

 

b.保有目的が純投資目的である投資株式

該当事項はありません。