第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 なお、今般の新型コロナウイルス感染症の流行拡大は、世界的な規模で経済活動に影響を及ぼしております。当該影響により、被害の発生地域では消費の低迷による売上等の減少や、当社社員に感染者が発生した場合には一部事業の停止など、円滑な事業推進を行うことが困難となり、当社グループの業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に悪化しており、極めて厳しい状況にあります。日本経済においても、同影響による経済活動の低下を受け、企業収益においても急速な減少がみられる等、感染症が内外経済をさらに下振れさせるリスクに十分注意する必要があります。また雇用情勢は、感染症の影響により弱さが増しており、景気の先行きについては、感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルの段階的な引上げが期待されるものの、感染症が内外経済をさらに下振れさせるリスクや、金融資本市場の変動、中国経済の先行き、海外経済の動向と政策に関する不確実性等の影響を注視する必要があり、当面極めて厳しく不透明な状況が続くものと見込まれております。他方、感染症拡大防止の観点から、各自治体による施設や店舗への休業要請、外出自粛要請等が発令される中で、人との接触機会を減らしながら、商品を購入、サービスを享受することが出来るインターネットサービスへの人々の需要は高まっております。

 このような事業環境のもと、当社グループは、2020年6月25日の株主総会での決議により、この難局をのりきり、継続的な成長を実現するために新たな経営体制となりました。

 当社は創業以来、常に繊維をフィールドに時代の変化に応じて事業領域を拡大し、M&A、資本業務提携等を繰り返しながら、意匠撚糸の製造卸から、婦人服、婦人服飾雑貨、呉服、寝装品等を取り扱う繊維の専門卸売商社として発展してまいりました。その為、様々な事業部門、部署間における相乗効果が生み出されていない状況となっておりました。よって、事業部の統廃合を実施し、4事業部制とし、人的資源の交流等その結びつきを深めて相乗効果を発揮し、それぞれの数値目標及び経営責任を明確にすることで成長戦略推進のための基盤づくりを実現いたします。

 第1四半期累計期間においては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、得意先において営業縮小や臨時休業、催事販売会の中止など、多大な影響を受けることとなりました。この結果、売上高8億32百万円(前年同四半期比44.8%減)、営業損失は1億35百万円(前年同四半期は営業利益15百万円)、経常損失は1億33百万円(前年同四半期は経常利益14百万円)、また、助成金収入を特別利益へ、新型コロナウイルス感染症の影響により発生した固定費(休業中の人件費等)を「感染症関連損失」として「特別損失」に計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億50百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益71百万円)となりました。

 セグメントの経営成績は次のとおりであります。

(和装事業)

 和装事業は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、百貨店の営業時間短縮・臨時休業や催事販売会の中止などの影響を受け大幅な売上減少となりました。連結子会社(株)吉利においてもお祭りや花火大会などのイベントの中止により、季節商品の売上が大幅に減少しました。この結果、売上高1億15百万円(前年同四半期比63.1%減)、営業損失は50百万円(前年同四半期は営業利益3百万円)となりました。

(寝装事業)

 寝装事業は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、量販店・専門店取引において営業時間短縮・臨時休業などの影響を受けマットレスや寝装品の売上が減少。また、前期まで牽引してまいりました東北地区におけるギフト事業も受注減により売上減少いたしました。この結果、売上高1億3百万円(前年同四半期比19.4%減)、営業利益は1百万円(前年同四半期比72.9%減)となりました。

(洋装事業)

 洋装事業は、新型コロナウィルスの感染拡大により百貨店催事が縮小や中止、また取引先からの受注減などにより売上減少となりました。馬里邑事業も同様に、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、百貨店の営業時間短縮・臨時休業や催事販売会の中止などの影響を受け大幅な売上減少となりました。九州を拠点とする丸福事業は、ホームファッション事業が堅調に推移いたしましたが、婦人洋品事業は新型コロナウィルスの影響を受け百貨店・専門店卸が悪化、またベビー・子供服事業も大手量販店からの急激な受注減の影響で売上減少となりました。この結果、売上高3億4百万円(前年同四半期比51.0%減)、営業損失は45百万円(前年同四半期は営業利益36百万円)となりました。

 

(意匠撚糸事業)

 意匠撚糸事業は、国内においては新型コロナウイルスの影響を受け、展示会の中止・延期により大幅な受注の減少となりました。OEM事業においても国内アパレル各社からの大幅な受注減により、売上減少となりました。海外事業においては中国における新型コロナウィルスの感染拡大により中国経済の成長鈍化及び米中貿易摩擦などの影響を受け、中国内販向けが受注減となりました。この結果、売上高3億7百万円(前年同四半期比30.4%減)、営業利益は2百万円(前年同四半期比88.7%減)となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末における流動資産は44億21百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億32百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が1億76百万円、受取手形及び売掛金が1億85百万円減少したことによるものであります。固定資産は2億53百万円となり、前連結会計年度末に比べ1百万円減少いたしました。

 この結果、総資産は46億74百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億33百万円減少いたしました。

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末における流動負債は7億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億81百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が1億66百万円、電子記録債務が66百万円減少したことによるものであります。固定負債は45百万円となり、前連結会計年度末に比べ0百万円増加いたしました。

 この結果、負債合計は7億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億80百万円減少いたしました。

(純資産)

 当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は39億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億52百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失計上による利益剰余金1億50百万円の減少によるものであります。

 この結果、自己資本比率は84.0%(前連結会計年度末は79.8%)となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当社グループは、当第1四半期連結累計期間において新経営体制に移行したことに伴い、経営方針の見直しを行っております。

 当社グループは、「和・洋のファッションを通じて、社会に貢献できる企業を目指します」を基本理念として、小売業にとって魅力的な商品、機能、企業文化を有する和装、寝装、洋装、意匠撚糸カテゴリーの卸売事業を中核に、グループ全体として、小売業、消費者、取引先、株主の皆様等、すべてのステークホルダーからご満足いただける企業グループを目指してまいります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループは、当第1四半期連結累計期間において新経営体制に移行したことに伴い、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題の見直しを行っております。

 当社グループの対処すべき課題といたしましては、抜本的な構造改革を遂行し、成長に向けての土台作りを実現するとともに、成長戦略の構築と基盤作り及び体質強化を実現いたします。その上で成長路線への転換をはかることと考えております。

継続的・安定的に利益を創造する体制の構築としては、

① 「選択」と「集中」による各事業の精査と強化をいたします。

② 体制の再構築による事業部の強化と相乗効果を実現いたします。

③ 持続的成長のための、事業領域の拡大及び事業ポートフォリオの再編の経営戦略を実行し、経営基盤の更なる安定をはかります。

 

(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(7)生産、受注及び販売の実績

 当第1四半期連結累計期間における販売実績は、新型コロナウイルス感染症の影響により、「(1)経営成績の状況」に記載のとおり、著しく減少しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。