第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間における、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当社の第3四半期連結累計期間は引き続き欧米両地域での商品ライセンス収入の低調が響き、好調な中国市場、日本国内市場の増収でカバーしきれず、売上高は550億円(前年同期比1.2%減)営業利益は104億円(同25.4%減)となりました。

 

前年同期は円安により為替差益を7億円計上しましたが、当第3四半期連結累計期間は為替の変動は小さく為替差益は若干の計上に止まったため、経常利益は106億円(同28.4%減)でした。税金等調整前四半期純利益は、株式市場の活況により投資有価証券売却益8億円を計上し114億円(同24.1%減)でした。その結果、法人税率の高い欧米での利益が減少し、法人税率の低いアジアで増加したことで法人税の負担を減少させ、親会社株主に帰属する四半期純利益は78億円(同22.2%減)となりました。

このような状況の中、国内は急増する中国人観光客を始めとするインバウンド売上に加え『ぐでたま』を始めとした新しいキャラクターによる大人市場が活況に推移しています。この新しいキャラクター『ぐでたま』の海外展開により、第4四半期での収益のかさ上げを目指します。

なお、すべての海外連結子会社の決算期は1月~12月であり、当第3四半期連結累計期間の対象期間は、2015年1月~9月であります。

 

報告セグメントの業績は次のとおりであります。

① 日本:売上高383億円(前年同期比7.4%増)営業利益70億円(同13.8%減) 

増収減益の主な要因は、第2四半期に引き続き利益率の高い欧米子会社からのマスターラインセンス収入が減少し、好調な直営店等の物販売上や国内ライセンス、アジアからのマスターライセンス収入及び、テーマパークの入場者数増による増益では補えなかったことによります。

国内ライセンス事業では、インスタントカメラの「チェキ」「日本製爪切り」「日本製キャリーケース」等インバウンド関連商品や『リトルツインスターズ(キキ&ララ)』のアンダーウェア、洗顔料・パウダーなど化粧品関係に加え日本郵政のグリーティング切手の商品ライセンスが好調でした。商品帯では、天候要因もあり衣料が苦戦しましたが食品が好調でした。キャラクターでは、『ぐでたま』『SHOW BY ROCK!!』の新規ライセンシーが順調に増加し、従来の主力キャラクター『ハローキティ』『マイメロディ』『ポムポムプリン』に加え、商品ライセンスや、カフェ、企業販促品等のプロモーションライセンスによる収入が伸長しました。また、『ドラえもん』等人気他社キャラクターとのコラボレーション商品の第2弾も順調に拡大しております。

国内物販事業は、増加する海外ツーリストにより都心部の店舗を中心に好調な販売となりました。「ウェットティッシュダイカットケース」に引き続きバッグ等のダイカット商品が好調でした。キャラクターでは『ぐでたま』が幅広い年齢層に人気を博し、『ハローキティ』と『ドラえもん』『はらぺこあおむし』とのキャラクターコラボレーション第2弾商品や、「ローラアシュレイ」とのブランドコラボレーション商品が百貨店、直営店等の店頭で好評を得ております。更に、『ぐでたま』のフリフリおはなしドール、クッションブランケット、壁掛け振り子時計、ボアソファのインテリアギフトなど商品企画が好評に消費者に受け入れられた結果、昨年度まで苦戦を強いられてきた地方・郊外店舗の売上が伸長し、既存店売上(直営店および百貨店の当社直営ショップベース)は、前年同期比109.0%となりました。

また、EC事業においても特設サイトの開設やモール店の催事への参加により前年同期比114.7%と大きく売上を伸ばしました。

 

テーマパーク事業は、大分県のハーモニーランドでは、入場者数は372千人と前年同期比で61千人増(同19.6%増)となりました。3月に完成したパレードエリアに屋根を設置したことで夏季は夜間のニューパレードやプールが人気を博しました。冬季に入っては比較的気温が暖かく10月のグリーンプランデーやハロウィンイベント、サンリオサンクスパーティー等のイベントが好調に推移しました。経費では、屋根・パレード更新に伴う減価償却費等の増加やアルバイトの増員による人件費の増加はありましたが、集客増により営業利益は前年同期比増益となりました。通期にむけては、2月のキャラクター祭り、3月の開園25周年に向けたショーやアトラクションのリニューアルによる来園者の増加を目指します。

東京都多摩市のサンリオピューロランドは、2015年1月から開催しているマイメロディ40周年記念イベント(パレード等)や仮装・ゾンビ・芸能人ファンミーティング等の各種イベントの好調に加え6月に始まった出演者が男性のみのミュージカルショー「ちっちゃな英雄(ヒーロー)」や回遊型ゲームアトラクション「サンリオキャラクターヒルズ」が高校生、大学生、株主、企業、組織会員に人気で、入場者数が806千人と前年同期比161千人増(同25.0%増)と好調に推移いたしました。入園者増に伴うアルバイトの増員等人件費の増加はありましたが、営業損益は大幅に改善いたしました。この結果、テーマパーク事業全体では、入場者数は前年に対して222千人増加し、1,179千人(同23.3%増)となり売上高55億円(同18.3%増)営業損失は1億円と前年同期比3億円改善いたしました。

 

② 欧州:売上高44億円(前年同期比30.6%減)営業利益9億円(同51.9%減) 

欧州は、主要な地域である西欧主要国での減収が止まらず、中東、アフリカの地域は横ばいでした。商品カテゴリーで見ると、主力のアパレル、玩具、家庭用品、靴が大きく減少いたしました。ただし、スポーツ用品、バッグは前年同期比増加いたしました。『ハローキティ』『ミスターメンリトルミス』に次ぐキャラクターの育成に努める一方で、商品ライセンスに加えプロモーションライセンスの浸透を図ります。また、拠点(ハンブルグ、ミラノ、ロンドン)の整備を進め、営業基盤の強化に努めます。

 

③ 北米:売上高44億円(前年同期比33.0%減)営業利益0.8億円(同94.5%減)

米国では、大手量販店の店頭における映画関連のエンターテイメントキャラクターの影響による売場面積の減少が継続し商品ライセンスが減収となりました。商品カテゴリーで見ると、主力のアパレル、玩具、アクセサリー、家庭用品が大きく減少いたしました。今後の対策としては、ライセンシーによる主要都市での旗艦店舗の出店等を通じ『ぐでたま』『マイメロディ』『リトルツインスターズ』の認知度を高めていき、マルチ・キャラクター戦略を推進してまいります。なお、8月にニューヨークタイムズスクエアに2016年1月末までの期間限定でありますが、ハローキティショップをライセンスショップとして出店し、好評を得ました。また、2016年3月にはユニバーサルスタジオ・オーランドにライセンスショップを出店いたします。加えて『ぐでたま』は11月に米国のファッション専門店(音楽やポップカルチャー等をテーマにした小売チェーン)でライセンス商品デビューし、好評を得て全米で展開しております。今後、複数の専門店での展開を経て大手量販店での展開を目指してまいります。

 

④ 南米:売上高9億円(前年同期比31.7%減)営業利益2億円(同42.2%減)

南米では、全域での経済低迷と他社との競合激化が続き減収減益でした。商品カテゴリーを見ると、ブラジルの靴、メキシコのバッグ・アパレルの両国トップライセンスカテゴリーが不調でした。しかしながら、メキシコでは衛生用品、化粧品、ブラジルのアパレルは引き続き増収となっています。今後もライセンシーと共同での一般消費者向けイベントを継続して開催し、キャラクター認知を高め、商品ライセンスに加え企業販促としてのプロモーションライセンスの獲得による増収を目指します。

 

⑤ アジア:売上高68億円(前年同期比24.1%増)営業利益24億円(同20.9%増)

アジア地域は、中国、台湾は増収増益、香港は減収増益、韓国は増収減益となりました。

香港では、香港子会社の中国本土メーカー製造輸出商品の一部売上を上海子会社に移管したことで、物販売上が減収となりました。加えて中国政府のビザ規制や円安による中国人観光客の日本へのシフトにより、商品ライセンスが減収となりました。しかしながら、『ハローキティ』『ぐでたま』『マイメロディ』『リトルツインスターズ』のカフェを始めとする飲食業の装飾や、大型イベント等の企業向けプロモーション売上が好調でした。また、香港以外の地域ではシンガポールでの郵便局向け販売プロモーションが好調でした。

台湾では『ハローキティ』とLINEのコラボレーションを始めとしたキャラクターコラボレーションが貢献し増収増益でした。カテゴリーでは、ギフト&ノベルティ、家庭用品、アクセサリーが伸びました。

中国では、サンリオ商品ライセンスの代理店であるKTL社(香港のLi&Fungグループ)のサブライセンシー数が200社を超え、商品カテゴリーも増加し好調に推移いたしました。特にアパレルが倍増しました。その他のカテゴリーも中華圏で人気の純金アクセサリー関連のライセンスや、食品、家庭用品、靴、ギフト&ノベルティなど多分野にわたって伸長いたしました。さらにライセンスの新たな分野である、カフェやカラオケ店などプロモーションライセンスの開拓が順調に進みました。

韓国では、量販店の店頭売上の低迷に加え、MERS(中東呼吸器症候群)の影響で中国を含めた海外観光客の減少が続き消費環境が低迷いたしました。また商品デザインでは、より高い年齢層に向けた商品開発を進め新しい販売チャネルの獲得を目指します。商品カテゴリーでは、家庭用品、アパレル、文具、靴が低迷しましたが、家電、玩具は増収を確保いたしました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は1,087億円で前連結会計年度末比133億円減少しました。資産の部の主な増加項目は投資有価証券17億円です。主な減少項目は、現金及び預金141億円、投資その他の資産のその他12億円です。

負債の部は510億円48億円減少しました。主な減少項目は長短借入金33億円、未払法人税等17億円、退職給付に係る負債11億円です。純資産の部は、577億円と前連結会計年度末比85億円減少しました。主な増加項目は、利益剰余金は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益78億円による増加に対し、配当金の支払による68億円の減少で差し引き11億円の増加です。その他の主な減少項目は、公開買付けによる自己株式の取得69億円、及び為替換算調整勘定27億円です。自己資本比率は52.8%で、前連結会計年度末比1.2ポイント減少しました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。