なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
当第2四半期連結累計期間(海外:2016年1月1日~2016年6月30日、国内:2016年4月1日~2016年9月30日)の海外事業は、円高も影響し引き続き欧米両地域での商品ライセンス収入の低迷を順調な中国市場の増収ではカバーしきれず、計画を下回りました。また、国内事業も天候不順に加え4月の中国政府による関税引き上げの影響で昨年のインバウンドによる小売市場の活況が一転し先行き不透明感がただよっております。
このような状況において、国内は好調な多摩市のテーマパークに加え『サンリオ男子』『アグレッシブ烈子』を始めとした新市場開拓の試みや『ぐでたま』やサンリオキャラクター大賞2連覇の『ポムポムプリン』が男性市場での人気を博しましたが、売上高は314億円(前年同期比11.3%減)、営業利益は38億円(同45.8%減)と減収減益となりました。
前年同期は若干の為替差損でしたが、今期は原油安やBrexitによる円高により為替差損を3億円計上したため、経常利益は37億円(同48.6%減)に止まりました。税金等調整前四半期純利益は、前期は株式市場の活況により投資有価証券売却益6億円を計上しましたが、今期は1億円にとどまり37億円(同52.1%減)となりました。過年度所得に対する更正の決定により法人税等還付税額11億円を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は38億円(同29.6%減)となりました。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。
① 日本:売上高226億円(前年同期比4.9%減)、営業利益27億円(同43.2%減)
日本の前期における物販事業は、都心・首都圏における海外観光客の「爆買い」により前期比2桁増の店頭売上に沸いておりましたが、今年4月8日の中国政府による海外で購入した商品に課す関税の引き上げ以降は、海外観光客数は増加しているにもかかわらず、客単価が低下し百貨店を始めとする小売業界の低迷を招いております。また、年初からの株式市場の減速に始まる不景気感が消費意欲を低下させております。このような状況下、国内全体では引き続き海外子会社からのマスターライセンス料の減少もあり、減収減益となりました。
国内物販事業は、不景気感による節約志向から国内の消費マインドが低迷したことに加え、中国本土からの観光客(いわゆるインバウンド)の購買単価が低下し店頭販売が苦戦しました。そのような状況で、今年20周年を迎えた『ポムポムプリン』や来年15周年を迎える『シナモロール』や『ぐでたま』が若年層に好評を博し収益に貢献しました。その結果、既存店売上(直営店および百貨店の当社直営店ショップベース)は、前年同期比94.2%でした。10月に飲食コーナーを設けた複合型店舗(Hello Kitty Japan ダイバーシティ東京店)を増床オープンしました。また、千葉県酒々井と埼玉県入間にサンリオアウトレットを出店しました。下期に向けて消費動向を注視し多様な消費者の要望に沿った出店施策、革新的な商品開発に取り組みます。
国内ライセンス事業も、天候不順による衣料関係の低迷や、デジタルコンテンツの一服感により減収減益となりました。『I'm Doraemon』『リトルフォレストフェロォ(愛称めろぉ)』『リルリルフェアリル』等の、新キャラクターや、ジョンソン&ジョンソンのベビーオイル、DHCのサプリメント、エテュセの洗顔商品、スキンケア等化粧品・医療品の好調に加え、川崎市バスや、はとバス、京阪電車、新千歳空港等の交通関係、施設の空間装飾や中央競馬PRCのノベルティ、前畑コマースのセルフリキデーション等、新しい分野でのキャラクター利用の実績を重ねており、今後有望な市場として積極的に拡大していきます。
テーマパーク事業は、大分県のハーモニーランドでは、今年4月14日に発生した熊本地震の影響が大きく第1四半期の入場者数は53千人(前年同期比38.0%減)と33千人減少となりました。第2四半期の7月、8月は、「九州観光周遊ドライブパス(※1)」や「九州ふっこう割(※2)」等の九州観光復興策が実施された効果や、夏休み期間限定の子供が遊べるプールの開設、今期より新しく夏限定イベントとしてキャラクターによる「おばけ音頭」や107mの大型スライダー、夏限定イベントとして「水かけカーニバル」、夜間のパレード、花火があがる「イルミナイトショー」が好評で、前年同期を上回る入場者数を達成しました。ところが、9月に入り3連休に台風の影響で前年比大きく減少することとなりました。
この結果、第2四半期累計での入場者数は208千人(前年同期比19.7%減)となりました。
営業損益は販売促進費、宣伝費等の減少はあったものの、入場者の減少に伴う売上高の減少により減益でした。
(※1)http://www.michitabi.com/roundtour/kyushu1607/
(※2)http://kyushu-fukkou.jp/
東京多摩市のサンリオピューロランドは、前期スタートした男性出演者によるミュージカル「ちっちゃな英雄」やパレード「ミラクルギフトパレード」が好評を継続し、リピーターが増加しております。この効果により年間パスポート売上が前期比27%増加しております。また、学生のネット割引を利用した入場者が増加(ネット割引前期比34.6%増)しました。また、海外観光客も団体利用から個人利用に比率が変わりつつも4.6%増加となりました。その結果、入場者数は前年同期比58千人増加の606千人(前年同期比10.7%増)でした。営業損益は、売上増による増益に対し、開園時間の延長による経費増に加え、前期のパレード新作等の減価償却費や屋根の補修等の修繕関係費用の発生はありましたが増益となりました。
その結果、国内テーマパーク事業全体では、売上高は39億円(前年同期比2.0%増)、営業損失は0.2億円(同1億円減)でした。
② 欧州:売上高16億円(前年同期比48.4%減)、営業利益1億円(同76.1%減)
欧州は、引き続き消費環境が厳しく減収減益となりました。主力のアパレル、装飾品、玩具、食品が苦戦しましたが出版・映像は伸長しました。ロシア、バルト3国等一部の地域では増収となりましたが、欧州地域で主力の英国を始めとした西ヨーロッパ諸国における市場は、今年3月のベルギーでのテロ発生以降、イベントや大型商業施設への外出回避の動きが続くなか、アジアでの成功モデルであるキャラクターカフェや、企業の販促にキャラクターをライセンスする広告化権ライセンス(企業プロモーションライセンス)によるキャラクター露出の促進を進める一方で、サンリオの代理でライセンシーと交渉するエージェントと戦略会議を欧州拠点で開催し『ぐでたま』『ミスターメン リトルミス』を含めたキャラクターの多様化やブランド強化の戦略を共有し営業の強化を図っております。加えて現地でのライセンス事業の営業体制の整備、強化を年内をめどに進めてまいります。
③ 北米:売上高20億円(前年同期比30.8%減)、営業損失3億円(同5億円減)
米国では、大手小売量販店において、ハローキティライセンス商品の陳列スペースの減少が続き、減収減益となりました。ヤングアダルトをターゲットとした化粧品は好調でしたが、大手量販店のキッズ向けアパレル、家庭用品、玩具が低迷しました。昨年11月以降『ハローキティ』に続くキャラクターとして『ぐでたま』が専門店で好評を得て、新たに専門店数社と年内の商品化で合意しましたが、『ハローキティ』の売上減少をカバーするまでには至りませんでした。P&GやOPI等の商品化権ライセンスの獲得やハローキティ・カフェトラック、寿司チェーン等広告化権ライセンスに注力し好評を得ております。5月から6月にかけて北米で初めてのサンリオキャラクター大賞を開催し、今後のキャラクター戦略の推進により『ハローキティ』『チョコキャット』『ぐでたま』の露出を増やし、収益の拡大を図ります。
④ 南米:売上高4億円(前年同期比27.9%減)、営業利益1億円(同13.8%減)
南米地域は、収益の半分を占めるメキシコは横ばいでしたが、ブラジル、ベネズエラ、コロンビア等経済、政治情勢が不安定な国では減収となりました。他方、ペルー、アルゼンチンが増収でした。アルゼンチンは2014年7月の国債デフォルト(債務不履行)による海外送金停止処置に伴い現地代理店との取引を停止しておりましたが、一部代理店との取引再開に伴い伸長しました。カテゴリーでは、ブラジルの主力ライセンスカテゴリーのバッグやアパレル・アクセサリーは減少しましたが、コスメ・化粧品、家庭用品、家電が伸長しました。6月には南米15か国でのマクドナルド社ハッピーミールでの展開を始め、下期でのライセンシー獲得に寄与すると期待しております。
⑤ アジア:売上高45億円(前年同期比3.5%減)、営業利益15億円(同4.2%減)
香港・東南アジアでは、前期第2四半期より日本企画商品の売上が本社扱いへ移管されたことに加え、大陸からの観光客のビサ発給制限により香港経済が低迷し、物販売上が減収となりましたが、ライセンス売上は広告化権ライセンスが香港で伸長したことに加え、家庭用品、アパレル、食品がタイ、シンガポール、マレーシアで伸長した結果、地域全体では売上高は減収でしたが、営業利益は前年同期比増益となりました。特に大手コンビニエンスストアで『ぐでたま』の広告化権ライセンスが香港、タイで貢献しました。11月には、ぐでたまカフェのオープンに始まり、冠キャラクターのマラソン大会をシンガポール、香港、インドネシアで開催し認知度の向上によるライセンシー獲得を目指します。
韓国では、経済不況による消費環境の悪化に加え、物販販売代理店との契約終了が売上の減少を招きました。大手化粧品会社との『ぐでたま』のライセンス契約が貢献しましたが、売上高は前年同期比減収となりました。カテゴリーでは、コスメ・化粧品、ゲーム・ソフトウェアが好調でしたが、家庭用品、文具が不調でした。営業利益では、ライセンス営業体制の増員・事務所面積の増床により販管費(人件費、使用資産費)が増加し減益となりました。『ぐでたま』の認知強化策として広告化権ライセンスの大手外食産業でのハッピーミールプロモーションが貢献しました。7月にはN Seoul towerがプレオープンするのに合わせ『ハローキティ』の空間ライセンス商品が販売される等、商品ライセンスに加え、空間ライセンスを強化し、収益目標の達成を目指します。
台湾では、『ぐでたま』のライセンス収入が前年同期比倍増し収益に貢献しました。商品ライセンスに加え、台湾電車の車内広告や高雄での展示会等広告化権ライセンスも好調でした。カテゴリーでは企業特販、文具、アクセサリーが低迷しましたが、アパレル、家電、コスメ・化粧品が好調に推移しました。8年ぶりの政権交代により景気に減速感もありますが、『ぐでたま』を中心に、コンビニエンスストア等流通系でのキャンペーン、前期の「ぐでたま展」に続く「ポムポムプリン展」、台南市の「ぐでたま田圃アート」等のイベントや他社キャラクターとのコラボレーションを強化し収益の拡大を目指します。
中国では、政府の政策と金価格の上昇による宝石・金業界の低迷により、KTL社からのアクセサリーカテゴリーやアパレル、食品の商品ライセンスが減少しましたが、家庭用品、靴、コスメ・化粧品、文具は2桁の増収となりました。また、当社現地子会社による寧波の『ハローキティ』コーヒーショップや大手外食チェーンの『サンリオミックスキャラクター』でのキャンペーン等が収益貢献しました。一方で、KTL社との契約更新に向けた経費等の増加もありましたが、現地通貨ベースで増収増益を確保しました。3月には、世界最大の白物家電メーカーのライセンス商品が発売開始され、好評を博しております。また、『ぐでたま』の中国本土での商標登録証の獲得により当第3四半期より商品展開の予定で、収益の上積みを期待しております。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は1,001億円で前連結会計年度末比56億円減少しました。資産の部の主な減少項目は受取手形及び売掛金18億円、投資その他の資産のその他16億円、投資有価証券6億円、無形固定資産6億円です。
負債の部は514億円で3億円増加しました。主な増加項目は短期借入金20億円です。主な減少項目は流動負債のその他10億円、退職給付に係る負債7億円です。純資産の部は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の38億円の増加に対し、配当金の支払による利益剰余金33億円の減少、為替換算調整勘定66億円の減少等により486億円と60億円減少しました。自己資本比率は48.3%と前連結会計年度末比3.1ポイント減少しました。
① 営業活動によるキャッシュ・フローは51億円の収入(前年同期比2億円の減少)となりました。これは、税金等調整前四半期純利益が37億円(同41億円の減少)、売上債権の減少額12億円(同8億円収入減少)であった一方、その他の負債の増加額が1億円(同10億円の収入増加)、法人税等の支払額が12億円(同20億円支出減少)、法人税等の還付額9億円であったこと等によるものです。
② 投資活動によるキャッシュ・フローは2億円の支出(同41億円支出減少)となりました。これは定期預金の預入払戻による差額8億円の支出(同14億円支出減少)、投資有価証券の取得売却による収支差額で0.3億円の支出(同17億円支出減少)等によるものです。
③ 財務活動によるキャッシュ・フローは14億円の支出(同122億円支出減少)となりました。これは主に、自己株式の取得に0億円(同69億円支出減少)、配当金の支払額33億円(同0.9億円支出減少)等の支出に対し、長短借入金の借入返済の差額20億円の収入(前年同期は25億円の支出)、社債の発行と償還の差額0.8億円の収入(前年同期は3億円の支出)等の収入によるものです。
以上の結果等により、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比11億円増加し、222億円となりました。
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
該当事項はありません。