なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
当第2四半期連結累計期間(海外:2017年1月1日~2017年6月30日、国内:2017年4月1日~2017年9月30日)の海外は、中国を中心としたアジア市場こそ堅調に推移しましたが、欧米の低迷が続きました。また、国内は個人消費の買い控え傾向に加え、海外観光客いわゆるインバウンド消費も大都市圏に限定され、地方消費の低迷が続きました。
このような状況において、国内事業は好調なテーマパークや他社キャラクターとのコラボレーション商品企画に加え、新たなキャラクターライセンス市場として企業の食堂、トイレの内装デザイン活用を拡大しました。また、今年デビュー15周年の『シナモロール』や『ポチャッコ』『けろけろけろっぴ』等、80年代の復刻キャラクターを含むキャラクターの多展開を国内で行っている他、欧米でも『hello sanrio』としてキャラクターの多様化を推進しました。しかし、売上高は282億円(前年同期比10.0%減)、営業利益は24億円(同38.2%減)と減収減益でした。
今期は前年同期に3億円を計上した為替差損の発生がありませんでしたので、経常利益は26億円(同28.6%減)でした。税金等調整前四半期純利益は、投資有価証券売却益2億円を計上し29億円(同22.4%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は19億円(同49.1%減)となりました。税金等調整前四半期純利益に比べ前年同期比減少率が拡大した要因は、前年同期は過年度所得に対する更正の請求により法人税等還付税額11億円を計上したため等であります。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。
① 日本:売上高214億円(前年同期比5.5%減)、営業利益17億円(同34.8%減)
日本の小売業界は関西圏を中心に大都市圏では中国人観光客に加え韓国、インドネシアからの観光客が増加し徐々に回復基調にありますが、地方は低迷が続きました。このような状況下で国内全体では主に欧米子会社からのマスターライセンス料の減少が響き、減収減益となりました。
国内物販事業は、全体的な節約志向が続く中、ECの拡大による来店客数の減少に伴い、購買客数が減少し、苦戦を強いられました。一方で、海外観光客については客数、購買額とも前年同期を超え好調に推移しております。その中で、第32回サンリオキャラクター大賞の1位に輝いた『シナモロール』や、『マイメロディ』と『美少女戦士セーラームーン』とのコラボレーション商品が若年層に好評を博しました。既存店売上(直営店及び百貨店の当社直営ショップベース)は、前年同期比3.7ポイント増加し97.9%でした。9月に池袋P'PARCOへ出店した当社コンテンツ『SHOW BY ROCK!!』の期間限定ショップや、人気アニメ『ユーリ!!! on ICE』とサンリオキャラクターズとのコラボレーション商品販売及びキャラクターレストランの開店等、アニメファンへのアプローチが好調でした。また、新宿の京王百貨店においては期間限定で婦人服フロアへミセス世代向けショップをオープンし、更なるファンの拡大を図りました。大阪では旗艦店であるサンリオギャラリー心斎橋店を10月にリニューアルオープンし、多くのお客様にお越しいただいております。下期に向け、クリスマスやバレンタイン等のギフトシーズン向けの商品発売や、店頭でのイベントによる集客策の実施や、ミセス世代向けショップのようなマーケットセグメントに特化した出店計画等、話題づくりにより販売増に努めます。
国内ライセンス事業は、玩具、文房具等学童向けカテゴリーのライセンシー商品が地方を中心とした量販店で販売不振となったことによりライセンス収入が低迷しました。一方で、他社キャラクター『美少女戦士セーラームーン』『ユーリ!!! on ICE』とのコラボレーション企画や『I’m Doraemon』『ペコちゃん』のサンリオオリジナルデザイン商品が好評を博しました。80年代のキャラクターのリバイバルや大人・シニア向け商品に加え、企業の福利厚生にキャラクターの持つ癒しを利用する新しい市場を開拓し、株式会社デンソー等と成約しました。また、北海道電力株式会社の広告宣伝やポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の飲料キャンペーンに加え、金鳥(大日本除虫菊株式会社)の広告宣伝や花王株式会社の商品化等コスメ、生活関連が堅調でした。
テーマパーク事業は、大分県のハーモニーランドで、九州北部豪雨や台風の影響を受ける等、天候に恵まれない状況が続きました。その中でも、夏季には期間限定の子供が遊べるプールの開設、夏限定イベントとしてキャラクターによる「おばけ音頭」、ショーでは「水かけカーニバル」、夜間のパレード、花火があがる「イルミナイトショー」が好評を博しました。また、チャーター便利用の台湾団体の獲得もあり、海外からの団体客数は前年同期の3倍となる9,830人となりました。この結果、第2四半期累計での入園者数は233千人(前年同期比11.8%増)となり、売上高に連動した販売促進費の増加はありましたが、大幅に営業損益は改善しました。
東京多摩市のサンリオピューロランドは、シナモロール15周年記念イベント「シナモロールふわもこタウン」へのサンリオピューロランド限定キャラクター『品川紋次郎』の登場や、7月にイルミネーションを増設した『ハローキティ』のイルミネーションショー「SPARKLE!!!」の上演開始、さらに9月からはハロウィーン期間に平日営業時間を1時間延長したこと等により入園者数は649千人(前年同期比7.0%増、42千人増加)となりました。営業損益は、売上増による増益に対し、開園時間の延長による経費増に加え、レストラン運営委託費、Webサイトリニューアル費用、SNSサイト広告宣伝費、パレードの減価償却費等の発生がありましたが、増収増益となりました。
その結果、国内テーマパーク事業全体では、売上高は40億円(前年同期比2.8%増)、営業利益は0.8億円(同1億円増)でした。
② 欧州:売上高10億円(前年同期比39.8%減)、営業損失1億円(同3億円減)
欧州は、景気は緩やかに回復基調ではあるものの、消費は低調で減収減益となりました。主力のアパレル、アクセサリー、玩具、スポーツのカテゴリーのライセンス収入が半減する等すべてのカテゴリーで苦戦しました。主力の英国をはじめとした西ヨーロッパ諸国における市場は主力ライセンシーの落ち込みにより、減収となりました。5月に新COOを採用、ライセンスイベント等に積極的に出展し営業活動を行う一方で、インフルエンサーによるマーケティング活動や企業の販促にキャラクターをライセンスする企業向け広告化権によるキャラクター露出を進めております。地域的には伸び代がある中近東に加えて、『ぐでたま』、『hello sanrio』並びに『ミスターメン リトルミス』を含めたキャラクターの多様化やブランド価値強化、他ブランドとのコラボレーションに注力します。
③ 北米:売上高13億円(前年同期比35.6%減)、営業損失4億円(同1億円損失増)
米国では、オンライン小売業が活況な反面リアル店舗の閉鎖が相次ぎ消費者の消費動向は知名度のある商品の目的買い傾向が顕著になっております。このような状況において、『ハローキティ』のライセンス商品の陳列スペースが減少し減収減益となりました。主力カテゴリーのアパレル、玩具・スポーツ、食品が半減する等、コスメ・化粧品や企業向け広告化権以外のカテゴリーで減収となりました。『ハローキティ』を含め『hello sanrio』としてマルチキャラクターの認知を広めると共に、ECビジネスを強化します。また、アジアでの成功事例を北米に展開すべく台湾子会社から人員の受け入れを行いました。また、韓国で成功した『ぐでたま』の化粧品を米国で展開する等で収益の拡大を図ります。
④ 南米:売上高4億円(前年同期比7.5%減)、営業利益69百万円(同53.5%減)
南米地域は、主力のメキシコが低迷しましたが、ブラジル、チリでは増収となりました。アパレル・アクセサリー、バッグ、靴のライセンス収入が減少しましたが、文具、ベビー用品、家電、食品が健闘しました。南米では『ハローキティ』を含むサンリオキャラクターズの知名度アップ対策として現地人気キャラクター『monica』とのコラボレーションやラテンアメリカ向けYouTubeチャンネルの開設、ショッピングモールでの塗り絵やプレイグランドの巡回等で収益拡大に努めます。
⑤ アジア:売上高40億円(前年同期比10.0%減)、営業利益15億円(同0.1%増)
香港・東南アジア地域は、経済の停滞が続く香港で商品販売、商品ライセンス、企業イベントが低調だった一方で、タイとインドネシアは好調に推移しました。カテゴリーではアパレル、コスメ・化粧品、玩具・スポーツが好調でした。タイでは大手コンビニエンスストアにおける『ぐでたま』キャンペーン、またキャラクター大賞のノベルティ商品が貢献、シンガポールでは『シナモロール』と現地カフェレストランチェーン「Kumoya」とのコラボレーションカフェ等、続々と開店しております。7月からはマカオにてサンリオオールキャラクターズによるサンリオキャラクター展「Our Sanrio Times」が開幕し好評を博しております。台風等天候によるマイナス要因もありますが、東アジア、ASEAN諸国における認知度向上によるライセンシー獲得を目指します。
韓国では、政治的要因も含む消費環境の悪化による売上の減少に加え、ECによる既存小売市場への浸食が進んでおります。このような環境下で、カテゴリーでは前年大きく収益に寄与したゲーム・ソフトウェアが低迷した一方で、企業向け広告化権が1.7倍と伸長しました。また、株式会社セガトイズとの共同開発キャラクター『リルリルフェアリル』のアニメーションがCATVで5月から放送開始されたのに合わせて、6月より玩具、出版のライセンス商品を発売開始しました。キャラクターカフェ、企業向け広告化権のターゲットを映画館やコンビニエンスストアに拡大し、量販店偏重の営業を見直し、キャラクターの認知・露出を広げ、流通の拡大を目指します。
台湾では、大陸からの観光客の減少による不況感に加え、中国越境ECの活況により従来型小売市場が縮小し、商品ライセンスに厳しい環境となっております。カテゴリーでは企業向け広告化権、家庭用品、アパレル、コスメ・化粧品のライセンス収入が減少しましたが、食品、靴が増収でした。政治の経済への悪影響という不安要素もありますが、『ぐでたま』を中心に、イベントを強化し収益の拡大を目指します。
中国では、コスメ・化粧品が3倍となる等KTL社からの商品ライセンス収入が好調に推移しました。家庭用品、玩具・スポーツ、アパレルも好調でした。また、課題である『ハローキティ』以外のキャラクター比率は大手雑貨チェーン「MINISO」で『マイメロディ』『バッドばつ丸』を展開する等、好調に推移しております。なお、今期より『ぐでたま』の商品ライセンス許諾権をKTL社と契約し展開を図っております。6月~8月には「ぐでたま展」を上海の大悦城にて開催し15万人の来場と好評を博し、今後北京での開催を考えております。下期での収益の上積みを期待しております。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は1,008億円で前連結会計年度末比4億円減少しました。
負債の部は489億円で6億円増加しました。主な増加項目は有利子負債(1年内償還予定社債を含む)7億円です。純資産の部につきましては、518億円と前連結会計年度末比で11億円減少しました。主な減少項目は、親会社株主に帰属する四半期純利益19億円の増加と配当金33億円の支払との差引による利益剰余金14億円です。自己資本比率は51.3%で前連結会計年度末比0.9ポイント減少しました。
① 営業活動によるキャッシュ・フローは38億円の収入(前年同期比13億円の収入減)となりました。これは、税金等調整前四半期純利益が29億円(同8億円減)、減価償却費が9億円(同1億円の収入増)、仕入債務の増加額が8億円(同6億円の収入増)であった一方、法人税等の支払額が6億円(同6億円の支出減)であったこと等によるものです。
② 投資活動によるキャッシュ・フローは18億円の支出(同16億円の支出増)となりました。これは主に、定期預金の預入払戻による差である21億円の支出(同12億円の支出増)等によるものです。
③ 財務活動によるキャッシュ・フローは28億円の支出(同14億円の支出増)となりました。これは主に、長・短借入金の借入返済の差額7億円の収入(同13億円の収入減)に対し、配当金の支払額33億円(同微増)等によるものです。
以上の結果等により、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比8億円減の292億円となりました。
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
該当事項はありません。